大日本帝国での革命から2年半。カリスマ性溢れる指導者である竹馬の友のため、身を粉にして働く側近独身男性27歳の男へ告げられたのは。
「こいつを俺好みの妻になるよう、躾けておけ」
『………は?』
見た目も中身もなんならアッチのテクも育て上げろ
と言われて少女を託された側近が、女の子にあれやこれやにゃんにゃんする話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 23:57:35
13636文字
会話率:52%
帝都、灯京。元号は大正となり、次第に異国との戦禍の気配が近づいてきている。灯京帝国大学で精神医学を学んでいる俺は、現在私宅監置の資料を取り纏めている。私宅監置とは、江戸頃まで遡る座敷牢といった風習を、法制度化したものであるというが、近代化
を謳うこの国を思えば涙が出てしまうくらい劣悪なものだ。端的に言えば、精神病者――古い言葉で言えば瘋癲人などを、自宅で看るという制度である。調べる理由は、出身地の村における記憶が端緒だ。 ※2021年に頒布された座敷牢アンソロジーへの寄稿作品の再録です。灯京という場所を舞台に、大正~現代の間を輪廻転生するホラーです。他サイトにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-11 00:22:53
19580文字
会話率:62%
時は明治。中学生の凛一郎は、裕福な家庭の一人息子である。ある時、父が妙な子供を拾ってきた。田舎から連れてこられたその子――螢は、凛一郎にこそ隠し通さねばならない秘密を抱えている。
最終更新:2022-04-01 15:45:52
25220文字
会話率:63%
時は明治。家族を亡くして独りたくましく生きる少年・稀一郎は、さる陸軍将校の屋敷で奉公することになる。そこで出会った儚げな美少年・朔之介。ツンツンしていて嫌なやつ、と思いきや次第に惹かれていき、秘めた逢瀬を重ねるが……!?朔之介の痛ましい半
生が明らかになる時、物語は急加速する。
無邪気だけど短気な攻め×心持ちだけは処女な受け。孤独と孤独が出会い、過去に足を引っ張られながらも、幸せをつかもうとするお話です。差別的、反社会的、未成年に対する虐待描写があります。
アルファポリス、エブリスタ、fujossyでも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-11 23:04:10
98571文字
会話率:56%
―――時は明治。第二次性が存在する世界。
故郷を捨てて東京へ上がった一人の書生は、とある下宿屋に世話になる。
同じく故郷を捨てた幼馴染み。大學にて出逢った友人。彼を取り巻く人達に時に救われては、時に心を乱されてゆく。
※夏目漱石『こころ(
下)』の作品を元にした二次創作です。原作に登場しない名前のある人物も登場します。オメガバース世界なので苦手な方はご注意を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 20:00:00
72633文字
会話率:30%
愛し尽くして足りなくて。
埋めて欲しくて求め合う。
幾度交われど、確かなのは切なさだけ。
時は大正。長髪狐目、ピアスに片眼鏡、口元のほくろと、頬に刺青。そんな青年「篠崎宗旦(しのざきそうたん)」の正体は、何でも屋の化け狐。話してみると
お茶目で素直な彼の一番の友人は、お茶飲み友達の送り狼「朝食漢三(あさばみかんぞう)」。楽しい日常の中、ある日篠崎の処女が知らない男に奪われ、それを相談された漢三だったが彼は篠崎に片想いしていて…
化け狐の何でも屋「篠崎宗旦」が野狐から九尾へ、そして神格化するまでのお話。
この作品は「アルファポリス」「pixiv」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-15 17:05:22
120731文字
会話率:60%
あの日、桜花のしたで蓮と指切りをした。
「必ず迎えに行くからその時は伴侶になって欲しい」「必ず迎えに来てね」寂しくて毎日、枕を濡らしながら蓮を待った。
逢いたかった…
椿のとまっていた初恋のものがたりが再び動き出すのに時間はかからな
かった。
時は大正。天狗と人間の恋。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-12 08:14:08
4208文字
会話率:28%
赤縄を足首に結んだ巫女と山伏がともに舞う——鄙びた田舎の祭りへ、大学の研究のため訪れた二人の男。そのうちの一人、「佐伯」と名乗る美しい青年は何かを探っているようで…。宮司の妹「花」が語る祭りの真実とは。
奇祭を準備する村人側視点のお話です。
・奇祭BLアンソロ「神々は宵に孵る」に寄稿したお話を改稿したものです。
・明治~大正くらいの和風ですが、実在の祭事とは一切関係ありません。
・バドエンですが暗くも痛くもないです。
※あらすじはサブローさまの紹介文を使用させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 18:04:02
14404文字
会話率:47%
月那国は日本から東海上2400㎞ほどにある、女だけが暮らす不思議な島国。
大正の御代となった日本を離れ、この月那国で“娘”たちと爛れたハーレムを築いて暮らす男がいた。
登場人物紹介:
犬子崎ころね:銀髪の少女。幼い。
組木乃ルミ:黒髪の少
女。ころねと同じ年の異母妹。
那之本 香奈江:一家の“長女”。父である主人公の秘書でもある。
杉田燈治:主人公。月那国に移り住み、あちこちで娘を作っている。
古見野マミ:リンデンバーグの養女だった肉奴隷
アーノルド・リンデンバーグ:「ダイヤの王様」と呼ばれるアメリカ合衆国の大富豪
竹山真佐喜:主人公の親戚で悪友
狩乃部凛:竹山真佐喜の肉奴隷となっている高校生折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-16 22:02:45
76010文字
会話率:24%
月那国は日本から東海上2400㎞ほどにある、女だけが暮らす不思議な島国。
そこに暮らす少女たちのHな体験談です。
世界大戦の最中。森の奥にひっそりと佇む診療所があった。久須見マキと親友の鶴木野美游は放課後の帰り道にそこを訪れる。
そして二
人は「先生」の診察を―――ハードな肉奴隷調教を受けるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-30 08:39:47
36347文字
会話率:28%
ようこそ倉橋陰陽事務所へ!
ここは貧民街のさびれた街のさらにはずれ
誰からも見限られ
誰からも蔑まれる人が逝きつく最後の砦!
怪異化け物魑魅魍魎
私、倉橋國光があなたの事を御救いいたします!!
相談料、解決料は驚異の常時90%OFF!!
ど
うぞお気軽にご相談ください!!
所員一同、心を込めてお迎えいたします!!
倉橋陰陽事務所、新聞掲載広告より抜粋折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-12 14:04:38
25055文字
会話率:39%
お忙しい方のための
1分あらすじ動画はこちら→https://youtu.be/UTW3UeWlrHQ
1話動画はこちら→https://youtu.be/VPFL_vKpAR0
〈ストーリー〉
◆記憶をなくした幽霊×全盲の芸術家青年 ◆
一人暮らしを長年夢みていた視覚障がい者の春海は、
やっとのことで引っ越してきた奥多摩の屋敷で、
屋敷に住み着く幽霊・久周と出会う。
出会い頭に「出ていけ」と久周に脅される春海だったが、
彼の記憶を探すことを条件に屋敷に住み着くことを許される。
だが久周との共同生活を続けていくうち、
春海は屋敷にまつわる凄惨な過去と、
久周の記憶の闇に直面することとなる。
〈更新頻度〉
・更新頻度は以下、連載中作品動画のPV数を参考にしたいと思います。
ー現在連載中ー
『君がいる光』(本作品)https://youtu.be/VPFL_vKpAR0
『春雪に咲く花』(探偵×不幸体質青年)https://youtu.be/N2HQCswnUe4
・Web小説投稿、動画編集すべて初心者ですが、
見やすい、読みやすい作品を目指してます。
ここをこうしたらいいなどの改善点、
誤字脱字等の報告がありましたら、お気軽にどうぞ。
〈その他〉
以下のサイト様でも同時投稿させていただいています。
・fujossy様
・アルファポリス様
・エブリスタ様折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-10 22:00:00
113181文字
会話率:42%
「今夜ここに来た、あの男には決して心を許さないで。もし惹かれてしまったら、きっと二度ともう元には戻れなくなるから」
遊郭の遊女、雛菊が出会ったのは、先輩遊女たちがそう危惧する冷徹な眼差しをした術師、斎。
雛菊は言葉少なで不愛想な斎に最初は戸
惑うものの、時折垣間見せる強さと不器用な優しさに惹かれていく。
逢瀬を重ねるごとに、互いに心を通わせあい、切ない恋に落ちていくふたり。
しかし「また必ずここへ来る」そう言い残しながらも、斎の来訪は途絶え、その身を案じながら待ち続けた雛菊の前に再び現れた斎は、返り血を浴びた凄惨な姿で深淵の闇を映し出すようなうつろな眼差しをしていた。
己の全てを犠牲にして捨て身で化け物を狩り続ける過酷な宿命を負った術師である斎。
その苦しみの一端を知った雛菊は心を痛めながら斎を優しく包み込むように受け止める。
一方、 治らない病におかされた雛菊の身体には、刻一刻と迫る逃れられぬ死期が近づいていた。
自ら死を望みながらも生き続けることを課せられた術師と、生きて叶えたいささやかな願いを叶えた美しい少女の、四季折々に咲く百花繚乱の麗しい花々と共に綴る大正時代風ロマンティック純愛ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-08 19:37:21
62129文字
会話率:20%
唯一の取り得は顔だけという、性格に難ありで俺様な月城偕人と、清楚な女学生のあやめの不器用な純愛物語です。
なろう様で同作者名で掲載している「雪月花~穢れなき少女と末裔当主の大正浪漫譚~」の番外編です。
最終更新:2016-04-30 11:24:13
3631文字
会話率:48%
芸は売っても体は売らない……糸菊の芸者としての矜持を支えているのは、身体に巻き付けられた帯。それを解くのは部屋に戻ってきた時だけと固く決めている糸菊と、芸者に着物を着つける男衆、芳蔵との帯を巡る恋(?)の話。
短編ですが、ヒロインSideと
ヒーローSideの二部構成です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-28 20:59:16
9450文字
会話率:27%
その日、この世界から居なくなりたいと呟いた。
ある男の手によってその願いが叶い、飛ばされたのは約400年前の日本。だったのだが…ここは魔法ってものが使えるらしい。
現代と同じような仕事を強いられた私が幸せになるまでの物語。
最終更新:2022-01-05 19:55:29
2495文字
会話率:39%
昔話BL。孤独な木こり×檻に入れられた若い囚人。
山に住む木こりは、洞窟に造られた檻に閉じ込められた囚人と出会う。
最初は警戒心もあり反発していたが、明るい性格をした囚人に次第に心を惹かれていく。人と関わらない生活をしていた木こりにとって、
初めて抱く感情だった。
木こりはこの檻から囚人を出してやりたくなるが、囚人は秘密を抱えていて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-03 22:38:59
19992文字
会話率:43%
その男との恋は呆気なく終わった。
「愛してる」
「好きだ」
「ずっと一緒に居よう」
三年前の夏の始まりにそう言って口説いてきた男の言葉を信じてしまったのは、単に自分に自信が無かったからだ。
最終更新:2021-12-30 02:26:12
18136文字
会話率:25%
結婚を延期した許嫁とお風呂で婚前交渉するお話。
最終更新:2021-09-11 09:18:08
18362文字
会話率:45%
《あらすじ》
時は大正時代。満月が輝く夜のもと、鹿鳴館で華やかなパーティーが開かれる。そこには家族で招待された少女が憂鬱な気持ちでパーティーに参加していた。彼女は、フランスの血が半分入っている為に、浮世離れした容姿をしている。その為、皆に“
アンティークドール”と言われていた。容姿の事で悩む彼女には、血のつながりのある兄と弟がいる。
その日をきっかけに、兄妹/姉弟での関係が、まるで壊れた歯車のように、軋みながら変化していく。実の妹に歪んだ愛を持つ兄。実の姉に、一途な恋を抱いている弟。そして、その気持ちを知らぬ主人公の『梓』。彼女を取り囲む人間関係が、まるでキネマのように、華やかで薄暗くどんよりとした官能的なラブロマンスが始まろうとしていた。
※注意事項※
この物語は、兄妹/姉弟愛、近親愛、近親相姦が入るため、苦手な方はご遠慮下さい。
尚、論理観を問われる内容の為、この作品は《R17歳以上(一部R18表現有り)》の方を推奨しております。
こちらの小説は、《R17歳以上(一部R18表現有り)》の乙女ゲームをイメージして作っております。
この物語の攻略対象キャラは、兄の誠一郎、弟の櫂人、従姉妹の千代の三人になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-11 04:19:44
7512文字
会話率:50%
もうご維新は昔の話。
女学校に通う貧乏華族の娘、和花のもとに舞い込んできたのは……。
父危篤の知らせ!?
慌てて家に帰った和花は半ば拉致され、あれよあれよと花嫁姿に。
いきなり結婚した相手は、大財閥の若主人。
はじまった結婚生活、旦那様は無
表情でなにを考えているかわからなくて前途多難?
※この作品はアルファポリス、エブリスタ、ベリーズカフェにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-09 00:17:53
13382文字
会話率:35%
華族、久我家は当主である亮丞の放蕩と、その妻、美音の“病気”によって、没落の一途をたどっていた。
屋敷も家財も抵当に入り、着物などを切り売りしてその日の食べ物を得る日々。
使用人もひとりを残して全員出て行った。
しかし、そんな状況をわか
ってない亮丞はなおも、放蕩を続ける。
そのために、上の娘の文海を外国商人に売ってしまった。
下の娘の明華は、自分も近々売られるであろうことを覚悟する。
文海を売った金を使い果たした亮丞は予想通り、明華を売る。
明華を買ったのは昔、婚約者だった九鬼公規(ひろのり)。
九鬼家は久我家と同じ華族だが、公家でも身分の高い家だった久我家と違い、元大名。
現在、事業の成功した九鬼家は華族の中でも一、二位を争うほど裕福で、久我家と婚姻関係を結ぶことで地位の向上を考えたのかも知れない。
けれど、没落してしまったいま、明華に以前のような価値があるとは思えない。
わけがわからないまま久我家に連れて行かれ、久しぶりに再会した公規は以前と違い、冷たい人間になっていた。
怯える明華に公規が命じる。
「着物を脱げ。これは罰だ」
なにかするたびに、公規から与えられる罰。
明華の地獄がはじまった……。
******
【注意】
○暗いです。
○つらいです。
○病んでます。
○無理矢理、強姦等が嫌いな方はご遠慮ください。
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2017/08/01連載開始
******
【お知らせ】
2020/12/19
長いことお待たせして申し訳ありませんでした。
別件で完結させたので、続きを載せました。
ただし、改稿版の完結部分になるので若干、ストーリーにズレがあるかもしれません。
あまり支障はないと思いますが、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 08:05:47
52186文字
会話率:28%
売れない作家の夫(攻め)×元ヤ○ザの妻♂(受け)
【あらすじ】
少し昔の日本の下町で暮らす、作家志望の夫・征一郎(せいいちろう)と元ヤ○ザの妻♂の寛治(かんじ)の、夫婦生活十年くらいを描いた短編小説。
【登場人物】
加賀谷征一郎(攻
め)
大柄で磊落な売れない作家の夫。お坊ちゃん育ち。今は仕事が上手くいかず飲むわ打つわで自堕落に暮らしている。このままではいけないとわかっているものの、折り合いがつけられないでいる。
中谷寛治(受け)
小柄で鋭い刀のような美人妻♂。普段は貞淑で大人しいが、実は元ヤ○ザな札付き。口が悪く、キレるととても怖い。征一郎に心底惚れていて、彼の才能を信じている。
【注】この話は2019年に書いたものを手直ししたものです。出てくる肺病は労咳(結核)を想定しています。作中の症状は実際のものとは異なります。
労咳に感染した登場人物が闘病するシーン、喀血シーンが出てきますので、ご注意ください。
なお、登場人物は誰も亡くなりません。乗り越えます。どうか見守りつつ読んでいただけると嬉しいです
【注】時代錯誤な表現、考え方が出てきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-13 07:09:19
23994文字
会話率:50%
私がタイムスリップしたのは知らない歴史⁉︎
──タイムスリップした先は捻じ曲がった歴史の世界!?
新撰組を筆頭に戦国の覇者、 猛者達や偉人達が誰も知らない戦を……!?
そして私は──。
─────────────────────
──
歴史物を作る、 歴史と違う話を作るって時点で歴史人物を汚してしまってる気がしますが……ちゃんと実際はどうだったかも忘れないようにしたいです。
歴史好きな方で変えられるのが嫌な方は読まない方が良いかもです、 すみません。
歴史と別の話でも受け入れてくれる方、 読んでみて下さい!!
作成4月6日
開始4月9日
1ページ800文字付近です。殆ど越えますけどね……。
長編になるかもですね(私の長編は100ページ超えを言います)
──エブリスタに投稿中だった小説です。歴史人物をコメディとして汚してしまいまして、申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。全ての方へ。
上の文はエブリスタのあらすじをコピペしたものです。まだ完結していない上、1ページが1話となる小説家になろうでは、1話4000〜5000文字として連載を続けます。
よろしくお願いいたします。
2021/11/02──完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-02 07:45:02
189718文字
会話率:48%
大正ロマン風のBL小説。下男×足の悪い若旦那。
※男女の絡みが少しあります
***
直之様は、西洋文化にご執心のハイカラなモダンボーイでありましたが、病室で身に付けているのは、よれた格子柄の着物に、紺の羽織。いつもはポマードで整えている髪も
、今は下ろされており、どうにも野暮ったい風貌をしております。
けれど、生粋の美男子ぶりにはお変わりないようでした。少しやつれた顔色をしておりましたが、元々、男にしては色が白く、少し線の細い身体つきは儚げな印象さえありました。それでも、一重のすぅとした瞳が男らしさを際立たせているように思います。
朝倉邸に仕える若い女中などは、歌舞伎役者の女形の誰彼に似ている、否、誰彼だ、などと、直之様の美貌について、よく噂していたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 20:00:00
31205文字
会話率:42%