自分の信仰に従って大学の同級生を殺し、死刑を宣告された『灰谷ヤミ』。
時空を超えてヤミが捕まっていた独房にやってきた、世界を救う魔法使いの『火置ユウ』。
孤独な二人は惹かれ合い、魔法の力で脱獄して『閉ざされた夏休みの世界』に来てしまった。
ユウへの気持ちが抑えられないヤミと、ヤミが気になりつつも今までの関係が心地良いユウ。
そんな二人は、『生まれて初めて手にした平穏』と『二人っきりの世界』の中で、どんな毎日を送るのか……?
一途すぎる歪んだ思いや、本心と理想が生み出す矛盾と葛藤。
求めるもののためなら死ぬことを恐れない二人の危うく繊細な心の動きは、お互いの関係を強くしたり、危険な方向へ導いたりする。
これは、そんな二人が過ごす夏休みの物語。
<登場人物>
灰谷ヤミ(22)
元大学生の死刑囚。夕闇色の髪、金色に見える瞳を持ち、長身で細身の体型。
「悲劇的な人生」を歩んできた彼は死刑を心待ちにしていたが、魔法使いの火置ユウと出会い生きる意欲を取り戻す。
物腰穏やかで素直、思慮深い性格だが、一つのものを信じ通す異常な執着心があり、極度の「知りたがり」。そして見かけによらない「負けず嫌い」。
火置(ひおき)ユウ(21)
黒くウエーブしたセミロングの髪、宇宙色の瞳、やや小柄な魔法使い。11歳の時に時空の渦に巻き込まれて魔法使いになってからというもの、「時空の魔女」として崩壊しそうな世界を直す仕事をしている。
個人主義者でプライドが高い自由人。感受性が高いところが強みでもあり、弱みでもある。
周囲に入れ込みすぎずクールでいることを心がけているものの、感受性の高さゆえにクールに徹しきれないことも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 22:50:00
40597文字
会話率:38%
黒き砂塵舞う大熱砂――その広大無辺なる砂漠には人ならざる存在が住まうという。始まりの仔らの気配を感じながらその奥にある黒の聖地を目指す炎騎士マルク・フェルネス。一方で鍛冶師リュウレイと相棒リュウフォンもまた黒の聖地に向かった炎騎士を追いかけ
ながら元姫巫女候補アリステロア王女の行方を探っていた。
黒の聖地に眠る黒の王の目覚め、それは炎騎士を新たなる死闘へと誘う――。
これは遥かなる神代の昔に歴史の闇に埋もれた知られざる物語の一説である……。
――――――――――――――――――――――――――――
――それは歴史の狭間に消えた一人の騎士の物語。
王と姫巫女の物語が伝説なる少し前、そして王の意思を受け継ぎ神と敵することを選んだ始まりの帝が立つよりはるか先――。
歴史に刻まれぬ底知れぬ深い闇の底でうごめく者共がいた――炎王がうち滅ぼした始まりの仔ら、彼の者共の残党とその躯を啖らい原初の民人の娘と契りし人外の者ども。
始まりに在りし始まりの獣――閉ざされた原初への門を探し求め、始原への回帰を望む者共の怨念は地の底から染み出る漆黒とともに再び中原の大地に暗雲をもたらさん。
かくして始まりの怨念に狂った大いなる獣どもの王――五色の王は先の戦での傷をいやすために各地の聖地にその身を沈め、再び殺戮への衝動をその心中に封じつつ目覚めの時を待つ。
これはその命と引き換えに残された炎王の剣を振るい、始まりの怨念に挑んだものたちの物語である――。
――――――――――――――――――――――――――――
炎王リュウシンの戦いから五年後、大陸はいまだ深い混迷の中にあった。
あるものは絶望し、またあるものは己の野心を成し遂げるべく剣を手に取る。まさしく群雄割拠の中原に再び大いなる破滅の影が近づきつつあった――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 21:12:44
1625454文字
会話率:37%
偉大なる神々の末裔たちが栄えた神代の時代は過ぎ去り、やがて人の子らが迎えた黎明の時代。
数奇な運命に導かれた一人の若者により大陸を覆っていた暗雲は打ち払われた。しかし、消え去ったはずの暗雲はさらなる暗き闇を纏いて再び天を覆い尽くす。
だがそ
れでも新たなる時代の到来を渇望する人の子らの躍動が尽きることはない。神の御印を掲げて人々を導いた約束の王がもたらした短くも輝いた始まりの時代。彼らは確かにそこに存在し、いずれ来るであろう繁栄の時代を夢見ていた。
しかし、始まりの地を満たす遥かなる怨念がそれを許さず。偽りの神によって生み出され、始まりの獣の渇望により現れた真なる獣たちの王が若き炎王の前に現れし時、最後の悲劇が幕を開ける。
これは終わりにして始まりの物語――尽きることのない人の子らの明日への渇望が見果てぬ未来を切り開いた戦いの記憶である……。
―――――――――――――――――――――――――――――
五年前、中原に栄えたレゾニア王国を滅ぼした凶暴なる獣使いに復讐すべく若者リュウシンと炎神の姫巫女メイシャンの苦難に満ちた旅は今日も続く。
偉大なる炎の神に炎の王たる証、日輪の紋章を与えられた若者リュウシンはやがて導かれるがままに多くの者たちを率い、盟主としての頭角を現して王都奪還の戦いへと邁進する。
獣使いの長を倒し、大陸の覇者となったリュウシンはのちの世に流帝と呼ばれ崇められる。
数奇に満ちた流帝リュウシンと炎神の姫巫女メイシャンの運命を共に見届けよう――。
―――――――――――――――――――――――――――――
このお話はエブリスタで公開中の剣獣戦記を改題の上、新たに書き起こしたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-01 05:26:56
3026036文字
会話率:36%
ヨランには付き合って二十年、結婚して十年になる夫、ジェレミーがいる。
愛し合っているが、夫の不自然な態度に浮気を疑い始めていた。
そんな中、事態は最悪の方向に進み、ヨランは絶望のどん底に突き落とされてしまう。
ジェレミーを救うために、ヨラン
は禁術を使い、全ての悲劇の元凶である二十二年前へと時を戻る。
ジェレミーと出会うキッカケとなった彼の親友の死。それを止めることで、悲劇の運命を変えられると信じて……。
夫の過去、親友との関係。
出会い方が違えば、二人の未来も変わってしまうのか。
淡い後悔ばかり摘んで生きてきたヨランは、自分の人生とも再び向き合うことになる。
そして、事件の闇は、ヨランを巻き込んでいく。
愛する夫の未来を救い。
愛していると伝えたい。
ヨランの想いは届くのか……
※西洋風異世界で男性妊娠可能な世界です。
作中に妊娠描写はでません。
前後編構成、番外編折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 18:20:40
71963文字
会話率:36%
目が覚めたら、ギャルゲーの世界に転生していた。それも魔法も陰謀もある過酷な西洋風ファンタジー。
俺が転生したのは、「鬼畜メガネ」と憎まれる最強の悪役クラウス。悪逆非道の限りを尽くす貴族であり、どのルートでも惨殺され破滅エンドが待っている。
俺は破滅を回避できないと諦め、悪役として好き放題、女性を手籠めにしていたのだが―。
原作で最推しのキャラクター、「真紅の帝姫」と呼ばれる少女皇女に出会い、彼女の家庭教師となったことで、俺の運命は大きく変わる。
「あなたが私を最強にしてくれるのよね?」
帝姫は心優しい少女でありながら、原作ゲームではどのルートでも死亡する悲劇のキャラクターだった。
自分を、そして帝姫殿下を救うため、俺は彼女に闇魔法を教えるのだが……。帝姫殿下を強くしすぎてしまい!? しかもツンデレなはずの帝姫殿下はどんなエッチないたずらをされても怒らないようになっていき……。
「わ、私を妊娠させるつもり!? べ、べつにあなたの子供なら孕んでも良いけど……」
二人は原作ゲームのシナリオを崩壊させ、主人公をもぶっ飛ばし、本当のハッピーエンドを作り上げることを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 09:33:53
144414文字
会話率:35%
1941年、クリスマス直前のマドリード。
矢嶋志貴は、上官の梶公使と共に、一人の青年と面会していた。母国の運命を、少しでも悲劇から遠ざけるために、彼の協力が必要だったのだ。
国を跨いだ諜報網を持つ、有能だが危険な男──テオバルド・アルヴァ・
コルテス。しかし彼は、意外な人懐こさで志貴の心に入り込む。
「あんたにだけは、テオと呼ばれたい。……子供の頃の愛称だ、もう他に呼ぶ者もない」
陽気なラテンの色男の中に、時折垣間見える昏い情念と空虚な闇に強く惹かれる志貴と、付かず離れずの距離を保ちながらも愛を囁くテオバルド。
そして、幼馴染であり、年上の余裕と包容力で志貴を見守り甘やかす、駐在武官の衛藤一洋中佐。
「おいで志貴。──いつでもこうして、俺に甘えればいい」
2人から捧げられる強い情に戸惑いながらも、受け入れられずにいた志貴だったが、男たちの腕の中で、いつしか二人の想いに染められていく。
混迷を増す戦局の中、使命のために身動きが取れなくなっていく3人を、戦乱の大波が飲み込もうとしていた──。
◼️性描写のある章には、※を付記しています。
◼️濡れ場がかなり濃口ですので、苦手な方はご注意ください。
◼️他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 00:00:00
267870文字
会話率:37%
【本当の悲劇は「善」と「善」がぶつかり合った時に起こるもの】
これは、とある少女の悲劇から始まる物語。
主人公「天野ユキ」は、魔法界で幻とされている翡翠石を瞳に宿して産まれてきた魔法使いの女の子。
過去、翡翠石を受け継ぎ長年守り続けてき
た一族全員を何者かに暗殺され、レンジュ大国の皇帝にその命を拾われる。その日からユキは、皇帝直属管理部兼直属部隊影の一員として裏側で国を支える戦闘要員になった。
以前に比べて明るい性格になった彼女は、今も男装して周囲を騙し続けている。
それは、一族を暗殺した何者かから自身を守るためか、それとも、本当の自分を見せないためか。
皇帝から伝えられた新任務「護衛」を境に、ユキの日常は大きく変わっていく。
少女が選ぶのは、平和の道か。それとも、復讐か。
章を重ねるほど主人公の闇が明かされていく、ダークファンタジー。
※章を重ねる度にダーク感が増していきます
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 02:03:11
617497文字
会話率:52%
甘々な関係の白石夏海と岩崎蒼。 だが、突然、二人に悲劇が襲う。 その後、夏海は…。
夢には淡い記憶の香りがする。
その記憶から逃れる事が白石夏海にはできなかった。
「…蒼、好きよ」
夏海の隣りで眠っている岩崎蒼の背中に愛おしそうに手を
当て背中にキスをしながらそう囁く。
~~~
夏海はベッドに横になりながら枕に冷たい泪の滴が流れてゆくのを感じていた。
また、この夢をみてしまったのだと思った。
窓の外を見るとまだ暗闇が部屋を包んでいた。
もう、眠れないだろう。
身体の奥深くから疼くのを感じた。
こうしてこの日も白い朝を迎えた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 06:32:49
36221文字
会話率:26%
「投資界の貴公子」漣和人と、銀行員5年目の三井音羽。
いよいよ結婚を考え始めた2人の行く手に、暗雲が立ち込める。
あらゆる分岐点で漣和人が”誤った”選択をした結果、悲劇が起こる。
自ら堕ちた闇から、漣和人は抜け出せるのか。
三井音羽は、過酷
な運命から自分と恋人を救えるのか。
〇ご注意!!
こちらは、現在連載中の『溺愛領域Ⅱ』のダークバージョンです。
男性主人公が闇落ち、ハードでダークな心理ドラマになります。
分岐点ごとにエピソードが変わりますので、基本的には『溺愛領域Ⅱ』と並行してお読みいただくスタイルです。
また、途中で『密恋同盟』を挟む時系列となります。
〇 R18回には※が付いています。軽めのシーンには※、がっつりえっちシーンには※※です。
〇 こちらは『溺愛領域 ~Sweet Unknown~』の続編となります。前作をお読みいただかないと、ほぼ話が分かりません。
〇 『密恋同盟 ~ Secret Union ~』『溺愛領域 ~Sweet Unknown~』『溺愛領域Ⅱ ~Sweetest Unforeseen~』『できればあなたのいちばん傍に ~Sleeping by U~』のシリーズ物です。が、それぞれにテイストが異なります。タグをご参考にお好みでお読みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 22:00:00
152210文字
会話率:37%
ここに綴るのは、私の半生の記録です。
青春時代から憧れていた淡い恋への憧れが、運命の悪戯によって、やがて暗い闇のベールに覆われ、私の潜在意識を呼び起こしていった忌まわしい思い出。
初めて好きになった男に翻弄され、彼の与えてくれた目眩(め
くるめ)く快楽の虜になり、そこに縋(すが)ろうという思いから、自ら被虐の扉を開けてしまった愚かな女の物語なのです。
自ら足を踏み入れ閉じ込められてしまった被虐の檻。
藻掻いても足掻いても出口の見えない迷宮(ラビリンス)で、いつか誰かが、救いの手を差し伸べてくださることを信じて、未だに亡霊のように彷徨っている哀れな女の末路を綴っております。
どうぞ、御笑覧下さい。
そして、皆様方の、その温かい手を差し伸べていただきたいのです。
なお、この作品は、下記サイトにも掲載しております。
アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/
Pixiv
https://www.pixiv.net/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-05 18:17:30
7769文字
会話率:30%
冒険者ロイドと相棒のキーファは、前人未到のダンジョンに挑むことに。湿ってぬるぬるしたダンジョンを手探りで進むが、欲をかいた結果トラップ部屋に閉じ込められてしまった!
特にヤマもオチもない、ただのアホエロです。
最終更新:2022-12-24 18:00:00
6629文字
会話率:53%
商人である俺が泡銭を手に向かった金王朝の妓楼「洗衣院」。そこは、金にさらわれた北宋の皇族や貴族の姫君が娼婦として性的奉仕を強要される禁断の施設だった。
歴史の闇に埋もれた姫達の悲劇に迫る胸糞エロ歴史小説。
最終更新:2022-05-11 22:20:36
20035文字
会話率:32%
とある世界に「闇」の王が存在していた。
かの王は慈悲深く、神々から見捨てられた者たちに優しかった。
そして聖女と呼ばれる美しく、誰にでも優しい妻がいた。
妻との間には妻によく似た美しい息子がいた。
けれども「闇」の王の幸せ
を「神」は許しはしなかった。
妻を「神」の信徒達が殺したのである。
その悲劇から全てが狂い始めた──
※アルファポリスに同時掲載です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/616083338/335580587
※pixivでも連載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-13 18:14:58
88035文字
会話率:24%
奴隷だ。それが、かつてのゼストスです。他の奴隷と同じように、彼も王国では劣等生として扱われ、使用人や一介の商人のような人でも彼を利用していました。呪われた洞窟の秘密を探る探検隊に参加させられたとき、洞窟は彼とそのグループを閉じ込め、悪魔のよ
うな生き物を召喚して皆殺しにしていた。
ゼストスが自分の知らない力を使ってこれらの生き物に対抗したとき、「アズール」と呼ばれる復讐心に燃えた精霊が注目した。この復讐心に満ちた精霊は、ゼストスに何世紀もの間忘れ去られていた闇の魔法と、他の力をコントロールする方法を教えることにした。
そして、自分に挑戦する者を支配し、征服し、民話に残るような足跡を残すことを決意したのです。
この記事は機械翻訳されています。日本語を母国語とする方には不正確な表現があるかもしれませんのでご了承ください。- コソン折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-05 08:25:49
13588文字
会話率:2%
ープロローグー
ー戦争は、たった1人の快盗おとこに奪ぬすまれた。ー
そこは、戦争で勝つことこそが平和だと謳われていた世界。
故に、敗戦した国に笑顔さちはない。
勝利国は敗戦国から全てを問答無用で奪える権利があるからだ。勝てば得るも
のはとても大きい、が、負けときのリスクは大きすぎるものだった。
土地や金品はもちろんの事、国民はおろか、国そのものがなくなる時でさえあるのだ。今まで掲げていた国旗が炎に包まれる姿をみて誰もが涙した悲劇があったとさえ報告されている。
「負けた国には、夢も希望も、未来さえなくなるなんて、いつからこんな世界になったのかしらね」
真っ白い部屋の中。過去の事例の記載された書類に目を通しながらソフィアが呟く。その緩くふわっと柔らかい青がかった藤色の髪を風に泳がせながら窓の外から、吸い込まれそうな快晴の空をどこか切なそうに眺めていた。
「そんなの、世界あの、アルガンドラとかいうとんでもない力が見つかった時からに決まってるじゃない。人は、国はどういうわけか力を求める生き物よ。あんなものがなければこんな世界にはなってなかったと思うわ。」と言いながら車のキーのようなものをソフィアに投げた。
真っ白く何も特別物は何もない部屋。出かけるのか、ノエルが入り口の扉を開くと、柔らかな花の香りが鼻腔をくすぐった。シンプルで余計なものはなく、テーブルも時計もソファーさえも真っ白なその部屋からは、どことなく上品で、女性二人しかいないせいか、華やかすら感じられる。
「あたしはあんまり戦争経験ないからわからないけど、でも今回の事件、もしかすると、もしかするかもよ?」
長くしなやかな青銀の髪をサーッとはらうとノエルがそんな意味深めいたことを言った。
「だと、…いいんだけど」
ソフィアは浮かない顔であった。ノエルが何を言おうとしたのかわかったようで、小さく頷く。ノエルは勢いよくソフィアの背中を思いっきり叩いて励ますとニッコリとハニカンだ。そして2人は、
「さぁ!、あたし達はあたし達の正義を貫きましょう!やれることは全部やって、後悔しないように、ね!」
ノエルが言うと、ソフィアもやっと笑顔になった。そして2人は正義の為、今日も行くのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-18 10:20:40
59541文字
会話率:43%
J大学理工学部物質生命学科に通う二回生、佐々木和人は親友で狐の獣人である白川稔、師元乖次、三島沙耶、佐知川ルル、田上梨園達とともに現代視覚研究部と呼ばれる彼らが作り上げたサークル活動を利用して様々な研究に明け暮れ独自理論の完成を志している。
ところがある日、彼らの指針的存在であった田上梨園の突然の自殺という出来事を通じて、五人の運命は大きく揺れ動き得体の知れない悪意の渦の中に放り込まれる。彼らに共通していたのは死の直前に田上梨園が完成させていた論文『戦争装置によって導かれる恒久的平和の持続可能性』だったが、彼女の死によって全てを闇の中へと放り投げられたまま彼らの学園生活はちょっとずつ日常を取り戻そうとしていく。佐知川ルルとその恋人ミルキー、白川稔ら供に主宰円夜凪率いる『銀の匙』の円夜凪の革新性というタームそのものを唾棄してしまう圧倒的な演劇を目の当たりにした佐々木和人は友人との束の間の休息を堪能し白川稔に恋人との不仲を打ち明ける。些細なすれ違いを指摘され、自らの不手際の可能性が原因であるのかもしれないと思い直した佐々木和人の元に訪れたのは他人との理解という領域において破壊的であり、破滅的であり、圧倒的な悲劇が無惨で残酷な死体として発見された佐々木和人の恋人、梅里桃枝そのであった。一方、同じく恋人の自殺によって失意のどん底にあった師元乖次は親友に訪れた壊滅的な試練を乗り越えるための手を差し伸べようとする。彼が提案したのは決して暗闇に呑み込まれることなく田上梨園の理想としていた装置の研究と成果を続けようとする意志を捨てさせないことだった。崩壊してしまいそうだった日常を取り戻す為に研究に没頭しようとする彼らのもとに、田上梨園が自殺する直前までいた研究室の一員であった柵九郎という生徒が現れる。多重人格者として自身の中に眠る狂気をひた隠しにしていた柵九郎は目的の達成のためにだけ他人を犠牲にしつづける道を選び続けようとし、現代視覚研究部の五人の元に立ち塞がる。佐々木和人を常人では受け入れることすら敵わない試練と悲劇の連続によって人の奥底に眠っているはずの悪意の正体を剥き出しにしながらそれでも乗り越えるべき人生の苦難の在処を見つけ出す。人間にとってもはや存在すら触れることすら敵わなくなってしまった不可知の姿を探し繋がりによって希望を掴み取ろうとする青春SFミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-03 19:39:59
231884文字
会話率:37%
家族を奪われた恨みを晴らすため、アイリは血の滲む努力の果てに力を手に入れる。
光の使い手となり闇の者たちを屠る日々、その全てを憎き仇敵ファニールを殺すことに費やした。
復讐を果たす。その一心で戦場を駆けるアイリに、ファニール出没の情報
が入った。
満月の夜に迎えた千載一遇のチャンス、アイリはファニールを倒し人生に終止符を打つと決意する。
悲劇の主人公は、ファニールに勝つことができるのか!?(出来ません)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-15 01:00:00
9783文字
会話率:53%
日乃本のとある田舎町では、茂木(もてき)家と御前(みさき)家という旧家同士が骨肉の争いを繰り広げていた。それは戦国の御世から続く因縁の対決だ。ある時、両家の奥方がほぼ同時に身籠った。同い年の茂木巡矢(もてきじゅんや)と御前若菜(みさきわか
な)のふたりも何かにつけて相争う関係であったのだが、運命の悪戯(いたずら)か登山実習で滑落しかけた若菜を条件反射で巡矢が救った事により、ふたりの関係は親密なものに。拙いながらも密かに愛を育むふたり。
ところが15歳の夏、御前家が没落した。
『最後の高額換金商品』として若菜が売却されようとしている。その時、彼女は巡矢に処女を捧げる決意を固めた。そして想いを遂げたふたりだが、その翌日に身売りされ行方知れずとなる若菜。四方八方手を尽くしたが、一介の中学生には探し出せるはずもない。若菜は上流階級の闇に消えた……。
時は流れ、失意の内に16歳の誕生日を迎えた巡矢であるが、古式に則り『元服の儀』が執り行われた。そして儀式の最後を飾るのは【秘牝(ひめ)人形】と呼ばれる『生贄の乙女』による『筆おろし』と、彼女を縊(くび)って『胆力』を得るという凄惨な因習だった。
【秘牝人形】に想いを残さぬ様にとの配慮から、彼女の顔は革紐と接着剤で縛(いまし)められていた。これは自転車の補助輪に相当するものである。つまり殺人の忌避感を和らげるための処置でもあった。そして【秘牝人形】の正体であるが、灯台下暗しというか、迂回取引により買われた若菜であったのだ。
巡矢は愛する若菜に気付かず、殺(あや)める事になるのか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-20 00:00:00
19619文字
会話率:40%
エロシーンにはタイトルに★があります。基本的にエロ中心で書きます。
この世にはこの世ならざるモノどもが存在している。誰にも知られず、闇に潜む人外と呼ばれるモノたちが。
平凡な男子高校生・三城真尋はある日、そんな人外たちと接触してし
まう。
一度きりの悪夢。そのはずが、彼の日々は異形の女たちによって瓦解していく。次第に恋人の女子大生の身に悲劇が起こり、真尋は徐々に変わっていく。
そしてついには妹や姉まで巻き込まれてしまい……。
×
かなりの変態向けです。海外サイトのモン娘、変態性癖イラストを見るつもりで閲覧してください。
また作者は発達障害ですので誤字脱字が目立つかもしれません。すみません。
ご感想などありましたら気軽にどうぞ。
フィクションとしてお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-10 16:23:13
5652文字
会話率:32%
公爵令嬢エステルは、王太子妃候補として日々を送っていたが、ある日突然前世を思い出す。そして、今が前世で愛読していた小説『暗黒の闇に落ちて ―棘ある薔薇は囚われる―』の世界であり、自分がそのヒロインであることを。
やがておとずれる悲劇を回
避するため、エステルの奮闘が今始まる!
設定などゆるゆるです。お気楽にお読みいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-16 00:46:29
38299文字
会話率:45%
スクープを求めて川に囲まれた村へと訪れた新米記者の高畑は、村に閉じ込められている女に出会う。霊媒体質のこの女、柴田は村の異様な雰囲気に気が付いていながらも「ここには霊が寄り付かないから」と平然としていた。
しかしその晩、三人目の犠牲者が出て
しまう。
閉鎖された村。謎の慣習。村人たちが隠すあくる日の悲劇とは?
「柴田さん!ここ、いる?ねえ!?」「美人だよ、やったあ」
幽霊嫌いの元僧侶と呪いに追われるトラブルメーカー、二人は災いから逃れることは出来るのか。
そのうち血が出たり性暴力が起きたりします。
そのためR18で投稿させて頂きますが、グロやセクシーはメインではございません。お気をつけください。
アルファポリスでも同作品連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-06 22:27:20
116930文字
会話率:38%