ここに綴るのは、私の半生の記録です。
青春時代から憧れていた淡い恋への憧れが、運命の悪戯によって、やがて暗い闇のベールに覆われ、私の潜在意識を呼び起こしていった忌まわしい思い出。
初めて好きになった男に翻弄され、彼の与えてくれた目眩(め
くるめ)く快楽の虜になり、そこに縋(すが)ろうという思いから、自ら被虐の扉を開けてしまった愚かな女の物語なのです。
自ら足を踏み入れ閉じ込められてしまった被虐の檻。
藻掻いても足掻いても出口の見えない迷宮(ラビリンス)で、いつか誰かが、救いの手を差し伸べてくださることを信じて、未だに亡霊のように彷徨っている哀れな女の末路を綴っております。
どうぞ、御笑覧下さい。
そして、皆様方の、その温かい手を差し伸べていただきたいのです。
なお、この作品は、下記サイトにも掲載しております。
アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/
Pixiv
https://www.pixiv.net/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-05 18:17:30
7769文字
会話率:30%