昭和中期、戦後、東京。
美術専門学校に通っている坂上啓は、普段は眼帯で片目を隠して生活している。常人には見えない不思議な景色を見ないようにするためだ。
絵画の師である高梨英介に尊敬以上の想いを寄せるも、自分に自信が持てず、恋心を伝えられずに
いる。
ある日、高梨の叔父、画商の北原諭介に、啓の絵を画廊に置きたいと商談を持ちかけられる。啓と同様に右目を隠す北原は、人形の様な美貌を持つ不思議な男だった。
初めは警戒していた啓も、北原の姪、愛子と親しくなる内、徐々に打ち解けていく。
一方、啓の親友、飯田和美の義兄で、刑事の飯田無流は、体の一部を切り取る連続傷害事件の捜査に奔走していた。そこに“連続珍猫行方不明事件”を追って聞き込みをする、新聞記者の椎名八重に出くわす。
二つの事件は関係している?
啓の特異体質と絵画が示す、事件解決の糸口とは――
【以下のサイトにも掲載しています】
エブリスタ→ https://estar.jp/users/723602937
アルファポリス→ https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/263077392
カクヨム→ https://kakuyomu.jp/users/MASAKI_N折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 20:00:00
160618文字
会話率:52%
今回も昭和中期の渋谷での物語です。
昭和31年に売春禁止法が制定されて、女は影を潜めるようになっても、止められないものです。
高校生の精液の濃さから健康に良いと判断した女性に、それまでとその後を書いてもらいました。
最終更新:2021-09-18 08:00:00
6756文字
会話率:45%
今回も時代は昭和中期です。
ブサイクな顔立ちでも、山のキャンプで男たちに抱かれて目覚め、セックスこそ生き甲斐だと逞しくなって、実家の母を元気にしたお話しです。
最終更新:2021-04-17 11:00:00
7153文字
会話率:28%
日乃本のとある田舎町では、茂木(もてき)家と御前(みさき)家という旧家同士が骨肉の争いを繰り広げていた。それは戦国の御世から続く因縁の対決だ。ある時、両家の奥方がほぼ同時に身籠った。同い年の茂木巡矢(もてきじゅんや)と御前若菜(みさきわか
な)のふたりも何かにつけて相争う関係であったのだが、運命の悪戯(いたずら)か登山実習で滑落しかけた若菜を条件反射で巡矢が救った事により、ふたりの関係は親密なものに。拙いながらも密かに愛を育むふたり。
ところが15歳の夏、御前家が没落した。
『最後の高額換金商品』として若菜が売却されようとしている。その時、彼女は巡矢に処女を捧げる決意を固めた。そして想いを遂げたふたりだが、その翌日に身売りされ行方知れずとなる若菜。四方八方手を尽くしたが、一介の中学生には探し出せるはずもない。若菜は上流階級の闇に消えた……。
時は流れ、失意の内に16歳の誕生日を迎えた巡矢であるが、古式に則り『元服の儀』が執り行われた。そして儀式の最後を飾るのは【秘牝(ひめ)人形】と呼ばれる『生贄の乙女』による『筆おろし』と、彼女を縊(くび)って『胆力』を得るという凄惨な因習だった。
【秘牝人形】に想いを残さぬ様にとの配慮から、彼女の顔は革紐と接着剤で縛(いまし)められていた。これは自転車の補助輪に相当するものである。つまり殺人の忌避感を和らげるための処置でもあった。そして【秘牝人形】の正体であるが、灯台下暗しというか、迂回取引により買われた若菜であったのだ。
巡矢は愛する若菜に気付かず、殺(あや)める事になるのか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-20 00:00:00
19619文字
会話率:40%
物語の舞台は、日之本と呼ばれる日本に酷似したパラレルワールドです。時代的には、現実世界の昭和初期から中期頃を想定しています。
藤堂裕也は、日之本を代表する名家の跡取り息子ですが、諸般の事情により、その身分は秘匿されていました。裕也が、昔
の元服に相当する16歳の誕生日を迎えた日、親父から『女征式』と呼ばれる通過儀礼の開始を宣言されました。
その夜、裕也の寝室を『贄女』と呼ばれる専属メイドが、夜伽のために訪れました。その『贄女』の正体は、初恋の乙女である四条綾でした。彼女の身体は、『女征丹』と呼ばれる常習性の強い媚薬に侵され、このままでは余命半年です。許婚の岩清水美香も加わり、三人が女征式を乗り越えるところまでを書いています。
なお、タイトルの後ろの△は脱衣程度、○は短い18禁シーン、◎は18禁シーン有りとなっています。
本作は、因習 ― 壊れていく初恋の美少女を救いたい ― (ノクターン版)の誤字・脱字・書式の見直しに加えて加筆修正(約2割)したものです。また、一話が長過ぎたため、再分割(全31話)しています。
創作メモの後に、番外編を四編、新たに書き下ろしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-05 00:00:00
135804文字
会話率:39%
オメガバース設定です。高校の同級生GL。昭和中期、オメガの鈴とアルファの雛子は、国鉄のストライキをきっかけに、少しずつ距離を縮めていく。「私、ずっと鈴の三つ編みをほどいてみたいと思ってた」 女同士でもアルファとオメガなら番になれるし結婚も出
来る。けれど鈴は番になることはできても、結婚はできないと雛子に伝える。身分の差も迷信も残っていた時代のすごくシリアスで切ないお話です。一部、独自の解釈、設定を含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-24 00:07:34
55635文字
会話率:51%
大輪の華が咲き誇るように、彼女は鮮やかに微笑んだ。
その笑顔に心惹かれた私は、彼女の事だけを愛した。
その瞬間から、最後の時まで……。
“セカンドバージンは誰と”のスピンオフです。
シリーズに入っていますが、単体でも読めると思います。
セ
カンドの由香莉の父の話です。
不倫や不貞が出てきますが、R描写は少ないです。
病気や医療行為について出てきますが、素人の妄想なので可笑しなところが有ってもご容赦ください。
誤字脱字、言葉の間違いなど有りましたらご指摘いただけると有難いです。
ちょっと重暗い、昔の昼メロみたいな話です。
終盤にちょっとだけセカンドの登場人物が出てきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-17 12:00:00
27106文字
会話率:35%
「百目鬼君は……」一瞬言葉に詰まったが、どうにか喉で止まったそれを吐き出す。「同性愛嗜好者(ホモ)なの?」●昭和十六年。第二次世界大戦が始まろうとしていた。中学四年の捨人は、偶然級友の情事を目撃してしまう。
アルファポリス様にも投稿していま
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-14 15:53:36
37314文字
会話率:47%