35歳の美津子は、豊満なKカップのバストとふくよかな体型にコンプレックスを抱きながら、夫・悠一と穏やかな結婚生活を送る。家計を支えるためパートを探す中、過去のカフェアルバイトでの屈辱的な視線を思い出し、接客業に踏み出せずにいた。高校の同級生
・香織から熟女キャバクラ「月夜の華」の仕事を勧められ、葛藤しつつ体験入店を決意。グリーンのドレスに身を包み、源氏名「ミナミ」で新たな一歩を踏み出すが……悠一の愛に支えられながらも、過酷な現実と裏切りに心が揺れる。友情と策略、罪悪感が交錯する中、美津子は自分の身体と向き合い、未知の世界で自分を変える決意を模索する。
※この物語はフィクションであり、実在の人物とは無関係です
※投稿に慣れていないため、内容を大きく変えることはありませんが、シーンの分割や追加を後から行うことがあります。すみません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 21:58:25
103500文字
会話率:16%
渋谷のクラブ「ムスク」。
紫とピンクのネオンがミラー天井に映り、ムスクの媚薬香が空気を甘く濡らす。ここは、性の悩みを抱えた女性が訪れる秘密の楽園。
金髪ロングの玲奈(26歳、B88)と青ショートヘアの真鈴(28歳、B90)、女食いコンビが、
ゲストを快楽の波に沈める。
玲奈の唇はキスで心を溶かし、指は乳首を甘く苛み、真鈴の舌は絶頂の淵へ誘う。
欲求不満、羞恥心、未経験の緊張
どんな悩みも、彼女たちの手で愛液と絶叫に変わる。
汗で透ける黒Vネックドレスをまとう玲奈が囁く。
「今夜、全部忘れていいよ」赤オフショルダーの真鈴が微笑み、舌を湿らせる。
「あなたの声、全部私たちのもの」ムスクのセックスルームで、ゲストの身体は痙攣し、喘ぎが響く。
玲奈と真鈴の指と舌が、悩める女性の心と身体を癒す。
官能、癒し、微笑みの物語が幕を開ける!
※画像はAIで制作。実際の人物ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 11:08:20
121330文字
会話率:29%
魔界は常に暗雲に包まれ、雷鳴が空を裂く――
そこには「三王」と呼ばれる妖怪たちが君臨していた。
唯一の女王にして最も妖艶な存在、リュリア。
彼女は『お気に入り』と呼ばれる者たちを、魔界と人間界から選び、玉座の間へと招き入れる。
彼らは忠
誠を誓い、悦びに身を委ね、女王の寵愛を競い合う。
今日も黒きドレスをまとい、リュリアは静かに問いかける。
「次に私の『お気に入り』になるのは――誰?」
※本編に必要な範囲で性描写を含みます。支配・服従・異種要素などを含むためご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 10:11:10
76082文字
会話率:22%
ようこそ、ブックハム邸へ。
ここは1891年、スチームパンク風ロンドンに佇むヴィクトリア朝の洋館。
だが住人は――
・(Alistar Bookham III)アリスター・ブックハム三世:シェイクスピア風エロ語りをするスケベ老貴族
・(E
yden Seeley)エイデン・シーリー:「ツッコミ」上手な堅物剣士、経験ゼロの童貞
・(Zara Gijanov)ザラ・ギジャノフ:羞恥心ゼロ&毒舌なロマ系占い師
・(Wolfgang Weiser)ヴォルフガング・ヴァイザー:論文みたいに喋る全裸主義の錬金術師
・(Raffaelle de Angelis)ラファエッレ・デ・アンジェリス:汚れを知らぬカトリックの清純美青年、夜の汚染に悩まされ中
・(Jaakko Talvinen)ヤーッコ・タルヴィネン:モーションロック魔法でいたずら&時々スリをする北欧の悪ガキ
……という、社会的にアウトな変人だらけ。
蒸気と下ネタとスピリチュアルが交錯する日常。
ヒーローもプロットも無し。あるのは、羞恥・煩悩・爆笑だけ。
「常識?ドレスコード?そんなの、脱げばいい。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 22:00:00
79164文字
会話率:47%
冷血の聖女とよばれたシスター、エレニアは復讐を胸に旅に出たのだが、請け負ったクエストで亜人たちにつかまり、家畜調教を受けることになった。
あやしい魔族に寄生ヒルを子宮にうえつけられ、オークの子を孕まされても気丈にふるまうエレニアだが、同じ家
畜として飼われている女たちのまえで強制分娩のはずかしめを受けることになる。
そしてエレニアはオークらに殺され。死体からは悪魔の魔力がほどばしりはじめ・・・。彼女は幽鬼のように復活し、オークらに復讐の反撃を行うのだった。
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以前投稿した短編のつづきを書きました。短編を既読の読者さまは二話よりおすすみください。
基本的なお話のながれ:エレニアが旅する→モンスターにえろいことされる→妊娠したりとかバッドステータスもらう→リョなり殺される→復活して状態異常回復する→エレニアが旅する→(以下エンドレス折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 20:32:37
317371文字
会話率:43%
侯爵令嬢であるレミ・ブリアーノの想い人は、幼い頃に冬の噴水に落ちた時に、励まし続けてくれたランナル・フェルド第一王子だ。瞳の色の赤に合わせたドレスや装飾品を自分もつけてランナルと話がしたいと思っているが、人と話す事が苦手なレミは、なかなかラ
ンナルに近づけずにいた。
そんな中、王城のガーデンパーティに参加したレミはトンビに襲われ、幼い頃と同じように、噴水に落ちてしまった。すぐに駆けつけてくれたのは、ランナルの弟であるエルンスト第二王子だった。真っ白なドレスから透ける赤い下着をみたエルンストは……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 18:30:00
10292文字
会話率:45%
王太子セドリックの婚約者であるリリアに仕えるカトリーヌは2人の濃厚なキスを目撃してしまう。
官能的な場面に刺激され、2人のようにお互いを求め合う恋人に憧れを持つ。
そんな時、タイミング良く婚約話が持ち上がり浮かれたカトリーヌは贈られたドレス
で王宮の夜会に参加したのだが…。
※イチャイチャ回
宣伝です↓
「この恋は覚悟がいるみたいです」
リリアの兄がヒーローです。完結してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-08 13:31:04
25376文字
会話率:26%
八ツ星家の後継者──その名は、清史郎。
重責と激務に押し潰されそうな日々の中、
彼が唯一心から休まる場所、それが“伊織ちゃん”の元だった。
「伊織ちゃん、好き好きして……」
──うたた寝中に思わず漏らした夢の中の一言。
それは、かつて彼女の
部屋で“お遊び”として搾精されていた記憶。
「懐かしいですわね。なら、もう一度──遊んで差し上げますわ♡」
目覚めたとき、清史郎はベッドに縛られ、
艶やかなドレス姿の伊織に見下ろされていた。
これは、幼き日の“逆転関係”が再現される夜。
ごきげんよう、令嬢は今宵も──優雅に、そして濃密に、
愛しい男をしぼり尽くしますの♡折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 19:43:47
6698文字
会話率:30%
結婚を間近に控えた主人公は、出張先からの帰路、サプライズとして式場の準備状況を見に立ち寄る。
だが、そこで目にしたのは――ウェディングドレスに身を包み、他の男に抱かれる婚約者の姿だった。
彼女の穢された身体も、嘘のない微笑みも、すべてが“白
い衣”に包まれたまま、自分へと向けられる。
祝福のはずの鐘が、誰のために鳴るのかさえ分からないまま、式の日は近づいていく。
※ウェディングドレス着衣プレイ/彼女視点の追加有り折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 05:10:00
7140文字
会話率:15%
【内容】高校が舞台のえっちなSSです。【注記】チャラくてイケメンの不良×カタブツの風紀委員。美形×平凡。ほだされ・流され受。無理やりからの快楽堕ち。苦手な方はブラウザバックでお願いします。【掲載先】ムーンライトノベルズ、pixiv、アルファ
ポリス、自サイト折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 20:30:33
8016文字
会話率:57%
クラスカースト最下位を自称する倉科瑞樹(くらしなみずき)は、ある日クラスごと異変に巻き込まれる。三十人のクラスメートは皆、異能の者との契約を経て、王となる戦いが始まろうとしていた。
瑞樹の契約者は漆黒のドレスに身を包んだリリスという美女。彼
女は言う戦い方は「セックス」だと。そして、リリスは己に男性器を生やし戦い方を瑞樹に教えるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 07:04:47
43636文字
会話率:42%
仮装身分捜査官――要するに何かのフリをしてどっかに潜り込む仕事だ――の俺は、人身売買取引の摘発のために、純白のチャイナドレスに身を包み、男の娘になって闇オークションにかけられることになった。俺を落札するフリをするのは、後輩のキャリアである藪
坂《やぶさか》。
「身代を傾けてでも、手に入れます。――130万ドル」
あれ、お前なんか目がマジじゃね? えっ、マジで藪坂に落札されちゃったんだけど!?
「先輩っ! ずっとこうしたかったっ!」
おい、お前堅物メガネ君なんじゃなかったのかよ!
「こんなにいやらしい声を出して!」
あ、やめろっ、ああっ、ああんっ……!
チャラ男先輩受けちゃんの似合いすぎるチャイナドレスに、演技で済まされなくなった後輩堅物メガネ君のガチ恋全開本気セックスが炸裂します。本編24000字のうち半分くらい、約12000字が濡れ場です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 20:00:00
22353文字
会話率:44%
傲慢姫アズーリアの調教凌辱劇、ここに開幕──
『はぁ?私(わたくし)が下等生物(平民)に公開種付けセックスさせられる…?フンッ!そんな訳ないでしょう!……ん゛ほぉ゛お゛お゛お゛お゛~~~っ?!!♡♡』
言葉や態度はあくまでも平時の“傲慢
姫”だ。
──ただ、本人も口にしたように今のその身は栄えある王国の王女に相応しい格好ではなかった。
ドレスも身に付けずティアラだけを乗せた頭部…腰まである見事な銀髪は下ろされて乳首や膣を露出させた下品な下着を着け“特設ステージ”で誰とも知らない平民の青年チンポを咥えた姿は誰が見ても“傲慢姫”ではなくなっていたのだから。
これはそんな“傲慢姫”の調教凌辱蹂躙記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 00:00:00
46043文字
会話率:28%
<あらすじ>
双子の令嬢姉妹・松葉結衣と友麻。
いつもお揃いのゴシックドレス姿で現れ、
その美貌と可憐さで見たものを圧倒してしまうという。
しかし松葉一族の女性は代々、裏の世界で凄腕調教師として
名を馳せており、彼女たちもその例外ではなか
った。
そんな姉妹に心を惹かれて、自ら志願して
姉妹のペットになってしまった男・黒川瞬。
サディスティックかつ気まぐれな姉妹と、そんな姉妹に
翻弄されながらも、、ペットとして調教され続け、
姉妹に踏まれることに快感を覚えることが止まらない黒川。
そんな3人の一見異常な日常の物語。
※シリーズ「天然ドSな彼女に抱かれ続けた結果、色々あって一緒に暮らすことになりました」
(https://novel18.syosetu.com/n3189ig/)
からのスピンオフシリーズ。
新キャラの掘り下げ用に書いていたら、毛色が違うものが出来てしまったので、
別シリーズとして独立させました。
追記:挿絵のある話はサブタイトルの後ろに「挿絵あり」と記載しています
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 22:25:33
476065文字
会話率:38%
モーリスはモンドレス公爵家に二年前から執事見習いとして働く十八歳。二年前からクレイス様にかわいがられて嬉しい反面、自分ばかりおかしいとは感じてはいた。
ある日、クレイスに呼び出されてクッキーとハーブティーをごちそうになる。でも、クレイス様は
食べたり飲んだりしなかった。
※最初は無理やりですがハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 12:48:51
11118文字
会話率:60%
「俺は末っ子で跡取りじゃないから金城の名は捨てられるし、白石になっても構わない」
「12月24日、入籍と一緒に式も挙げよう。今年は土曜日だから学校は休みだし問題ないだろ? 俺の仕事は土日祝関係ないから土曜日に式を挙げても参列者に問題ない。お
色直しは3回くらいが普通か?」
「葵依のウェディングドレス姿は妖精みたいで、きっと可愛いんだろうな」
大学受験の勉強へ専念する為にアルバイトを円満退職した葵依。
その日の帰り道、コンビニの常連客の金城壱から葵依は告白される。彼は2年前、クレーマーから葵依を助けてくれた男で亡き母と同じ煙草を愛煙している男だった。壱から母と同じ煙草の匂いがして、告白を受け入れた──が、2年間もの片想いを拗らせた、とんでもないクソデカ感情の男で!?
「既成事実を作る」
????????????
壱から執着されながらも、大事にされて甘やかされて、溺愛されて──葵依は肩肘を張らずに生きても良いのだと考えられるように……。
甘え下手な小動物系ロリ顔女子高生が、イケメンで初恋を拗らせた男のクソデカ感情を受けて、我慢せず素直になっていく歳の差恋愛物語。
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登場する組織は全てフィクションです。
投稿時間を忘れるので…15時きっかりに更新します。
祝土日は15時の更新がズレる可能性が高いです…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 23:40:00
726871文字
会話率:42%
「うーん。あ、じゃあフレッドで。次にマンフレートって言ったらキスする」
これは、のちに【女商人マルグリート】と謳われる少女の、恋と成長の物語である。
マノンは王妹殿下の専属女官だ。ファンデールでも有数の商家出身であり、その豊満な肢体から、宮
中では【魔性の女(ダンジュローザ)】と呼ばれている。
マノン自身は裁縫やレース編みに没頭して初恋もまだなのに、男性は体目的で言い寄ってくる。マノンは大きな胸に対してコンプレックスを深めていくばかり。
十七歳の春、マノンは異国の青年に求婚される。彼は他の男性と違って、マノンの瞳を見て想いを告げてくれた。しかし、マノンの気の強い性格が災いして、初対面で平手をかましてしまう。宮殿で二度目の再会が叶うものの、二度目の張り手を食らわす始末。
異国の青年――マンフレートの正体は、イシュルバート帝国の伯爵令息であった。留学する大公の従者としてファンデールにやってきたのである。二十歳らしからぬ砕けた物言いと距離感の近さに呆れつつ、マノンは彼と交流を深めていく。
★この作品は『王妹よ、いばらの冠を抱け〜この初恋、諦めなくてもいいですか?〜(別名義)』と姉妹作になります。(未読でも問題ないよう構成しております)
★R18版完結後、全年齢版をカクヨムとなろうに掲載します。
★暴力表現やR18描写の入る話にはタイトルに※がついております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 12:00:00
70627文字
会話率:55%
「結衣豚」。屈辱的な経験をしてきた女性、結衣。彼女は現在、優しい夫と愛らしい子供たちに囲まれ、穏やかな生活を送っています。しかし、一人になると、赤いドレスと男たちに犯される悪夢が蘇り、拭い去れない過去の記憶と歪んだ快感が彼女を苦しめます。
子供たちの無垢な寝顔を見つめる時だけ、彼女は過去の呪縛から解放され、未来への希望を見出します。小さな命を守ることこそが、彼女が過去を乗り越え、新たな人生を歩むための唯一の道だと信じているのです。過去の傷跡と現在の幸せの間で葛藤しながらも、彼女は母親としての愛情を胸に、未来へと歩み出そうとしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 03:10:26
1357文字
会話率:8%
あるドM妻とS夫のラブラブ調教記録です。
オリジナル創作です。
自分の好みのものを書いていきます。
好みで、一人で妄想していたものを文字にしてみました。
なので、設定もプロットもあまり考えていないので、矛盾や抜けがあってもご容赦ください。
最終更新:2025-05-02 01:06:52
32387文字
会話率:42%
ねずみは白馬に、かぼちゃは馬車に変身するお話のパロディ。
王城で行われる舞踏会に招待された隣家の友人のエラは、それを即断った。困った魔法使いと、なにがなんでも行きたくない友人に言いくるめられたエミリオは、水色のドレスを着て舞踏会に参加する。
壁の花になっていた彼に声をかけてきたのは、まさかの第二王子で——。
独自設定がわんさかあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 12:00:00
16996文字
会話率:44%
伯爵令嬢アリシアは継母と異母妹アマンダにいびられ、実父からは存在を無視されて肩身の狭い暮らしを強いられていた。
父は異母妹かわいさに嫡子のアリシアではなくアマンダを後継者に指名。
社交界での愛人の子供という悪い心証を払拭するために、継母と異
母妹はアリシアを陥れるための悪い噂を流しはじめた。同時に露出の多いドレスを着させ派手な化粧を施して、まるで男漁りが大好きなあばずれのように仕立てられたアリシア。
さらにある日、30以上年上の商会会長へと嫁ぐことを命じられる。家から出られることは嬉しいが母の形見だけは取り返したい。アリシアは一矢報いることを決意した。
その一環としてアリシアは本当に男漁りをして、一夜の火遊びに興じることに。アリシアが出会った男性は果たして…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 22:00:00
104144文字
会話率:47%
「 はあぁあああああっ!?」
「 嘘でしょぅおおおっ!?」
そこは駅前にある所謂(いわゆる)待ち合わせスポットである。
その中央にあるベンチにため息と共に、がっくり、と腰を降ろした男と女。共に仕事終わりと思われるビジネススーツ姿である。
「おい、おい、おい、三週連続ドタキャンって……勘弁してくれよぉっ!?」
「仕事が長引いてドレスアップする間もなく駆け付けたっていうのに、このタイミングでドタキャンっ!?」
それ程大声で愚痴った訳では無かったが、坐った位置が隣同士であってみれば、おのずと声は聞こえた。
何気に振り向いた二人が思わず似たような声をあげる。
「えっ? ……もしかして邨木(むらき)先輩っ?」
「あれっ? ……もしかして和(やまと)くんっ?」
先程お互いに〝愚痴った〟言葉を思い出して幾分照れ臭そうに視線を泳がせる二人。
しかし、数瞬の後 ――
「や、和くん……ヤケ酒に付き合いなさいっ! ……どうせ あなたも花金(死語)だというのに予定が無くなったんでしょうっ?」
卒業後二年振りに合った先輩の〝圧〟に気圧された後輩が連れていかれたのは色気もへったくれもない居酒屋のチェーン店であった。
それから小一時間あまり。酒の勢いを借りて互いの相手の悪口を言い合って、幾分気持ちに余裕を取り戻した二人だった。
そうとなれば、互いの相手と久し振りに〝イタス〟予定だった昂りを思い出す。
「うぬぬぅ!?……この三週間、貯めに貯め置いたチンポの〝昂り〟を どうしてくれるんだっ!?……ううむぅ、風俗行って、抜くしかないかっ!」
勿論、女子にだって性欲はあるし、思いは同じであるとも言えたが、流石に後輩の意見に頷くを得ず。
「こ、こんなトコでそういうコトを言わないのっ!」
「だって、三週間も我慢させられたんすよっ!」
幾分声を落として〝愚痴る〟龍朗(たつろう)に泉流(いずる)も、グイっ、とジョッキをあおって、つい、〝本音〟をこぼしていた。
「わたしだってさあ、ドレスに着替える時間はなかったけどぅ、下ろしたての〝勝負ぱんつ〟だけでもと穿き替えてきたのにぃ……む、無駄になったわよぅ!」
泉流は、がくっ、と肩を落として続けた。
「手洗いして、箪笥の肥やしね…」
「えっ? ……次のデートで穿けばいいじゃないすか?」
「莫迦ねぇ……〝下ろしたて〟ってトコに意味があるのぅ……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-10 05:40:00
10398文字
会話率:50%
碧山 誠(あおやま まこと)が、友人の誘いに乗ってそのダンスパーティ――『貴堂院女学苑』K等部が毎週末開催しているダンスパーティ――に参加したのには、実は秘めたる個人的な理由があった。
その主催者こそ誠の《憧れの君》貴堂院 愛姫(きどう
いん いつき)その人だったからである。
もしかしたら、『姫さま(愛姫の愛称)』に逢えるかもしれない。万が一にでも、一曲でも踊れたらどんなだろう……前夜、寝しなに思い描いた誠の願望(妄想)は、しかし、ものの数瞬で儚く消えた。
そこは、圧倒的に身分違いを思い知らされるハイソなパーティだったのだ。
しかし、失意のままにその場を去ろうとした誠は、ふとした偶然からそのダンパ会場の地下で催されていた、もう一つの『会』に紛れ込んでしまった。
そこで何と憧れの愛姫に出会った誠は、訳が判らない内にその『会』に入会されられてしまう。そして、その貴堂院女学苑のハイソなお嬢さま方の中でも更に選び抜かれたお嬢さま方の集う『会』の本当の顔とは……。
誠はその地下ホールで踊るお嬢さま方の優雅な立ち居振舞いとは裏腹にその衣装の奇抜さに唖然とさせられるのだった。洋画の中の『仮面舞踏会』を彷彿とさせる目線だけを隠すような仮面は良しとしても、煌びやかな衣装は何故か皆、当然のように乳房と股間が繰り抜かれて剥きだしだったのである。――これぞ、裏社交界に君臨するオートクチュール工房《TOHOKO(トウコ)》のまさに裏バージョンの衣装の揃い踏みであった。
愛姫たち上流階級のお嬢さまにとって、結婚とは政略結婚に他ならない。企業家や政治家とのしがらみの中でより大きな利益をもたらす結びつきの道具としてのみ、彼女たちの『結婚』は存在した。
それ故、逆に結婚までの自由な時間は、しがらみのない自由恋愛を享受する権利をそれぞれの家父長から与えられていたと言っても過言ではなかった。その為にこそ、家父長の公認と援助の下に、この『会』は存続していたのである。
つまり、誠が紛れ込んだ地下ホールの『会』こそ、そんなお嬢さま方が一夜の秘めた遊びを享受する秘密のパーティだったのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-10 19:00:00
154592文字
会話率:44%