「いったいここは、どこなのよ……」――ソフィアはクロチェスタン王国の子爵令嬢。存在感の薄い彼女は行き遅れ、王宮の侍女として働き始めたが、王宮内で迷子になってしまった。よりによって、迷い込んだのは王族専用エリア。そこで一匹のユキヒョウと出会
う。それは獣人の王太子ミハイルだった。ソフィアに出会って、なぜか具合が悪くなったミハイル。王太子に危害を加えた疑いでソフィアは牢に入れられる。死を覚悟したソフィアだったが、解放されミハイルの元に連れて行かれる。そこで正式に番として認定され、王太子の婚約者候補になってしまった……!
「……俺の本能は今すぐお前と番いたくてしかたがないらしい。うかつに近寄らないでくれ」
「……」(私からは近づいてないのに……)
王太子としてのプライドと獣人の本能の間で揺れ動くミハイルと、いきなり侍女から王太子妃候補となって困惑するソフィア。それでも一緒に過ごすうちに惹かれ合う二人だったが、隣国サルタナ王国のクーデター未遂事件の余波を受けて、ソフィアが誘拐されてしまう――。
全四話。エロスは三、四話にあり。全体で三万字ちょっとの中編です。少し流血表現があるので、「残酷な描写あり」は保険です。基本ラブコメです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-07 20:32:42
33120文字
会話率:56%
王太子ヴィルヘルムは妃選びも兼ねた訪問で、ベジキャット伯爵家のマリア(注:猫)に一目惚れをした。王宮に連れて帰ると、その夜から女体のマリア(注:人)が夜な夜な現れ、ヴィルヘルムを翻弄する。昼は健全に、夜は性的にいちゃつく二人を、とある令嬢か
らの試練が待ち受ける。マリアを溺愛する王太子と、何考えているかわからない白猫の、溺愛トロ甘生活一歩手前のお話。ほぼヴィルヘルム視点で、たまに他の人物の視点が入ります。※はエロシーンあり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 13:15:49
39037文字
会話率:54%
スタルブの王太子であるハロルドは、これまで完璧にその務めを果たしてきた。勉学に励み、剣の腕を磨き、社交で貴族たちの信頼を得て、友好の証として隣国の姫であるフィオナと結婚した。結婚して二年になるフィオナは王太子妃として申し分ない人物であり、ハ
ロルドは自分たちは誰よりも完璧な夫婦であり、彼女とであれば自国を問題なく治めていけると思っていた。けれどハロルドが隣国との諍いを治めて遠征から帰還した日の夜、完璧な妻であるはずのフィオナは、彼に向かって「国に帰りたい」と告げたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-06 21:00:00
26497文字
会話率:51%
はい、信頼チートでエローライフを!の外伝となります。未来絵巻の一つですね。
さらに今回は2023/12/24に行ったクリスマスリクエスト企画の作品でもあります。
リクエスト者:天野刹那氏
キーワード:王侯貴族
内容:城中の女性を好き放題抱
いていく。王妃からの命令という体のため、女性は全員受け入れている和姦形式。
一部話の流れで強姦も紛れていますが、都合上で仕方なくなのでユルシテ_(:3」∠)_
できる限りの全力は尽くした、納得できなかったらスマヌッ( ;∀;)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-06 04:22:56
11207文字
会話率:43%
冤罪を被せられ、レイチェル・ダーソン公爵令嬢は王太子に婚約破棄され、国外追放されてしまう。隣国であるメイフォン王国の辺境へ辿りつき、一緒についてきてくれたメイドのリリエルを守るため、仕事を探していると辺境伯の愛人募集があると言われ、娼館で働
くよりはマシだと思いレイチェルは貴族の愛人に志願することを決める。「王太子妃教育の中でちょろっと学んだ程度の夜伽の知識で、通用するかは分からないけど、やってみるしかないわ!」辺境伯の品定めに挑むレイチェルは慣れないながらも頑張るのだが全ては空回りで──!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-05 17:38:43
79907文字
会話率:40%
イヴェリアは重度のブラコン令嬢である。兄のヘルゼンに溺愛されている婚約者のコニスを憎く思い虐め倒すが、逆に兄の逆鱗に触れてしまい!?「全部…全部あの女の所為だわっ!!!絶対に…このままお兄様を渡さないんだから…!!!!」怒りに震えるイヴェリ
アを後ろから抱きしめるのはイヴェリアの婚約者である王太子のラフィスタで…「君はいい子だ、大丈夫。僕に身を任せて」兄以上に激甘な王太子の愛にイヴェリアは…!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-06 15:00:54
47107文字
会話率:52%
オメガの地位が著しく低い国、シュテルンリヒト王国。
その王国貴族として密やかに生活するオメガ、ユーリス・ヨルク・ローゼンシュタインはある日、新しく王太子の婚約者となった平民出身のオメガ、アデル・ヴァイツェンの教育係に任命される。
王家からの
勅命を断ることも出来ず、王宮に出仕することなったユーリスだが、不仲と噂されるユーリスの夫兼番のギルベルトも騎士として仕えることになっており――。
不仲であるとは思わない。けれど、好かれているとも思えない。
顔を会わせるのは三か月に一度の発情期のときだけ。
そんな夫とともにユーリスはアデルを取り巻く陰謀に巻き込まれていく。
愛情表現が下手くそすぎる不器用な攻め(α)×健気で一途なだけれど自己評価が低い受け(Ω)のふたりが、未来の王太子妃の教育係に任命されたことをきっかけに距離を縮めていくお話です。
R-18シーンには*がつきます。
*追記
本編完結済み(2022/9/13)
番外編の投稿を始めました。今後不定期に書くことがあります。(2022/9/18)
アルファポリスさまにも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-19 19:00:00
367001文字
会話率:32%
好奇心旺盛な王太子妃リーゼと、妻に振り回されっぱなしの王太子ヴィクトル
そんな王太子夫妻が住まう王城の隣に、ある日突然『ラブホテル』がやってきた!?
見知らぬ建物の中を偵察することになった二人の、ぜんぜん壮大じゃない冒険物語
◆ 残
念王太子夫妻のあほえろ短編です
◆ 異世界に転移する人や建物が存在しますが、主人公の二人は現地人です
◆ 作家仲間さまとのSNS上の雑談を元にした設定です
◆ エブリスタ・アルファポリスにも掲載しています
◆ 設定はすべてフィクションです。実際の人物・組織には一切関係ありません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-13 10:00:00
25454文字
会話率:53%
竜の血を継ぐ王家が率いるエスト・グランテ王国。国王の姪・ジルコニアは、従兄弟であり王太子である婚約者ゲイボルグに仄かな恋心を抱きつづ、次期王太子妃として幸せな少女時代を送っていたのだが……
後に王太后となり悪政を敷いて民達を疲弊させた悪
女の悲しき過去。
※個人的にはヒーロー枠は叔父上でもゲイボルグでもなく近衛騎士団長+元護衛騎士ベイリン。ベイリンとのRはありません。
※「傾国の王妃は~」に掲載していた「王太后過去――狂気への軌跡」になります。あちらを削除し、こちらに転載。
※全3話+ベイリンの独白を加筆。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 23:53:49
11883文字
会話率:28%
※11/8は皆既月蝕が見れる日。
人間の国で王太子妃となるべく育てられた公爵令嬢エマ。だが、エマの義妹に獣人国との政略結婚が持ち上がった際に、王太子から「君の妹を好きになってしまった」と言われて義妹に奪われた挙げ句、エマが獣人国に嫁がさ
れることになってしまった。
夫になったのは、獣人国を統べる若き皇帝ファング・ベスティエ。狼獣人と人間の混血である彼は、ほとんど人間といって差し支えのない存在だ。だが、あまり愛のある結婚とは言えず、妻として求められるのは月に一度きりであり、満月の前後には全く会うことが出来ない。
そんな状態が1年近く続いたある時、豹令嬢から「私は満月の日の前後、ファング様から夜の呼び出しがあっている」と告げられてしまい――?
※R18は正常位(半獣人)→対面座位(獣人)→後輩位(獣姦)、苦手な人は避けてください
※21時頃加筆修正折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 18:00:00
8282文字
会話率:40%
【2/25コミカライズ単行本2巻発売!】
スフォルツィア王国筆頭公爵家長女ヴィオレッタ・ルーナ・マリエールは、王家主催の夜会で婚約者である王太子アシュレイ・ルーメン・スフォルツィアに婚約破棄をされるらしい。
学園で親切なご令嬢たちが、お
耳に入れておいた方が、とわざわざ教えてくれたのだ。
王太子妃教育で忙しいヴィオレッタに愛想を尽かしたのか、この一年アシュレイは平民上がりの男爵令嬢を常に隣に侍らせていた。
彼女との真実の愛を貫く為、苦言を呈する暇もなかったヴィオレッタを断罪する予定だと言う。
社交界にネタを提供するなど、冗談じゃない。
「書類をお持ち頂ければ、サイン致しますわ」
そうアシュレイに告げると、彼が差し出したのは婚約破棄の書類ではなかった。
目の前に置かれた婚姻誓約書に、ヴィオレッタは悟った。
私は、男爵令嬢が王家に嫁ぐに相応しい振る舞いができるまでの身代わり。
ただの時間稼ぎに使われるのだ。
※視点が予告なくバンバン変わります。作風ですので、ご承知おきください。
ゆるゆるふんわり設定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 15:00:00
565733文字
会話率:49%
令嬢エレナはグアダルーデの王太子妃となることを夢見ていた。しかし王族としての美の基準を満たせなかったことを理由に、王太子の花嫁選びで令嬢アンネリーゼに敗北してしまう。その後彼女は、祖国から遠く離れた国ヴェルイダの‘‘熊’’こと王立陸軍大佐ド
ゴールの元へと嫁ぐこととなる。
結婚後は夫婦で仲睦まじく過ごしていたものの、自身を可愛いと言うばかりで美しいとは言わない夫に対して、エレナは満たされない気持ちを密かに抱えていた。
そんな折。ある夜会で、偶然にもエレナはアンネリーゼと再会してしまう。そしてアンネリーゼに容姿を貶されたことにより、彼女は結婚の際ドゴールと交わした約束を破る決意をしたのだが……?
+12/29後書きにて、かなり長めの小話を公開しました(約5000字)。
+アルファポリスにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-27 23:21:20
17851文字
会話率:39%
「恐れながら、殿下との婚約を、破棄させていただきますッ!!!」
弱小国の第七皇女スミレは、大国アルメンダリスの王太子セレスティノの婚約者に選ばれた。王太子妃教育のためアルメンダリスに来たスミレだったが、セレスティノからは無視されて、貴族達か
らも冷遇される日々。
耐えかねたスミレは、ついに反撃を開始する───!!
毒舌皇女✕冷酷王太子のヤバ怖ミステリーなラブコメです♡
※月見酒の集い主催、囚われの○○企画の参加作品です!
※タグご確認ください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-25 22:17:28
16741文字
会話率:27%
「ロゼ。王太子妃の務めを果たせ」
前世楽しんでいた乙女ゲームの世界に悪役令嬢として異世界転生したのも束の間、生存ルートを必死に探すもののゲームの強制力によって汚名を着せられ、謀殺されてしまったロゼ。
だが、何の因果か、同じ世界の平民に直ぐに
転生したロゼは、前世の護衛騎士が幸せになっているかどうかを探しに向かう。――のだが。
えっ、なんだか儚げになっていて今にも死にそうなんですけど!?
前世の前世の推し、兼ね、前世の護衛騎士が幸せになるのを見届けるまで、絶対に離れません!
相手は獣人(狼)、番的な要素も後々出てきます。
最終的には私が幸せにしてみせる!!!!という感じになります。
年の差はおおよそ14歳、ネリーもセレストも成長して行きます。
Rシーンは最後の方に。少しずつ仲を深めて溺愛するようになります。
**9/3 月間連載中ランキング2位でした!読んでくださる皆様のおかげです。ありがとうございます!
**9/24 日間総合ランキング12位、日間完結済みランキング3位でした!ありがとうございます~!
**9/25 日間総合ランキング8位、日間完結済みランキング1位でした!ありがとうございます、とっても嬉しいです。
**11/04 本編は完結していますが、セレストのSideストーリーを少しずつ更新していけたらな~と思います。セレストがロゼと出会ってから、ロゼが死ぬまでのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-20 20:50:16
238579文字
会話率:38%
「さぁ、私を凌辱せよ」
王太子ハロルドは一見地味で穏やかな好青年。けれど、閨では淫らで傲慢な支配者に豹変する。
いつものように腹心の近衛騎士たちへ見せつけながら妻を抱いていたハロルドだが、今夜は別のプレイを企んでいて――?
強烈なカリ
スマで周囲の人間を魅了し、淫蕩のかぎりを尽くす背徳の王子ハロルド。その日々を彩るいかがわしい事件をここに記録する。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
※「背徳の王子は支配する」:男性4人、女性ひとりの複数プレイ(近衛騎士×王太子×王太子妃、BL表現あり)
※「堕落の王子は耽溺する」:義父と嫁のNTRプレイ(辺境伯×義理の息子の妻←義理の息子)
※1話ごとの読み切りです。ハロルドにまつわる短編集として新作ができたら追加する予定……です。
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-08 10:31:15
14229文字
会話率:32%
ーーーー絶対、貴女を手に入れてみせる。
豊かな自然と豊富な資源恵まれた大国『ロラルーゼ王国』。
この国が他国からの侵略戦争に勝ち続けられるのは、貴族にのみ受け継がれる超能力おかげだ。
そんなロラルーゼ王国の中でも絶大な力を誇るグワウノ公爵
家、長女シェリル。
グワウノ家は優秀な瞬間移動(テレポート)の一族であり、シェリルは歴代最高の実力を持つ。
それだけではなく、勉学・礼儀作法・容姿まで完璧な彼女は筆頭候補として、王太子の婚約者を決めるパーティー招待されるが、持ち前の頭脳と能力を生かし、とある勝負を国王に持ちかける。この勝負勝ったら婚約の話をなかったことにして欲しいと。
その勝負とは王太子と同じ時期に入学が決まっているアカデミーで、たったの一度でも王太子に“捕まらないこと”。
戦略も勝ち筋も立てて望んだこの勝負、絶対に王太子妃ではない未来を手に入れる!…はずが、王太子能力、未来視(ゴールドアイ)から逃げるのは簡単なことではなく。
アカデミーで知り合った友人、次期伯爵当主・リュカの助けも借りながらなんとか王太子に捕まらないように過ごしていく中、シェリルはリュカへの気持ちが膨らんでいき…。
これは完璧であろうと頑張る主人公が、策士なアイツに絡め取られ溺愛されるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 20:00:00
600文字
会話率:35%
子爵令嬢のミリアムは王宮でのお披露目の後、ある部屋へ招かれる。そこに居たのは、ほのかな恋心を抱いていたレオで…。
子爵令嬢のミリアム(侯爵家の孫娘)が知らない間に王太子の妃になっていたお話。レオ視点の方が多めになってしまいました。
ご都
合主義です。物語の中での出来事や宗教などは作り手の勝手な創造ですので、お許しくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 00:00:00
10694文字
会話率:50%
アマーリエは王太子妃に仕える侍女だ。
二十六歳になった今も結婚せず、王太子妃やその子らに仕えることが生きがいだった。
特に王太子妃の第二王子マリウス(四歳)は王太子妃の小さい頃にそっくりで、可愛がっている。
平和な日々が続くと思われたある日
、暗殺者から王太子妃をかばい、アマーリエは銃弾に倒れてしまう。
目を覚ましたアマーリエの前に現れたのは、マリウス王子そっくりの美青年で……。
呪いによって眠りについた侍女と目覚めさせた王子様の二十年越しの恋物語!?
※年齢差逆転しません。目覚めても女性の方が2歳年上です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 21:05:17
113374文字
会話率:30%
王太子妃ルーナは、夫のテレンツィオとは政略結婚。
恋愛感情はないにしろ、それなりの情はあると思っていた。しかし、最悪な初夜を迎えたことで愛想も尽きた。これからの夫婦生活、改善する気にもなれない。閨は当然、拒否。
夫はそれを良いことに、恋
人のジータを自分付きの女官として迎えた。舅の陛下は前王妃亡き後、年の離れた女性を妻として迎え、老いらくの恋に夢中。王太子妃という立場から、彼ら父子に都合良く扱われてきたルーナ。
そんな彼女は、ある事が切っ掛けで、陛下や殿下に報復することにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-10 18:00:00
144608文字
会話率:56%
激走!おぱんつレース!今回のレースの舞台はまさかの隣国チクビリカ!ヘタレ攻め×襲い受けちゃんでお送りいま~す!
※アルファポリスさん、エブリスタさん掲載あり
最終更新:2023-08-06 17:14:14
6598文字
会話率:29%
さぁ~て、やってきました!激走!おぱんつレース!第2弾!今回の舞台は王都城下町だあぁぁ~~~~っ!今回も逃げる受けちゃん、追う攻めさまのドキドキレースをお楽しみください!スペシャルゲストも来るよ!
※アルファポリスさん、エブリスタさん掲載あ
り折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 19:03:20
7316文字
会話率:25%
駆ける、駆ける、駆け抜ける……!おぱんつを被って駆け抜ける受けちゃんこと王太子妃とそれを追う攻めさまこと王太子の実況中継をお届けします。
※アルファポリスさん、エブリスタさん掲載あり
最終更新:2023-08-03 22:37:18
5785文字
会話率:9%
フィレイバス王国では古来より、王族、貴族間で暗黙の了解とする風習が続いている。
それが王命による婚姻だった。
普通、貴族の婚姻は家同士によって決まり、それを王家に報告する形で進んでいく。それが他国に嫁ぐ場合も例外ではなく、自国に対し多
大な不利益になる場合を除き、王家は極力関与しないことになっていた。
しかし王命による婚姻は前提が異なり、対象となる爵位家の意向は完全に無視して執り行われるのだ。
それはこの婚姻が、罰を与える行為の一環として行われるからである。
貴族社会で問題を起こした人間は、男であれば労働施設に、女であれば修道院に送られる事が多い。
しかしあまりに高位貴族が対象の場合は、受け入れ先の対応が難しく、逆に問題を起こされて王家に苦情が届く事も少なくないのだ。
そこで王家は、自国や周辺諸国と秘密裏に会談し、言うなれば面倒事の面倒を見てくれる受け入れ先を、複数用意しているのである。
シヴァンが統治するギスイリタル公国も、その候補地の一つである。
ギスイリタル太公シヴァン・サンダウェルは、フィレイバス王家の傍系にあたる。
とはいえ表舞台を取り仕切るのは、タウンハウスに常駐している弟夫妻であることが多く、シヴァン自身は本邸にこもって、悠々自適な生活を謳歌している道楽者であった。
そんな彼の元に、王命の婚姻と称しやってきた五人目の妻。メイベル。
フィレイバス王国の王太子妃であった彼女は、社交界では毒婦として有名で、常に数人の男を侍らせていたという。夜な夜な、王太子妃の住まう離れの城に男を連れ込み、貞操観念も何もあったものではなかったと、後ろ指を刺される人物であった。
通う男は年齢を問わず、かくいうシヴァンも32歳なので、彼女とは10歳ほど違うという有様である。
メイベルのふしだら生活に苦言を呈していた王太子は、ついに結婚を白紙にし、彼女はシヴァンの元に嫁いできたのだった。
だが実際のメイベルに、そんな毒婦らしき素振りはなく。
燃えるような愛で無くとも、二人は穏やかに惹かれ合っていく。
妻という生き物に疲れ、偏屈な見方で考えるようになってしまった太公が、妻となる女が生涯抱える、たった一つの敬愛を知る物語。
※ヒロインがヒーロー以外に抱かれる、陵辱される、そういった表現が前提にあります。
全体的にゆるふわ設定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 07:44:49
19915文字
会話率:32%
王太子妃ロレッタの最愛の夫・アルシャインは文武両道、眉目秀麗な完璧王太子である。ただ一つ、大きな問題があるとすれば、それは……連日連夜、抜かずの三発(+α)がデフォルトの、超絶絶倫王太子だということ! 彼のことは大好きだけれどこのままでは身
が持たない、どうしようと思っていたある日、彼が事故に遭ったという知らせが入る。幸いにして彼は大きな怪我もなく帰城を果たし、ほっと安堵しつつもこれならば今日も平常運転で抱き潰されるのだろうなぁと遠い目になっていたロレッタだったが……あれれ? あの絶倫王太子殿下が、普通に添い寝しただけで寝てしまったんですけど!? なんと彼は事故の影響で記憶喪失になってしまっていたのだ。しかも、「性知識限定」で! 超絶絶倫王太子が超絶清廉王太子へと華麗にジョブチェンジしたということは、これで自分の悩みは解消! めでたしめでたし……と思ったロレッタだったのだが、連日連夜彼に愛されていたナカが次第に切なく疼いてきてしまい――!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-24 22:25:09
17623文字
会話率:39%
【本作は2021eロマンスロイヤル大賞コミック原作賞を『借金令嬢と闇金王子〜』とともに受賞しました!ありがとうございます】
しがない王宮侍女である私・エリーは、フェルメリア王国の王太子であるレシェル・フェルメリア殿下の秘密の恋人である。最
近輿入れしてきた王太子妃殿下がそばにいるとは知りつつも、互いの恋情を抑えられない私たちは、今日も王太子夫妻の暮らす宮殿で情を交わすのだった――。
(※こんなタイトルとあらすじですが、浮気でもなければシリアスでもありません……!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-22 22:13:36
14229文字
会話率:35%
ドラゴン末裔王太子の日々のお仕置きが効いたのか、すっかり大人しくなった悪辣で美貌の王太子妃アシェラ。なんと大人しく勉強まで始めた。妻の変化に夫のグラードはちょっと複雑で。龍の末裔王太子視点での続編。
※他サイト掲載あり
最終更新:2023-06-16 20:00:00
8995文字
会話率:41%
ドラゴンの末裔の王太子に媚薬を盛って、返り討ちにあったアシェラ。王太子妃として過ごす彼女は、とある疑問を抱き続けていた。好奇心は猫をも殺す。そんなお話。
※他サイト掲載あり
最終更新:2023-05-17 17:00:00
10832文字
会話率:50%