愛峰鈴珠、築島圭斗、間戸部利津の三人は、いつも一緒だった。二十五歳最後の五月五日。世間がゴールデンウィークだというその日、今まで、二人の間で無邪気に笑っていられた自分が憎いと思えるほど、鈴珠は緊張していた。ロウソクに火を灯すとき、一年ぶりに
再会した三人の離れていた時間が動き出す。
※2022年アンソロジー「十二月恋奇譚」寄稿作品
※無防備な子ほどイトシイをコンセプトにしたドルチェシリーズにも掲載
》》https://fancyfield.net/main/dolce/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-14 21:18:07
10535文字
会話率:50%
いろいろあって離婚した幼なじみの晴哉と千冬が、ある冬の夜をいっしょに過ごす話です。エロいことは何も起きないのですがXシリーズに加えたい都合上、R18となっています、ご了承ください。
最終更新:2024-05-09 05:50:39
3979文字
会話率:57%
落ちこぼれと呼ばれるサンタクロースの女の子と、愛が重いトナカイの獣人が、子供の願いを叶えるために奮闘する話。
※この作品はアルファポリス様にも掲載しています。
※性的描写が入る話には「★」をつけています。
最終更新:2024-03-10 23:00:00
114153文字
会話率:40%
泉詠六年十二月、天帝を輩出する唐家を含めた朱夏族は辰砂の手によって滅亡した。
翌月、生き残った朱夏族である共工が即位した。これが洪炎帝である。
廃太子辰砂は罪に問われ死罪となる予定だったが、大赦に免れ、その一生を地下で過ごすこととなった。
これは、その時に交わされた記録である。
中華仙人創作。この作品はプライベッターにも載せています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 18:53:43
3353文字
会話率:47%
晴(はる)と想太(そうた)は、ボーカルユニット・セキュアとしての仕事が何にもない毎日が続いていた。初のドラマ出演も高評価、歌も初のランキング1位を獲得して、「俺たちブレイクした!!」と思ったのに。
そんな二人に大みそか恒例の歌番組の司会の依
頼がやって来る。トークが壊滅的苦手の想太が断ると事務所の社長もマネージャーも事務員も、もちろん晴も思っていたのに、意外と本人がノリノリで依頼を受けることになる。
ところが、十二月三十一日に向けて多忙な最中、想太は倒れてしまう。「過労」と発表されたが、真実は――
23年1月に改稿いたしました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-04 10:00:00
87103文字
会話率:60%
明治三十年代の終わり、十二月三十日。東京府某所。
雪の降る年の瀬に、声楽家の黒田(くろだ)は、音楽学校のかつての同級生、貴船(きふね)と再会する。
貴船は昨年の春、志半ばにして胸を病んで逝った。
だからいま目の前にいるのは、貴船の幽霊、も
しくは幻影のはずだった。
ふたりは今年の春彼岸にも短い逢瀬を交わしていた。
しかし貴船は「お前が希めばいつでも会える」と告げて、満開の桜が散るとともに姿を消してしまう。
それ以降ひとときも彼を忘れられなかった黒田は、「今さら何の用だ」と貴船をなじりながらも、結局、彼を突き放すことはできない。
「なぜ、春から一度も会いにこなかった。俺はこんなにお前に会いたかったのに」
激しい嫉妬と恋情にかられて、黒田は貴船を痛めつけるように抱く。
「賞賛されるのは俺の才能じゃない。お前の才能だ。お前があのとき押しつけていった作品を、俺は五線紙に書き写して発表しているにすぎない。皆が称えるのは俺の音楽じゃない。お前の音楽だ。この気持ちがお前にわかるか」
そして大晦日の夕暮れ、黒田は貴船の自宅を訪れた。
元旦に横浜港を出立する定期船で、黒田はドイツに渡る。
その前のただ一夜を、貴船と過ごすと決めた。
「ねえ、黒田。昨日みたいに、してよ」
「……っ」
「昨日みたいに、乱暴にして」
あかあかと燃える暖炉の前でピアノを弾き、歌いながら、ふたりは激しく情を交わした。
夜が明けて、元日の朝。
黒田は横浜港から旅立つ。彼の手には、貴船から託された楽譜があった――
* * *
拙作「春林奇譚」と対になる掌編ですが、これだけでもお読みいただけると思います。
ひとりの男と、ひとり(?)の幽霊が執着しあう、レトロBLです。
◆エブリスタ、fujossyにも投稿
https://estar.jp/novels/25918562
https://fujossy.jp/books/23314折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 21:30:09
5895文字
会話率:42%
十二月二十四日のクリスマスイブ、小学六年生でサンタクロースをまだ信じている来栖賢播(くるすけんま)は期待に胸を膨らませてベッドに潜り込んだ。地域の水泳の大会で優勝し、クラスの委員長も頑張ったのだからきっと欲しいプレゼントをサンタが持ってき
てくれると思いながら。
そして夜、物音で目を覚ましたとき、ついにサンタクロースと遭遇することになる。しかし不審な格好な上に明らかに若いこの男、実際はただの不法侵入の男だった。男は水泳で鍛えた賢播の初々しい身体を狙っていたーー。
男はペロペロキャンディが欲しいと言い出し、その手を賢播に伸ばすのだった。
※モブ男×ショタ
※この作品はpixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-27 18:00:00
6257文字
会話率:30%
時は一九世紀フランス、第三帝政期の裏社交界ドゥミ・モンドにおいて、最も危険な高級娼婦(クルティザンヌ)として知られたニナ・フォートリエ。その正体は怒りと悲しみを胸に秘めた、女装の少年娼婦だったーー
この物語は、二〇一五年発表のビジュアルノ
ベル「亡国のクルティザンヌ」の本編から遡ること十二年、一八五一年十二月四日以降のパリを舞台に少年ニコラが高級娼婦になるまでの、悲しい運命とその足跡を辿るものである。
※本編をプレイされた方向けの作品です。
※更新はのんびりですが、宜しければお付き合いください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-27 15:52:55
46805文字
会話率:46%
二十二歳で一人暮らしをしている小田切雅彦は、ある理由で生きる意志を失い半分引きこもり状態だった。
十二月の寒空、雅彦は二人の家出女児と出会う。目の前で幼女の華耶が倒れてしまい雅彦は救急車を呼ぼうとするが、少女の蓮穂から警察や病院は嫌だ
と拒絶される。
緊急処置として仕方なく雅彦は自分の家で介抱をしたが、華耶が回復すると直ぐに追い出した。
その後、東京は何十年振りかの大雪に見舞われる。さすがにいないであろうと思っていた雅彦の目に、未だ帰らぬ二人の姿が映った。
家へ戻るなら死んだ方がマシだと言う蓮穂の目に既視感を覚え、雅彦は事情があると察した。
時間が経てば二人は帰るだろう、見つかって自分が逮捕されてもいいと、雅彦は軽い気持ちで再び匿うことを決める。
だが、この行動によって雅彦の止まっていた時計の針が進み始める。
二人が家へ帰らぬ理由や、抱えている闇。
雅彦が引きこもっている理由、過去と本当の想い。
全てが明らかとなる、奇妙な共同生活が始まった。
この作品はLINEノベルでも掲載しています。(8/31でサービス終了)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-31 19:29:08
145479文字
会話率:36%
大正時代、京都。
辻本(つじもと)家の長女・辻本百合子(ゆりこ)が喘息の悪化で亡くなったのはその年の十二月のことであった。
残された庭師の蜂須吾両(はちすごりょう)は、百合子への秘めた想いを胸に、通夜に参加していた。
誰もいなくなった百合子
の部屋に一人足を踏み入れた吾両は、百合子の洋服箪笥から、生前彼女が召していた着物を見つめ、涙を流しながら抱きしめる。
その様子を背後から見ていたのは女中の毒島薔子(ぶすじまそうこ)であった。
「うちのこと、百合子様やと思うて抱いてください」
吾両の背中を抱きしめ、薔子は彼の耳元で禁断の囁きをする――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-27 23:11:44
10113文字
会話率:34%
十数年前、わたしは亡命し、その名を捨てた。離れ離れになってしまった初恋の男の子・ヴァレリーとの約束も、故郷の凍える冬に置き去りにした。
――雪がふらない場所で、クリスマスを一緒に。
失った片翼のかわりに、新しい土地で得たものは、虚飾の
経歴、嘘の名前、偽りの姿。肌身離さず供にあるのは、自害用の毒入りペンダント。それから、大切な愛猫のルゥ。
何度目かのクリスマスの夜。雪の代わりにイルミネーションの光が降る街で、スミスと名乗った初恋の男の子と銃口を向け合う。
愛してる、と言って。
・ ❆ ・ ❅ ・ ❆ ・
逃げ出した人が悲しみを経て立ち向かうまでの話。
CP傾向は、ねちっこい妄執愛男×ツンデレ執着愛女
という、あれでそれなフワッとしたファンタジー的な話。
なお、特定の国ではありません。いつも心にファンタジーとフィクションを。
※推しは死ぬ。幼馴染みとの再会(銃口を向けられる)。クリスマスはしんみりしたい。叶わぬ恋が好き。という嗜好の人向けです。
バトル描写はそんなにないよ。
※閲覧は自己責任で
※誤字脱字は随時修正
本編20話は完結しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-24 22:26:11
72468文字
会話率:27%
二学期も終わりの十二月。三年生の担任である佐藤聡は三者面談の用意をしていた。そこに現れたのは魔界の王と名乗る大柄な男で、教え子を一人連れていくというのだ。魔界の王を含めた三者面談ならぬ四者面談は思いがけない方向に話が進んでいく。
最終更新:2019-12-15 16:47:17
4243文字
会話率:58%
ある年、世間はクリスマスを前にして、全国的な吹雪に悩まされていた。常にない様子に、文月は師走を心配するが……
十二ヶ月擬人化小説です。タイトルで十二月となっていますが、話の都合上五ヶ月しか出てきていません。
【第二回 ふぇちしずむ企
画】参加作品。好みのシチュはタグです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-27 23:40:00
12391文字
会話率:38%
ときは明治、キリシタン放還令が出されて早二十年。
キリスト教の祝い事でもあるクリスマスも解禁され、いまでは外国人居留地を中心に聖なる夜のお祭りが開催されている。
名ばかりの華族令嬢で、持参金目当てに政略結婚の駒にされた虚弱体質の緋鞠(ひま
り)。
年の離れた相手には憎まれ口をたたかれてばかり。
しょせん、親が決めた政略結婚。
諦めにも似た境地で、彼女は結婚前のクリスマスを迎えようとしていた。
折しもその日は結婚前のお披露目会。
そんな憂鬱な十二月二十四日を前に、緋鞠は侍医から結婚祝いとしてくるみ割り人形をもらう。
悪いねずみの王様をやっつけてくれるというくるみ割り人形がクリスマスに見せてくれた奇跡、それは?
* * *
明治時代のクリスマス、チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」をモチーフにしたラブストーリー。もともと全年齢向け作品に書いていた短編作品でしたが、聖夜の騎士企画参加作品としてR18へリライトしました(全年齢向けはメクる・ベリーズカフェにて公開中です)。
前編・後編・完結編の全三話公開。Rシーンは後編・完結編に入ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-14 19:00:00
14331文字
会話率:44%
※さくら美郷さま主催【侵撃セヨ!真夏の触手祭り】遅刻【過ぎ去りし触手】提出できていますように作品。
開国と文明が混ざり合い、人の世は急速に発展したことであやかしはその存在を希薄なものに変えられた。
人は有用なあやかしを人の下に留め置かんと
妖護連盟を組織したが、人に拠り、もしくは捕らえられた彼らは等しく文明の利器に取って代わられ消えていくことになる。
蜜月は終わりを告げた。
永く共に在った妖と人は袂を分かち、静かにわかたれゆくある帝國。
今や妖を絶対悪とし、取り締まり滅する機関になりつつある連盟は、未だに人界に存在し被害者を増やし続けているとされる『朱蛇夜城のおろち姫』の監査の敢行を決定。
こうして、
失せ行く妖と満ちない人の、交わらない夜話は綴られた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-07 00:02:06
2323文字
会話率:20%
時は十二月下旬のこと。
冬休みを目前に控えた藤嶋拓は恋人である三波綾瀬にクリスマスデートを持ちかける。二人の間に若干の齟齬が生じるも、無事に約束をとりつけることができた。
そして迎えたクリスマス・イヴ。見ていたパレードを途中で抜け出
し、二人はホテルに入ってアツい性夜を堪能する。
◇
※本作は連載作品『巨乳でクーデレな完璧彼女がエッチにハマってしまいまして』の番外編となります。
※本編をお読みでない方でもお楽しみいただける内容となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-24 00:00:00
18412文字
会話率:60%
時は江戸、黒船来航まであと数年。佳穂(かほ)は望月藩月野家上屋敷で奥方様に仕えていた。幼い頃の出来事がきっかけで清らかな身体のままでの一生奉公を望んでいた佳穂だったが、若殿様の急死で養子となった慶温(よしはる)こと又四郎にその望みを砕かれる
。
初めて閨に侍った夜、「そなたにはずっと前にも会ったことがある」と言われるものの、佳穂にはまったく心当たりがない。その上、危険な発言までも。果たして又四郎は何者なのか。佳穂の幸せはどこにあるのか。
R18は終盤近くになってから。最終話は十二月十三日午後五時更新予定。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-13 17:00:00
186129文字
会話率:45%
葉月雄(はづきゆう)は小学二年生。二年前、守谷詩織(もりやしおり)との抱擁から性に目覚める。十二月、通勤列車で二人は再会するが、詩織の様子に違和感を覚える雄。その後の密会で、肢体を貫かれた詩織は女性専用車で痴漢されたと告白する。詩織の交友
関係から、犯人が彼女の親友たちであると推理した雄は、彼女たち、そして熟れた彼女の義母たちへ陵辱の牙を突き立てる決意をした。その決意のきっかけとなった女医、本山香織(もとやまかおり)の肢体を貫いた雄は、決意を実行に移す。年端のいかぬ少年との再会を懐かしむ間もなく、獲物になった少女たち、熟女たちは、一人、また一人と抵抗できずにその媚肉をしゃぶりつくされることとなる。早すぎる性獣の目覚めは、空腹の性欲を満たす肉奴隷の獲得へ導いていく。その過程において、雄はある疑惑を抱きはじめる。疑惑の解明は、肉奴隷との更なる蜜月を果たせるものと、足を踏み入れていく。たとえ、最終目標が自分の義母となったとしても。
※不定期で更新させていただきます。
より良くストーリーを充実させるため、ご協力の程よろしくお願いいたします。
(誹謗中傷は勘弁願います)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-06 18:00:49
170100文字
会話率:37%
ハーレムキング瀬尾総一郎も三十の坂を超えた。
担ぎ出された衆議院出馬ではあったが、当初に掲げた政策を実現し、その活動の軸足は政策から政略へとシフトしていく。
後継者選びのつもりで企画した党首選挙も、結果として党内での自分の存在感を増すだけに
終わった。
次善の策として右派・中道・左派の三派閥の形成を誘導して当座を凌ぐこととなる。
子供たちも順調に育ち、ハーレムの環境にも大きな変化が起きていた。中学進学を契機として一号室の一角を長男の総志に譲り、空き部屋だった三号室を長女総美と四女真梨世の共用にした。総一郎本人は各部屋を順繰りに泊まり歩く新たなシステムが始まった。
神林希代乃を主催として神林邸にて母の十三回忌を、そして御堂真冬を主催として速水邸での十七回忌が執り行われる。
生前に足を踏み入れることのなかった実家、そして愛する男の家に足を踏み入れることとなったみさき。
亡き母への最期の孝行を果たし、劇的な政界引退の日へと突き進む。
*ハーレムは月当番制に移行。
一月希代乃、二月矩華、三月瞳、四月麻理奈、五月志保美、六月真冬。
七月希代乃、八月矩華、九月志保美、十月麻理奈、十一月瞳、十二月真冬。
月当番は誕生日の幹事も兼任。
*先行して発表した第一期から四期までと未来篇とを繋ぐお話です。
前作を読んでいないと理解できない部分がありますので、先に
http://novel18.syosetu.com/n3331cq/
http://novel18.syosetu.com/n7291cs/
http://novel18.syosetu.com/n4510cu/
http://novel18.syosetu.com/n7791db/
未来篇
http://novel18.syosetu.com/n0487cx/
をお読みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-26 20:00:00
206377文字
会話率:60%
高校一年の双子の姉弟、先崎奈枝(さきざきなえ)と深森(みもり)は、同い年で小学生の時からの幼馴染み、岳床新樹(たけとこあらき)の事が好きだった。しかし深森は自分が男である事、奈枝はそんな弟に気を遣っているのと、振られるのが怖くて言い出せな
いでいた。
十二月のある日、奈枝が図書館で勉強をしていると、不意に聞こえてきた話に興味を持つ。通常ならありえない事だがどこか本当の様に思え、それを利用すれば、三人がこれからも仲良くしているかもしれないと考え、実行へと移すことにした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-19 20:44:34
42718文字
会話率:43%