――ラスプール王国。
世界的に見ても珍しい女尊男非の文化を持つ王国で、初代より以降女王のみが国王として国政を担い、その他上位の役職も女性のみで構成されている国家である。
そんな王国においてグレナ・アルヌートは、『家督は継げないまでも国
家安寧の一助になれたらいい』という入団動機を掲げて王国騎士団へと入団した。
しかして、そこは魔境であった。
女尊男非という文化は当然ながらこの騎士団内部にも浸透しており、男であるグレナはその洗礼を受けることに。
度重なる洗礼に耐えるグレナ。
そんな折に、グレナも所属する部隊が新規発見されたダンジョンへと調査へ赴くことが決定した。
ダンジョンには当たりと外れの二種類があるのだが、しかして今回のダンジョンは外れ。魔物の巣窟と化していた内部において、グレナはここでも洗礼を受けることに。
しかしてその時の洗礼は度を越しており、命の危険を感じたグレナはとうとう逃げ出した。
が、早く逃げなければ殺されるかもしれないという焦燥感と、ここまでに振るわれた暴力による疲労感。その二つが重なっていたこともあって、グレナはその瞬間、次の一歩が空中を踏んでいることに気が付かなかった。
猛スピードで落下したグレナは、四肢の骨が砕けて頭からは血が流れる大怪我を負いながらも、何とか一命を取り留めた。とはいえ、ダンジョン下層にて一人大怪我を負った現状は、死を待つのみと言い換えても差し支えのない状況だ。
死という終わりが間近に迫ったことで、グレナの中でこれまでの悔しさ、そして怒りと憎しみの感情が湧き出た。
「俺にもっと、力があったならッ……」
そんな感情は言葉となって口を突く。本来であれば孤独なこの場。返事など返ってくるはずもなかったのだ。しかして、その声には事があった。
(力が欲しいか? 欲しいのなら、この俺がくれてやる)
その声は、ダンジョンに眠っていたアーティファクトが発した声であった。
自身がここまでの扱いを受けた元凶である王国。その王国に復讐が出来ると聞いて、グレナはこの声を受け入れることに決めた。
これは、そんなグレナによる王国への復讐劇である――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 19:00:00
5442文字
会話率:21%
あらすじ;ある日朝の通勤電車に乗っていると、突然目の前にいた女子高生から痴漢の冤罪を吹っかけられてしまった。
何とか誤解を解こうとしたが、結局裁判では有罪判決を言い渡されてしまったのだ。
その女子高生のせいで、俺の生活は多額の借金のみを残し
て跡形もなく崩れ去ってしまった。
「絶対に許さない」……そう思っていると、神を自称するものが俺に復讐の舞台を用意してくれると言ったのだ。
それは『俺の指示でのみ、異空間を移動できる』というものだった。
自称神によって能力を与えられた俺は、その女子高生への復讐を始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 23:04:42
10490文字
会話率:45%
人間と魔族が共存する国ドラキス王国。その国の頂に立つは、世にも珍しいドラゴンの血を引く王。そしてその王の一番の友人は…本と魔法に目がないオタク淫魔(男)!
友人関係の2人が、もどかしいくらいにゆっくりと距離を縮めていくお話。
【第1章 緋
糸たぐる御伽姫】「俺は縁談など御免!」王様のワガママにより2週間限りの婚約者を演じることとなったオタ淫魔ゼータ。王様の傍でにこにこ笑っているだけの簡単なお仕事かと思いきや、どうも無視できない陰謀が渦巻いている様子…?
【第2章 無垢と笑えよサイコパス】 監禁有、流血有のドキドキ新婚旅行編
【第3章 埋もれるほどの花びらを君に】 ほのぼの短編
【第4章 十字架、銀弾、濡羽のはおり】 ゼータの貞操を狙う危険な男、登場
【第5章 荒城の夜半に龍が啼く】 悪意の渦巻く隣国の城へ
【第6章 安らかに眠れ、恐ろしくも美しい緋色の龍よ】 貴方の骸を探して旅に出る
【第7章 はないちもんめ】 あなたが欲しい
【第8章 終章】 短編詰め合わせ
※アルファポリスにも掲載
※4/5 物語冒頭話『序』に表紙イラストを追加しました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-03 20:52:20
1476318文字
会話率:58%
クリスマスの夜に不運にも殺されてしまった圭太(童貞)は目が覚めると闇の精霊王にTS転生していた。──は?魔王の妃?そんなの嫌だ!俺は金髪碧眼美女と合法的に住みたいんだぁぁ!………え、俺の理想の子って悪役令嬢なの?//好き好き大好き魔王VSヤ
ダヤダ来るな精霊王の世界を巻き込んだ追いかけっこストーリーです。主人公の精神は男性寄りなのでお気をつけください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-03 19:41:22
6623文字
会話率:66%
王殺しという冤罪をかけられた傭兵スヴェンは、救国の英雄という名誉、前王から与えられた領地、全てを奪われる。
逃げた先で再会した相手は、十年前殺し合った宿敵デマヴァントだった。
地位も名誉も奪われ、このまま敵の捕虜になるかと思いきや、デマヴァ
ントは思わぬ条件をつきつけた。
それはスヴェンの手助けをしてやる代わりに、殺し合いとセックスをさせろという代物だった。
【生粋の戦闘狂×冤罪をかけられた英雄】
※溺愛ハピエン
※ハート喘ぎあり・受け固定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-02 17:00:00
54964文字
会話率:25%
前世で呆気なく死んで記憶を引き継いで生まれた先は、オメガバースが存在する世界だった。パン屋の少年のパスカル・ベーカー。
誰しも15歳の時に第二の性別を検査するのだが、その検査で絶滅危惧種といわれるレアオメガと判明した。周りの状況が180度
変わり、好きだった恋人は友人と浮気をして裏切られて婚約破棄。実家のパン屋はオメガがいると評判を聞いてか客足がほとんど寄り付かなくなる。
パスカルは人生が終わったと絶望しながら町を歩いていると、ここが乙女ゲームの世界だと知る。そして、謎のホームレスの男と出会うのだった。
*謎ホームレス(a)×モブなパン屋の少年(レアΩ)
注意→オメガバース独自設定・暴力や強姦未遂等の描写あり。アルファポリスにも公開中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-26 17:48:27
203186文字
会話率:59%
学年一のイケメンでバスケ部のエース間島颯太には美人で性格のいい矢野彩佳というギャルの彼女がいた。
その二人がセックスしている現場へ偶然通りかかった陰キャの藤波雪は、成り行きで矢野彩佳と関係を持つことになるのだが、藤波は自身のイケチンで矢野
を完堕ちさせてしまうのだった。
「俺、寝取ってないよね?」
これはイケチンで様々な女子達を陽キャ彼氏達から寝取り完堕ちさせていく陰キャの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-21 18:19:32
32741文字
会話率:34%
BLゲームの世界に転生してしまったキルシェ・セントリア公爵子息は、物語のクライマックスといえる断罪劇で逆転を狙うことにした。
それは長い時間をかけて、隠し攻略対象者や、婚約者だった第二王子ダグラスの兄であるアレクサンドリアを仲間にひきれるこ
とにした。
それでバッドエンドは逃れたはずだった。だが、キルシェに訪れたのは物語になかった展開で……
4/2の春庭にて頒布する「悪役令息溺愛アンソロジー」の告知のために書き下ろした悪役令息ものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 21:00:00
16839文字
会話率:34%
NYの高級ホテル『ゴールデン・ターナー』のフロントで働いていた三峯芳乃(みつみねよしの)は、COOであるウィリアムと婚約していた……つもりだったが、婚約破棄されてしまった。おまけに彼には婚約者がいる始末。失意にまみれて帰国したあと、さらなる
悲劇が襲い、父が多額の借金を残して亡くなってしまう。不抜けてはいられないと日本のホテルで働こうと、芳乃は神楽坂グループが経営する『エデンズ・ホテル東京』の面接を受ける。彼女を迎えたのは若き美貌の副社長、神楽坂暁人(かぐらざかあきと)だった。だが芳乃は緊張や度重なる心労で面接のあとに倒れてしまう。煌びやかなスイートルームで目覚めると、芳乃を助けてくれたのは暁人だった。しかも彼は芳乃が背負っている借金を肩代わりする代わりに、〝恋人ごっこ〟を求めてきた!?
※アルファポリス様、エブリスタ様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 18:00:00
106291文字
会話率:27%
ギルド所属のアイテム配送サービスーーUberアイテム。
注文を受けた既製品を代理購入し、指定された配達場所に届けるアイテム士という職業は、一般に冒険者として身をたてることが出来なかった者が、それでもギルドにしがみついて生きる、負け組のジョ
ブとされている。
そんなアイテム士の中に、一見してオーガと見紛うほど筋骨隆々の大男がいる。
巌のような筋肉と、涼やかな目元を持つその男は、太い指と細やかな気配りで、既製品を調合し、組み合わせ、注文以上の品と満足を提供するという、独自のサービスを行っている。
彼が配達したものは、女騎士の凝り固まった身も心もときほぐし、雪女の凍える過去も暖かく溶かしていった。
それはまるで、狙い澄ました「特効」を付与したようにして、女達が抱える悩みに効いていく。
だが、一番の効果は、そんな彼自身に神が与えた特効にあるのかもしれない。
女体特効ーー
ナメクジに塩を振るように、吸血鬼に銀を打ち込むかのごとく、彼は関わる女達を次々に惚れさせていく。
これは、底辺の職業に誇りを持ち、己の全ての時間をかけて、炎のような情熱を失わずに打ち込んだ者が起こす、奇跡の配送物語。
不器用な漢のド級のエロサクセスストーリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-15 20:27:33
37053文字
会話率:58%
追放ものの作品に憑依転生した主人公。
ざまぁされたくないので、ヒロインをイケチンで突きまくってメス堕ちさせようと思います。
最終更新:2023-02-14 13:58:50
9005文字
会話率:25%
ルーカスはもうすぐ卒業する。今話題の3人もだ。商人として国を出ることを決めている彼に、戸惑いを隠せない人が1人。(婚約破棄のお話ですが所謂ざまぁ展開はございません。えっちもしません。)
最終更新:2023-02-12 23:00:00
10234文字
会話率:62%
只今メンテ中で、大半のエピソードが削除されています。
こちらのサイトの更新再開は、だいぶ先になる見込みです。
ご理解頂けますと幸いです。
※この作品はアルファポリスにも同タイトルで掲載しており、投稿・改稿・メンテはそちらを優先しています。
ーーーー
『神薙』として異世界に召喚されたリアは、一妻多夫で子づくりをする使命を知らされ、過保護な国で溺愛を受けながら暮らし始めた。しかし、神薙としてのお仕事が始まる前になぜか商人デビュー。
人の名前を忘れがちで、変な通り名を付けたり、一生間違えた名前で呼んでしまう。出てきた悪役さんに『ざまぁ』をしていたかと思いきや仲良しに。
『聖女』様に進化(?)し、しばらく見かけないと思ったら、とんでもない場所で迷子に。
素敵な殿方に振り回されていると思っているのは本人だけで、実は周りが振り回されているのかも。
彼女は今日もコソコソと秘密の会議をし、キッチンでうごめき、変装をしておでかけします。
基本マッタリ時々シリアスです。
※ヒロイン以外の別視点があります。
※Rシーンはあったとしてもオマケ程度です。現時点では物語をエンディングまで書くことに重きをおいています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-08 22:00:00
6540文字
会話率:11%
俺、飯田 亮太、高校2年生。
ある日付き合っていた彼女から別れ話を切り出される。
実は潔癖症で、男とキスもハグも、手すらつなげない体質だったのだ。
それでも付き合おうとする俺を拒絶し彼女は去っていく。
傷心の俺は帰り道、チンピラに襲
われていた元カノを助ける。
だがその子は、元カノそっくりの顔をした少女、夕月≪ゆづき≫。
実は夕月は、元カノの生き別れた双子の妹だったのだ。
そんななか、俺の親父が再婚することになる。
義母の娘としてやってきたのは、なんと先ほど助けた夕月だった。
そして始まる夕月との同棲生活だったが……。
「ね、兄さん……えっちしよ?」
夕月は姉とは正反対で、(俺限定で)エロに寛容なスケベなギャルだった。
俺は毎晩のようにベッドに忍び込まれて、キスされたり、ハグされたり、エッチさえも俺は彼女としてしまう。
「姉さんがさせてくれなかったこと、全部してあげる。だから……兄さんの赤ちゃん、孕ませて♡」
一方、俺のクラスに転校してきた夕月。
妹が元カノの前で俺にべたべたと甘えてくると、別れたはずの姉すらも俺に迫ってきて……。
だが、もう遅い。料理もセックスの腕もめちゃくちゃ上手な夕月に、俺は身も心も奪われてしまってて、もう彼女無しでは満足できない体になっていたから……。
(※注意 カクヨムで書いてたものの、運営から警告を受たので、こちらで投稿させていただきます。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-08 08:06:46
261237文字
会話率:42%
雪乃はシングルマザーの母、綾子と二人暮らし。その綾子は体が弱く、家事はほとんど雪乃が行っていた。
綾子のいとこと名乗る実康が定期的に訪れ、金銭的な面倒を見てくれているので生活に困ることはないが、二人の様子から、雪乃はこの実康こそが自分の父親
なのだと考えていた。
雪乃の心の拠り所は、実康の部下らしき青年、貴哉である。
貴哉は誕生日やクリスマスなどのイベント時に訪れ、雪乃を喜ばせてくれていた。
そんな雪乃の生活に終止符が打たれる。綾子が亡くなったのだ。
これからどうしたら……綾子を見送りつつぼんやり考えていた雪乃のもとにやってきたのは、やはり貴哉だった。
「お前が好きだ」
貴哉の告白に、雪乃はうれしさのあまりすべてを捧げるが――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-24 00:00:00
100657文字
会話率:55%
エーデルスタイン王国の片田舎でのんびり暮らすエルランジェ子爵家の令嬢イリーシアは、その激しい人見知りのせいで17歳にもなるのに婚約者どころか友達が1人もいない。ろくに相手の顔を見ることも出来ないため、常にベール越しに会話をするその姿から変人
扱いされる始末。
そんなある日、年に1度の王太子生誕祭が王都で5日間開催されるが、腰を痛めた当主の代わりに出席しなければなくなる。当主こと祖父に「これを機に友達の1人でも作ってきなさい」と言われたイリーシアだが、夜会初日に出会った謎の美青年に突然大勢の前で「現伯爵令嬢との婚約を破棄し、代わりにお前と婚約する」と言われてしまい──。
「すみません、婚約者よりも友達がほしいんですが!?」
人見知りが激しいコミュ障令嬢と、絶世の美青年なのに素行が悪い騎士の青年の、婚約破棄から始まる恋物語。
(※アルファポリス様でも公開しております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-19 23:58:02
11412文字
会話率:39%
電話での会話を元にした、妄想話。
こんなことがあったら嫌だなというお話。
主人公=わたし
主人公の旦那の不倫相手=ゆかり(一人称あたし)
最終更新:2023-01-17 06:00:00
6760文字
会話率:14%
辺境伯家の長女アリシアは、政略結婚した伯爵のノアに逆恨みされ、日常的に暴力を振るわれていた。辛い毎日を過ごしていたある日、夫のノアに麻薬密売の容疑がかけられて、公爵のキアランが屋敷を捜査しに訪れる。
アリシアは、夫の子を孕まないように避
妊薬を飲んでいた秘密をキアランに暴かれてしまう。口止め料として二人は肉体関係を持つが、逢瀬を重ねて少しずつ惹かれあっていく。
しかしその裏では、姉の幸せを絶対に許さない狂気の妹ミリティアが迫っていた。
-------------------------------------------------------
※この作品にはヒロインに対する暴力・暴言といった残酷な描写や、ヒーローの敗北など、読者の方にストレスを与える展開がございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-15 12:00:00
102561文字
会話率:29%
「この淫乱オメガめ、使い物にならねえようにしてやる」まるで運命の番であるような振りをして、玉の輿を狙った卑怯なオメガとして――憧れだったはずの先輩にそう吐き捨てられて、ぼくは制裁として地味なアルファ男に項を噛まれて番になった。
少なくとも
ぼくにとっては本当に運命の番だと思っていたから心外だけど、いざこの地味男くんと番になってみたらそれはそれで案外悪くない……そう思った瞬間がぼくにもありました!……え?期間限定ってどういうこと?
せっかくいい感じになってきたのに、真面目すぎて噛み合わない変わり者の地味アルファ× 不器用だけど強気なオメガの番から始まるお話。
※冒頭から理不尽な展開で始まりますが、登場人物全員比較的チョロいので軽い気持ちで読んで頂けましたら幸いです。固定CPでハッピーエンドにはなりますが、ざまぁは重視していませんのでご容赦下さいませ。
恐らく6話程度、長くても10話以内程度の見込みです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-13 00:04:27
8496文字
会話率:56%
「どう?」
晴れ着姿ではしゃぐお前を見て、俺は選択を間違わなかったのだと安堵した。
「馬子にもなんとやらだな」
「もう!!」
「冗談冗談。良いオンナになったな」
もうすぐでこのクソッタレな家を出られるな。あともう少し、頑張れよ。
雪景色
に消える紫煙を見つめながら、俺はターコイズブルーのジュエリーケースを握りしめた。
「蛍原くんに、一番に見てもらいたかった」
そう言ったお前の去る背を見つめながら、寒空に願った。
――幸せになれよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-12 18:17:32
4526文字
会話率:43%