エルタニア王国の女王ラフィネル——私は、政略婚で二人の王子と結婚した。
ひとりは緑豊かなムルカナ王国から来たまじめな武人、『ムルカナの剣』アルバ。
ひとりは砂漠のデア王国から来た、女性に甘く放蕩な『幸運の子』シャグマ。
性格の違う二人はそれ
でも仲良くなり、私の夫として過ごしてくれることになるが……。
※タイトルにもなっておりますが、夫二人と性行為を行う描写があります。苦手な方はご注意ください※
※キャラクター紹介ページと237話『お誕生日おめでとう』にはイラストが入っています。素敵なイラストは茶暢様に描いていただきました※
2023.2.11追記 514部分「獣との気になる一夜」のページに、作者の手による4コマを追加しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 09:00:00
3563267文字
会話率:29%
「推し悪役令嬢の救済ルートのために頑張っていたらなぜか僕がくそ王子と婚約させられました」の続編。
婚約破棄を自ら拒否したことにもだもだ悩みながらも今日も推しであるお姉様が麗しいので幸せだと思っていたらその空気をぶち壊すようにくそ王子がやって
きたり兄と親友が険悪になりそうだったり、ほかにも様々なトラブルに見舞われるお話が多めとなっております。
最後には無事?くそ王子と結婚となり深く重く愛される予定です。
最後はR-18のお話を載せる予定です。
週に1,2本更新の予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 22:12:13
228555文字
会話率:38%
転生したら悪役令嬢だった
ゆるふわ設定、ストック無し、暇な時に思いついたまま執筆予定
とりあえずなんでもこい!の猛者のみ、ご閲覧お願い致します
誤字脱字のご報告、お礼は一度も書いた事はございませんがいつも有難く思っています、待ってまーす←
コラ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 19:04:34
73695文字
会話率:26%
生涯を騎士として生き抜き、独身を貫く決意をしていた歴代初の女騎士団長エイシャのもとに、ある日突然縁談が舞い込んできた。相手は、国の第三王子であるロンド。二十六歳のエイシャよりも十歳下の若き王子だ。
王子と結婚などとんでもないと縁談を断る
エイシャだったが、ロンドはなかなか諦めない。困ったエイシャは、騎士団副団長であり相棒のような存在である部下レナールに、報酬を払ってとある頼み事をすることにした。しかし、レナールが欲した報酬はあまりに予想外のもので……。
※いい歳して恋愛初心者の二人がすれ違って拗れてじれじれもだもだしつつ、信頼から恋愛に関係を変えていくお話。展開ゆったりめ。
【キーワード】
三人称 異世界ファンタジー ハッピーエンド ラブコメ寄り 身分差(女が上) 敬語 すれ違い 両片思い 男装折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-22 12:00:00
89976文字
会話率:35%
ひそかに筋トレに励んでいた王女ミリアは、
溺愛されている母からやっとのことで許しをもらい、
社交界デビューをはたした。
しかし、そのパーティーの場にいた泥酔した男を
勢い余ってノックアウトしてしまう。
会場がざわつくなか、一人の青年が目の
前にやってきて。
「その上腕二頭筋素敵です!僕の妃になってくださいっ」
現れたのは、絵本からでてきたような王子アレース。
しかしどこかひょろっとしていて頼りない。
いきなりのプロポーズに昏倒するミリアは、
娶れるものなら娶ってみろ!とアレースの国へ殴り込みに行くのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 21:00:00
15868文字
会話率:49%
今から五年前。突然聖女として異世界召喚させられてしまったルナ。
世界に訪れる災厄を止める為に必死に戦った。
それから三年後。世界に平和が戻り、聖女としての功績が認められたルナは共に戦った王太子であるイザナと結婚することになる。
元の世界に戻
る方法も無く、この世界で生きていくしか選択肢はなかった。
ルナは一緒に戦っているうちにイザナのことを好きになってしまい、結婚も喜んで受け入れた。
そして結婚から二年。ルナは白い結婚を続けていた。
国王によって強引に決められてしまった結婚故に、イザナは渋々自分と結婚したのではないかと思い始めていた。
そんな時にイザナの元婚約者である公爵令嬢であるティアラが現れ、イザナと仲良く話している場面を偶然見てしまう。
ショックを受けたルナは離婚して王城を去ることを決意する。
しかし、イザナにも理由があり、物語は意外な方向へと進み始めていく。
※基本的に甘々です。
※アルファポリスさんで投稿しているものを、一部修正+加筆しています。最新話に追い付いたら、追加のエピソードを書いていくつもりです。
※誤字報告、感想ありがとうございます!感謝です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 21:02:48
183251文字
会話率:34%
エルガー王国の王子アンスフェルムは、これまで二回、獣人族の王子ラーディンに殺されかかっていた。そのたびに時をさかのぼって生き延びたが、三回目を最後に、その魔術も使えなくなってしまう。
今度こそ、ラーディンに殺されない平穏な人生を歩みたい。
そう思ったアンスフェルムは、いっそラーディンの伴侶になろうと、ラーディンの婚約者候補に名乗りを上げる。
ラーディンは野蛮で冷酷な獣人の王子と噂されていたが、婚約者候補となったアンスフェルムを大事にし、不器用な優しさを示してくれる。その姿に、アンスフェルムも徐々に警戒心を解いてゆく。
エルガー王国がラーディンたち獣人族を裏切る未来を知っているアンスフェルムは、なんとかそれを防ごうと努力するが……。
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-25 20:53:28
86897文字
会話率:38%
それはとあるおとぎ話のような物語。悪役令嬢は王子様と結ばれるための悪事を働き、失敗に終わり平民出身のマリアと王子は結ばれ、悪役令嬢のミランダは、国外追放どころか恐ろしい計画を企んでいた首謀者のため、処刑された。その計画とは、王子と結婚して国
家権力を手に入れ王子を毒殺して世界征服をしようとしていたのだ。計画の協力者は全て処刑され、最後に計画の首謀者ミランダは、国家反逆罪で処刑された。これは運が良かったのか、気づかなければミランダの策謀で国は乗っ取られていたであろう。
ミランダは処刑されたが、彼女の欲望があの世に行くことなくさまよっていた。反省の気持ちはみじんもなく中世ヨーロッパのような町々を彷徨っていた。
彼女が道々をうろうろしていても、人々はまったく気にしていないのか、見えていない。彼女は幽霊だからだ。幽霊ならだれでも見えるわけではないし、ましてや、こんな町のど真ん中に貴族風の服装をした女性がいれば目を引くはずだが、誰も気が付かない。
しばらくさまよっていると、路地裏の日の当たらない道に一人の少女が座り込んでいた。ぼろぼろの布切れを着ている一人の少女はお腹がすいて元気を落としていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 19:52:55
140322文字
会話率:49%
コンビニから出たらそこは異世界だった!
迷い人として暮らす事となった私は「男なら王女と、女なら王子と結婚する事になる」と聞かされ、王子が大の女嫌いな事を知り、高身長の為に男だと思われている事を逆手に取り男になる事を決意した。
が、そこそこあ
る胸を指摘されて思わず「私の国では女性の心を持ったオネエと呼ばれる男がいて、私もその一人です」と言ってしまった事でオネエとして生きていく事になってしまった(自業自得...トホホ)。
王子の元で働く事になったのだが、オネエ宣言している私に何故かグイグイ来る王子。
え?実は男色?あ、違うの...では何故?!
何だか溺愛されてません?
ちょっと!どこ触ってるんですか?!
甘くて蕩けるような王子からは逃げられない?!
※設定ゆるゆるです。難しく考えずに楽しんで頂けたらいいなと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 19:00:00
93051文字
会話率:30%
国を襲い城に攻め込んで来た魔獣王を当時10歳だった第一王子が聖剣で倒した。しかし倒した際に浴びた血により第一王子は呪いを受け、醜い怪物の姿に変わってしまった。父である国王は息子を廃嫡にせず英雄として讃え変わらず愛情を注いだ。
17年の月日が
経ち、冷徹宰相の娘と枢機卿の娘がそれぞれ第一王子と第二王子と嫁ぐことになった。冷徹宰相は優秀であるが長年多くのものから恨みを買っているせいで娘であるヘラは呪いを受けていた。
そんなヘラは実は日本という国で生まれ育った前世の記憶がある。前世を思い出したのは宰相である父から第一王子と結婚するようにと言われた直後。
普通の娘であれば、いくら国の英雄でも怪物王子と結婚するなんて嫌でしょう…。
でも私は大歓迎!!なぜなら前世の私は大の人外好きだったから!!異種間恋愛モノをどれだけ読み漁っていたか。なので第一王子との結婚は私にとってはハッピーなものでしかない。早く第一王子にお会いしたい!!
でも国の英雄は私のような女でも好きになってくれるだろうか?
いや、好きになってもらえなくても、私は人外王子を愛します!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-15 23:49:03
72743文字
会話率:38%
公爵令嬢のイザベラは、父に命じられるまま隣国の王子と結婚することになった。
公爵令嬢として政略結婚は当たり前のこと。不満はないけれど、イザベラには大きな心残りがあって―――。
最終更新:2023-01-03 21:53:21
22113文字
会話率:64%
異世界に転生したガーネットは、前世で虐めの果てに殺されていた。ある日自分を殺した女が、聖女として召還されてきた。
聖女は神官である王子と結婚しなければならず、その王子は童貞でなくてはならない。
結果、ガーネットの婚約者である第二王子ベリルが
選ばれることになる。
自分を殺した聖女への憎しみが、同じく婚約破棄を伝えようとするベリルに向いてしまう。
ヒロインがヒーローを蹂躙しているだけのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-24 22:32:50
8859文字
会話率:55%
リーゼンフェルト公爵令嬢エレオノーラは家庭教師の学習範囲が狭い事にうんざりしていた。
幼少の頃より優秀な家庭教師をつけられ淑女教育を受けているが数学でも科学でももっと高度なことが知りたくなり教師に質問するといつも返ってくる言葉は『ご令嬢には
不要』の決まり文句だった。
王子妃筆頭候補として受けている王子妃教育の方が学習内容としてはマシだけれど、胡散臭いまでにキラキラ過ぎる王子と結婚する気なんて全くなくて…
「そうだ!男の子のフリすれば心行くまで教育受けられるんじゃない?」
そんな思い付きで屋敷内だけでこっそり「エーレンフリート」としてご令息たちの授業に潜り込み授業を受ける。
利発なクリストフォルスと知り合い仲良くなるがエレオノーラのデビュタントのパートナーとしてクリストフォルスが選ばれる。
バレる?バレない?
※中世風異世界ですがそれほど設定に関わりません。ふんわりした世界観です。
※R18展開は最後の方です。
※切った張ったな表現が少しありますが少しです。該当話の時に前置きします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-05 22:22:26
42053文字
会話率:47%
※こちらの話は【すなもり共プロ企画】参加作品であり、提供されたプロットで創作したものです。※その昔、隣り合う仲の良い国同士で決められた婚姻で隣国の王子と結婚することになった王女。けれど王女は結婚前に王子の本当の気持ちを確かめたくて禁断の真実
薬に手を出してしまう。────昔から受け継がれる白雪姫、人魚姫とありますが是非新しい姫として加えて頂ければ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-31 15:00:00
9155文字
会話率:25%
辺境の田舎貴族で、社交界に全く出ていなかったから、王子の花嫁探しも王宮の噂も知らない。
双子の王子を見分けることができれば、第二王子と結婚?なにそれ!?今日初めて会ったばかりなのに、そんなことできるか!
いいよ、そんなの。王子に興味ないから
、間違えても。
—————そう思っていたのに、当たっちゃったよー!!
野生の勘で当てても、未だに見分けることなんかできない。
でも、婚約者に決まったから、王子を好きになろうと思っていたら、もう一人の王子まで熱い目で見てくる?
ちょっと!第一王子!あんたは既婚者でしょ!!
婚約者の第二王子にしかときめきたくないのに、誰もいない時に口説いてくる第一王子にもドキドキしてしまう。
どうしよう?第一王子妃は優しい人だし、誰も裏切りたくないのに・・・。
※18Rは最後の方に予告なく入ります。
※設定は緩いです。おかしなところがあってもご容赦ください。
【2018/3/23配信。アマゾナイトノベルズにて、電子書籍化していただきました。内容の変更はありません】
【2020/8/21配信。インカローズコミックスにて、コミカライズしていただきました】
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-08 10:00:00
79182文字
会話率:34%
最強の守護聖女と呼ばれるシェリル・ブライアント。いつも目深にローブのフードを被っている彼女のもう一つの呼び名は氷の聖女。公の場でもいつも俯き顔を隠している彼女の笑い声を聞いた者はいない。笑わない聖女はいつしか氷の聖女と呼ばれるのはようになっ
ていた。力の強さ故に、死と隣り合わせのような環境に身を置く彼女は、常に気を張っていたのだ。騎士たちを家族の元へ無事に返す、と。それが自分の最大の役目だと。スクローティア王国は彼女を他国に奪われる事を恐れて、第二王子と婚約を結ばせる。その力を自国に縛り付ける枷だ。しかし、よりにもよって、第二王子がシェリルに、化け物のような魔力持ちとの結婚など絶対にしない、と公の前で宣言したのだ。自分には守りたいか弱い彼女がいると。内心、第二王子と結婚したくなかったシェリルにとっては、両手を上げて喜びたい。お礼も言いたいくらいだ。しかし、そんなことはIミリも顔に出さずに、無表情を貫く。そんなシェリルをさすが氷の聖女は顔色も変えない、などと言われるが悲しくもないので悲しい顔なんてできない。かと言って、ニコニコするわけにもいかないから無表情なだけだ。この国には、聖女として力のある者には結婚が義務付けられる。相手も魔力持ちが良いとされているが、必ずではない。魔力持ち同士の方が魔力持ちの子供が出来やすいからと言う理由だ。聖女は3人以上産むことまで決まっている。病気や特別な理由でもない限りは、3人以上産むように、という決まりがあるのだ。年々、聖女の力を持った子供は減って来ていると言われているから、国としても必死なのだろ。28歳までに結婚しなかった場合は、国により相手が決められるらしいが、それは何だか嫌だなと思いながら、事の行先を見ていると、「ちょっといいですか。」と長身の軍服の男性が第二王子に話しかけた。それは、魔獣対策騎士団総長であるカイン・ハーヴィットだった。次期公爵である彼は、第二王子に「聖女シェリル嬢との婚約は破棄なさる、という事ですね。」と念を押す様に問う。「ああ、絶対に結婚しない!」と力強く言い切った第二王子の言葉を聞いて、満面の笑みを浮かべると複雑な顔の国王陛下に跪き「恐れながら陛下」と頭を垂れる。「申せ」と返事した国王に彼は力強く言った。「私が聖女シェリル嬢を妻にと願い出てもよろしいでしょうか?」と。
は!?え!?何を言い出すの!?この人は!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 00:14:29
2474文字
会話率:17%
庶民の生まれであるレオルゴールは王子に『魅了』の魔法をかけた。王子と結婚し、意のままに操るつもりだったのだ。ところが、王子の婚約相手は当世随一の魔法使い・ケントガランであり、魔法を打ち消されてレオルゴールの策は失敗に終わる。
――失敗
したとき、レオルゴールの時は巻き戻る。
何度も何度も時が戻り、その度にレオルゴールはありとあらゆる手段を講じるが、どうしてもケントガランを打ち破ることができない。
ある時、レオルゴールは思い付いた。
「ケントガランに真っ向から色仕掛けだ!」
こうして始まったx回目の人生で、レオルゴールとケントガランの駆け引きが始まる。
(アルファポリス様にも掲載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-10 07:00:00
16452文字
会話率:34%
ミシェリンは公爵令嬢。スラヴレフ国の筆頭貴族として生まれ、スラヴレフ国ルシュミット王子の婚約者。
容姿端麗で知性にも優れており、物腰も柔らかく淑やか。誰もが認める王子に相応しい令嬢。
……しかし、ミシェリンには秘密があった。
「結婚するお
相手とは濃密なセックスがしたい!」
誰にも言えない内心を隠しつつも、王子と婚約した時はミシェリンは嬉しくて堪らなかった。
婚約時の年齢は18歳。王子は二つ年上。男女の関係があって普通。
いつ身体を重ね合わせるのかと期待するまま時は過ぎて行く……。
蔑ろにされているわけではない。
ルシュミット王子は大変穏やかで優しく話し上手で二人で過ごす時間は平和そのもの。
それを物足りないと思ってしまう自分は婚約者に相応しくないとミシェリンは思う日々。
そんなある日、ミシェリンは友人のパティエを連れて王城で開かれる茶会に参加した。
そこでパティエとルシュミット王子は出会い、意気投合。
ミシェリンはこれは幸いと二人の仲を取り持ち、「円満な婚約破棄」となったのだった。
「よし!性欲盛んな旦那様を見つけてみせるわ!」
気合いを入れて新たな旦那様を探すことにしたミシェリン。
そのお相手として選んだのは獣人。人より性欲が盛んだというのは有名な話。
紹介を頼むとなんと獣人族の王子と結婚することになった。
「さぁ!今度こそ!旦那様と濃密な男女の関係へ!」
婚約した数日後に入籍をし、いざ初夜!と身構えていたのに、待てど暮らせど何もされない。
【え?うそ。待って。私、乙女のまま死ぬの?】
ベッドの真ん中でミシェリンは絶望したのだったが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-19 09:00:00
19362文字
会話率:30%
人質として差し出された王子と、その王子と結婚することになった騎士のなんでもない日々の話。
最終更新:2021-11-30 00:00:00
1586文字
会話率:2%
宝田玻璃は、高校を卒業以来、家計を支えるためにブラック企業で朝から晩まで働きながら、体の不自由な弟の介護に人生を捧げてきた。恋も贅沢もしたことがなく、自分のための時間も持てず、わがままな家族のために尽くす毎日に疲れ果てた三十歳の誕生日に、
バースデーケーキを買おうと出かけた街頭で、車に轢かれそうな白猫を助けて、気を失った。
目覚めると、壮大なファンタジー世界の魔法陣の中に召喚され、聖女と呼ばれる存在に。
さらに隣にもうひとり、有名女優の御剣琥珀も同じ聖女として召喚された。
二人の役目は、悪魔に呪われた王子ヴィクターを目覚めさせること。見事役目を果たした聖女は王子の婚約者として迎え入れられる。
玻璃は聖女の勤めを果たそうとするが、もうひとりの聖女、琥珀は召喚士や貴族のイケメンを誘惑して遊び歩いているばかり。その上、絶世の美女、琥珀と比べられ、玻璃は聖女にあるまじき不遇の扱いを受けたが、それでも王子の快癒に尽くしたのは婚約者になるためではなく、亡くなった兄に、王子の容姿が酷似しているせいだった。
玻璃の献身の甲斐もなく、王子の容態は悪くなる一方で、ついには病が伝染するというあらぬ誤解が広まってしまう。
そしてある激しい雨の夜、ひとり寂しく息絶えようとする王子の傍らで、一心に祈りを捧げる玻璃のもとに、王子を呪う元凶となる悪魔ルシファーが現れた。
悪魔は、王子の命を助ける代わりに、玻璃に、その身を明け渡すよう契約を求めた。
玻璃は王子の身代わりとして死を覚悟し、悪魔と取引を成立させ、見事王子を助けることに成功した。その結果として、玻璃は婚約者として王子と結婚するはずだったが、結局は琥珀に陥れられ、婚約者の座を奪われて、無実の罪を着せられたまま城から追放されてしまう。
玻璃に残されたのは悪魔との契約だけだったが、これまでの抑圧された暮らしに比べれば今はずっと幸せになれたのだと、前向きに新生活を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-30 15:00:00
5001文字
会話率:18%