助教授(伊集院京介)×ミステリ作家(秋葉優)
挨拶が遅れてごめんね。
僕は、秋葉優(あきば・すぐる)と読む。
みんな「ユウ」って呼ぶから、そう覚えてくれればいいよ。
職業は最近ようやくお仕事の依頼が途切れないようになった駆け出しのミステリ
作家だ。
同居人で家主、大学の同窓生で、今は大学で教鞭をとっている「世界の至宝」と呼ばれる彼は伊集院京介(とても一口で言い表すことが出来ない、眉目秀麗・容姿端麗、ついでに天才。チャリティでモデルもしていて、ついでにイギリス国籍)
そう、この言い方は実は全て過去形。
大学時代から京介に求愛!されること5年、僕と京介は、つまり、今は「そういう」関係なんだけれど。
これは僕と京介の極々普通の日常生活です。
作品は、ほとんどベリィショート。読みきり短編です。
※誤字連絡不要です。
※FC2小説にて連載中。https://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=11814
※ベリィショートは200話を余裕で超えていますので、整理しつつ更新します。
※Twitter 秋葉優@roesclassic 更新日々(相互リンクは行っておりません)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-26 19:00:00
613038文字
会話率:57%
春になって、大学に入学したばかりの新入生。
ゲーム研究会に所属したボーイッシュな色白の少女は、日本で未認可の体感型ゲーム「ナイトメア」をプレイします。その魅力にハマり……禁断のエリアで、禁断のプレイをするようになった彼女は、次第に後戻り
できないような……おぞましい、気色の悪い、現実世界に戻っても拭いきれないような凄まじい変態汚辱プレイ漬けに、堕落・崩壊し、想像を絶するような変態地獄に堕ちていきます。
【ヒロイン】
木ノ崎 柚葉(きのさき ゆずは)
18歳。大学1年生。ゲーム大好き。黒セルフレームの眼鏡が似合っている。
色白。内巻きショートカットの黒髪。一人暮らし。八重歯。いたずらっ子。スポーツ好き。ほっそり・スレンダー。
高校までバスケットボール部。スポーツ得意。食べるの好き。背は少しだけ高め。
鼻筋の通った高い鼻。濃い洋風の顔立ち。イギリス系のハーフと間違えられる。
「きししっ」「くひひっ」などの奇妙な口癖。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-01 19:19:47
354401文字
会話率:20%
佐藤信彦は大学二年、十九歳の夏休みを帰省せずにバイトをして過ごすことにした。
炎天下の下辿り着いたバイト先には、なぜかイギリス人が一人だけいて……
『意地っ張りの片想い』に出てくる佐藤信彦さん、信彦おじさんの若い頃のお話。
時代的には平成
10年頃の話になるので、スマホもモバイルも出てきません。当時を知らない方には分からない単語も出てくるでしょうが、そこら辺はそんな重要じゃないのでサラッと流して頂ければ。
クスッと笑えるか、ニヤッと笑えるか、という話だと思います。
※pixiv・fujossyにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-12 13:55:39
9444文字
会話率:50%
愛読書ーーーそれは童話だったり、寓話だったり、はたまた騎士物語だったり。だけど小林優(ゆう)の愛読書はノンフィクション。それは今から何十年前のイギリスの学生寮で、大量殺戮を計画し捕まった少年Aの生い立ちを書いたものだ。初めて読んだ時に、心を
奪われた。だから毎晩寝る前に少しずつ読み返す。そしたらある日、犯罪を起こす前の彼の元へと飛ばされた!本物の彼に会い、話し、触れ、互いの距離が近づきあうーーー想いが通じ、計画を中止させようとするがーーー19歳で出会った15歳の少年A。恋をした1年。離れ離れののち再び出会えた54歳の少年Aと20歳の優。最後の一ヶ月で愛を育み、二人が迎えた最後とは。
※十話完了予定です。
※アルファポリスでも公開しています。
※道徳的にどうなんだろう、という点で一応ムーンライトにしています。今の所エロ描写は少しだけ出てくる気配です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-17 21:09:34
25968文字
会話率:48%
S大学法学部4年生の茉莉子は、大学を休学してロンドンの名門校に留学したばかり。演劇鑑賞に出かけた先で身なりの良い紳士と出会い、一夜を共にしてしまう。
後日、紳士と偶然再会した茉莉子は、彼の職業を知る。その上で“提案”を持ちかけられ、成り
行きでそれを飲むことに。最初こそ戸惑いを隠せない茉莉子であったが、次第にハンサムな彼の魅力に取りつかれ、関係に溺れてゆく。
しかし、ふたりに与えられた時間は1年しかない。
拙著『devil sleep』の番外編。本編未読の方でもお読みいただけるストーリィになっています。時系列についてはシリーズ概要をご覧ください。
R18には☆が付いています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-30 22:00:00
229175文字
会話率:39%
ロンドンの冬。茉莉子とリチャードのクリスマス。『The picture of M』の番外編。R18です。
最終更新:2017-01-05 02:00:00
12558文字
会話率:47%
時は20世紀初頭のイギリス。財政難の伯爵家に嫁いだアメリカの富豪の娘、エリザベス・アンブローズは、結婚初夜になってようやく夫と対面するが……。ハル様主催「真夏の蜜夜」企画、参加作品です。
最終更新:2016-08-20 22:00:00
9992文字
会話率:39%
大学4年生。
無事に就職も決まり、可愛い彼女と初めての旅。
イギリスへの卒業旅行の申し込みも終えた時に、偶然から破局。
傷心のままの一人旅になるはずが、旅行を申し込んだ会社の提案で、その会社の社員の個人旅行のツアーパートナーになることを受け
入れる。
それは臆病ゆえに、本当の自分を隠して生きる選択をした彼の人生を大きく揺さぶる旅の始まりだった。
(自サイトの物を転記しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-27 18:00:00
55924文字
会話率:37%
舞台は西暦2800年代。
世界は政治、経済、そして文化のグローバル化並びにボーダーレス化が進み、従来の「国境「国家」という概念が意味をなさなくなっていた。
数百年間にわたる争いの結果、世界は従来の国家から民族中心の国家に再編された。
欧州大
陸では、旧ドイツ、旧オーストリアなどゲルマン系民族の貴族層・上流階級は、旧ロシア、かつてのユーゴなど牛耳るスラブ系民族の経済実力者と共同戦線を締結し「神聖ユーベル=プレアガーツ連邦帝国」を建国し、旧イギリスが中心の「北海・バルト連合王国」、旧フランスと旧スペインが中心となって建国した「ラテン帝国」と、欧州内で覇権争いをしていた。
建国から400年近く経った「神聖ユーベル=プレアガーツ連邦帝国」では、さまざまな制度矛盾が起きていたが、国内で起こる改革の動きは、そのつど利権を握る勢力によって潰されてきた。しかし改革を求める国民の声は次第に高まり、政府も貴族も、その動きをおさえられなくなってゆく。そんな中、貴族社会から「国民のための政府を作る」ことを企図する勢力が勃興し、徐々に力を持っていく。そしてその渦中にいたのは、とある姫君だった・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-23 20:03:03
9771文字
会話率:21%
世界には不思議なことが色々とある。
アフリカには女性しか生まれない部族がいるし、その辺の神社に行けば狐耳の神さまが掃除をしている。今日もどこかで夢魔が男性諸君の夢を叶えているし、イギリスではエルフがノルマン・コンクエスト以来の鎖国を解いて国
交を正常化した。
……その辺とはあんまり関係もなく、拾った美女を孕ませて囲いたいって話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-06 17:22:51
52944文字
会話率:27%
琥珀のイコン、前作の続編になります。お先に琥珀のイコンからお読み頂ければ、有り難いです。
~王妃のポートレイト~編
19世紀中期 イギリス。ヨハネス公爵となった美しい青年、セシルはその天使のごとき容貌を輝かせていた。
偶然、出向いた
エジプシャン・ホールであの男に再会するまでは―――
まさかあの男が生きていたなんて……
薔薇と天使とエジプシャン・ホール。
欲望うずまくカルト・ド・ヴィジットの幕が上がる。
~黄金の雨~編
ロンドン社交期、若きヨハネス公爵は、ある正餐会の招待状を受けとる、謎めいた招待状は暗い予感を匂わせるものだった。
その送り主は度々ヨハネス邸を訪れ、友人を気取り、ヨハネス公爵の心の中に入っていく。
恋人である従僕シメオン・ツァイのジェラシーを受けながら、公爵は送り主の罠へとはまっていってしまう。
次の正餐会の日は迫っていた。
孤独な二つの魂の愛の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-03 13:00:00
54453文字
会話率:32%
2014年秋に発行した『秘密の花園-きざはし-』のネット上未公開文章。
ぷろエピローグとして扱っていますが、印刷して数年経ったので公開します。
スイスの山荘の一室で幼い弟妹たちに読み聞かせをする俊一。
(引用文はイギリス語版『わたしのおふ
ねマギーB』です)
そばには峰岸覚。
こちらの話は、『無花果』にリンクしています。
短い話ですが、ご理解いただけたら幸いです。
pixiv、ブログ、まとめサイトにも掲載予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-01 14:21:18
3970文字
会話率:26%
「僕のものになるか、化け物の母親になって死ぬか」
従弟と遊びにグロスターを訪れていた青年、村井清一。
駅前のカフェに入ったはずが、気が付けば薄暗い路地にいた。そこで大量虐殺の犯行現場と犯人と思しき男に遭遇した。その場から逃げようとする途中
、気絶し意識を取り戻した時には拘束されていた。
そして迫られる二択。
拒み続けるも、8年前から見ていた悪夢が急速に悪化、、急変した男の態度、いつ終わるかわからない監禁生活といった要因があってか、肉体的にも精神的にも限界が近づいていく。
そんな清一が出した答えとは?
*実際に存在する地名が登場しますが、私はそちらに一度も訪れたことはございませんので深く突っ込まないでいただけるとありがたいです
*ブリチェスターは、John Ramsey Campbellさんが作り出した架空の都市です
*クトルゥフ神話の世界観を少々お借りしていますが、知識がなくても問題はないと思います
*急な内容変更もございます
稚拙な内容、文章力ではあると思いますが、楽しんでいただけたなら幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-26 22:06:58
8101文字
会話率:41%
「僕のものになるか、化け物の母親となって死ぬか」
従兄弟と遊びに来たイギリスのブリチェスターで誘拐され、迫られる二択。
青年の答えはいかに......!!
※行き当たりばったりにのんびりと気の向くままに書きます
※クトゥルフ神話体型を
利用させていただいていますがコズミックホラーはお楽しみいただけません
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-31 16:23:31
4730文字
会話率:39%
冷ややかに優雅、しかし甘く寂しい侯爵家嫡子と揺るぎない長身の友(伯爵家次男)
「パブリックスクール。
世紀末の退廃をまぶす空気の中、短くも眩しい少年時代を過ごす者たちのきらめきと澱み」
各章ごとに、一応、話が終わります(一旦、完結を付す
場合ありです)。
(ヴィクトリアン末期からエドワーディアン初期のイギリスをイメージした架空世界のお話です。実在の場所・団体・人物等とは関係ありません。)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-27 00:00:00
38578文字
会話率:13%
実家の男爵家が没落し、メイドへと身を落とした元令嬢・キャロル。そんなキャロルの新たなる雇い主が、かつてキャロルに拾われた捨て子であり、小間使いを勤めていたジェイクだった。
ジェイクは事業により成り上がり、若くして富豪となっていたのだ。ジェイ
クは傲慢な態度でこう告げた。
「お前の身柄は俺が買った」
イギリス風異世界でのツンデレ富豪と元お嬢様とのハートフルラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-11 19:32:49
14243文字
会話率:53%
『moon aria』で登場した香月の話です。
20年片思いをしていた親友に一生大切にしたい人が出来たと打ち明けられた。香月は自暴自棄になり荒れた私生活を送っているところに、イギリスで仕事をするよう上司に提案されイギリスへ、そこで年下の有名
ピアニストルイス・レーンと出会い、不本意ながら期間限定の同居生活が始まる。そして、ルイスはある理由からピアノを弾けずにいた。
ルイスと香月、それぞれの心に傷を抱え出会った二人は・・・?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-24 00:24:41
49647文字
会話率:39%
エクセス領主の娘、アイリーンは両親を亡くし、王からの命令でごく幼いうちに結婚をした。結婚相手の少年ルフィアンはアイリの身体に興味を示し、執拗に触れてこようとするが、嫌がるアイリを助けてくれる者はいない――夫には妻の身体を自由にし、公然と鞭打
つ権利が認められているゆえに。
ひどいことをしているのはルフィアンなのに、どうして私が罰を受けるの?
【注意書き】
これは通常の作品と異なる目的で書かれています。
非常に辛気くさいトーンで進行し、性的虐待、暴行などが描写されます。
倫理観などは西欧中世の常識に従って処理され、女性に人権はありません。
いつもの作品がティーン向けの少女漫画とすれば、こちらは『本当は恐ろしいグリム童話』を原案としたレディコミのようなものとお考えください。
不埒なひと企画参加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-23 23:00:00
29132文字
会話率:40%
超がつく楽天家である女子高生の栞ちゃんが、友達から譲り受けたコーヒー無料チケットを手に、間違えて訪れてしまったのは、あやしげな洋館の中の紅茶専門の喫茶店。
そこで出会った風変わりな目をもつ美貌のイギリス人店主、エリさん(仮名)に「飼い犬(た
だしエアー)に似ている」という理由で一目惚れしてしまった栞ちゃんでしたが、実はエリさんは「貴方の夢の性体験実現」を謳う女性向けイメクラ店で働く、ナンバー2キャストにして処女厨の「一角獣」さんだったのです…!
…というところから始まる、訳あり?処女厨の怠惰なイギリス人と、そんなイギリス人が大好きで大好きで仕方ない、為せば成るさ!のお気楽ご気楽JK(回想時、現在は大学生)のちょっとおかしな恋愛のお話。
※ヒーローの職業上、ヒロイン以外との絡みが有り〼。
精神的な浮気じゃなくて、チンコを突っ込んでなければセーフ!って方以外は、前書きに注意して読んで頂ければ幸いです。
今回は前から憧れてた予約投稿に初チャレンジ!
毎日、本家イギリスのアフタヌーンティータイムに合わせて16時更新予定。(全7話…の予定が10話になりました 汗)
※2017.6 連載再開しました。番外編は愛のない逆ハー予定なので、たとえ本番がなくても本命以外との絡みが苦手な方は閲覧注意でお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-04 22:00:00
88016文字
会話率:26%
1882年、イギリス。ニコラス・ジョーンズ子爵は苦悩していた。なぜなら、愛する妻のキャシーがあまりにもモテモテだから。
地味だけどナイスバディ。優しくて、清楚で、そしてキュートなキャシーにどんな男でもメロメロ!しかし、キャシーを愛するあまり
にとうとう伯爵家の放蕩息子ヒュー・オルコットがキャシーに手をだしてしまい…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-09 23:06:32
33650文字
会話率:50%
貿易会社に入社した新人の月嶋春人。
その研修で年上の研修員に恋をした彼。
その後、その研修員の部下として
働くことになる。
上司を手に入れたいと奔走する彼の
恋の行方は..
成就?失恋?はたまた新しい恋か?
年上«イギリス人»と年
下«日本人»の
異文化・年の差・社会人・社内恋愛を
盛り込んだボーイズラブ小説
R18表現がある場合は文のはじめに
※マークをつけています。
《作者より》
初めての作品の為、誤字や脱字
読みにくい箇所も多々あるかと
思いますが、ご了承ください。
最後まで読んで頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-06 06:00:00
38899文字
会話率:51%
舞台は18世紀イギリス。
ギルマーティー侯爵家の一人息子、アラステアは政治家を志す誠実でハンサムな青年だった。
彼は成人を祝う祝賀舞踏会での晩、ひょんなことから男娼館に連れられる。——その館の名は《薔薇館》
子を孕むことの無い都合のいい性欲
処理の対象として、男娼たちは貴族の間で重宝されていた。
アラステアはそこで、最も人気のある男娼『ティターニア』と呼ばれる美しい少年と出会う。
少年の悲しい過去と、そんな彼に惹かれるアラステア。
貴族の青年と、美しき男娼との禁断の恋の行方は——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-28 15:23:15
102164文字
会話率:29%
【folie-a-deux(フォリ・ア・ドゥ:ふたり狂い)】Episode 06
「…俺たちは頭がおかしいんだよ、ふたりでイカレてる。君とは違う方向でね」
過去生を共にした相手だから、じゃない。 運命の相手だから、でもない。
いまいるこの世界を この現実を変え 動かす ちからを
暴力と破壊に沈む世界のなかで 絶望しないちからを
希望を呼ぶ ちからを
…そうだ。なんとかなる、折多。余計なものをなにも持たなければ。
ぎりぎりになれば、なにが一番大事なのか、わかるようになる。
どうなってもかまわない。いちばん悪くて死ぬだけ、この身体を喪うだけだ。
どうせ俺たちは離れたりしない、どんな形になっても。
突然のヘザーの喪失に我を失っていたハートレイの面々は、折多と瞭の助力によって意志と精力を取り戻し、軍需産業の雄アレンマイヤの機密施設へと向かう。そこで瞭は、古代・中世の古から欧州に連綿と続く「昏い血」と「闇のちから」の結びつきの片鱗に出遭う。世界を混乱に陥れるためにアレンマイヤが呼び出したその存在は、かつての折多をよく知る相手だった。
瞭と折多にふりかかる罠、絶え間のない瞭の変性。ふたりは摩秀を無事にアレンマイヤから取り戻せるか。―― 怒涛の第六部、開始。
**********
ロマンティックとスピリチュアルな癒しを愛する方々、読んでくださってありがとうございます。
「大仰で大風呂敷」も佳境に入ってまいりました。瞭(あきら)の受難もピークです。
「完全にフィクション」のつもりで書いていることや「こりゃあまりに馬鹿げた妄想でゲスよ」と一笑に付してしまいそうなことが実際に起きてしまう、実に奇妙な時代になってしまいました。世界転覆の野望が本当に企てられていたり、マンガの悪役キャラみたいなひとが一国の宰相になったりする。現実の方が却ってエンタメ要素爆発になっているのかもしれません。
…しかし現実には致命的な欠損があり。
「嘘みたいな愛」には、現実劇場では滅多にお目にかかれない。
折多だけをいのち綱に、瞭はどこまでいけるか。
「愛はすべてに打ち克つ」 ――って、ホントですかーーー??!!
桐嶌 十乎 拝
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-25 21:00:00
119494文字
会話率:41%
【folie-a-deux(フォリ・ア・ドゥ:ふたり狂い)】Episode 05
過去生を知ったら、どうだというのだ。
その運命の相手と出逢ったから、なんだというのだ。
それでこの世界の、この現実のなにを変え、なにを動かすこ
とができるというのだ。
暴力と破壊に沈んでゆく世界のなかにあって 決して絶望しない男。
愛するものの中に 留まっている男 ―― どうやって?
現実世界の火種を掌握するアレンマイヤに母と義妹を奪われた瞭は、折多やハートレイと奪還に向かうが、予想もしなかった大きな喪失に遭遇する。
「もう止めよう」
折多は無言で瞭を見つめた。瞭は海を眺めながら風に吹かれて呟く。
「もう終わりにしよう。俺は日本に帰る」
「――いいよ」
「君は来るな」
風が止まって時間が途切れた。
「君とも、終わりだ」
――なあ、折多。俺たちはまるで 死神のようじゃないか?
第五部、開始。
**********
サツバツとした世界に疲れた、大仰で大風呂敷なロマンティックとスピリチュアルな癒しを愛する方々、
読んでくださってありがとうございます。
BL、MLでも、「ものがたりは大仰でドラマティックな方が好み」の桐嶌です。
「なにげない日常」もいいんだけど、やっぱり大風呂敷ってわくわくしますよね。
ものがたりの中まで殺伐が沁みてきました。愛を求めるのは殺伐の中にあってこそ。
「癒し」とは本来とても危険でおそろしい、厳しいものなのだ、とものがたりに教えられます。
…うーむ、このふたり、これからどこへ向かってどうなってしまうのか。
書いてる人間にもわからないところが、ものがたりの最も素晴らしいところです。
おたのしみいただけましたら嬉しいです。
桐嶌 十乎 拝折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-27 22:00:00
102411文字
会話率:37%