逃亡者となった友安国の皇太子・清蓮は白神様と呼ばれる光聖とともに真実を追求するため、一路宮廷を目指していた。
しかし、天昇涯で旧友の友泉と対峙することに。
なんとか難を逃れ、二人は連川と呼ばれる港町にたどり着き、とある宿に泊まることになった
。
清蓮は酒に酔い、夢の中で光聖と熱い口づけを交わすーー。
同タイトル第一部からの続きから始まります。
※読んでいただきありがとうございます。本作は無断転載・引用をお控えくださいますよう、お願い申し上げます。
本編+番外編の構成。
本編はストーリー重視。
番外編は仲良しのお話になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 19:23:37
68146文字
会話率:35%
プロローグ(転生直後)
私は転生した。
よりによって、大好きだった乙女ゲーム『聖なる恋と呪いの王子』の世界に——しかも、物語とは何の関係もないモブ令嬢「レティシア=グランフォード」として。
この世界には、私の“推し”がいる。
黒髪に
赤い瞳、氷のように冷たい顔立ち。そして、心に深い傷を抱えた第二王子・ジークハルト=フォン=ルーベンス。
ゲームでは、聖女に恋をし、そして彼女を第一王子に奪われてしまい、呪いの力に飲み込まれて命を落とす……そんなあまりにも切ない運命だった。
でも今は違う。
私はこの目で、彼が笑うところを見たい。
彼が誰かを愛し、愛されて、生きていく未来を、今度こそ——
私が、推しを幸せにしてみせる。
そう決意してから数日後。
「……お前、俺に何の用だ?」
学園の廊下で声をかけると、彼は冷たい目で睨みつけてきた。けれど、その奥にはかすかな怯えが見える。
(……やっぱり、誰も信用できないんだね……)
「ただ……殿下とお話がしたくて」
「……ふざけるな」
彼は私を壁際へと追い込み、鋭い瞳で覗き込んだ。
「お前ら女は……俺を気味悪がって近寄らないくせに、なぜ媚びる?」
「私は……殿下が好きだから」
「……好き? くだらん」
吐き捨てるように言った彼の目が、赤く光った。
「なら——証明してみろ」
「……え?」
「口先だけの言葉など、信じられない」
その時、彼の声が低く震えた。
「……俺の……肉棒を舐めろ」
頭が真っ白になった。
でも、怖くはなかった。
この人が、どれだけ孤独で、疑い深くて、誰かに“受け入れられる”ことを諦めているか、知っているから。
(……大丈夫。私は、殿下のためなら……なんでもできる)
——私の転生物語は、最初から常識なんて通じない。
でも、それでもいい。
だって私は、推しの幸せだけが欲しいから。
愛の証明は、快楽と共に。
疑うことしか知らない彼に、私は何度でも愛を囁く。
——そう、たとえその始まりが、“淫らな口づけ”からだとしても。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 22:00:00
5521文字
会話率:27%
【毎週水・日更新】
関西人サラリーマン×異世界の術師
*
"ニライ・カナイ"――幾千幾万の世界、全ての人間の魂が集う場所。
この世界では、死んだ人間の魂を使って新たな人間を生成する"反魂組成術"が
一般化している。
人々はその術を行使する者を"屍霊術師"と呼んでいた。
ロラン・ミストラルも、その屍霊術師の1人。
人を嫌い、森の奥深くにある庵で人間を作り続けている。
拾った魂を泥の人形に宿し、口づけを介して魔力を注ぐ。これを10日間繰り返すことで反魂組成は完了する。
今日もまた、1人…。
呼び寄せた男の名前は、栢木 倫理(カシワギ・トモミチ)。
"大阪弁"という奇怪な言葉で喋る、妙な男だ。
妙なところは言葉遣いだけではなかった。
死者特有の無気力さ陰鬱さがなく、明朗快活だ。
他者に嫌われ、自身も孤独を望むロラン相手にも馴れ馴れしく話しかけてくる。
最初こそ苛つきを覚えていたロランだったが、やがて彼と過ごす日々を楽しいと感じはじめ、また彼のために何かをしたいと思うようになる。
日を追うごとに、その気持ちは増していき…。
しかし、トモミチには重大な秘密があった。
彼の魂はニライ・カナイの奥底にある黒の大河から引き上げてきたもの。
黒の大河は、命を投げ出した者の魂―自死者の魂が集結する河。
カシワギ・トモミチは自殺をした。
しかし、彼の頭からその記憶は抜け落ちている。
命が形成されるまで10日―自死者は決してその事実を思い出してはならない。
思い出した瞬間、彼らは自我を保つことができなくなり、泥になって崩れ去ってしまうのだ。
記憶が戻らぬよう細心の注意を払いながらトモミチに接するロランだったが、ふとしたきっかけで彼の記憶は蘇っていき…。
誰にも省みられず生きてきた孤独な青年と、満ち足りた人生を歩みながら自ら命を断ってしまった青年の、泡沫の恋の話。
*作中方言について
「そんな言い回しはない」などの指摘はご遠慮くださると助かります。
関西、大阪、多種多様な言い回しがございます……_(:3 」∠)_
*明るい場面もありますが、重く暗いです。
*R描写はゆるめです。
*Nolaノベル・アルファポリス様でも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 09:10:00
59893文字
会話率:38%
伯爵令嬢クラウディアは王太子ルーカスの専属魔導士となり、彼の「魔力暴走」を抑えるよう命じられる。彼はここ数年頻繁に魔力暴走を起こしていた。
魔力暴走の現場に駆けつけると、彼は突然彼女を押し倒して唇を奪う。何故かそのキスは理性を溶かすほど、と
んでもなく気持ちが良い。キスによってルーカスの魔力がクラウディアへと流れ、なんと暴走は鎮まった。
以降、暴走を抑えるために2人は繰り返し口づけを交わし、やがて、それ以上の接触へと至り、ルーカスはクラウディアに執着し始める。
ルーカスの魔力暴走の理由や、クラウディアが唯一の存在である理由。それは、過去の事件が関係していて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 20:00:00
126898文字
会話率:49%
東京都立あきる野高校1年生の姉・景浦千明(かげうらちあき)(主人公)15歳と、同じ敷地にある、あきる野中学3年生の弟・旭人(あきひと)14歳。
同じ母親の腹から生まれた姉と弟。同じ屋根の下で育った千明と旭人は、保育園、幼稚園、小学校、中
学校と手をつないで通い、幼稚園までは毎日のように千明が弟の旭人を抱きしめて口づけをするほどの仲良し姉弟だ。
千明が高校生になるまで旭人と部屋も一緒で風呂も一緒。風呂では当然裸のふたり。何事にも積極的な千明は、旭人に抱きついて旭人の勃起した性器をいたずらをし、旭人も千明の性器や胸に触るほどの仲の良さだ。
〈どうして姉弟が愛し合ってはいけないの?。わたしはこんなに旭人のことが好きなのに…。弟とキスしたっていいじゃない。愛しているんだから弟とエッチしたっていいじゃない。〉
千明は旭人のことを思い続け、勉強も手に付かないほどに悩む。
そして、血を分けた姉と弟が甘美な禁断の果実を口にした時、世間では決して許されない〈近親相姦〉という一線を越え、姉と弟はセックスの歓びを知ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 12:55:04
71925文字
会話率:35%
アメリカ・テキサス州のクラーク高校の教師4人と、小川校長、相田教頭、大畑教諭とともに、案内という形で伊豆温泉の研修(旅行)に同行していた優美。その旅行も最終日となった。
明日は愛する丈二と会える。丈二の逞しい腕に抱かれ、熱い口づけをされ
て丈二の燃えるような硬く長い性器をこの身体に受け入れ、そして丈二の快感の射精を受け、めくるめくような快感の中で声をあげて何度も失神する。優美の頭の中は丈二と愛し合うことでいっぱいだった。
その優美に熱い視線を注ぐクラーク高校教諭のディビット・ジョンソンとロバート・スミス。日本人形のように美しい優美にディビットとロバートは心を奪われていたのだ。
その最終日の夜。優美は宴席で小川校長に声をかけられた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 17:15:29
45865文字
会話率:29%
――もう未来なんていらない。
あの時までは、本気でそう思っていた。ただ
「大好きな友達も、先生も、お姉ちゃんも、一人残らず魔女に殺された。魔女が憎い。憎くて仕方ない。殺してやりたい。身体でも、心でも、魂でも、何でもくれてやるから手伝え。
悪魔」
オレの大事なものを壊した魔女を殺す事ができれば、それでよかった。
児童養護施設『ひごろも』で暮らしていた魔法少女マーガレット。
本名・橘浦千澄は、ある日、魔女サンクローズに大好きな『ひごろも』の友達、お姉ちゃん、先生を無惨に殺される。
大切な人達と居場所をサンクローズに奪われた千澄は、『色欲の悪魔』アイリスと契約を結び、復讐を果たす事を誓うが
「身体、心、魂、全てもらうわ。魔女を殺す事ができたら、貴女を穢して身体と心をぐちゃぐちゃにしてから殺す。そうしたら魂をもらうけど、別にいいわよね?」
その代償は、千澄の全てを壊し、奪い去る事だった。
魔法少女と悪魔。
復讐という糸だけで繋がり、破滅へと向かっていくだけだった筈の二人の関係は、やがて断ち切る事のできない恋へと変わっていき――……
魔女に報いを。愛しい君に口づけを。紅色に彩られた恋と復讐の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 21:10:18
233312文字
会話率:31%
愛を覚えた元人形と、彼にすべてを捧げる冒険者。
誰もいない野営地で、ひとつの果実を分け合った唇が、やがてむさぼるような口づけに変わる。
焚き火の灯に揺れる夜、ふたりは静かに、深く交わり合う。
===最初から最後までえっちなことをしています
。後日談ですが、これだけでも読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 22:49:32
3661文字
会話率:31%
誕生日直前のデートの日、付き合ってた女性にフラれた。
だから、彼女に言われたから止めていたタバコを吸ってやろうと喫煙スペースに向かう途中、仲のいい後輩が俺を引き留めてきた。
ソイツに強引に連れ出されて、俺は自分の情けない行いを白状する
ことになったんだが……?
※受けが女性と付き合っていた過去があります。
※年下執着攻め×及び腰年上元ノンケ受けです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 22:00:00
10453文字
会話率:36%
傷物令嬢であるわたくしは、彼の方に相応しくない……。十年前初恋の公爵令息を庇って呪われたユーリンデ・クラウゼン侯爵令嬢は、姉と姉の婚約者である王弟の庇護を受け、心穏やかに過ごしていた。しかしながら、呪いのせいで子が望めない『傷物令嬢』ではま
まならない恋心を、諦めることもできず持て余していた。 そんな折もたらされたのは五年前から留学していた公爵令息の帰国と、自分以外のご令嬢との婚約の噂。諦めたはずの恋心が痛む中、ユーリンデは……。
と、シリアスなあらすじに反して、初恋拗らせた男子が初恋の女の子を囲い込んで、付け込んで、押し倒すお話。ざまぁもあるよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-12 22:00:00
38822文字
会話率:30%
冷静沈着な美人警部補・神崎凛は、警察組織の中で自らの正義を貫こうとしていた。
ある日、催眠術を操る宿敵、美貌の女怪盗セイレーンからの予告状を受け取った凛。
しかし今回、セイレーンが狙うのは美術品でも宝石でもなく――
*2025/4/24の[
小説] R18男性人気ランキングに入りました。お読みいただいた皆様、ありがとうございます。
*気に入っていただけましたらブックマーク、いいね等いただけますと励みになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 00:00:00
11017文字
会話率:45%
※こちら書籍化となりますため、五月中旬頃にはお取り下げとなります。今までご愛読してくださり、ありがとうございました!
続編の連載も五月中旬に予定しておりますので、よかったらアルファポリスさんにて呼んでもらえたら嬉しいです。
貧しい村から王
都にある魔法学校に入り寮生活を始めた平民出身の魔法使いであるユノは生徒会に入ることになった。しかし、生徒会のメンバーは貴族や王族の者ばかりでみなユノに冷たかった。
とりわけ生徒会長も務める美しい王族のエリートであるキリヤ・シュトレインに冷たくされたことにひどく傷付いたユノ。
だが冷たくされたその夜、学園の仮面舞踏会で危険な目にあったユノを助けてくれて甘いひと時を過ごした身分が高そうな男はどことなくキリヤ・シュトレインに似ていた。
あの冷たい男がユノにこんなに甘く優しく口づけるなんてありえない。
そしてその翌日学園で顔を合わせたキリヤは昨夜の優しい男とはやはり似ても似つかないほど冷たかった。
仮面舞踏会で出会った優しくも謎に包まれた男は冷たい王子であるキリヤだったのか、それとも別の男なのか。
全寮制の魔法学園で平民出身の平凡に見えるが努力家で健気なユノが、貧しい故郷のために努力しながらも身分違いの恋に身を焦がすお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 21:41:24
279239文字
会話率:35%
貧しい村から魔法学校に奨学生として入学した平民出身の魔法使いであるユノ。
成績だけは優秀であったので生徒会に入ることになったが、生徒会のメンバーは貴族や王族の者ばかりでみなユノに冷たかった。
とりわけ生徒会長も務める美しい王族のエリートであ
るキリヤ・シュトレインに冷たくされたことにひどく傷付いたユノ。
だが冷たくされたその夜、学園の仮面舞踏会で危険な目にあったユノを助けてくれて甘いひと時を過ごした身分が高そうな男はどことなくキリヤ・シュトレインに似ていた。
あの冷たい男がユノにこんなに甘く優しく口づけるなんてありえない。
そしてその翌日学園で顔を合わせたキリヤは昨夜の優しい男とはやはり似ても似つかないほど冷たかった。
仮面舞踏会で出会った優しくも謎に包まれた男は冷たい王子であるキリヤだったのか、それとも別の男なのか。
全寮制の魔法学園で平民出身の平凡に見えるが努力家で健気なユノが、貧しい故郷のために努力しながらも身分違いの恋に身を焦がすお話。
アルファポリスで先行公開しているものの再録になります。先が気になった方は行ってみてください。https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/275884340
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-14 20:00:31
59359文字
会話率:34%
もう戦争は終わったのに、夫は帰ってこない……
アッシェンバッハ男爵家の双子の息子、ヴィルヘルムとリヒャルト。そして血の繋がらないいとこ、エレノア。三人は実の兄弟姉妹のように育った。成長するにつれてエレノアとリヒャルトは愛し合うようになり、
結婚の約束をするが、運命が彼らを引き裂く。そんな中、大陸全土を巻き込む世界大戦が勃発し、ヴィルとリヒャルトは共に出征する。
やがて、かつて帝国と呼ばれていた強大な国は革命が起き、共和国となった。敗戦国の屈辱と古き価値観が崩壊した混乱の社会の中、エレノアが辿り着いた真実とは……?
『エレノア、マルベリーの花言葉を知ってるかい?
……共に死のう、だ。』
▲殺人、死体など、また性的な内容が含まれます。あまり詳細な表現はありませんが、苦手な方はご注意下さい。R-18に該当すると思われるエピソードにはタイトルに*マークを付けております。また結末についてはここに詳細を記載するのは控えますが、いわゆるハッピーエンドではありません。ご了承の上、お読み下さい。
全36エピソードです。「大陸の恋」Ver.2.0となり、シリーズ三部作の二作目ですが、直接の繋がりはありません。単体でお読み頂けます。
Ver.1.0は「導く者に祝福を、照らす者には口づけを ~見捨てられた伯爵夫人は高利貸しの愛で再び輝く」https://novel18.syosetu.com/n9430je/となります。こちらもぜひご一緒にお楽しみ下さい。
※本作品はエブリスタ、ネオページにも掲載されています。ネオページ版のみエピソードの並び順が若干違いますが、内容は全く同じです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 18:04:08
82385文字
会話率:44%
*本編ネタバレあり、ご注意下さい。
フィッツジェラルド家の執事として、そして王命を受けた刺客として、運命の子ローレンスを産まれた時から見守ってきたアラン。先代の命日に、二人の男は墓の前で語り合う。
「全く親父ときたら、切れると手のつけよ
うがなかったからな。」
「そっくりですよ、旦那様も。」
……それは秘められた家族の歴史。
*「大陸の恋シリーズ」第1作のスピンオフです。予備知識なしでもお読み頂ける……とは思いますがネタバレを含みますので、より楽しみたい方は先にこちらをどうぞ。長編ですが、お付き合い下さい。
「導く者に祝福を、照らす者には口づけを 〜見捨てられた伯爵夫人は高利貸しの愛で再び輝く〜」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 10:25:28
3645文字
会話率:57%
王国でその名を知らぬ者はいないと評される大商人、ローレンス・フィッツジェラルドには裏の顔があった。
平民ながら宮廷への出入りを許されている彼は国家規模のプロジェクトに参加する一方で、平民、貴族問わず法外な利息で金を貸し付け、債務者を破滅に
追い込む悪徳高利貸しだったのだ。
ある日ローレンスは一人の伯爵夫人のもとを訪ねる。リリアーヌ・オルフェウスと名乗る美しい黒髪と灰緑色の瞳を持つその女性は、ローレンスから金貨300枚もの借金をしていた。だが社交界でも宮廷でもその姿を見たことはおろか、名前すら耳にしたことがないローレンスは彼女の借金に違和感を抱く。しかも伯爵夫人でありながら働いて借金を返すと言い、使用人のいなくなった屋敷ですべての家事をこなしている彼女に、ローレンスは思いがけない提案をする。
ーーー家事が得意だと言うのなら、働き口を紹介しよう。俺の身の回りの世話をしてくれ。その給金で借金を返せばいいーーー。
底知れぬ孤独を抱えた非情な高利貸しと、夫とその愛人から貶まれ、全てを失った伯爵夫人。
絡み合う運命の糸に導かれた二人はゆっくりと密やかに心を通わせていくのだが……。
※R18の章には*が付いてます。参考にして下さい。
※エブリスタ様、アルファポリス様、カクヨム様、Nolaノベル様でも同作品を連載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 22:08:47
187977文字
会話率:52%
「鳳凰の神託があった。おれとまぐわってくれないか」
嶌(とう)国では、人々は郭壁の中で生活している。都市を囲む壁の外には森が広がり、そこは数多の妖魔たちが蠢く場所だ。
都市と都市の間の移動に使うのは鳥である。船を運ぶ鳥、乗騎となる鳥。大空
を自由に往く鳥たちは信仰の対象ともなっていた。
監察使の資格取得のために上京した杜詩鸞(と・しらん)は、旅路の無事への感謝を捧げようと鳳凰を祀る神廟を訪れた。
膝を折って祈っていると、顔や腕に鎖のような痣を持つ男が突然詩鸞に近付いて、無理やり口づけをする。その途端、詩鸞の肌に痣が浮かびあがり、そこから変じたホトトギスが啼きながら飛び立った。
気を失った詩鸞が目覚めると、そこは都を妖魔から守る精鋭部隊・京城衛の将軍である汪令雅(おう・れいが)の屋敷。そこで詩鸞は、令雅から交合を迫られて――……?
※「*」の話は性描写を含みますので、苦手な方はご注意ください。
※全年齢向けを、カクヨムにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 11:09:29
121991文字
会話率:36%
※2025/4/5番外編「シュヴァルド様には友達がいない」投稿。
「心を閉ざした王子が眠れる希望の光に出逢い、物語は動き出す」
シュタイナー王国の魔術学校で、落第生に近かった伯爵令嬢ルチル・クォーツ。けれども、女生徒達の憧れの的であり
成績優秀なクレイと、優等生な女友達のアンヌの力を借りて、なんとか卒業が決定。しかも、幼馴染でもあるクレイから求婚されて結婚が決まり、幸せが約束されていた。
だが、結婚式当日、禁呪具を渡されたルチルの魔術は暴走し、2年間眠りに就くことに。
次に目覚めた時、魔術暴走の罪に問われたルチルは、王国唯一の聖騎士である第ニ王子シュヴァルドの管理下に置かれていた。
生家は落ちぶれ、屋敷も何もかも失くなってしまっていたルチル。さらに追い打ちをかけるかのように、夫になったばかりのクレイと女友達アンヌが、自分を裏切っていたことを知ってしまい――?
※序盤と終盤はシリアス。途中の恋愛はほのぼのラブコメしたりシリアスだったり。
※R15〜18には※、微R18に※※、がっつりR18には※※※。ひたすら甘やかしてくる寡黙ヒーロー、主人公も処女ですが、人妻のままRが続くので、苦手な方はご注意を。NTRも注意。
※約1ヶ月間、毎日投稿にお付き合いくださいまして誠にありがとうございます。
※――邪魔者妻だったはずが、王家の番犬に飼われていました――
2023/4/18~アマゾナイトノベルズ様より電子書籍として配信されることになりました。
読者の皆様の応援のおかげです、本当にありがとうございます。
※2023/4/9(日)電子書籍化記念SS投稿しました。Rあり後日談は4月中にでも!→4/23前日譚投稿しました。→5/7R後日談「ルチルのシュヴァルドしつけ直し日記」投稿しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 22:24:48
107787文字
会話率:33%
仕事帰りの帰り道。
あなたは勤め人のサラリーマンだ。
すでに終電も近く、最後の一仕事とばかりに肌の擦れ合うような満員電車が待っていると思い、暗い気持ちでついため息を漏らしてしまっている最中であった。
特別忙しい訳ではないが、ルーチン
ワークのように続く同じような毎日があなたの精神を疲弊させているのが、嫌でも分かってしまう……そんな日々をあなたは過ごしていた。
(同じことの繰り返しだな……)
そんな退屈とも、諦めともつかないような思いが漏れ出るように、ため息がまた一つ……。
――これは、変わらぬ日々を変えてしまう。
“あなた”と……淫靡で優しい、吸血鬼との出会いのお話。
※7話ほどで終わる予定です
※同タイトルの同人音声を小説に仕立て直した作品になります。
※♥マーク付きがエロパートとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 18:00:00
43778文字
会話率:32%
「困ったなぁ……なぁ、君たち?どうして君たちはそんなにボクの邪魔をするんだい?
別に、無理は言っていないつもりなんだけどなぁ……」
路地裏のその外れ……もはや人は帰るだけのようなこんな時間に、人気(ひとけ)の少ない路地裏という場所には似つ
かわしくない、涼やかな少女の困ったような声が聞こえてくる。
よくよくと耳を澄ませば他にも誰かいるようで、言い争うような声が響いているようだった。
何か厄介ごとかな、と貴方は体を緊張させる。
女性と呼ぶには若々しすぎる声と、柄の悪い男と思わしき相手との諍いの声……どう考えても楽しい内容ではなさそうだった。
関わるのは得策ではない……それが当然の判断というものであろう。
けれど、変わらぬ日常による磨耗した脳の疲れのせいか、
それとも……その声に、日常を変えてくれる非日常の香りを何処かで感じてしまったからか。
《ざっ》
(危険そうならば、身を引こう……こっそり帰ればいい)
そう思いながらもその声が聞こえる路地裏に、貴方は足を向かわせてしまったのであった……。
――これは、変わらぬ日々を変えてしまう。
そんな物語のような……淫靡で優しい、吸血鬼との出会いのお話。
※同人音声用の台本のため、エッチパートは女の子の台詞のみになります。
※♪マークはエッチパートについてます。
===========================
現在販売中の同人音声の台本です、読んでご興味湧きましたらサンプル聞いてみて下さい!
サンプル視聴、ご購入はこちら!
DLsite:https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ240373.html
FANZA:https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_140709/
=================================折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-15 20:00:00
32355文字
会話率:12%
孤児院で愛情をかけて僕を育ててくれたリサねえ。
ずっとずっと好きだった。独り占めしたかった。母親でも姉でもなく、一人の女としてずっと欲しかった。年だってたった七歳しか違わない。
僕をこんな気持ちにさせたのはリサねえが悪いんだからね?いつも触
ってきて、頬に口づけて、僕の顔がいいと言い、僕のために泣いてくれた。
伯爵家に引き取られてからずっとこの日を待っていた。リサねえを閨教育係として、この屋敷に迎える日を。
もう僕は庇護されるべき子供じゃない。
もうここから逃がさないから。
あくまでも自分は母親代わりだと言い張るなら、その体に僕の愛をわからせてあげる。リサねえが僕に堕ちてくれるまで。
『かわいい幼児を愛でているつもりが、ヤンデレに育ててしまったようです』のルイス視点です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 16:00:00
9043文字
会話率:38%
純愛、けれど歪な逆ハーレム。神子として召喚された梓たちと魔物と戦う聖騎士たちは衝突しながらもときに受け入れ、拒絶し、それぞれの愛の形を探していく。神のいる国ペーリッシュを舞台に暴かれていく嘘と秘密に歪んでいくのは、歪んだのは、歪んでいたのは
誰なのか…恋慕う想いだけでは終わらない関係に堕ちたのは、誰なのか。
探り合いの恋愛ファンタジー。
「君は……本当に酷い女だ」
「……私だからこそ言えるでしょう。私はあなたをこの世界に攫った一人だ」
「本当に口づけてもいいんだな?」
「本当に知りたい?」
「私の国に来る気はないか」
「理想が最初から揃っていなければお前は人を愛せないのか?」
「俺のこと気になる?」
一癖も二癖もある彼らの姿が、変わる。
※エロらしいエロは人によって2週目以降です(2週目スタートしました~)
※この話は逆ハーレムです。合わないかたは注意
※みんなハピエンとは限らない折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 00:21:10
845916文字
会話率:48%
嫌だといっても、あいつに抱かれる。
性描写多いです。溺愛。束縛。監禁。ヤンデレ。
「よく似合ってる」
そう囁いて彼は俺の手首の鎖に口づけた。
それは俺を縛るシルシ。
――――――
好きだから、閉じ込めておきたくなる。
「だって
そうしないと、逃げちゃうだろ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 13:47:55
8262文字
会話率:34%
宗教二世の家で抑圧された生活を強いられた女が、大学進学を機に一人暮らしを始め、自由を謳歌する。好奇心旺盛な彼女は、恋に溺れた。たくさんの恋を重ね、やがて結婚するが、彼女の思うようにはいかなかった。
最終更新:2025-01-07 09:35:26
1832文字
会話率:2%
――最高の布を織るためには、機織り女は、男を知ってはならない。
師匠でもある亡き祖母から、強く言われて育った里珠。
その言葉通り、十八になるまで、男も知らず、ただひたすらに機織りに熱中していたのだけど。
ある日、里珠の家の庭に落ちてきた男
。如飛。
刑吏に追われていた彼に口づけられ、激しいめまいのような、嵐のような情動に襲われる。
けれど、それは一瞬のことで。もう永遠に彼には会わないと思ってたのに。
――面を上げよ。
いきなり連れてこられた皇宮で。里珠を待っていたのは、如飛。
彼は、この国の新しい皇帝で。自分を支えてくれる〝陰陽の乙女〟を捜していた。
代々皇帝の一族は、庶民にはない魔力を持って国を治めていて。その膨大な魔力を維持するためには、身の内にある陰陽を整えなくてはいけなくて。乙女は、皇族と交わることで、陰陽の均衡を保つ存在。
ゆえに、乙女なしに、皇帝には即位できず、如飛は、自らの乙女を必要としていた。
「別に、お前をどうこうしようとは思っていない。ただこの後宮で暮らしてくれればよい」
そう、如飛は言ってくれて、里珠のために、新しい機と糸を用意してくれるけど。
(本当に、それだけでいいの?)
戸惑う里珠に、重ねて如飛が言う。
「愛してもないのに交わるのは、互いに不幸になるだけだ。俺は、国のためだけに誰かを不幸にしたくない」
里珠を想うからこそ出た言葉。過去にいた、悲しい乙女を知っているからこそ、如飛は里珠を不幸にしたくなかった。
それらすべてを知った里珠は、如飛の危機に駆けつけて――?
街の機織り女と力を操る皇帝の、真っ直ぐ一途な恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-26 17:00:00
89369文字
会話率:29%
「君が俺に何をされているのか、ちゃんとその目で確かめるんだ」
魔王率いる魔物がはびこる世界で、勇者の剣を持つという“聖剣の乙女”に選ばれたアメリ。引き合わされた勇者ロランはぶっきら棒なイケメンで。
勇者が魔物に受けた傷は聖剣の乙女にし
か癒せないと言われるも、治癒方法はアメリがロランとのエッチで快感を得るしかなくて!?
恋愛スキルゼロのアメリはロランの手管と言葉攻めに翻弄されるばかり。
魔王討伐の旅の中でエッチは順調に?ステップアップ。近づく距離とは裏腹に、いつまで経ってもアメリは自分に自信が持てなくて……。
近づいたり離れたり、もだもだしながら自己肯定感低めのアメリが愛されヒロインに育つまで。
※ヒーローはツンのちクーデレ、終盤にはヤンデレ方面に向かう予報です
(アルファポリス・エブリスタでも投稿中です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 23:41:56
143839文字
会話率:47%