江戸の街でも屈指の呉服屋で番頭として働く勢太は端正な顔立ちと気風の良さで知られている。毎年縁日が近づくと娘たちから誘いがかかるのだが、呉服屋の主人の一人息子である真砂の子守を任されているため娘たちと出かけることができないでいた。気性の激しい
真砂に振り回されているうちに時が経ち、美しく成長した真砂にいつしか勢太は惹かれていく。真砂も兄のように慕う勢太に恋心を募らせていた。
ある日、真砂の店に水越隼人が着物を仕立てにやって来る。昨年、実の弟であり代替わりして領主ともなった平正について領国に下っていたという隼人は、久しぶりに訪れた呉服屋の仕立ての良さに上機嫌になる。隼人はそこで同席していた真砂の美しさに目を止め、自分の傍へ来るように促し、真砂に自分に似合うと思う織物を選ぶように命じる。
仕立てられた着物を届けに、真砂は勢太と一緒に江戸の山の手にある武家屋敷が立ち並ぶ街を訪れる。自ら出迎えに来た隼人に歓迎される真砂だったが、勢太は追い返され一人で隼人の屋敷に招き入れられる。隼人と二人きりになった部屋で、突然真砂は隼人の腕のなかに閉じ込られ、その唇を奪われる。勢太を慕っている真砂は隼人に許しを乞うが、気に入ったものは自分のものにするという隼人に抱きすくめられ、その身体を犯され、隼人の屋敷に引き取られることになる。
「あえかなる、君へ」https://novel18.syosetu.com/n7724gj/
「誰が恋乞う」https://novel18.syosetu.com/n7705gk/の番外編ですが、このお話だけでも読んでいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-30 19:27:41
90329文字
会話率:57%
大正時代、京都。
庭師の蜂須吾両(はちすごりょう)は仕えている辻本家の長女・辻本百合子の通夜の席を一人外し、彼女の生前使用していた部屋へと向かう。そこで百合子のよく着ていた白い着物を箪笥の中から見つけ、抱きしめて泣く吾両。そんな吾両の姿を女
中・毒島薔子は見ていた。吾両に近付く薔子は「百合子さまの代わりにうちのこと抱いてくださいよ」と彼の耳元で囁き……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-21 23:02:48
34960文字
会話率:28%
大正時代、京都。
辻本(つじもと)家の長女・辻本百合子(ゆりこ)が喘息の悪化で亡くなったのはその年の十二月のことであった。
残された庭師の蜂須吾両(はちすごりょう)は、百合子への秘めた想いを胸に、通夜に参加していた。
誰もいなくなった百合子
の部屋に一人足を踏み入れた吾両は、百合子の洋服箪笥から、生前彼女が召していた着物を見つめ、涙を流しながら抱きしめる。
その様子を背後から見ていたのは女中の毒島薔子(ぶすじまそうこ)であった。
「うちのこと、百合子様やと思うて抱いてください」
吾両の背中を抱きしめ、薔子は彼の耳元で禁断の囁きをする――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-27 23:11:44
10113文字
会話率:34%
母と父に連れられて参加した晩餐会で出会った昭和天皇陛下に感銘を受け、また会いたいと思い日本語を勉強し、頑張ったご褒美に夏休みに日本旅行に連れて行ってもらった私は、気がついたら第二次世界大戦末期の日本にいた。
破滅フラグを回避しようのない毎
日に葛藤しながら頑張って生きようと思ったら、婚約者の男に襲われて、強引に抱かれてしまった。
処女なはずなのに、容易く彼の灼熱を受け入れて乱されてしまう。与えられる強烈な快感に、毎晩喘がされる日々。
性描写のある回には、「※」を付けています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 15:05:29
31117文字
会話率:35%
庭師見習の七介は、雇い主の娘千代に淡い恋心を抱いていた。
身分の違う二人は言葉を交わすことすらない、はずだった。
ある日、千代が七介に声をかけたことをきっかけに、二人は接吻をする。
恋焦がれていた千代と接吻をしたことで、七介は理性を失い……
。
※一話目の接吻には強引に行為を始める表現がございます。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-07 00:00:00
26657文字
会話率:28%
しがない炭焼き屋の赫丸(かくまる)は、実は異世界転生者。
前世ではブラック企業にこき使われる社畜リーマンだったが、今は古風で和様な異世界の田舎で、のどかに暮らしていた。
ある日、縁談がまとまり、しのという娘を娶ることに。
恋愛経験なしの赫
丸は不器用ながらも嫁御を精一杯大切にする。そんな赫丸にしのも寄り添うのであった。
お見合いをすっ飛ばして祝言を挙げた青年と娘が、ゆっくりと情を育んでいく愛し愛されな夫婦円満劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-16 06:00:00
45418文字
会話率:41%
手負いの龍は、一人の盲目の青年によって救われる。恩返しをするため、不老不死を手放して人間となった龍は、青年を探して旅に出る。一方の青年は村々を回り、深紅の着物に身を包み尺八を奏で、その異能によって人々の心身を癒し、病や傷を治していた。二人は
出会い、生活を共にする。互いの過去の繋がりを知り、心を通わせていく二人。龍は徐々に、青年の美しさに身も心も奪われていく。しかし、青年にはある秘密があった――。和風世界を舞台にした、神様あり異能ありの魂ラブファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-12 22:00:00
40697文字
会話率:58%
とある裕福な家の一人娘である茜は、左胸に白桜の印を持つ。そして、同じ少年が現れる夢をもう何度も見ていた。芥子色の目をした端麗な少年の名は「琥白」。彼は夢の中で茜のことを「志紅」と呼び、兄弟のように、恋人のように大切にしていた。ある時、茜は危
ないところを白い着物の美丈夫に救われる。何故か懐かしい彼の瞳は、芥子色。夢の「琥白」のそれと同じで、茜は思わず「琥白」と呼びかける。すると美丈夫は茜を「志紅」と呼び、苦しいほどに抱き締めた――。茜の前世、忍び寄る影、そして2つの魂に刻まれた約束の秘密とは。和風世界を舞台にした、前世ありBLありの魂ラブファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-22 13:43:45
70983文字
会話率:57%
雪女を二人がかりでヒィヒィ言わせちゃいます。
最終更新:2020-06-17 04:44:02
1475文字
会話率:40%
【脳筋男子×和服男子】
大学で幼馴染みの鈴木桐弥(すずきとうや)と再会した深見恵治(ふかみけいじ)。仲の良い友人同士であったが、ふとしたきっかけで、恵治は桐弥を押し倒して……
※エブリスタにも掲載。
最終更新:2020-06-08 23:00:00
8650文字
会話率:41%
この浮き世に於いて銕銃は無い。
いや…、あるにはあるが…………意味を成さない。
何故ならば、幾銃彈の雨を降らそうが…、こと…[侍]には、刀を振るう腕…剣術と妖術を用いて、銃彈の雨を…物ともしないからである。
科学が何どれほど進ん
でも、病や理屈は知れど…それに完全対処する事敵わない樣に…。
妖術は病を生み、理屈は知れぬど…其れに自然と適応して手足の樣にとする。
そして刀は、[侍]自らの【血肉】と…、妖の類いの【妖魔銕】で刀を鍛造し、自分だけの【一振り刀】を、本能的に…誰に敎わることもなく作り出ことが出来るのである。
『其の樣な事ができる[侍]とは…一体何どの樣なものか?』
此れは[侍]に憧れ、日々の學びと鍛錬を疎かにせず、[侍]に成る主人公の物語で坐る。
和風アクションRPG朧村正の世界観が好きで好きで作った作品です。
ただし、婬要素を強めですので、御拝読の際には御留意を…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-29 00:00:00
35978文字
会話率:52%
※便所姫ですが、スカトロはありません。
俺しかいないはずの自宅ワンルーム。
その便所の扉を開けたら、古風な着物を纏った黒髪パッツンロングヘアー美少女が。
『四百万年に渡る輪廻転生の中で、須藤健二《すどう けんじ》の人生は、ずっと童貞だっ
た』と神を名乗る少女『便所姫《べんじょひめ》斗杜《トト》』は言う。
高天原の大神が健二の境遇を憐れみ、童貞を捨てさせ、あらゆる性欲を満たさせるために斗杜《トト》を送ったと言う。
神と信じられない健二は斗杜を疑うが、斗杜の神力《幼女化》を目の当たりにする。
愛のない行為に抵抗のある健二と大神になるために健二の精液を欲しがる斗杜。
意思の弱い健二が、可愛いい斗杜(達?)の攻めに負けてしまう物語。
『我、便所姫 天下りて、本日吉日、ここに降臨!!』
――――――ちょっと(?)エッチな、ほんわか日常イチャラブコメディが始まります!!
※不定期更新になりますが、宜しくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-16 09:30:37
19678文字
会話率:37%
俺しかいないはずの自宅ワンルーム。
その便所の扉を開けたら、古風な着物を纏った黒髪パッツンロングヘアー美少女が。
『四百万年に渡る輪廻転生の中で、須藤健二《すどう けんじ》の人生は、ずっと童貞だった』と神を名乗る少女『便所姫《べんじょひ
め》斗杜《トト》』は言う。
高天原の大神が健二の境遇を憐れみ、童貞を捨てさせ、あらゆる性欲を満たさせるために斗杜《トト》を送ったと言う。
神と信じられない健二は斗杜を疑うが、斗杜の神力《幼女化》を目の当たりにする。
愛のない行為に抵抗のある健二と大神になるために健二の精液を欲しがる斗杜。
意思の弱い健二が、可愛いい斗杜(達?)の攻めに負けてしまう物語。
――――――ちょっとえっちな、ほんわかラブラブ日常コメディが始まります!!
※不定期更新になりますが、宜しくお願いします。
※便所姫ですが、スカトロはありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 16:00:33
5082文字
会話率:38%
この村では16になると男を1人、贄として捧げるしきたりが続く。そんな中何も知らず、知らされずに生きてきた青年が命からがら逃げた先は…
最終更新:2020-04-27 05:56:33
2232文字
会話率:53%
吹雪で死にかけていた男が雪女に助けられてそのままエッチしちゃうお話。
ところで書きながら思ってましたが「ほのぼのレイプ」って言葉ロマンがあるよね。無理矢理なのは個人的に好きじゃないけど、最初は無理矢理demoなんやかんやで最後は許しちゃう
系は良いと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-17 05:00:00
7625文字
会話率:54%
記者の近藤蒼磨(こんどうそうま)は、日本画家の大家・梶浦緋冴子(かじうらひさこ)(画号・梶浦松炎(かじうらしょうえん)の自宅に赴き、最新作『火炎』の取材をさせてくれと頼む。しかし近藤の顔に煙を吐き、断る緋冴子。妻が身重でこのままだと自分のミ
スで会社を首にされるので、どうしても取材させてほしいと土下座をする近藤に対し、緋冴子は取材を許可する。
だがそれには条件があった。その条件とは――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-24 13:19:08
2274文字
会話率:42%
旧家に嫁いできた雪絵(ゆきえ)は、冬の寒い夜に義父の寝室をおとずれていた。
夫の父親の前で着物を脱ぎ、その若く美しい肉体(からだ)を夫以外の男の前にさらしていく雪絵。
そして義父もまた、息子の嫁の前にたくましい男の肉体(からだ)を見せつけ
た。
夫とはまるで違う義父のモノに、雪絵は引き寄せられるようにソレを手に取ると咥えていった──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-16 17:59:49
4773文字
会話率:21%
「着物が着たいっ!」
そうお願いしたのは、ちゃんとした姿であなたに会いたかったから。
大晦日、あなたと会える――
――お兄ちゃんと会える。
お兄ちゃんと会うのは六年ぶりで、お兄ちゃんはすごく大人になっていて。
でも、わたしも
もう子供じゃないから。
気付いた気持ちを伝えなきゃ……もうお兄ちゃんの写真を見て一人エッチするだけじゃ我慢できないから。
だからね、お兄ちゃん。
「わたしと、エッチしよ……」
そう伝えて、わたしはお兄ちゃんにキスをした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-19 04:12:15
14654文字
会話率:45%
それなりに大きい呉服屋だと、お正月の宴会も盛大で。
だからといって、同年代の女の子がいなかったらそれはもう苦痛……といったら怒られるかもしれないけど、でもやっぱり大変で。
だから、わたしはいつも従兄弟の部屋に逃げていた。
従兄弟
のなっちゃんは赤ん坊の時から知っていて、中性的な感じがする可愛い男の子。
でも、成長って早いんだなぁ。久しぶりに会ったなっちゃんは『男の子』になっていて……
だから、『そういうこと』に興味がでてきても――従姉妹のお姉ちゃんであるわたしを『そう』見ていてもおかしいことじゃなくて。
でも、やっぱりわたしにとってもなっちゃんは可愛い弟みたいなものだから。
――ね、知ってる。お正月にするエッチを『姫はじめ』っていうんだって。
二人で、はじめての姫はじめ、しちゃおうっか?
(※以前掲載していたものの再掲載になります。読んだことがある方はごめんなさい(汗))
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-07 02:36:24
15526文字
会話率:45%
怜と悠斗はラブラブ同棲中……なのだが、悠斗はあいにく年末から海外出張中。
ようやく帰ってきた彼を着物で出迎えた怜だったが、悠斗は予想外の塩対応。むくれてしまった彼女を、悠斗は腕の中に閉じ込めた。
【姫初め2020】参加作品です
最終更新:2020-01-11 06:00:00
4590文字
会話率:36%
いつもはえっちなことが苦手(嫌とは言ってない)な飲兵衛犬耳尻尾巨乳着物美女の酒ちゃんが発情期になっちゃった! 大変だ、ホテルに行こうね!
ということでホテルに行って中出しセックスしまくるお話
プレイ内容はフェラ、正常位、バック、対面座位、騎
乗位の順番で、オール中出し折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-31 17:39:54
14999文字
会話率:45%
昨年投稿した「春夏、空から花が降る(https://novel18.syosetu.com/n4585fc/)」の番外編です。本編をお読みいただいた方(ありがとうございます)、また、未読の方も、お楽しみいただけましたら幸いです。
無事くっつ
いた二人のその後の小話で、ラストシーンから4か月程度経っているので、年齢もそれに応じてひとつ上がってます。ちなみに架南の誕生日は8月中旬~9月頃です。
<本編あらすじ>
商店街の和菓子屋の店員、弓人は、偶々訪れた劇場の楽屋裏で、幼なじみの架南と再会する。過去に一度だけ身体の関係を持った二人は、互いにその事には触れないまま、成り行きで同居生活を始めることになったが……。
物腰穏やか和菓子屋社員(29)×口の悪い元箱入りお坊ちゃんの劇作家(30)
あらすじの通り、現代物です。着物、浮世絵、舞台、和菓子、幼なじみ、再会などなど、好きなものを詰め込みまくりました。前半は過去の話で攻め視点、後半は現在の話で受け視点です。
※この作品はpixivにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-22 11:25:35
6138文字
会話率:51%
商店街の和菓子屋の店員、弓人は、偶々訪れた劇場の楽屋裏で、幼なじみの架南と再会する。過去に一度だけ身体の関係を持った二人は、互いにその事には触れないまま、成り行きで同居生活を始めることになったが……。
物腰穏やか和菓子屋社員(29)×口の悪
い元箱入りお坊ちゃんの劇作家(30)
あらすじの通り、現代物です。着物、浮世絵、舞台、和菓子、幼なじみ、再会などなど、好きなものを詰め込みまくりました。前半は過去の話で攻め視点、後半は現在の話で受け視点です。
※この作品はpixivにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-24 23:42:42
57578文字
会話率:39%
人嫌いな恋愛小説家・守谷は、担当編集の須田と恋人関係であり、同棲している。
突如降り始めた雪に恋人の帰りが遅くなり、寂しさに押しつぶされそうな守谷。帰ってきた須田とのしっとりとした夜のお話。
和を強く意識して書いたので、カタカナ語があまり
ありません。
何だかんだ言ってラブシーンが書きたくて書いた作品なので、そこがメインだったりします。
人嫌いなのに恋人にはおんぶに抱っこで寂しがり屋な守谷と、意外と腹黒かもしれない包容力完璧男の須田のお話です。
こちらの作品はエブリスタにも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-10 00:47:58
9141文字
会話率:50%
非モテ大学生の「俺」は居眠り運転のトラック事故に巻き込まれ、異世界へ転生してしまう。転生した先は、醤油と味噌とお茶の匂いが漂い、人々が和装で暮らす古都「ツクモ藩」だった。
裕福な商家の次男坊になった俺だが、店の跡取りではないため周りから冷
遇されていた。特に若旦那の異母兄(いぼけい)からは下僕のように扱われていた。
十五歳(こっちの世界では成人年齢)になった俺は、女中のスミ(十七)と好い感じの仲になるのだが、ある日、嗜虐趣味の異母兄が彼女に狼藉をしかける。俺は兄に手籠めにされかけたスミを守るため、彼女を連れて実家から逃げ出した。それから二人で四畳半の裏長屋を借り、ともに暮らすようになるのだが……。
器量好しの年上幼な妻と一つ屋根の下ねんごろ長屋二人暮らし。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-01 10:00:00
43560文字
会話率:35%
冴えない大学生の「俺」は居眠り運転のトラック事故に巻き込まれ、醤油と味噌とお茶の匂いが漂う異世界の古都「ツクモ藩」に転生してしまう。
裕福な商家の次男坊になった俺だが、跡取りではないため身内の者たちから冷遇されていた。特に若旦那の兄からは下
僕のように扱われていた。
十五歳(こっちの世界では成人年齢)になった俺は、女中のスミ(17)と好い感じの仲になるのだが、嗜虐趣味の兄が彼女に狼藉を働く。俺は兄に手籠めにされかけたスミを守るため、彼女を連れて実家から逃げ出した。それから二人で裏長屋を借り、ともに暮らすようになる。
俺はスミと所帯を持ち、つましくも仲睦まじく暮らしていたが、ひそかに兄の魔の手が迫っていた。
器量好しな年上幼妻と一つ屋根の下ねんごろ長屋ライフ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-25 01:07:01
74177文字
会話率:34%
まだ恋愛結婚ではなく、家格と身分の釣りあいで男女の結婚が決まっていた旧時代のお話。
キジトラ模様の猫獣人、鍋山玉十郎は獣人族の里とヒト族の町を繋ぐ橋造りの責任者に任命される。それに先立って身を固めるべく、ヒト族の娘フキを「嫁御」に迎えること
に。
年齢も体格も一回り違う二人は果たして幸せになれるのか?
デコボコ夫婦のモッフリ異類新婚生活のはじまりはじまり。
前編中編後編の三部構成になる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-22 06:00:00
7422文字
会話率:38%