古くより大陸を統べてきたスワン王国。長く繁栄を謳歌してきた王家には、語り継がれてきた詩がある。
麗しき白鳥が病に苦しむ時、空より青き涙を身体に帯びし白銀の天女あらわる。
飛ぶこと不死鳥の如く、駆けること女豹が如き。女神が纏いし衣は矛を通さ
ず、聖なる力は癒やしを与えるなり。
時はスワン15世の御代。北の辺境にて現われた謎の女が王国転覆を企てた。
討滅に向かった王国軍は壊滅。国王までもが帰らぬ人となっていた。王妃は既に病死している王都では、弱冠16歳の王女マリアと側近、そして近衛軍団のみが残された。
王国の衰退は明らか。大陸の諸地域・諸都市は悉くゼノビアに従い、気が付けば王都だけが残っている。そしていよいよ、その王都にすら敵軍が。
迎え討つは近衛軍団。装備の劣勢は覆し難く、会戦することすらなく潰走。王都陥落。そして王城に残る王女マリアは。。。
その時、一人の女戦士が敵軍を阻むかのごとく現われた。
首までを包むハイネックにしてノースリーブ、太腿を大っぴらに見せる丈の短い白のミニスカワンピース。襟から背中にかけて純白のマントを風に靡かせ、胸には金色のエンブレムを輝かせている。
赤いベルトがウェストの括れを作り、バックルにも黄金のエンブレム。右の腰は銃がホルスターに収まり、左の腰は剣の柄。
両の手は光沢ある純白のグローブが肘から指先までを覆い、足元は7cmのピンヒールを備えた純白のニーハイブーツ。
素顔は窺えない。陽の光をキラキラと反射する白いヘルメットが頭を、黄色いバイザーが顔を隠しているから。唯一見えるのは、鼻先で止まるバイザーの下端からはみ出す口元と、ヘルメットから腰にかけて豊かに溢れ出している銀色の髪の毛のみ。
「苦しむ白鳥の民を救うため、天より使われし白銀の戦士、シルバースワン!」
右手に純白のマントを持って靡かせ、高く透き通った声で鋭く名乗る謎の女戦士。
見た目は華奢な身体つきながらも、白銀の大型バイクに跨がって疾走する一人の女戦士が敵を圧倒する。格闘技・剣技そして射撃、どれを取っても超一流。その強さ・速さは王家で語り継がれてきた伝説を彷彿とさせる。
シルバースワンは、伝説の如く白鳥の王国を蝕む毒を制するか?それとも、北の辺境より現われし病は、白銀の戦士をも呑み込んでしまうか?
これは、王国の民を救わんと一人闘う伝説の女神を描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-14 00:00:00
217636文字
会話率:25%
その美貌と才気で国中の人気を集める王女エルネリアは、その人気に目をつけた実の父である国王と望まぬ婚姻を強いられる。禁忌の関係に怯えながら、身も心も搾取される、エルネリアの絶望と諦念の物語。
最終更新:2021-06-27 13:20:06
31819文字
会話率:39%
国立天文台に属する占星術師エステルは、ある日突然国王の相談役にして国政の重役である「占星博士」に任命されてしまう。仕えるべきは、即位したばかりの若き国王ルーカス。突然の大抜擢に戸惑いながらも、エステルは王宮に居を移しルーカスのために献身して
いく。次第に二人は心を通わすようになるが……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-26 22:25:41
111513文字
会話率:40%
リベガルテ王国国王の隠し子として生まれ落ちた少女エレーナ。王家の醜聞を隠すために本来なら赤子の時に始末されるはずだったが、異母兄にあたる王太子殿下の情けによって「成人の日を迎えたら処刑する」という条件の元、人里離れた監獄塔に幽閉されて生かさ
れる。
そして遂に成人となる16歳の誕生日が1ヶ月後に迫り処刑のため王都へ移送される事になるが、直前に一人の謎の青年に攫われてしまい──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-26 20:43:09
6737文字
会話率:34%
王妃である双子の姉の暗殺を何度も試み、最終的に想い人である国王アリストロシュに断罪されようとしていた美しい容姿の令嬢カメリアは、気付けば時を逆行して姉であるアザレになっていた。
再び10歳からアザレとして人生を歩む事になったカメリアだった
が、その4年後の婚約発表でアリストロシュは、自分ではなく中身が姉であるカメリアを再び選ぶ。
傷心したカメリア(アザレ)は、王都から離れて一人長閑な避暑地で療養するが、そんな時に一人の魔術師が現れて──?
ドS魔術師×高飛車悪役令嬢カメリア(アザレ)
※他サイトにも掲載しています。
※ヒロインは性格悪いです。
※【断罪された妹と人生チェンジしたのに、何故かヤンデレ夫がもれなくついてくるのですが。】の妹sideです。単独でも読めなくはないですが、所々理解しにくい箇所があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-22 22:51:37
10999文字
会話率:32%
辺境伯の娘であるサマリナは、一度も会った事のない国王から求婚され、側室に召し上げられた。
国民は、正室のいない国王は側室を愛しているのだとシンデレラストーリーを噂するが、実際の扱われ方は酷いものである。
いつか離縁してくれるに違いない、と願
いながらサマリナは暇な後宮生活を、唯一相手になってくれる守護騎士の幼なじみと過ごすのだが──?
※ストーリー構成上、ヒーロー以外との絡みあります。
※他サイトにも掲載しています。
総合日間一位ありがとうございました、応援感謝致しますm(_ _)m2020/05/5折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-03 22:58:42
10911文字
会話率:28%
世界で最後の竜である黒竜。自らの死期を悟った頃、自分の番が生まれた事を感じとる。
一方、生まれて3時間後に嫁ぎ先が確定してしまった、小国の王女リリアーナ。小国なんだから、伝説みたいな生き物の黒竜なんかに逆らえませんって。国王夫妻は16年間リ
リアーナを男性に関わらせまいとして、何とか成功。
数千年生きた竜のおじーちゃんが、16年生きたリリアーナを囲い込んでロリコ……溺愛するおとぎ話。
※他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-12 01:00:00
10678文字
会話率:39%
騎士団長カイルと神官アリシアは将来を約束した恋人同士。だが彼らの住むドライ王国では魔物達との決戦を控えていたが、戦力差は絶望的で敗北するのは目に見えていた。王はすっかり諦めていたが国に神託が下る。それは「滅びを待つ国の王が銀髪の聖女と契る時
、聖女に希望の翼が授けられん」というもの。それはつまりアリシアを王に抱かせるというもの。国を守るためにカイルはアリシアを王に捧げる。これは大切なものを救い、大切なものをなくしてしまうかもしれない物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-22 14:24:04
98734文字
会話率:45%
侯爵令嬢、アルメリアーナ・ブランシェス (通称アルマ)
幼い頃から憧れの麗しの国王陛下の王妃に選ばれた。
幸せすぎる!神さまありがとう!死んでもいい!
しかしその幸せは長くは続かなかった。
毎日更新(日によっては2話/日)、6/18
の最終話まで更新予約済みです。
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-18 12:00:00
162360文字
会話率:35%
未亡人となったアレクサンドラは王太后である。
女王とか女帝とか呼ばれる地位に登り詰めるべく頑張っている日々だが、ある日性欲解消のためと言われて夜伽を受けることに。でもでも、幼馴染みの護衛騎士から毎晩毎晩夜伽される必要があるのだろうか!?
てっぺんに登り詰めるため奮闘してたら、いつの間にか各国の要人から求婚される羽目になって、あれぇ? となる王太后様のお話。
R18には☆つけてます。
アマゾナイトノベルズ様から電子書籍化されました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-17 00:00:00
204544文字
会話率:51%
ガートルードを抱いているのは誰なのか。『どちら』なのか。
不安に揺れる彼女と、その選択は。
最終更新:2020-07-16 12:17:27
8045文字
会話率:23%
前世のゲームで最推しカップルだった二人の仲を接近するべく奮闘する、国王の愛妾であるクレア(処女)。だが、何故か愛妾下賜とかの話になって「え? は?」となって慌てるものの、時既に遅しなお話。
最終更新:2020-05-13 13:07:26
13229文字
会話率:24%
公爵令嬢のニケは王太子妃になった。ただ王子には種が無い。そこでニケの実家である公爵家の男達で、王太子妃であるニケを孕ませる事になった。公爵である父ハデスと1か月間、公爵嫡男である兄クロノスと蜜月を過ごした後、弟アレスとの蜜月が始まった。
※
性描写は全て近親相姦です。
※父×娘、兄×妹、弟×姉、息子×母の逆ハーレム。
※性描写には※(米印)が付きます。
※明るいエロを目指しています。
※伯父(国王陛下)×姪も少し。
※王太子(夫)は相手にされません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-08 19:00:00
61279文字
会話率:43%
王位継承権を持たない第二王子は、国家騒乱罪で処刑された
……はずが、気がつけば幼児に戻っていた
七歳年上の兄が守ってくれていた事に、気が付かなかった自分を悔い改め
兄が、国王や王妃に強姦されないように、戦うことを決めた
しかし、王子はポン
コツだった!
:注意:
素人です
人外(外見が獣の獣人)です
キーワード確認をどうぞ
アルファポリスさんにも投稿します
2021.05 BLランキングに入らせていただきました、ありがとうございます!ヽ(;▽;)ノ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 07:00:00
140910文字
会話率:14%
ディータは神殿が招いた「恩寵の神子」の守護騎士の役目を賜った。可愛らしい神子様が毎日国王と神官長に犯されている可哀想な様子を見ているうちに神殿や王家のあり方に疑問を抱いていくが…/神子様がたいへん可哀想です/「恩寵の神子と守護騎士と」htt
ps://novel18.syosetu.com/n2740gz/の守護騎士目線です。先にそちらをお読みいただくことをお勧めします/答え合わせになっていますので趣が無くなると思われる方はブラウザバックをお願いします/2021.5.29題名を修正しました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-28 19:30:40
6606文字
会話率:34%
【好青年愛重め年下王子×異世界転移教育係】
10年前、唐突に異世界転移したアヤセガワ(アヤ)はモンスターに襲われていたのを国王に助けられた事をきっかけに王子マルバスの教育係に任命される。
それから紆余曲折を経て、十九歳になったマルバスに魔王
を倒す勇者の証である首筋の痣が現れた事により、彼の旅立ちが決まってしまう。一緒に旅についてきてくれと頼むマルバスに、自分が行っても足手纏いになるだけだからと拒むアヤ。
果たして彼らは無事に旅立てるのか!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-24 00:55:15
12555文字
会話率:41%
謎多き軍人×ちょいアホ王子
主人公受 SF風ファンタジー オメガバース設定をゆるく借りた何か
ベータの王位継承権がない第二王子が
ひょんなことから人型兵器に乗って
オメガの兵士たちと交流を深め国王になる話
訳:イケメンたちがロボットに乗
って戦っていちゃらぶすけべして何だかんだ色々試練はあるけどハッピーエンド
話の流れは決まっているので週1で更新出来たらいいなと思います折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 12:35:11
1413文字
会話率:62%
次期国王候補は、嗅覚、聴覚、触覚、視覚、それらによって相手を魅了させてしまう特別な〝ティア〟と呼ばれる4人の美青年。また、同じように味覚で相手を魅了させるひとりの少女だった。
王位継承の条件は「その少女を孕ませた者」。匂い、声、視線、指先
、それぞれの媚薬で、彼女を深い快楽に落としていく。官能と策略の王位継承ロマンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 00:30:18
27168文字
会話率:46%
★ロイヤルキス様より『社畜OL、マッチョの世界で愛人契約』というタイトルにて電子書籍配信中。大幅加筆しておりますー!
気がつけば、見知らぬ場所にいた私。
記憶を辿るけれど、残業中に寝てしまった記憶しかない。
通りかかった荷馬車の人に
、ここがどこか聞こうとしたのだが――。
「大丈夫かいね、お嬢ちゃん!」
と、やたら私を心配するおじいさんは、なんと、ボディービルダー級のマッチョだった。
おじいさんに荷馬車にひょいっと乗せられて、王都に向かう。
そこで見たのは、髪の色も目の色も顔立ちも、どう見ても日本人じゃない人たち。
しかも、全員が共通して、マッチョだった。
私は大勢の人に心配されながら、病院で診察を受けるのだが。
「この娘は、健康体そのものだよ。病気も何もない。あえていうなら、猫背気味だね」
「そんな、こんなに痩せているのに健康体、ですと!?」
どうやら、私がへにょへにょだから、重病人だと誤解されたらしい。
社畜女が転移したのは、人情溢れたマッチョな人々が暮らす国でした。
どうせ帰っても社畜だし、とこの国で生きていこうと決意する。
だが、国王の好意で、領主様の屋敷にお世話になることになって――。
筋骨隆々領主ヒーロー(不器用ツンデレ)×自立しようと頑張るヒロイン(前向き素直)。
さくっと読める中編を予定。
アルファポリス様にも掲載していました。
※削除済み折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-20 17:00:00
58190文字
会話率:23%
※パブリッシングリンク様より、電子書籍化させて頂きました。
ジーム国王女セレスは、大国リネトルアの第三王子の元へ嫁ぐことになる。しかし、途中で盗賊に攫われてしまう。
盗賊によって犯されそうになったとき、髪も目も衣類も漆黒をした男に助け
られる。しかし、自分が王女セレスであると名乗った瞬間、男は態度を一変させ、セレスを凌辱する。
セレスは心身共に傷つきながらも王女としての務めを全うするために第三王子の元へと嫁ぐが、第三王子ヴィルレインは「王位継承第一位ゆえに、兄王子からの暗殺を恐れて部屋に引きこもっている」気弱な王子だった。
しかもなんと、見た目がセレスと瓜二つ。
ヴィルレインは、セレスに自分の代わりに王子として王位を目指してほしいと頼み込む。
セレスは、「身代わり王子」として王位を目指すために奮闘するが、課題が沢山あるうえに、暗殺未遂など日常茶飯事。
そして、ヴィルレインの命を狙っている第一王子とも対面するが――第一王子レーリル、通常「漆黒王子」は、セレスを凌辱したあの男だった。
※過去に自分で投稿した話と似たネタも含まれますので(萌えが被った結果)、ご注意ください。世界観が繋がってるとかではありません。
※途中、投稿済みのものを修正していくと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-13 22:44:23
120137文字
会話率:44%
巻き込まれ異世界召喚させられた俺、藤浪 元太。元バスの運転手だ。
異世界ではお約束のスキルを授かる事になった。
俺のスキルは"時間停止"。
男の夢の"時間停止"だ。
しかし、喜んだのも束の間、時間停止している間は周りは真っ暗闇で自由に身体
が動かせない。
どうやら時間が止まると同時に光りや空気までもが動かないようだ。
絶望的な状況下で"裏コマンド"が発動して多少は自由に動ける様になった。
しかし、"裏コマンド"は自分の寿命を一年分使い発動する。
回数制限のあるスキルをどうにか使い少しづつ"時間停止"を成長させてるいたある日、召喚した国の王から追放を言い渡された。理由は簡単だ、"時間停止"スキルが役に立たないから。
そして、追放される時になってそれまで俺を世話してくれたメイドのサーニャが付いて来てくれると言う。
既に俺とサーニャは愛し合う仲になっていたのだ。
だが、国境まで送り届けてくれた騎士団がいきなりサーニャを刺した。
追放など嘘で王は最初から俺を殺そうと企んでいた。
刺されたサーニャを抱えて何とか逃げ延びた俺は腕の中で冷たくなるサーニャに誓った。「必ず生き返らせてやる」と。
これは愛するサーニャを生き返らせる為に、国王に復讐する為に旅をする俺の物語。
サブタイトルに☆がある話はエッチ表現ありです。
アルファさんにも同時連載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-20 00:00:00
64842文字
会話率:33%
魔導師団長ライラ・クランベック(26才)は伝説の多い人物だ。
その妖艶な容姿から、第二王子の愛人、国王の隠し子、宰相の息子の恋人、副師団長を下僕にしている女王様(男なのに)、などと言われている。
更に圧倒的な保有魔力を持ち王国魔導師の頂点に
君臨している為、王都にいる相手ならどこにいても攻撃することが出来る、魅了魔法で部下を操っている、嵐を呼び海の水を割ることができるとも言われている。
そんなライラ様は俺の上司兼学園時代からの友人だ。
ある日ふと「なぜ結婚しないのか?」と聞いたことを切欠にして思っても見ない状況に…
なんでこんなことになったのかな?!
迂闊な苦労性青年魔導師×我が儘好き放題の美人魔術師団長。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-15 16:00:00
10674文字
会話率:31%
男爵令嬢イリーネはヘルツォーク辺境伯爵に手紙を届けに行きました。その先で彼に見初められて、辺境伯爵夫人となりました。素敵だと思った男性と結婚できて、国王をはじめとする多くの人に祝福されて、幸せな暮らしが始まりました。そう、イリーネは、末永く
幸せに暮らすはずでした。
末永く幸せに暮らすはずだったのです!
*短編『正しい手紙の届け方』の続編となります。特に前作を読まなくても問題ありませんが、一読するとより楽しめるかと思います。
(『イリーネの結婚』シリーズからどうぞ)
*全9話、毎日投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-14 04:00:00
42128文字
会話率:28%
従兄妹同士の婚約者が国王と王妃に成長していく話
最終更新:2021-05-12 21:54:01
1995文字
会話率:32%
十八歳のジュスティーナは涼やかな美少女。
今でこそ王都の片隅でつつましく暮らしているが、実は十年前に突然廃位され、幽閉された国王の娘だった。乳母のドロテアと共に落ち延び、父の復権を信じて、日々勉学や武芸に励んでいたのだ。
やがて
乳母の息子で、近衛隊に仕えるエミリオと婚約したが、兄のように慕ってはいるものの、彼に特別な感情は持てなかった。
ところがある日、状況が一変する。エミリオが別人のように生気を失った姿で帰宅したのだ。
おりしもジュスティーナは、国王が若い兵士を側仕えにしては、廃人にしていると耳にしたばかりだった。
国が落ち着かず、次々と国王が代わる中、今その地位にいるのは遠縁にあたるベルナルド。
強い霊力を持つ彼は若者の魂を喰らって、生気を奪うというのだ。乳母から父の失脚にも彼が絡んでいたと聞かされたジュスティーナは、復讐を果たすため、男性として近衛隊に入隊するが――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-01 13:53:57
3971文字
会話率:40%
十八歳のフェリシアはミレイナ王国の王女でありながら、都の外れにある王家の墓守として、ひっそり暮らしていた。「一の姫が清らかな身で墓を守らなければ、国に災厄が起こる」という呪いが言い伝えられているためだ。
ミレイナは国境の金山を巡り、隣国
のローランドと緊張関係にあったが、反乱軍を討伐するという名目で、『闇王』の異名を持つ国王エドゥアールが突然侵攻してくる。慌てたミレイナ王は第二王女ミュリエルとの婚姻を持ちかけ籠楽しようとした。しかしエドゥアールは墓守姫の噂を聞きつけ、フェリシアに興味を持って会いに行く。
フェリシアには特別な能力があると聞いていたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-05 09:05:53
25937文字
会話率:33%