新人魔法研究者のアーロンは、ラボから近い修道院そばの理髪店でエイミーという理髪師の女性と出会う。しかしアーロンは髪を切っている最中はエイミーからの声掛けも聞こえないほど読書に没頭し、さらに「お釣りはいらない」と足早に退店する。エイミーはアー
ロンの無愛想な態度に戸惑うが、アーロンはその後も二週間に一度必ず理髪店に通い続けるのだった。
ある日エイミーはアーロンの髪を切った後、目まいを起こして倒れてしまう。アーロンはエイミーを修道院へと運び、目が覚めるまで付き添う。散髪中はいつも本を読んでいるのに、エイミーが寝ている間は寝顔をずっと見ているアーロン。修道士に診察してもらい、エイミーが不眠症であることを知ったアーロンは、睡眠魔法の研究に着手することを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-03 22:20:00
15792文字
会話率:63%
修道院の孤児院で暮らすアリーシャは、千年ぶりに再来した聖女の証である白銀の髪を隠してひっそりと暮らしていた。
しかし十八になった日、宮廷司書官に髪を見られ王太子に聖女の存在が知れることになる。
その結果、国の安泰を生涯女神像に祈るためドル
ーシュ家の館の主と婚姻することを余儀なくされた。
偽りの愛を誓う夫となる人は代々女神像を館に所有する宮廷司書官、アルラン・ドルーシュ。月に一度は顔を合わせ、ひっそりと憧れていた美しい人である。
しかし優しい彼はひとつ、アリーシャに約束させたのである。
返り血を浴びた自分とは顔を合わせるなと。
血を見ると気持ちが昂って理性の制御ができないと。
謎でしかなかった。
しかし司書なのになぜか頻繁に血を浴びて帰宅するアルランと顔を合わせない方が難しく、アリーシャは彼の本性を身体で知ることになるが…というお話。
アルファポリスにも折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 15:37:26
11427文字
会話率:44%
グランフォルド大公爵家の末子、アルファのリチャード(3歳)と、大公爵家嫡男・ウェスティンの婚約者であるヤヌシュ王子の新しい侍従、マヌーシュ(7歳)が主人公。マヌーシュ視点。マヌーシュはオメガですが、ヒート抑止剤を子供の頃から飲まされてきた
後遺症で、ベータのように振舞えるようになっています。(仮)は暗殺者にのみかかります。
暗殺者がグランフォルド大公爵夫妻を狙う?!
マヌーシュは、30年近く前にオリバー・ローミオ・グランフォルド大公爵に一目ぼれして、無理やりオリバーにキスした元王女(ヤヌシュ王子の叔母でカラカリ国の侯爵家に嫁いだ)が、オリバーとジョシュアの暗殺?を画策して送り込んだ暗殺者?7歳でありながらプロ(と本人は思っている)。カラカリ国にはジェードと呼ばれる死霊者集団がおり、この組織は捨て子を養う修道院を隠れ蓑に、子供たちを暗殺のプロに仕立てている(と主人公は思っている)。この集団に依頼し高額な報酬を支払うと、あらゆる身分を偽造してターゲットに近づき、暗殺を成功させる(と主人公は思っている)。マヌーシュ本人は自分を凄腕の暗殺者と思っていますが、果たして真相は…。
「傾国の美青年」、「救国のマトリューシュカ ―傾国の美青年2-」、「幸福な王様」に続き、シリーズ4作目になります。4作目でやっとオリバーたちが住む国の名が登場します。やっと…(汗)。ゼルトゥラ国といいます。ヤヌシュ王子の国はジュンガル国といいます。殺伐とした内容と思われるかもしれませんが、意外にそうでもありません。ハッピーエンドです。他のサイトでも公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 15:32:37
55868文字
会話率:42%
伯爵令嬢のマリエンヌは、幼馴染で婚約者でもある大好きなレイドに避けられていた。
王宮騎士団で働き出してから避けられ出した事もあり、レイドには好きな人が出来て自分との婚約が嫌になったと思ったマリエンヌ。
自分みたいな魅力のない女が婚約者だった
ら、愛するレイドは幸せになれない。
そう考えたマリエンヌは、最後に思い出をもらって自らは修道院に入ろうと計画するのだが…。
ご都合主義のゆるゆる設定で進行します。
実際の事柄と著しく違う場合もございます。
女性が無理やり襲う表現がでてきますので、お気をつけ下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 18:58:10
10340文字
会話率:64%
氷の貴公子として令嬢達から敬遠されている公爵家当主、オーウェンの元へと嫁いできたオリビア。
その名の通り、オリビアには見向きもしない上、戦場に出て殺戮だけを好むオーウェンと仮面夫婦を続けて三年。
人生楽しんだ者勝ち、とやりたい放題で社交界に
悪女と罵られてからも三年が経ったある日、オーウェンが運命の相手が見つかったと連れてきた。
その相手と結婚したいので今すぐ離縁してくれ、とオリビアは公爵家を追い出された。修道院に連れて来られたはいいものの、不治の病に罹りそこさえも追い出され、人生最悪な最期を迎えたオリビア。の、はずだったが───。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 22:42:45
58832文字
会話率:33%
マグダレーナは大公国の元侯爵令嬢であった。婚約相手であった公子、最高権力者たる大公、そして父親の身勝手により修道院へと追放され、虚しさに苛まれた彼女は、それを紛らわすために淫蕩に耽る。
ただ一人、彼女に着いて来てくれた、執事と共に。
最終更新:2024-04-21 16:22:46
14185文字
会話率:41%
伯爵令嬢リリーナ・アンドリュー。彼女は公爵子息の婚約者の浮気に辟易していたが、婚約解消に至れない日々を過ごしていた。そんな彼女は、不敬と証拠の無い殺人未遂の罪で王国一の過酷な修道院行きにされてしまう。納得がいかない彼女の、その後の運命は‥?
いつの間にか、三回目の人生をやり直している彼女が自身の新たな生き方をする話。
基本ヒロイン視点の話ですが、サブタイトルのDはダニエル、Sはセレン、Eはエナ、Rはルヴァン、Nはナルティの視点の話です。
Rシーンの入るサブタイトルには※を入れます。ヒロインの※は、中盤以降になる予定です。
加筆修正しました。
ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 21:00:00
106930文字
会話率:39%
腰まである赤髪を清楚に結い、お仕着せのドレスに身を包む十六歳の青年フォン。普段の彼は、クロストリージオの太陽と称される国王ディフィシルに仕えるクロディアという名の侍女だ。
フォンが王宮で暮らすようになったのは九歳の夏。修道院から逃げ出し
た少年フォンを拾ったのがディフィシルだった。
密かに愛し合うディフィシルとフォン。
しかしある日、ディフィシルがフォンに告げる。公爵の娘と結婚することになったと――。
神が倫理を支配する世界で、フォンはディフィシルの結婚をきっかけに王妃への嫉妬から悪事に手を染めていく。
**********
【ご注意ください】
※全六話です。
※短編「クロストリージオの太陽王に愛された少年」の原作です。
※メリバ、他の相手とのRシーンがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-30 20:00:00
3526文字
会話率:20%
純文学です。僕はキリスト教徒で四十七歳――視野から色彩を失った。それは十三歳の一人娘が突然、行方不明になった日だった。全てが灰色に見える中、僕は手を尽くして娘の捜索を開始するが……。色彩を失った意味とは? 僕が旅の末、一人娘と色彩を取り戻す
ことが出来るのかお愉しみに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-14 12:00:02
33663文字
会話率:17%
純潔を生涯守り続けると誓った聖女マーテル。多くの悪魔を祓ったマーテルは現場を退き、女子修道院で二十人の修道女達に教えを説いていた。
一年前から女子修道院に神軍の女騎士クロエが身を寄せている。クロエは魔界で捕虜となり、大悪魔シャイターン
と愛人契約を結び、悪魔の子を産み落としてしまった。過去の傷を癒やすため、マーテルはクロエの胎を浄力で清めてあげていた。
そんなある日、大悪魔シャイターンが女子修道院に侵入し、クロエを再び魔女に堕とてしまう。シャイターンは美しい少年の姿で人間の女達を誘惑する淫奔な悪魔だった。修道女二十人を陵辱すると脅して、悪辣な契約を結び、大悪魔シャイターンは聖女マーテルの純潔を奪った。
「いいねぇ。いいよ。その表情♪ 自分はオバさんだから妊娠なんかしないと思ってたでしょ。ゾクゾクしてきた。難易度が高いと燃えてくる。子作り勝負しようか。妊娠させたら僕の勝ちね?」
ショタ悪魔のオチンポで高齢処女の純潔が穿ち破られる。破瓜の血が飛び散り、マーテルは処女を喪失してしまう。聖なる乙女の子宮に、穢れた悪魔の精子が浴びせかけられた。それでも不屈の信仰心を宿すマーテルの魂は、悪魔の穢れを撥ね除ける。
熟しきった聖女の肉体と魂魄に、大悪魔は魅了されていった。マーテルに悪魔の子を産ませて魔女に堕とす。シャイターンによる淫猥な調教が始まった。
男子禁制の女子修道院で、貞操の誓いを立てた乙女達は悪魔との姦淫に溺れ、ボテ腹の孕女に変貌していく。
▼下記サイト等にも掲載する場合あり。
【pixiv】
https://www.pixiv.net/users/2996589
【ブログ】
https://nocturnetimes.com/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 06:00:00
36090文字
会話率:63%
人の天敵でありながら平穏を愛するサキュバス・レルムは、修道院の老神父・ロメオと契約をし、シスターとして人に紛れて平和に生活していた。しかしある日、ロメオが異動になってしまう。代わりに来た若き神父・ジェイドは、優秀な悪魔祓いで女嫌いだと有名
な男だった。
今後の身の振り方を悩むレルムだったが、ジェイドの姿を見た瞬間、初めての恋に落ちる。この人と共に生きたい。そう思うも、ジェイドはすぐにレルムの正体を見破ってしまって……。
【キーワード】
三人称 異世界ファンタジー ハッピーエンド シリアス 純愛 人外 主従 魂の契約 敵対 トラウマ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-12 22:00:00
153225文字
会話率:34%
中世末期のとある女子修道院で行われる厳しいお仕置き。
膝の上でのお尻ペンペン。机に伏せさせられてパドル打ち。お仕置き台に拘束される美貌のシスターを待つケイン打ち。自戒の為に自らお尻突き出し行うお尻打ち。
厳しくも愛のあるお仕置きがお尻を真
っ赤に腫れ上がらせる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 12:13:58
9509文字
会話率:41%
伯爵令嬢であるエレノアは、とある理由から貴族社会と距離を置き、修道院へ入ろうと考えていた。ところがある思惑をもった義理の父(叔父)から結婚を命じられる。その相手はエレノアが幼い頃から想いを寄せていた、ギルバートだった。
秘密を抱えた令嬢×忍
耐力を試される元騎士のすれ違いラブストーリー。
直接的な描写はありませんが、性的暴行(強姦/レイプ)表現がありますのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-03 03:00:00
51972文字
会話率:33%
政変により皇女の称号を剥奪され、修道院で保護されたアイリーン。
弟のルウドを養うため暗殺部隊長として仕事を請け負うシア。
お互いに自らの境遇に絶望し諦めていたが、シアがアイリーンの護衛兼監視役として修道院へ赴任し徐々に心を通わせるようになる
。
そんな時、シアの護衛長官のドレドからアイリーン暗殺命令が下る。
アイリーンを殺さなければ、弟のルウドが殺されてしまう。
シアの選択は…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-29 21:56:49
44159文字
会話率:48%
大正生まれの道子マリアはクリスチャンでギリシャ人の父と日本人の母を持つ。道子は両親の影響で敬虔なクリスチャンとなる。
そして両親と共に父の母国ギリシャ戻ると、同じギリシャ正教会の信者から当時のギリシャにて噂となっていたメテオラという人里離れ
た絶界の地の存在を知る。
そして道子はそのメテオラにある巨大な岩山の頂上にある修道院のシスターとなった。
しかしそこでは昼間の厳しい修行と裏腹に、夜になるとそこのシスターたちだけの秘密の遊戯なるものが施設内のある秘匿の部屋にて行われていることを知り、道子自身もその甘美な秘匿の世界に浸されていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-27 15:45:19
4557文字
会話率:34%
おっとりとしたメイジーは修道院育ちの18歳。このまま修道女になり、人生を終えるものだと思っていたが、正妻の娘の姉が亡くなり王太子の婚約者に内定してしまう。会ったこともない王太子と結婚するのかと絶望するメイジーだが、何故か王太子に溺愛されてし
まう。目指せ! 修道女になりたいので、王太子から逃げたい令嬢と追いたい王太子のラブコメ! のんびり更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 02:02:03
895文字
会話率:16%
悪役令嬢のリリアンは、階段から足を滑らせて、思い出した!
ここがR18乙女ゲーム「メイドは溺愛されます!~いじわるなあなたと永遠の愛を~」の世界なのを!そこで自分は悪役令嬢として罰せられるのだ。
全てを諦めたリリアンは、修道院へ入ろうと必死
に努力する。
だが、姉を思慕する義理の弟は姉を逃がそうとはせず……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 00:00:00
6367文字
会話率:19%
断罪→偽装結婚(離婚)→契約結婚
不遇の人生を繰り返してきた令嬢の物語。
私はきっとまた、二十歳を越えられないーー
一周目、王立学園にて、第二王子ヴィヴィアン殿下の婚約者である公爵令嬢マイナに罪を被せたという、身に覚えのない
罪で断罪され、修道院へ。
二周目、学園卒業後、夜会で助けてくれた公爵令息レイと結婚するも「あなたを愛することはない」と初夜を拒否された偽装結婚だった。後に離婚。
三周目、学園への入学は回避。しかし評判の悪い王太子の妾にされる。その後、下賜されることになったが、手渡された契約書を見て、契約結婚だと理解する。そうして、怖いと評判の宰相との結婚生活が始まったのだが――?
*アルファポリス様でR15版を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 12:04:28
74043文字
会話率:29%
ミルメルは国に一人だけの闇属性を持つ。他に闇属性の者がいないために、危険物質といわれていた。成人したら修道院に入れられて、死ぬまで実験台にされる運命。双子の姉は、光属性で、幼い頃から聖魔法を開花していた。
ミルメルは、小さな頃からみそっかす
と呼ばれていた。
ずっと冷遇されてきたミルメルは16才の誕生日に、父親に修道院に入れられると言われるような気がして、小さな頃からミルメルを呼ぶ人食いの山へと入って行く。
そこには、黒い妖精がいた。妖精が山を案内して、洞窟にも入っていく。
魔術が苦手なミルメルは、途中で魔術を枯渇させ、真っ暗な洞窟を歩いて行く。洞窟の外は、森の中だった。獣に襲われてしまうと恐れて、再び洞窟に入ろうとしたミルメルの前に、見知らぬ男性がいた。男性に救われるけれど、男性は何かを隠している様子?
ここは、何処?
あなたは誰?
ミルメルがいなくなったタン村は、水が涸れて、作物も育たなくなってきた。
タン村から始まった水不足と作物の立ち枯れは、国中に広がっていった。
この現象とミルメルの失踪と何か関係があるの?
ストーリーはできているので、毎日、朝の7時に更新していきます。
最終話予定は9月30日です。
楽しんでいただけますように♡折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 07:00:00
175138文字
会話率:37%
子供の頃、短い期間だけ一緒に過ごした男の子に淡い初恋を抱き続けているアリーシェリナ。
リヒトという名前と同い年ということしか知らない彼はアリーシェリナが熱を出している間に帰ってしまい、お別れを告げることもできなかった。
八年後、嵐の翌日に領
地内で行き倒れ、父の手によって屋敷に運び込まれた青年がリヒトだと気がつくも、目を覚ました彼は全ての記憶を失ってしまっていた。
それでも心を通い合わせて結ばれるが、実は王太子だった彼は王城へと戻ることになり、二度目の別れを迎えてしまう。
リヒトの子を妊娠したアリーシェリナは護衛騎士を務めるゲオルグと恋人だと偽り、共に修道院で暮らすことを選んだ。
修道女たちの手助けを受け無事に女児を出産した一年後、アリーシェリナを探し続けていたとリヒトが修道院を訪れて来るのだった。
☆「アルファポリス」様でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-27 22:00:00
100006文字
会話率:31%
フィレイバス王国では古来より、王族、貴族間で暗黙の了解とする風習が続いている。
それが王命による婚姻だった。
普通、貴族の婚姻は家同士によって決まり、それを王家に報告する形で進んでいく。それが他国に嫁ぐ場合も例外ではなく、自国に対し多
大な不利益になる場合を除き、王家は極力関与しないことになっていた。
しかし王命による婚姻は前提が異なり、対象となる爵位家の意向は完全に無視して執り行われるのだ。
それはこの婚姻が、罰を与える行為の一環として行われるからである。
貴族社会で問題を起こした人間は、男であれば労働施設に、女であれば修道院に送られる事が多い。
しかしあまりに高位貴族が対象の場合は、受け入れ先の対応が難しく、逆に問題を起こされて王家に苦情が届く事も少なくないのだ。
そこで王家は、自国や周辺諸国と秘密裏に会談し、言うなれば面倒事の面倒を見てくれる受け入れ先を、複数用意しているのである。
シヴァンが統治するギスイリタル公国も、その候補地の一つである。
ギスイリタル太公シヴァン・サンダウェルは、フィレイバス王家の傍系にあたる。
とはいえ表舞台を取り仕切るのは、タウンハウスに常駐している弟夫妻であることが多く、シヴァン自身は本邸にこもって、悠々自適な生活を謳歌している道楽者であった。
そんな彼の元に、王命の婚姻と称しやってきた五人目の妻。メイベル。
フィレイバス王国の王太子妃であった彼女は、社交界では毒婦として有名で、常に数人の男を侍らせていたという。夜な夜な、王太子妃の住まう離れの城に男を連れ込み、貞操観念も何もあったものではなかったと、後ろ指を刺される人物であった。
通う男は年齢を問わず、かくいうシヴァンも32歳なので、彼女とは10歳ほど違うという有様である。
メイベルのふしだら生活に苦言を呈していた王太子は、ついに結婚を白紙にし、彼女はシヴァンの元に嫁いできたのだった。
だが実際のメイベルに、そんな毒婦らしき素振りはなく。
燃えるような愛で無くとも、二人は穏やかに惹かれ合っていく。
妻という生き物に疲れ、偏屈な見方で考えるようになってしまった太公が、妻となる女が生涯抱える、たった一つの敬愛を知る物語。
※ヒロインがヒーロー以外に抱かれる、陵辱される、そういった表現が前提にあります。
全体的にゆるふわ設定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-25 07:44:49
19915文字
会話率:32%