赤いぼんぼりの並ぶ花街に暮らす遊女、吉野(よしの)。
幼い頃に売られて来て以来、流されるままに毎日を過ごしていた吉野の前に、静かに燃える眼をした男、百地忍(ももちしのぶ)が現れる。
愛を知らない2人は、出会った瞬間に生まれて初めての恋に
落ち・・・
夜毎、夢を売る遊女と得体のしれない男の、一世一代の恋の物語。
※『忍夜の花(しのぶよのはな)』と対になる、百地が主人公の『花夜の忍(はなよのしのび)』も合わせてどうぞ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-31 09:00:00
1982文字
会話率:9%
あたしは7対3の割合で男の多い世界に落ちた。
名を『ロンゴメリア』という。
「マユキ、契約しないか?」
その男はあたしを一瞥したあと少し考えてから「私はね、女が大嫌いなんだ。キミの生活の面倒をみるその代わりに、契約上の結婚をしてはくれな
いかい?」と満足気に微笑みかけてきた。
多重婚のあるこの世界で、クレイグ・ウォッシュバーン公爵の提案に、右も左も分からないあたしは、ゆっくりと頷く。
☆
花街に入る入り口で子どもが引きずられ暴れ叫んでいる。
10歳前後の子どもが、多くここに連れてこられていた。
ちょうど花街に売られていくところなのだろう。
「……ねぇキミ、あたしと結婚する?」
私は足を止めてその子どもに声をかけた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-13 00:54:59
5346文字
会話率:27%
王都の一角に、高い塀に囲まれた場所がある。
昼間はひっそりとしているその場所は、陽が落ち、夜の帳が下り始める頃にようやく目を覚ます。
赤い格子の向こうには、美しく着飾った女達が……黒い格子の向こうには、美しく着飾った男達が……道行く“客”を
魅了し誘い、一夜の甘く優しい夢を彼らに見せた。
夜にだけ開く、そこは花園。
美しくも儚い、常世の楽園。
※2012.06.09~2012.10.05自サイトに「麗鏡館」まで掲載。
※メインではありませんが、男性同士のお話もあります。その際には副題の横と前書きにその旨を明記しますので、苦手な方はスルーしてください。
※一応遊廓ものです。R度は濃いかと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-16 17:00:00
95296文字
会話率:41%
気がついたら森の中だった。
……なんの冗談だ?冗談じゃない?ブッ飛ばすぞ。
やめろ、俺はヒマじゃねえんだ。こうしてる間にも敵校が攻めてくるかも知れないし、仲間(舎弟)たちは異常に過保護で心配性で全然頼りにならねえ。……つーかそもそも、イマド
キ番長って。漫画にしか生息してねえぞ。俺は少しケンカが好きなだけの、あと動物と野郎に若干モテるだけのただの高2男子なんだよ。それがどうしてこうなった。さっぱりわからん(遠い目)
……と言いつつ実はまんざらでもない根っからの番長が、異世界にトリップして色々と奮闘する話です。主人公総受け。基本的には番長がイケメンたちを骨抜きにしてます。勢いだけで書いてるので、更新は亀の歩みです。どうかご了承ください。
2015.02/16 アルファポリス様主催の第2回BL大賞にて、特別賞を頂きました。どうもありがとうございます!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-12 18:00:00
186579文字
会話率:38%
小学校からの下校途中に異世界トリップをしてから10年。
俺はとある花街の片隅で生きている。
いい加減元の世界への未練も無くなったある日、俺の元へ一風変わった客が通って来るようになった。
「読み書きを教えてやる」そう言って優しく微笑む彼に惹か
れるのに、時間はかからなかった。
しかし、俺と同じ日本人の少年がこちらの世界に来たことで、俺の日常は突然に動き出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-19 20:36:39
14145文字
会話率:22%
『ねえ…。』
『お願いだから私を食べて。』
『髪の毛一本残さずに…。』
『理由は…。』
『ただ最後まであなたをみていたいから。』
『だから上手に食べてね…。』
男と女の想いが呪縛のように締め付ける。
男と女の歯車が噛み合った時、行き着く先
にあるものは…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-09 01:59:44
28724文字
会話率:36%
時は似非大正。この世界では政治、経済、文化活動を主に女性が担っている。
また、花街(かがい)遊びは女子の嗜みとされている。
花街では男性が女性をもてなすのが流儀だ。
宮下志津(みやしたしず)は軍部の次期幹部生候補。
剣技に優れ、人望も厚い
努力家だが周りからは遊びを知らないと思われている。
そんな志津がお座敷で花魁の万龍(まんりゅう)と出会い――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-31 21:59:27
1543文字
会話率:60%
主人公・大瑠璃は、遊郭中の中で一、二を争うほどの器量良しのではありましたが、上をはるまではいかない娼妓でした。それもそのはず、この大瑠璃。性格は高飛車で、お越しくださったお客様を、『金子を用立ててくださるヒモ』としか思わないとても酷
いことで有名でした。
ですからお客様もひと時の甘い夜を愉しむためだけに彼の元へと通うのでございます。
けれど、その大瑠璃がそんな性格になったのは、実は悲しい背景があったのです。
その一件で傷つき、手折れとなった大瑠璃。
けれど運命は皮肉にもまた繰り返されようとしておりました。
これは、大空を飛べなくなった傷ついた麗鳥とひとりの男の話でございます。
※この作品は過去の吉原を現代風にアレンジして執筆しております。
この物語はフィクションであり、実在した人物、団体、出来事などとは一切関係ございません。
※自サイト【lotus bloom】、三人称で【Blove】さんで公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-18 20:12:55
62954文字
会話率:22%
『候補1』
代理の王をしているスバルの国は貧しく、隣にある獣人の国の王に助けを求めた。
了承してくれたものの、その代わりにスバルは所謂『借金の形』として獣人王に飼われることとなった――――。
『候補2』
親に花街にある楼閣に売られたスバル
は、水揚げの日、獣人王に攫われてしまった―――――。
『候補1』『候補2』と書いてあるのは、後日、『獣人王に買われた花嫁アンケート』(目次の下の方にリンク)を行っています。
※注意※
予告なく、暴力・強姦・獣姦表現などがお話に出てくる可能性がありますのでご了承ください。
『戦巫女の結婚』(http://ncode.syosetu.com/n0727ci/)というお話で、チヨが書いた小説という設定です。
しかし、さらっと書きたかったので、縮小版で書きます。
スバルが、こちらでは美人です。
『戦巫女の結婚』の登場人物が、性格や性別など変わっていることがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-13 00:51:56
7489文字
会話率:27%
香耶国の王都にほど近い街・水真の花街で妓生として暮らすリョンファは、舞の名手として名をはせていた。あるとき、リョンファは隣国・暁津国の武人である斉賀幸信をもてなすことになった。その最中、賊に襲われ、二人は妓房から逃げ出す。妓房に戻れなくなっ
たリョンファは、幸信と共に王都へ向かうことになる。
暁津国との戦争によって孤児になったリョンファは、初め幸信に対してよい印象を抱いていなかったが、しだいにその優しさに惹かれていく。
妓房を襲った賊に追跡されながらも、二人は王都を目指す。賊は、幸信が持つ香耶国王へあてた密書を狙っていた。幸信は密書と引き換えにリョンファの身を守るため、賊を雇って自分を襲わせた一味に投降する。だが実際は、密書は幸信の策により、すでに香耶国王へ届けられていた。それを知ったリョンファは、幸信の救出へ向かう。無事幸信を助け出すと、二人は互いの気持ちを確かめ合い、結ばれる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-08 23:20:43
62425文字
会話率:41%
大阪の中心地からほど近い場所にその街は存在する。行政が必死に隠そうとする大阪の闇。売春、人身売買、この街では世の中の倫理など通用しない。
「ここに堕ちたらもう普通の生活にはもどられへん」女は言った。
ココへは出来れば来たくはなかった。
し
かし、俺はさらなる闇へと足を踏み入れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-02-12 20:40:02
4329文字
会話率:17%
時は明暦、江戸時代。
とある花街でとびっきりの美人花魁が大騒動。
実はその花魁とは……
他サイトにて発表作品
最終更新:2014-11-28 19:11:19
14496文字
会話率:44%
明治中期、裏吉原と呼ばれた花街に揚羽太夫と云う男花魁がいた。過去の記憶がなく、右肩に揚羽蝶の刻印をもつ彼は、未だに客に最後まで許さない。
侯爵家嫡男・和泉斗真に愛されるも受け入れられない揚羽。
過去、何者かに犯されかけ、揚羽蝶の刻印を
刻まれたその恐怖からであった。時折蘇る記憶の中の男に怯える揚羽だが、見えぬ相手の存在を感じるようになる。
そしてついに斗真に、強引に貞操を奪われた揚羽は、帝大生・葛城東吾の告白を受ける。
「斗真か、自分か。どちらを愛しているのか、決めて欲しい」
愛される悦びを知った揚羽は、東吾との情事に溺れて行くが…。
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★【檻の中の揚羽蝶】の設定変更バージョンです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-08 17:19:31
19250文字
会話率:59%
その大陸で、最も大きな花街。瑠州の歓楽。
一晩寝るには、銀を片手に盛らねばならぬ。それほどに高い、一人の少年。小さな離れで一人客を取る、年の割には大人びた少年。
”伝説の遊女に生き写し”、そう讃えられる晴蘭太夫。
その快楽の声を聞きな
がら、包丁を研ぐ男が一人。雇われ料理人は、今日も静かに、台所に立つ。
色んなタイプのエロと、料理と、ほのぼのを書いてみたくて。
超不定期更新。
古の長安の都イメージです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-07 02:00:06
35298文字
会話率:35%
魔法の力を含むことで珠をはらむ、みつばちの少年。宴席に赴いて花をそえる華妓たちのため、曲を奏でる鳴り方として過ごしていたいたすず雪は、実家に戻って主人を得るための儀式にのぞみ、少しずつその日々を重ねていく。
※サイト掲載分と同じものです
最終更新:2013-10-14 15:19:00
191590文字
会話率:40%
魔女と呼ばれる女薬師のアン。ある日遊里での仕事を終えて一息ついていたら、見知らぬ男に襲われかけて……え、貴方が王太子筆頭騎士? そして王太子妃の病気を治せって? 庶民で花街に出入りする下層の私が?
若干凌辱行為含みますが、愛はあります。
(改)は誤字脱字の範囲です。
※12/07/29本編完結しました。この後は番外編等を更新します。詳しくは活動報告にて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-13 15:07:43
248628文字
会話率:44%
名前のない少年は、毎日を必死に生きてきた。ある時は盗み、またある時は夜の花街で稼ぎ。彼のモットーは、『毎日食べられればいいじゃない。』しかし、そんな平凡(?)な毎日も、兄だと名乗る王子に見つかって一変してしまう。
これは、産まれてすぐに捨
てられた不吉な名を持つ王子と、恐王と恐れられるリンデルガール国、国王のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-10 19:07:10
28068文字
会話率:61%