人類は今は昔、慈悲深き女神であるアリスティアナのその御手により、蔓延る混沌に覆われた下界足る地上から天空へと救われた。
だがある日、人類の発展の為、礎となっていた筈の塔から突如として多くの悪魔が溢れ出し、浮遊都市、ヘヴンズ・アイルヘイムを
襲った。
本来女神、アリスティアナの半身足る天使により誂えられた塔からもたらされた突然の異変。
この災害に手をこまねくだけの国の怠惰により、すぐさま街は大混乱に陥った。
そして愚かなこの対応から、都市は夥しい数の死者を出し、その惨憺たる事実を受けて漸く貴族が住まう上層は重い腰を上げたのだ。
下された王の命により、塔と下層の間に防壁を隔て、其処にもう一つの街を囲う様設けた。
無力なだけの市民は抵抗すらもままならず、かつて上層、中層、下層に分たれていた都市は、更にその下の層、特定被災地区が出来上がった。
街は甚大な被害を被るそんな最中、依然として復旧は行われる兆しは無く、物資も運ばれる事はない。
にも関わらず、現状とは裏腹に人口は増加の傾向を迎え、有限な都市の資源は次第に減りゆく一方だった。
故に人々は食糧の枯渇から飢餓に瀕し、このまま都市は滅亡の一途を辿るかと思われたその時の事である。
都市は国主導の政策として、悪魔の巣窟となった筈の天使の塔の探索へと再び乗り出した。
その政策から暫く後、男娼の酒浸りの父と娼婦の母の元生まれたヒナという少年は、姉と妹と共に困窮していた。
災害の地、特定被災地区に家を置くヒナとその家族は貧困に喘ぎ、家族と一緒にスリを続けていた。
盗みを働きながらもどうにか生計を立てるヒナは、そんな生活を送るある日、後ろ暗い生業故必然、命の危機に遭遇した。
しかし、偶然それを側から見ていた少女に助けられ、その素質を見込まれてかヒナは予期せずして探索者の養成所に通う事になる。
果たしてヒナ少年は自らの未来、その道を切り拓く事が出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 06:14:26
6846文字
会話率:39%
(カクヨムにて同時掲載中)
2019年の夏、ツーリング日和の日差しの中、札幌市内に大地震が起きた。
被災した町の中、ツーリング予定だった河原茂利は一人、違う世界の札幌に転移してしまう。
愛車と途中、鉄パイプに少女を拾い、茂利は異界の
事件に巻き込まれる…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-24 17:19:43
194325文字
会話率:59%
(カクヨムにて同時掲載中)
※『三十路のおっさんがバイクでツーリングの予定が次元転移に巻き込まれ、少女と鉄パイプを拾った話。』外伝となる話です※
2019年の夏、ツーリング日和の日差しの中、札幌市内に大地震が起きた。
被災した町の中、
ツーリング予定だった河原茂利は一人、違う世界の札幌に転移してしまう。
愛車と途中、鉄パイプに少女を拾い、茂利は異界の事件に巻き込まれた事件があった……。
これはその男を待ち続け、また救済のため過去から待ち続ける男の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 21:21:35
45984文字
会話率:56%
2月17日よりKADOKAWA「Pomme Comics」様にてコミカライズ連載スタートに伴い、原作として加筆修正したものを改めて投稿致します。
自宅のすぐ近くのアパートで起きた火事を見物に行った相原青花(せいか)は、その被災者の1人であ
る高校の元クラスメート佐々木が行くところがないことを見かねてウチに来いと誘った。居候の対価に家事を押し付けるが、佐々木はとても有能な家政夫として働いてくれる。恋愛感情など抜きの関係だと思っていたのだが、それでもゆっくり育まれていく自身の気持ちの変化に表に出さないまま戸惑う青花。
飄々とした変わり者のBL漫画家と一流企業から都落ちした調理師の同級生の、いつの間にかな恋。
全10話。毎日18時更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-21 18:00:00
73212文字
会話率:56%
自宅のすぐ近くのアパートで起きた火事を見物に行った相原青花(せいか)は、その被災者の1人の男性が高校の元クラスメート佐々木で、行くところがないことを見かねてウチに来いと誘った。居候の対価に家事を押し付けるが、佐々木はとても有能な家政夫として
働いてくれる。だが、それから半年ほど経ったある日、青花が元同級生の友人と呑みに行ってから事態が変わった。
飄々とした変わり者のBL漫画家と一流企業から都落ちした調理師の同級生の、いつの間にかな恋。
3/4、おまけ話を更新しました。
コミカライズ企画をいただきました。ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-04 18:00:00
39411文字
会話率:49%
【 怪異 】
超自然的現象や未知の生物が不定期に出現する災害の総称。
初観測時、人類は抗う術を持たなかった。
超自然的現象には為すすべなく被災し、未知の生物には現代兵器は全く通じなかったのだ。
世界中で大小様々な怪異が発生し、世界滅亡の危機
とも言われ始めたのは必然の事なのかもしれない。
状況が好転したのは初観測から10年後。
超能力の様な、魔法の様な力を使って怪異を治めていく女児が現れた。
世界中の研究者がその女児に注目し、研究した。
判明したのが、怪異発生後より、そういった超常的な力を持つ女児達が多数生まれているという事だった。
世界は国境を越えて団結し、これらの子供達を保護し、怪異対策のエキスパートとして育成することを決めた。
世界を守護する者【 Valkyrie 】として……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 20:00:00
10285文字
会話率:34%
人間と魔族との戦争が終結して1か月。
都市部では、被災した街を復旧するべく経済活動が再開し、人流と物流が盛んに動き始めた頃…田舎町では深刻な人手不足に陥っていた。
そんな田舎町の1つ…アヴニール王国プトレグラス。
主人公、エスタ・ダブスは、
そんな田舎町のプトレグラス機関庫で働いていた。
戦争で相方の機関助士が行方不明になり、探す日々が続く中…かつて、相方と一緒に乗っていたD25形蒸気機関車の993号機に単独で乗務するよう命令される。
いつもと変わらない日々が続くと思っていた、そんな黄昏時…さざなみ香る線路に倒れていた魔族の少女、フィラーラ・ボールドウィンと出会う。
この出会いは、偶然か…それとも…。僕たちの未来を指し示す運命のダイヤグラムが書き変わり始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 20:23:07
33877文字
会話率:49%
ある日の仕事終わり、ボクはブログのアバターで ゆい と出会った。少しの会話からお互いに魅かれあい、翌日にも話す約束をした。ボクは東京在住。ゆい は宮城県在住だった。すぐに恋に落ちていった・・・
でも、二人は既婚者だ。想いを秘めてアバ
ター内でのやりとりを続けていった。お互いのブログには、それぞれの幸せ家族の肖像がアップされていた。それでもお互いに募っていく恋心・・・。
そこに起こる「東日本大震災」消息を絶つ ゆい。テレビで流れる被災地の惨状。ボクは毎日ひたすら ゆい の無事を祈った・・・しかし福島原発が爆発。居てもたってもいられず被災地へと入ろうとした・・・その時アバターで再会することができた。震災の最中。地面の揺れる中、もう、お互いの気持ちを隠すことはできない。
ボクは被災地に ゆい に会いに行く。待っていた ゆい は地元名士の御曹司の妻だった。
一気に燃え上がる愛。そして身をよじるほど激しく愛し合う。この愛の行方は・・・。
アメーバブログ
「崩壊の街」小説ランキング1位
https://ameblo.jp/lindalindalinda5
Twitter
@NPonpokopo
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 07:44:34
63270文字
会話率:7%
活動休止中のバンド「トレジャーブルー」のギタリスト北条煉と、隠れ里のような旅館でひっそりと息をひそめるようにして生きる芸子、鳥羽紗那。強情な2人の2年にわたる平行線上の恋物語。
※タグを必ずご確認ください
4月11日本編完結しました。
後
日談更新
✳︎付きはR18です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-25 22:00:00
199197文字
会話率:31%
群像劇は、速度を増して展開してゆく。
彼らがいくつになっても、思い出す夏が過ぎ去ってゆく――
最終更新:2019-08-06 20:00:00
51744文字
会話率:14%
虚無に笑いかける少女。
旅を続ける少年たち。
彼らから物語は始まる。
彼らは――被災者である。
この物語には、何組かの双子が登場し、それぞれの旅を語る。
3・11と9・11という、世界的規模の大災厄以前の世界には戻ることができない、
我々の物語。
何十年経とうとも、遺された人々の苦しみや悲しみは私たちのものだ。
忘れてはならない悲劇だ。
この国での自殺者は、年間約2万人。
同じく行方不明者は、年間約8万人。
短期間に我々は、無意味に殺されている。
厳しい現実に対しながらも、それでも旅を続けてしまう、我々とこの小説の主人公たち。
エンターテインメント性はまったくありませんが、真面目に自分なりの鎮魂歌と現在進行中の哀しみをを書いたつもりです。
ご一読いただければ、幸いです。(著者)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-06 19:00:00
58980文字
会話率:17%
天才美女ランナーの話です、話の中で人道的に書いてはいけない事を書いているかも知れません、しかし決して悪気があるわけではなくて、エロい物を書きたいという思いだけで書いています。
ですが抗議のコメントが来たら小説を削除させて頂きます、ご了承下さ
い。
この物語の登場人物や団体は完全なフィクションでありいかなる人物団体とも全く関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-08 12:30:52
57105文字
会話率:56%
小夜は祖母の病を治そうと百度参りをした帰り道、美しい銀の鈴を拾った。
その鈴は、人を鬼の館に導く力を持っており、館の鬼は祖母の病を治す力を持っていた。
鬼は祖母を治す代わりに小夜の身体を食べさせろと要求してきた。
元々自分の命と引き換え
ても祖母を助けたいと考えていた小夜は、二つ返事で鬼の要求を受け入れ、三夜、鬼に責められることになる。
鬼の責めを克服した小夜には、人の心が読み取れるという不思議な能力が備わった。
だがその能力のせいで婿を決めることができなくなってしまう。
子供を作り、家督を存続させることが当主家の勤めと思っていた小夜は、七ヶ村の統領となった日、自分には使命が有り、その使命は自分が支配する村を災害から救うことだと気がつく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-04 00:30:00
24436文字
会話率:48%
【注】必ずタグをご確認の上お読みください。
事務機器・文具メーカーのOL、城井 玲(しろい れい)は、ある日発注ミスで1千万の損害を出しオフィスに居所を失う。昼休み、一人屋上で食べるようになったある日、上司の島崎課長がやって来る。一緒
に過ごすうち、似たような境遇にあった課長と惹かれあうようになるが、二人には乗り越えなければならない壁があった。
そして事件は起こる――果たして玲は無事に島崎の元へ戻れるのか……?
そんな二人を島崎の同級生・オネェのレイちゃんが助け支えるが……
2017年1月よりスピンオフ「静炎」を追加連載。
Twitterのタグ企画として汐月羽琉様に「GALAをイメージした小説の書き出し」ということで書いて頂いたものを連載当初は「プロローグ」としていました(現在は『この小説が生まれたきっかけ』としています)が、連載を進めるうちあくまでも「途中経過」となってしまい、またその場面においても文章そのものを使用せず進めてしまいました。
読者の方からご指摘を受け、改めて汐月様にお詫びし、このまま進めさせていただくことを快諾して頂きました。汐月様には感謝申し上げます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-28 23:49:45
153992文字
会話率:52%
自衛官と看護師の遠恋のお話です。
「昨日見た夢」に出てくる健二のお姉さんの恋のお話です。東北大震災のお話で、とても残酷・悲惨な場面がありますので苦手だと思う方はご遠慮お願いいたします。
このお話を書いている途中で九州の震災が起こりました。
被災者の方にお見舞いと、亡くなられた方へご冥福をお祈り致します。
震災を忘れないため、当時から今も頑張っている人がたくさんいること、を伝えたいと思いこのお話を書いていましたが、あらすじやキーワードに震災の文字を入れず、震災に遭われた方に怖い思いをさせてしまったことをお詫び申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-06 19:15:57
148296文字
会話率:38%
大正末期、関東大震災に被災し両親と兄を失った翠子。そんな彼女を不憫に思い義妹として引き取ったのは、兄の親友、久我弥一郎だった。だが震災のショックで記憶の混乱と子供返りを起こしてしまった翠子は、弥一郎を実の兄だと思い込んでしまって―― ※
※ 大正時代が舞台の、ほの暗い雰囲気の恋愛物です。読んでいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-06 15:00:06
77407文字
会話率:37%
2011年3月11日14時46分、東京でも大きな揺れを感じた。愛知から東京に出張で来ていた主人公と後輩の優子。彼氏もちの優子が主人公の泊まっているホテルにやってきて……最終話では主人公が東北の被災地に赴きます
最終更新:2012-02-29 11:29:01
22963文字
会話率:49%
とある女子高が(災害で)崩壊したところへ異星の人間が被災者の少女をさらっていく、そして食材に加工される恐怖SF小説。
最終更新:2011-02-20 12:13:19
800文字
会話率:0%