群像劇は、速度を増して展開してゆく。
彼らがいくつになっても、思い出す夏が過ぎ去ってゆく――
最終更新:2019-08-06 20:00:00
51744文字
会話率:14%
虚無に笑いかける少女。
旅を続ける少年たち。
彼らから物語は始まる。
彼らは――被災者である。
この物語には、何組かの双子が登場し、それぞれの旅を語る。
3・11と9・11という、世界的規模の大災厄以前の世界には戻ることができない、
我々の物語。
何十年経とうとも、遺された人々の苦しみや悲しみは私たちのものだ。
忘れてはならない悲劇だ。
この国での自殺者は、年間約2万人。
同じく行方不明者は、年間約8万人。
短期間に我々は、無意味に殺されている。
厳しい現実に対しながらも、それでも旅を続けてしまう、我々とこの小説の主人公たち。
エンターテインメント性はまったくありませんが、真面目に自分なりの鎮魂歌と現在進行中の哀しみをを書いたつもりです。
ご一読いただければ、幸いです。(著者)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-06 19:00:00
58980文字
会話率:17%
【18禁作品です】
海辺に住んでいる少女の物語。
嵐の日。
――白い鳥が強い風にあおられて、翻弄されながらも、なんとか飛んでいる。
同じ著者による長編小説『双子たちの夏』のスピンオフ(外伝)。
短編小説。
19歳の内気な女の子と、美
しすぎる少年たちの物語。
いつだって綺麗なものは手をすり抜けてゆく。
そんなことを感じ、海を見ながら、祖父とふたりで暮らしている少女。そんな彼女にも、ある日とつぜん、変化が訪れる。
ひとつの夜で、価値感がかわってしまう、不思議な物語。
著者独自の哲学から生まれてきた、少し変わった世界へのラブレター。
「好きな人がいる人も、いた人も、いたことのない人も、読んでいただければ嬉しいです。そしてもちろん、悲嘆に暮れている人にも」
(著者)
やあ、久しぶり。
僕? 僕は君だよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-06 15:00:00
18580文字
会話率:17%