没落寸前の伯爵家の令嬢セラフィーナは、望まぬ結婚から逃れるため「性格最悪の悪役令嬢」を演じ続けていた。
ついに学費も払えなくなり、領地に呼び戻された彼女を待っていたのは、使用人の激減した屋敷、切り売りされている領地、そして爵位目当てに近づく
粗暴な実業家との縁談——。
領民の生活を守るためセラフィーナが結婚を決断しようとしたその時、屋敷で新しく雇われていた隻眼の執事セシルが割って入る。
「私がお嬢様を買い取りましょう」
売られた令嬢と買った使用人のムラムラエロエロな物語。
※メイベル編ではなく、まったくの新作です。高飛車なお嬢様が執事に囲われエロエロされるだけの話となります。豪華客船は出てきますが、沈没したり遭難したりの胸熱展開は無いよ!(´>∀<`)ゝ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:41:18
38744文字
会話率:45%
ニホンという異世界からやってきた聖女の息子であるノエル・リンデジャックは、『男娼』と蔑まれる治療士として、立入制限区域レベル6派遣された魔物討伐部隊に配属された。
そこで会った精霊によると、母を死に追いやった呪いをかけたのは、王都にいるも
う一人の聖女だった。精霊の長ノームからは命が惜しければ気をつけるようにと言われたノエルだが…
ノエルを知らず知らずのうちに囲い込もうとする、王国最強の騎士、第3王子、宰相の息子、後輩の実習生、同郷の魔術士と、複数のスパダリ(攻)たちの溺愛に、甘く溺れる深窓の異世界転移者2世のノエル(受)は、愛を知ることができるのか――
こちらは、
「深窓の異世界転移者2世(聖女の息子)は未だ愛を知らない」
https://novel18.syosetu.com/n0360jx/
の続編となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 13:11:56
42414文字
会話率:48%
幼い頃からずっと「好き」って言ってきたのは私なのに。初めてをあげたのも、恋人になりたかったのも、全部、私の方だったのに。気がつけば彼に囲われていて身動きができなくなっていました……。
◆ 濃厚なえっちシーンがあります。キス多め。一途で執着心
MAXな護衛視点「好きと言われ続けた俺が、裏でじっくりお嬢を囲い込んでた話」も有ります。今後、同じ世界線のお話も予定してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 17:40:00
13227文字
会話率:38%
色を変えるだけの、なんの役にも立たない魔法。
孤児として生きてきたルシアンにとって、それは「無価値の証」だった。
宝石商を騙した罪で地下牢に囚われていた彼に、手を差し伸べたのは、雪深き辺境を治めるアッシュバーン家――そして、赤い瞳を持つ「
呪われた子」セオドアだった。
赤子の盾となることで初めて自分の存在に意味を見出したルシアン。
しかしその子が、かつて世界を震わせた“魔王”の生まれ変わりかもしれないと知ったとき、彼の選択は――それでも守りたいという願いだった。
これは、「役立たず」と呼ばれた青年と「災厄」と恐れられた少年が、やがて世界を変える物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 09:22:17
160376文字
会話率:25%
暗殺者の少年は、魔王討伐メンバーで、今は冒険者ギルド・ライムギルドのギルドマスターをしている竜人レオンハルトの暗殺に失敗し、彼に所属していた暗殺者ギルドを壊滅させられる。
行き場を失った名無しの少年、暗殺者ナンバーKはレオンハルトに捕らえら
れ、「ケイ」という名で冒険者兼ギルド職員として働き始める。
辺境のライムギルドの受付には色々な冒険者が来る。そんな冒険者たちとの触れ合いと、冒険者生活、自分のことをつがいだと言って口説いてくるレオンハルトとのまったりスローライフを不定期連載でお送りします。
レオンハルト(魔王討伐メンバー、元SSS級冒険者、ギルマス、竜人)×ケイ(元暗殺者の少年、ギルド受付と冒険者兼業)
軽いふれあいはありますが、本格的なえっちは後半です。別カプにはあります。作者はレオンハルトに「執筆スピード上げてケイを早く成人させろ!」と怒られた!
作中のおまけと補遺を後書きで登場人物がしてくれます。本文より長くなる場合も…。
※BLはファンタジー。竜や竜人の生態は全て作者の創作です。チキュウやニホンなど、似たような名前が出てきますが、実際の地球や日本とは名前が似ているだけの別物です。
アルファポリスさんでも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 18:33:43
236214文字
会話率:43%
十八歳の成人の日、人は誰しもその身に天賦を宿す。奴隷だった俺もまた、成人を迎え天賦を授かった。
奴隷の身から解放されるチャンスだったが、俺が授かったのは【魔眼無効】。何の役に立つのかも分からない天賦だった。
これで一生奴隷のまま。搾取される
日々が一生続くと思っていた。──が、そんな俺を買おうとする少女が現れる。
気がつけば、俺は四人の少女に囲まれていた。否、「囲われていた」。
世界の誰もが知る御伽話。伝説の魔眼を備えた四人の魔王。御伽話の魔王達に。
魔眼が効かない俺は、御伽話の四大魔王に溺愛されている。
■Hありの話には「★」マークがつきます
■地の文多めです。Hまでの導入が長い傾向にあります
■不定期更新です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 00:11:16
348675文字
会話率:39%
◆本編完結しました!番外編更新予定◆
ほとんどの社会活動を仮想空間で行うようになった現在。誰もが夢に見た「本物のような異世界」と言っても過言ではないリアリティを持った新作VRMMORPG『Arca Storia(アルカストーリア)』通称ア
ルストがリリースされた。
読書中毒の遠野嗣治はこのゲームの宣伝を見て考えた。「そんなに作り込まれているなら独自の歴史、文化から生まれた本を読みまくれるのでは…?」と。モンスターとバトルをするでもなく、町から町へ渡り歩くような冒険をガン無視して最初の町のギルド資料室に入り浸り、町から出る気配が一切ない様子に徐々に困惑するNPC達。爆笑しながら見守るサポートAI。
ゲームの世界で好きなだけ読書をして、たまに資金調達の為に情報整理のバイト(※クエスト)をしていたらいつの間にかワケアリ男前傭兵NPCに囲われていた遠野のゲームプレイ記。
※メインCPは固定。
※出会いは結構早いですが、くっつくのは少し時間かかるかもです。
※デスゲームとかログアウト不可とかではないです。
※アルファポリスさんでも掲載始めてみました(24/8/10)
◆アルファポリスさんの第12回BL大賞にて『ファンタジーBL賞』をいただきました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 21:00:00
914607文字
会話率:42%
ヤンデレマフィアの頭目に愛されてしまった料理人兼情報屋の、料理と、愛と、時に血に塗れた物語。
組織の情報屋の元締め、兼料理屋の凛夢は、ある事件をきっかけに、マフィアの頭目であるロルフに、囲われる事になってしまった。そこで恋心を知らない凛
夢は日々ロルフから甘美なレッスンを受ける事に──。
※以下の要素にご注意ください※
・こちらは性表現の他に軽い暴力、流血表現があります。
・基本ヒロインを恋愛相手が傷つける描写はございませんが、回によってはそうせざるを得ない状況での無理を強いる場面がございます。
・軽くですが、輩がヒロインを殴ったりする描写もございます。
・ここに出てくる世界、組織は、全て架空のものとなります。
・他サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 19:25:22
33993文字
会話率:30%
ジーク・ロンダルンは三日間ガイウス・ヒュートンに犯されて疲れ果て、自尊心もめちゃくちゃにされて意識を失っていた。
朝起きると、見慣れない天井。鎧を着たガイウスに簡単に家の説明をされて一週間家に置き去りにされることに。ガイウスから解放されて柔
らかいベッドがある家に囲われたジークは掃除をしながら家事(主に掃除)をしたりふかふかベッドを堪能したりガイウスに犯されたりして生活することになる。
二人の間に、恋は芽生えるのか?
※最初は相変わらず愛がないです。苦手な方はご注意ください。
※エロシーンは予告なく挿入されます。背後注意。
※話の進行によってタグが変化することがあります。お気を付けください。
※残酷な描写ありとしてますがかなり短編よりマイルドになる予定です。
※感想、評価、ブックマーク、誤字脱字報告ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 01:47:19
65619文字
会話率:59%
【 序 ※おねショタ、近親相姦擬が含まれます】
飢饉の時代。
口減らしの為、森へと置き去りにされた幼子はそこで妖しげな女と出逢う。
彼女は村の皆から気味悪がられた"猫の目"と同じ瞳を持っていて。
「わっちと共に来なんし
」
幼子は差し出されたその手を眺め、そして─────
【 壱 ※陵辱が含まれます】
恐ろし森に囲われた山間の集落"宵照村"にて。
山を降り、人間として暮らしを始めた青年は、振るわぬ狩りの代わりとして、村長の娘 弥生(やよい)の護衛を任される。
その頃になって村の周囲では何やら異常が起きている様子であり。
森の中、血と臓物を抜かれた異様な死骸が数多に。
不気味に着いてくる、熊をも超える大きな影が近くに。
気付けば村の中にまで、黒が迫っていて───折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 22:39:26
24321文字
会話率:25%
シアリア魔導帝国で失敗に終わった聖女召喚。
王権をも揺るがすその過ちは、密かに隠蔽されていた。
けれど、実維はそこに居た。
森をさまよううち、魔獣に襲われかけた彼を救ったのは、漆黒の毛並みを持つ、大きな狼。
賢く、忠実に寄り添ってくれる
その姿は、かつての世界で慣れ親しんだ“犬”を思わせて、少しだけ心がほどけた。
離れる事なく一緒にいてくれる黒狼。
それが、黒狼族の獣人だったと知るのは…もう少し、後のこと。
『逃がす気なんて、初めからない。』
それは、運命の番だと隠されたままゆっくりと囲われていく、実維の日々。
優しく、甘くとろける、異世界溺愛物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 20:28:50
3621文字
会話率:17%
ナツキは水彩画を描くのが趣味で外見がちょっといいことだけが取り柄のΩ。
そんな平凡なナツキには、介護用アンドロイドを製造する会社のCEOのα夫がいる。
夫の猛烈なアプローチで、つきあいはじめ、籍を入れ、項も噛まれた番のはずなのに、結婚し
て3年ナツキは夫から疎まれていた。
ヒート期間も放置され、もう愛されていないことはわかっていても、夫に囲われた生活から抜け出す術はない。
そんなナツキの前に現れたのは自分そっくりなアンドロイドだった。
流されやすい薄幸美人なΩ(受)× 番のいるΩを虎視眈々と狙っていた我慢強いけどちょっぴり腹黒α(攻)
☆独自のオメガバース設定あり
☆メインカップルのRはなし
☆夫とアンドロイドのRだけほんのりあります
☆終盤、視点変更あり折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 18:02:09
14412文字
会話率:16%
子爵家の私生児として生まれたベータのイヴァンは冷遇される実家から抜け出すため、全寮制のアカデミーを受験する。アカデミーに通い続けるため子爵から出された条件を果たそうと必死に勉強するが、入学試験一位だった公爵家のアルファ、ジルに懐かれてしまい
……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 20:11:32
53200文字
会話率:52%
獣人の長たる銀狼貴族グラナイダ伯爵家次期当主のギザリオに見初められたリリィ。けれどリリィは銀狼を狂わせると占われ森の奥深くで隔離されて育ったため、恋とか愛とかよくわからない。ただ大人で格好が良くなんでもリリィの願いを叶えようとする物腰の柔ら
かなギザリオに憧れに近い思いで家に迎えられた。
兄妹のように寄り添う穏やかな日々から夫婦になり、ギザリオの完璧ではない素の様子も好きだなあ思い始めたのに、彼はある時から「僕のこと愛してる?」と執拗に聞くようになり…。
怠惰だけど格好つけたがりの次期銀狼当主×箱入りで育った慈愛の黒狼令嬢。
穏やかに育む情と銀狼が求める愛に満たされたり振り回される二人のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 19:09:11
85238文字
会話率:40%
気付いたら前世で読んだ小説の悪役師匠に転生していた。そして激怒した。
記憶に甦った小説の仔細に強烈な眩暈を覚え、必ずこの残酷無慈悲な展開から可愛い弟子を守らなければならぬと決意するものの、そううまくいくはずもなく――。
※諸悪の根源たる悪
役師匠に転生したけど、不遇の弟子(推し)を守るため囲おうとした挙げ句逆転されるだけのゆるい読み物です。細かいことは気にしない方向け。ぼんやりテレビを眺めながらかじるポテチ感覚でお読みください。
※同タイトルの短編(https://novel18.syosetu.com/n5637gn/)の連載版です。連載化にあたり細かい設定等変更しましたが、一話・二話は短編とほぼ同じです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 19:31:39
33366文字
会話率:28%
白菫という男は、ほんとうに度し難い。
別に今に始まった話ではない。ただ、孤高なんて言葉では片付けることができない凄絶さを孕んだ存在のくせに、あまりに凪ぎきった静かな瞳をするから、胸が詰まって何も言えなくなってしまうのだ。
師匠を慕う弟子
と、穏やかに笑う師匠と、それを見つめる男の話。
※先日投稿した短編「不遇の弟子を囲おうとしたら逆に囲われていた件について」(https://novel18.syosetu.com/n5637gn/)に出てくる苦労人・長春の小話です。不遇の~を先にお読みになることをおすすめします。
※連載版含めシリーズ一括でR18扱いとしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-05 23:01:19
1688文字
会話率:19%
思い返せばいくらか予想できた事態ではあった。
師匠は――白菫という人は、他人を寄せ付けない強さをもっていて、たぶん自分のこころのやわいところを見せるのをひどく嫌う性分で、いつも凛と顎を上げているような人だった。
俺が師匠を守ろう。どん
な些細な痛みもほどこう。たとえ師匠が望まずとも。
……けれどまぁ、うん。こうきたか。
声を聞きたい弟子と、声を聞かれたくない師匠の攻防戦。
※先日投稿した短編「不遇の弟子を囲おうとしたら逆に囲われていた件について」(https://novel18.syosetu.com/n5637gn/)に出てくる弟子×師匠の小話です。ひたすら致してるばかりなので、不遇の~を先にお読みになることをおすすめします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-04 17:13:18
2953文字
会話率:39%
階段からうっかり足を滑らせてしまったヒナタは、気が付くと鬱蒼とした森の中にいた。
それも、なぜか真っ裸の子供の姿で。
楽観的なヒナタは、特に恐怖を抱くことなく森を探険し始める。
しかしそんなヒナタを待ち受けていたのは、獣人と呼ばれる男達か
らの鬱陶しい程の愛情と執着だった──
絶滅したヒト族が『神話の天使』と崇められる獣人世界で、ショタ返りしたヒト族受けが獣人達に囲われながらのんびりまったり大波乱の日常を送る話。
※本作には”ショタ受け”,“総受け”の要素が含まれています。
※本作はアルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 20:50:00
214519文字
会話率:34%
彼氏に振られて、やけ酒飲んで寝落ちして、目覚めたら異世界のベッドの中にいた。
どうやら私は聖女様らしく、お願いされて「浄化の旅」に行くことが決まった。
護衛になった超ド級イケメン騎士団長には帰れないと教えられたけど、超高待遇だしサクッと受け
入れ、この世界を満喫しまくりな日々を送る。
「浄化の旅」が終わったら、いつか素敵な人と結婚して、温かな家庭をもてたらいいな、なんて淡い希望を抱いてみたけど―――
あのー、イケメン騎士団長さん。
出会った日からめちゃくちゃ距離が近すぎませんか?
初回の召喚で、結婚直前に元の世界に帰られて執着マシマシになった顔面偏差値激高の騎士団長✕初回の記憶がなくて無自覚に恋愛拗らせたアラサーの、今度こそ逃げ(られ)ずに結婚できるのか?なお話。
つまり、イケメンにゼロ距離で甘く囲われ愛される話です。
◯本編完結済。おまけを追加しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 18:31:28
140571文字
会話率:49%
日常はずっと続くものだと思っていたら、神様(?)の都合に巻き込まれてしまった。
なんか子供をバンバン生んでくれと言われても、今更無理ですよ~
だが周りを囲われて逃げられない! なんだかんだで結局言いなりになることになった。
まあ、全てが丸く
収まってるなら別にいいか~なお気楽一家の物語。
ご都合主義万歳!
前後編で終わりなはず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 19:20:02
22098文字
会話率:30%
王国初の平民女性文官として働くベアトリスは、物心ついた頃からよく同じ夢を見る。
夢の中で自分は瀕死の騎士で、愛する姫にとどめを刺されるというものだ。
なんとなく、あれは前世の記憶ではないかと思っている。
とはいえ「いつもの夢」と気に
留めないように過ごしてきたある日、『英雄王子』と評される隣国の王太子ガブリエルの歓待を任されることに。
張り切って準備していたベアトリスだが、当日、目の前に現れたのは夢で見た姫にそっくりな王太子で――?
努力家文官(元騎士) × ヤンデレ王太子(元姫)
前世の記憶から隣国の王太子が元姫だとわかったら、即行で食べられて囲われるお話
────────────────────────
○ゆるふわ設定
※ヒロイン・ヒーローの性別が前世とは異なる設定ですが、
お話自体は男女の恋愛ものです
────────────────────────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-03 06:23:53
18581文字
会話率:20%
むかしむかし、ある森に、美しくも傲慢な魔女様が住んでいました。
魔女様は万能であり、知らないことは何一つありませんでした。
魔女様は退屈でした。
何せ、自分がいる世界で知らない事など何もないのです。全てが既知であるがゆえ、何か自分が
知らない事が起きないかと無気力でした。
魔女様は魔女です。
魔女は願いを叶えなければならないと言う制約がありました。
魔女様もそのルールに則り、戯れに気まぐれに、力を振り翳し、自分の噂を聞きつけてやってきた者の願いを叶えていました。
願いには対価が必要です。
魔女様は大変、趣味がよろしかったので……依頼人の一番大切な物を対価にしていました。
しかし、大切な物を奪われた物は結局、願いを叶えても幸せにはなれません。なぜなら、依頼者の大切な物は、結局依頼者の願いと紐付いていたからです。
魔女様はそれを知っていて、退屈紛れに願いを叶えた者の末路を眺め、嘲笑う事で退屈を紛らわせていました。
さて、そんな魔女様の元に1人の剣士が現れます。
剣士は元はある国の王子でした。
剣士は魔女様に言いました。
「貴女がほしい」と。
魔女様はいつものように大切な物を対価に願いを叶えました。
それが……魔女様の全てを変えてしまうと知らないままに……。
剣士はまんまと魔女様を騙し、彼女を自分の奴隷へと変えたのでした。
これはそんなヤンデレで鬼畜な元王子剣士のご主人様と傲慢で万能でポンコツで奴隷な大魔女様の、ちょっと過激な旅の記録。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 08:47:48
80815文字
会話率:42%