王国でその名を知らぬ者はいないと評される大商人、ローレンス・フィッツジェラルドには裏の顔があった。
平民ながら宮廷への出入りを許されている彼は国家規模のプロジェクトに参加する一方で、平民、貴族問わず法外な利息で金を貸し付け、債務者を破滅に
追い込む悪徳高利貸しだったのだ。
ある日ローレンスは一人の伯爵夫人のもとを訪ねる。リリアーヌ・オルフェウスと名乗る美しい黒髪と灰緑色の瞳を持つその女性は、ローレンスから金貨300枚もの借金をしていた。だが社交界でも宮廷でもその姿を見たことはおろか、名前すら耳にしたことがないローレンスは彼女の借金に違和感を抱く。しかも伯爵夫人でありながら働いて借金を返すと言い、使用人のいなくなった屋敷ですべての家事をこなしている彼女に、ローレンスは思いがけない提案をする。
ーーー家事が得意だと言うのなら、働き口を紹介しよう。俺の身の回りの世話をしてくれ。その給金で借金を返せばいいーーー。
底知れぬ孤独を抱えた非情な高利貸しと、夫とその愛人から貶まれ、全てを失った伯爵夫人。
絡み合う運命の糸に導かれた二人はゆっくりと密やかに心を通わせていくのだが……。
※R18の章には*が付いてます。参考にして下さい。
※エブリスタ様、アルファポリス様、カクヨム様、Nolaノベル様でも同作品を連載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 22:08:47
187977文字
会話率:52%
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。
パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話にな
った家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。
友人のフェリシアから聞いた、「男性に胸を触ってもらうと、胸が大きくなる」という言葉を信じて?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 21:32:39
23079文字
会話率:65%
佐藤 美千子 28歳。
平凡な名前で、平凡じゃない容姿で、誰にでも股を開く私の、これまでのセックスの話を聞いてください。
最終更新:2024-07-17 19:00:00
3619文字
会話率:18%
暴力が物を言う腐敗し切った街で、2人は出会った。
路上でチンピラに絡まれた「僕」を助けた「カネコ」という男。彼はあらゆる物事を暴力でねじ伏せてきた悪魔だと街で恐れられていた。
裸足で行く宛もない「僕」はカネコの家へと招かれ、誰にも理解され
てこなかった心を暴かれていく。
暴力しか知らない男と、心を殺してきた青年の刹那な恋愛物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 13:55:34
7379文字
会話率:52%
新社会人の僕は入社した先で1人の年上女性と出会う。
姉のように慕う彼女は、僕を1人のマゾ奴隷へと仕立て上げる。
最終更新:2024-07-16 22:47:43
35390文字
会話率:36%
※こちらの作品はNTR(寝取られ)要素がかなり強いため、嫌いな方は絶対に閲覧しないでください。
また、実験的な側面もあるため予告なく削除する場合もあることをご了承下さい。
更に重ねて、自作品には関わりない内容として閲覧することを留意して閲覧
して下さい。
あるSNSのタイムライン折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-16 00:58:07
12852文字
会話率:77%
両親の急逝により、俺の家族は小学生の妹との二人だけになってしまった。
急遽、働きに出なければならなくなり、まだ苦労の連続だが、妹がサポートしてくれるおかげで、なんとかやっていけている。
妹も私立小学校から公立に転校せねばならず、苦労を掛け
ているが、妹は不満一つ漏らさず、健気に頑張ってくれている。
兄の俺から見ても、非常に出来た妹だ。
大変な毎日でも、可愛い妹の為だと思えば、頑張ることが出来る。
そんなある日、妹の脱いだパンツに血がついているのを見つけた。
初潮が始まったのだと思った俺は、どうすればいいのか分からず、戸惑いつつも放置してしまう。
その後、何事もなく時間は過ぎて行ったのだが、数ヶ月経ったある晩、妹は夕食中に嘔吐した。
汚れた服を俺が着替えさせることになり、パンツまで脱がせると、妹のマンコから流れ出てきたのは白濁の液体。
そこで俺は知ることとなる。
妹が学校の教師に性教育の授業と称して、毎日セックスをされていたことを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 21:10:00
9420文字
会話率:32%
中学二年生の僕のクラスには、小柄で内面も幼めの女子がいた。
その見た目や言動のせいで友達からは子供扱いされ、エロ関係の話にも入れてもらえない。
そんな子と、ひょんなことから会話することがあり、そこでセックスとは何かと尋ねられ、彼女の
性知識が皆無であることを知る。
話の流れから教えることとなったのだが、陰キャながらも思春期で性欲が暴走していた僕は、肝心なことは教えずに実践へと持って行った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-08 21:16:47
7928文字
会話率:38%
AIでエロ小説を作れるか実験したい。
さらにはエロ漫画やCG集などのヒントになる保管庫としても扱いたいと考えています。
話の内容は1話完結とし、気になるシチュがあれば「いいね」などしていただけると参考に出来るかも知れません。
ただし、AIで
作っている部分もあるため、部分的にはおかしなところもあるかも知れません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 20:59:12
23769文字
会話率:42%
二年前、ある事件に巻き込まれた鈴木翔太は更なる事件に巻き込まれる事になる。
※翔太受けのマゾ向け展開があります
※なろうで昔書いていた「悪夢の実験場」と「異世界から来た魔法少女がドSだった件」その後の話です。
読んでなくても内容はわかる
ように書いていますので初見の方でも大丈夫です。
※この小説はブログ「M男向け二次元エロ小説漫画化プロジェクト」にも掲載しています。
http://b.dlsite.net/RG46275/
その他、関連要素。
おねショタ/足コキ/ペニバン/S女/女王様/SM/アナル責め/逆アナル/暴行/リンチ/ボーイズラブ/女装/男の娘折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-22 21:48:06
94400文字
会話率:40%
にこにこ執着人外攻め×お人好しの貧乏学生受け。幼い頃から幽霊や妖怪に好かれる体質の流多(りゅうた)は親元を離れて一人暮らしをしていたところで、偶然、もちもちのひんやり白大福のような謎の生物(暑さで溶けかけ)を拾う。謎の生物に福太と名付け、一
緒に暮らし始める流多だったが、福太の本当の姿は灰色の瞳の青年だと知る。ある日、流多の元彼が復縁を迫ってアパートを訪ねてくるが…。
暑いともちもちの白い物体になってしまう人外が、お人好しの人間の彼氏になる話。攻めは人型になり、生命維持のために受けとエッチします。受けの元彼はひどいですが、メイン二人は仲良しです。最後に少しホラー要素があります。
※他サイトにも掲載しています。
攻め〜福太
受け〜りゅうた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:00:00
10288文字
会話率:44%
狡猾な美形狐×無垢な平凡たぬき。「虎が治める里」を訪れた旅の狐は、虎の正体がたぬきの変化したものと見破るが、たぬきには虎のふりをしなければいけない理由があって……。計算高い狐に、たぬきがまんまと流される話。最終的に仲良しになります。前後編で
完結。R18は後編です。アイディアの一部を古池ねじさんからいただきましたが、文責はわたしにあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 21:50:29
13561文字
会話率:51%
見かけだけチャラいヘタレ童貞攻め×見かけだけおぼこい不憫玄人受け。これまで六人連続で彼氏に浮気された上捨てられてきた柚琉は、ゲイバーで知り合った6歳年下の永理と付き合い始める。しかし交際開始から1ヶ月、柚琉が永理の部屋を訪ねると、玄関には見
たことのない靴が置いてあって…。
受けのことが好きすぎる攻めが受けに手を出せない勘違いラブコメ。攻めは一途なので浮気をしません。全4話。ハッピーエンドです。
他サイトにも掲載しています。
攻め〜永理(えいり、20歳)
受け〜柚琉(ゆずる、26歳)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-21 00:14:00
17280文字
会話率:49%
とりあえず見てくれ。
好評なら続き書く。
最終更新:2024-07-15 14:24:30
3544文字
会話率:44%
社会人になり、一人称がオレから僕に代わり、僕がすっかり板についてきた頃、僕は大型のトラックに轢かれその生涯を閉じた。そして、気が付くとドラゴンとして異世界に転生していた。
そして、ある時――。
『お願い致します。どうか、わたくしにお
力をお貸しください』
美少女の声にホイホイ釣られて、使い魔として召喚されてしまうのだった。
これは、ドラゴンに転生した僕が甘々に甘やかされるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-11 22:21:15
153163文字
会話率:42%
神様ルーと、彼女のハーレムとの夜伽の一コマ。
この短編は、なろうに連載中の小説「暇を持て余した神の遊び~神様が正体隠してダンジョンで遊んだり、百合ハーレムも作っちゃいます~」の続きとして書いた物ですが、過激な表現になってしまったため、
没にしたものです。
このまま消すのも勿体無いなと思い、こちらに投稿させていただきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-01 12:37:14
772文字
会話率:46%
ある田舎の村に生まれ育った少年・リックは、英雄でもあった父を殺した魔王を倒すため、14歳になったのを機に冒険者への道を歩もうとする。
それを心配した母・アミィは、ヒーラーとして息子の旅についていくと言い出した。
しかし、1児の母とは思えない
彼女の美貌と肢体は、出会う雄たちの欲望の的となる。
果たしてリックは母と共に無事、父親の仇を討てるのだろうか。
~美しくて若い母・アミィ(32歳)が、様々な男たちにNTRしちゃうという話です。章ごとに竿役と世界線が異なり、次の章では寝取られなかった世界でのストーリーが展開されます。各章、アミィにはできるだけ新鮮な気持ちで寝取られてほしいので。
ファンタジーは普段あまり読まないため、拙い部分が多いとは思いますが、母親NTR作品が好きな方に刺さったらいいなあと。
<構成について>
各章で
・正規ルート(分岐前まで)
・NTRルート(sideA)
を同日に投稿。
その後
・NTRルート(息子視点)
・正規ルート(なんか寝取られなかった世界線)
をあまり間を空けずに投稿、という形にしようかと考えています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 00:53:53
91887文字
会話率:40%
知らない者には中々たどり着けないところにある、とあるお店『媚薬屋 L』。
媚薬だけを扱うその店はどこにあるのか、いつ開いているのかも一切わからないお店。
そこで扱う媚薬に纒わるお話。
*この短編には直接的な性的表現はありませ
ん。
扱っている内容によるものとしてと、この短編とリンクする長編『2番じゃだめなんですか?』がR18のため、こちらの短編もR18とさせていただきました。
この短編だけでも楽しめるようにはしましたが、もしよければ長編『2番じゃだめなんですか?』も読んでいただけると嬉しいです。(特に最後の番外編あたりとリンクしております)
皆様の評価、ブックマーク、いいね等ポチッと押していただければと思います。
よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 23:30:48
13612文字
会話率:62%
歳を重ねるにつれ、群がる女たちに嫌気がさしてきていた大学生の俺は、追いかけてくるファンクラブの女たちから隠れるために入った部屋で1人の美形に出会った。その人は男だったが、何処か引き込まれるような瞳や柔らかい雰囲気をしていた。
その人と話して
いくうちに、知っていくうちに、自分でも知らなかった一面を引き出されていく事にどこか居心地いいと思うようになったある日。
男とセックスしているその人の姿を見てしまう。
そしてどうやらその人は、この大学で有名なヤリサーの高嶺の花だという話を聞く。
あの人にとって俺はどんな存在なんだろう。
とっくに俺の心は、あの人の虜になってしまったのに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 13:54:38
3540文字
会話率:67%
そこの旦那。浮かない顔をしているね。どうしたんだい? 何か嫌なことでもあったのかい? だったら、吉原に行きなさいよ。この辺じゃ、珍しい、女子禁制の男娼街さ。ほら、旦那。まずは、あの絢爛豪華な店に立ち寄ってごらん。遊男って呼ばれる、見目麗し
い青年たちが、あんたのご来店を待っているよ。
初めてだって? 大丈夫だよ。あの子たちは、客を楽しませる術を、体に叩き込まれているからね。一度、肌を重ね合わせれば、すぐに嫌なこともふっ飛ばしてくれるさ。嘘だと思うなら、まずは、試しに誰か一人、指名してごらんよ。絶対に後悔はさせねぇから。
おっと、旦那! 初めての客は、王魁は指名出来ないぜ。王魁は、この男娼街の頂点に君臨する、遊男。手練手管を極め、あらゆる男たちを虜にしてきた、吉原の花形さ。下っ端の遊男も、そう簡単に会えるもんじゃねぇ。況してや、初めての客なんて、顔を一目見ることだって、許されねぇ。王魁だけは、客を選ぶことが出来るんだ。
もし、王魁に相手をして欲しいなら、この吉原に通い詰めて、金をいっぱい落とすことだね。
女子禁制ノ吉原ノ世界デ繰リ広ゲラレル愛ノ駆ケ引キ
これは、男が男をもてなす禁断の世界に迷い込んだ青年たちの愛と嫉妬の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-14 13:31:21
92031文字
会話率:49%
コルベール伯爵家の次女カノンは訳あって短期での護衛を募集する。応募者は腕に覚えがある若者程度を予想していたにもかかわらず、なぜか現れたのは現職の騎士団長。忙しい筈なのに、彼は長期の休暇中だから問題ないと言い張り、身分も地位も高い応募者に押し
負けそうになる始末。こんなにややこしい男は求めていないが、カノンにも早急に護衛を付けねばならない理由があった。※12月25日~リブリオン様より電子書籍が発売となります。五万字に加筆、内容は続きです。詳細はあとがきと活動報告に記載しています。★★ご評価、ブクマを頂いた皆様に感謝申し上げます★★折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 18:52:58
21160文字
会話率:62%
6歳年下のツガイがいることはわかっている男爵令嬢サエ。出会えるのかもわからないツガイの誕生から邂逅を待ち望んだ18年後、いき遅れた彼女を平民貴族のマイロが婚約者にする。結婚を目前に控え、マイロと身体を重ねた直後、ツガイの男が現れる。
最終更新:2024-04-23 21:05:21
17603文字
会話率:50%
高校三年の真島胡桃(くるみ)と真島周(あまね)。たまたま同じ苗字で家が隣という環境で育った二人は学校で「真島夫妻」と呼ばれてる。だけど実際は胡桃が何度告白しても周に断られる間柄。
家庭の事情により朝は起こしてお弁当も作ってあげているのだが、
まるで妻というより家政婦な状況にいよいよ胡桃は我慢が限界に達して…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-24 10:00:00
53228文字
会話率:55%
「断頭台行きか愛玩姫になるかどっちが良い?」と迫る暴君皇帝と、彼に攻め滅ぼされた国の王女に憑依した娘の、お互いの譲れないラインで火花を散らす、バッドエンドになりかねないギリギリの所を攻めまくる日常。
レイプ描写等があるので、キーワード確認
必須です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-12 05:03:03
185883文字
会話率:62%
◆「囚人の見る夢」シリーズ二作目◆
一作目「紅蓮と黝」、につぐ二作目です。
三部作の中盤になります。
前世から続く魂の罪を清算すべく、善行の積み重ねを強いられた綾人。その途中で過去の友人であったイトを祓い、大きな節目を超えました。
そして、ここから先にも大きな敵に出会う可能性があるため、注意して霊力を高めていくように貴人様に言われます。その必要性には納得していても、これから先の自分の人生が、そのためだけにある事には納得しきれず、タカトと共に最後の日まで楽しむことを決めました。
二人で暮らしながら、二人で便利屋のバイトを始め、日々を丁寧に生きようとしていたところ、タカトの父との接触が徐々に増えていきます。
タカトとその父の雅貴の間にある軋轢。その理由は、過去にありました。
出会いの全てが、過去とその罪に繋がり、その絡まりを解いていく。
二人の成長を描いた第二弾です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 20:09:57
121517文字
会話率:36%
浮気をされては婚約破棄になる事、実に十七回。
侯爵令嬢のクリスタはこれまで婚約、浮気され、婚約破棄を延々と繰り返している。
社交界では被害者側であるにも拘らず、クリスタに何か問題があるのではないと噂されてしまう。
原因が分からず悩む日々。こ
のままでは行き遅れになってしまう……。
そんな中、十八人目の婚約者が出来た。今度こそ上手くいく筈、そんな風に期待をする。
だがそんな時、元婚約者である侯爵令息のブラッドが屋敷を訪ねて来て
「君の婚約者、浮気しているよ」
と親切に教えてくれた。
*マークは性描写がありますのでご注意下さい。
※この作品は魔法のiランドにも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 19:59:27
33215文字
会話率:41%
プロポーズーー指輪の代わりに棺でした。
◆◆◆
「素晴らしい出来栄えだろう? 実はこれ、君の為に作らせた特注品なんだ。うん、想像通りだ。良く似合っているよ」
(何がですか⁉︎)
「君と一緒のお墓に入りたいとーーこんな気持ちは、生まれて初めて
なんだ」
(でしょうね⁉︎)
「君と一緒に死にたい、結婚しよう」
(怖すぎる……)
◆◆◆
田舎貴族のしがない伯爵令嬢のフィオナ・セルフィーヌは、家柄、容姿など全てが平均的で平凡だった。伯爵家の生まれではあるが、正直大した財力もない。それ故か、年頃になっても結婚相手は見つからず、このままでは行き遅れになってしまう。フィオナは行き遅れを回避する為、城で行儀見習いとして働き始めた。
そんなある日、フィオナが客間の掃除をしていると、とある噂を耳にする。
それは、王弟でもあるローデヴェイク・ミュラ公爵の噂だった。元々社交界に滅多に姿を見せず、変わり者で有名な彼だが実は【死体愛好家】で、夜な夜な墓を荒らしているらしくーー。
◆◆◆
書庫の整理を頼まれたフィオナ。そこで運命の出会いを果たす。倒れていた美青年に人工呼吸を施し、その彼はロイと名乗った。書庫で顔を合わせる度に、徐々にロイとの距離が近付いて行くフィオナ。フィオナは彼に惹かれ運命の人だと思ったがーー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-28 19:08:04
31445文字
会話率:42%
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを
拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-01 12:32:50
39394文字
会話率:36%
夜な夜な現れる怪物ーーー妖魔を狩る退魔師の組織〝六道衆〟
それに属する退魔師の中でも最強と謳われる女・久遠院りえら。彼女は一人の少年を弟として愛し、人々から向けられる畏怖によって傷ついた心身を日々慰めていた。
肉親すらからも悪意を向けられ、
人間を嫌う狐耳娘は無垢な少年に癒され、愛し合い、どうにか変わらぬ日々を過ごしていた。
だが、突如始まった妖魔の大侵攻。数多の妖魔を従える王〝巍々嬲〟の出現により六道衆は窮地に陥る。
りえらも愛しき少年を人質に取られ、抗う事も許されず囚われの身となってしまう。
そうして始まる、淫辱の刻。
発情毒を打たれ、身体を改造され、壊されていく心と身体。気丈に振る舞おうとも、恐るべき妖魔の淫略によってりえらは徐々に闇に堕ちていく。
果たして彼女は、高潔な心を保ったまま愛する者を取り戻せるのか……淫らで悍ましい宴が、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 19:35:55
59119文字
会話率:20%
「世界を救うんだから、このぐらい、いいよね!」
村では伝統的に鍵をかけるという風習がなく、勇者は村人の家に侵入しては、金目の物を根こそぎ持ち去った。
勇者は「魔物を倒してあげてるんだから」と、罪の意識が薄く、勇者により財産を失った村人た
ちは泣き寝入りをするしかなかった。
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 13:40:59
2589文字
会話率:44%
「なんだべ、これは」
「これはもしかするとアレでねぇか?」
おそるおそる、それを触ると生暖かく、人肌の温もりがあり、柔らかかった。
「……息がある。まだ生きてるぞ」
「魔女の仕業だぁ……!」
それは、まるで悪夢のようだった。村人たち
は、ピクリとも動かない人間の姿に恐怖した。男たちはみな、ある伝承を思い出していた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-08 21:49:59
3809文字
会話率:40%
花暦526年、魔王軍が侵攻し、世界は滅亡の危機に陥っていた。王都では勇者を召喚し、これに対抗しようとしたが、協力を拒まれ、万策尽きたかと思われた。しかし、豊穣の女神と魂の契りを結んだ大鬼グルトがこれを打ち滅ぼし、平和が戻った。
「久しぶり
の酒じゃあ! 酒もつまみも、たんと用意しとるぞ! 友よ、今宵は無礼講じゃ。飲み明かそうぞ!」
「馳走になる」
古き龍ゼルシウスは豊穣神アデルにとって、頼りになる相談相手であり、親しい友人でもあった。世界に平和が戻ったことを祝い、アデルは助力してくれたゼルシウスの労をねぎらうために、酒宴を用意したのだった。
※アルファポリスでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-12 18:34:00
1485文字
会話率:39%