明治期に開校した日本で最も歴史のあるH学院は生徒の人数に対してトイレの数が少ない。しかも古い建物故、男女共同となっている。思春期の彼女たちにとってそれは大変に抵抗のあるトイレだった。
最終更新:2022-03-05 14:42:51
12051文字
会話率:33%
双葉女権帝国学園は戦前に華族出身者の女子育成機関として設立された。
戦後は数ある名門女学校がこぞって男女共学に鞍替えするのを尻目に表向きは女子単独校を貫き抜き通してきた。が、実体は縁故入学に限り男子の入学を認めてきた。
双葉女権帝国学園の設
立は遠く鎌倉時代に遡る。鎌倉武士の台頭に伴い、大量の公家子女が京から拉致され上級武士への貢物にされた。鎌倉武士の多くは農民上がりのガサツ者。公家上がりの子女を持て余す事態に。京での生活に馴染んでいる子女たちは鎌倉武士の館に入るのではなく広大な敷地の子女屋敷を構えて鎌倉武士の夜這いを受け入れる仕組みとした。
男児が生まれたらその武士の後継として武士の館に住まわせ女児が生まれたら子女屋敷とは別の共有の女児育成施設を設けた。ここでは女児が乳飲み児から成人女子になるまで担当し、成人女子になったら生まれの子女屋敷に戻る仕組みであった。
京都公家で築いた女権制度がこの鎌倉の女児育成施設を通して鎌倉江戸時代に引き継がれた。いうまでもなく、この女児育成施設で女王様を育成し、夜這い武士をM男子に落とし鎌倉上級武士の館に帰す仕組みだ。
この女児育成施設は社会的には隠れた存在で歴史にも登場しないが、実態は女児を女王様に育てるとともに、公家の後継たる公家男児をマゾ男に育て上げる公然秘密の施設であった。京都で生まれ鎌倉にもできたこの女児育成施設は、江戸時代になり江戸幕府の隠れたニーズから江戸ばかりか、尾張、備前、加賀等にも飛び火の如く作られていった。その結果、多くの傀儡の殿様の実権は女王様たる御台様が握っていた。
明治になって、大政奉還により下野した旧幕府の多くは華族として生き延びた。
男児の教育機関たる寺子屋の多くは小中学校に衣を変えたが、女児の育成施設は女学校の看板を構えて存続された。戦後GHQにより再編され、その大半は男女共学校に吸収合併されたが、双葉女権女学校はその中で女学校存続した数少ない一つだった。
今春、凛とマーガレットが双葉女権帝国学園中学校に入学した。
担任のエリカは表向きは女子校ながら実態は男子を入学させて、女子の上に立つ事も女子に歯向かう事も許されていない女子のペットとして育成している本校の矛盾に悩んでいた。エリカ教師は凛の幼いながら優れた才能を見抜き、凛を女子として教育するという前代未聞の双葉学園への反逆を企てるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-23 20:17:45
70905文字
会話率:3%
双葉女権帝国学園の背景:
双葉女権帝国学園は戦前に華族出身者の女子育成機関として設立された。
戦後は数ある名門女学校がこぞって男女共学に鞍替えするのを尻目に表向きは女子単独校を貫き抜き通してきた。が、実体は縁故入学に限り男子の入学を認めてき
た。
双葉女権帝国学園の設立は遠く鎌倉時代に遡る。鎌倉武士の台頭に伴い、大量の公家子女が京から拉致され上級武士への貢物にされた。鎌倉武士の多くは農民上がりのガサツ者。公家上がりの子女を持て余す事態に。京での生活に馴染んでいる子女たちは鎌倉武士の館に入るのではなく広大な敷地の子女屋敷を構えて鎌倉武士の夜這いを受け入れる仕組みとした。
男児が生まれたらその武士の後継として武士の館に住まわせ女児が生まれたら子女屋敷とは別の共有の女児育成施設を設けた。ここでは女児が乳飲み児から成人女子になるまで担当し、成人女子になったら生まれの子女屋敷に戻る仕組みであった。
京都公家で築いた女権制度がこの鎌倉の女児育成施設を通して鎌倉江戸時代に引き継がれた。いうまでもなく、この女児育成施設で女王様を育成し、夜這い武士をM男子に落とし鎌倉上級武士の館に帰す仕組みだ。
この女児育成施設は社会的には隠れた存在で歴史にも登場しないが、実態は女児を女王様に育てるとともに、公家の後継たる公家男児をマゾ男に育て上げる公然秘密の施設であった。京都で生まれ鎌倉にもできたこの女児育成施設は、江戸時代になり江戸幕府の隠れたニーズから江戸ばかりか、尾張、備前、加賀等にも飛び火の如く作られていった。その結果、多くの傀儡の殿様の実権は女王様たる御台様が握っていた。
明治になって、大政奉還により下野した旧幕府の多くは華族として生き延びた。
男児の教育機関たる寺子屋の多くは小中学校に衣を変えたが、女児の育成施設は女学校の看板を構えて存続された。戦後GHQにより再編され、その大半は男女共学校に吸収合併されたが、双葉女権女学校はその中で女学校存続した数少ない一つだった。
女子の入学も母・祖母が本校出身者に限られており、華族出身の縁故者のみの中高一貫校だ。完全全寮制で校舎も寮も同じ敷地にあるため自宅から通学する生徒はいない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-21 10:08:50
2913文字
会話率:30%
月那国は日本から東海上2400㎞ほどにある、女だけが暮らす不思議な島国。
大正の御代となった日本を離れ、この月那国で“娘”たちと爛れたハーレムを築いて暮らす男がいた。
登場人物紹介:
犬子崎ころね:銀髪の少女。幼い。
組木乃ルミ:黒髪の少
女。ころねと同じ年の異母妹。
那之本 香奈江:一家の“長女”。父である主人公の秘書でもある。
杉田燈治:主人公。月那国に移り住み、あちこちで娘を作っている。
古見野マミ:リンデンバーグの養女だった肉奴隷
アーノルド・リンデンバーグ:「ダイヤの王様」と呼ばれるアメリカ合衆国の大富豪
竹山真佐喜:主人公の親戚で悪友
狩乃部凛:竹山真佐喜の肉奴隷となっている高校生折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-16 22:02:45
76010文字
会話率:24%
月那国は日本から東海上2400㎞ほどにある、女だけが暮らす不思議な島国。
そこに暮らす少女たちのHな体験談です。
世界大戦の最中。森の奥にひっそりと佇む診療所があった。久須見マキと親友の鶴木野美游は放課後の帰り道にそこを訪れる。
そして二
人は「先生」の診察を―――ハードな肉奴隷調教を受けるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-30 08:39:47
36347文字
会話率:28%
ようこそ倉橋陰陽事務所へ!
ここは貧民街のさびれた街のさらにはずれ
誰からも見限られ
誰からも蔑まれる人が逝きつく最後の砦!
怪異化け物魑魅魍魎
私、倉橋國光があなたの事を御救いいたします!!
相談料、解決料は驚異の常時90%OFF!!
ど
うぞお気軽にご相談ください!!
所員一同、心を込めてお迎えいたします!!
倉橋陰陽事務所、新聞掲載広告より抜粋折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-12 14:04:38
25055文字
会話率:39%
「今夜ここに来た、あの男には決して心を許さないで。もし惹かれてしまったら、きっと二度ともう元には戻れなくなるから」
遊郭の遊女、雛菊が出会ったのは、先輩遊女たちがそう危惧する冷徹な眼差しをした術師、斎。
雛菊は言葉少なで不愛想な斎に最初は戸
惑うものの、時折垣間見せる強さと不器用な優しさに惹かれていく。
逢瀬を重ねるごとに、互いに心を通わせあい、切ない恋に落ちていくふたり。
しかし「また必ずここへ来る」そう言い残しながらも、斎の来訪は途絶え、その身を案じながら待ち続けた雛菊の前に再び現れた斎は、返り血を浴びた凄惨な姿で深淵の闇を映し出すようなうつろな眼差しをしていた。
己の全てを犠牲にして捨て身で化け物を狩り続ける過酷な宿命を負った術師である斎。
その苦しみの一端を知った雛菊は心を痛めながら斎を優しく包み込むように受け止める。
一方、 治らない病におかされた雛菊の身体には、刻一刻と迫る逃れられぬ死期が近づいていた。
自ら死を望みながらも生き続けることを課せられた術師と、生きて叶えたいささやかな願いを叶えた美しい少女の、四季折々に咲く百花繚乱の麗しい花々と共に綴る大正時代風ロマンティック純愛ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-08 19:37:21
62129文字
会話率:20%
父親に「吉原に売る」と言われて育った美夜は、高等小学校の卒業式の日に、奉公先に連れていかれ、豪邸の主である、御前と呼ばれる老人に抱かれる。
「初物喰いは青い味がする」
良い声で鳴く熟れた女(鳴き女)になるよう「鳴き女修行」に出され、浜辺の
網元の家で、網元奥様(元は芸者で愛人)の性奴娘の育てから、色んな技術を学ぶ生活に入る。
育ての奥様が家を離れた日、美夜の美しさを妬むお付き女中のフキに刺されるところを助けた下男頭に身体を奪われる。
お付き女中のフキがいなくなり、孤独を持て余した美夜は、深夜の散歩で、網元の一人息子、真幸と出会う。真幸は、美夜に「自分と一緒に出てくれ」と山小屋に連れていき、美夜を抱く。
そこへ、二人を探しに来た、浜の若い衆の頭である剛志たちに助けられる美夜。真幸は縛って連れて行かれ、残された美夜は剛志を誘惑し抱かれる。
そして美夜は……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-04 22:00:00
72626文字
会話率:39%
芸は売っても体は売らない……糸菊の芸者としての矜持を支えているのは、身体に巻き付けられた帯。それを解くのは部屋に戻ってきた時だけと固く決めている糸菊と、芸者に着物を着つける男衆、芳蔵との帯を巡る恋(?)の話。
短編ですが、ヒロインSideと
ヒーローSideの二部構成です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-28 20:59:16
9450文字
会話率:27%
貧しい御家人の娘津由子の元に伯母から縁談が持ち込まれた。
相手は兄の友人の左京。津由子にとっては初恋の人だった。
これは「小説家になろう」に掲載した「今週の切腹」と同じ世界観(明治維新が起きず、21世紀まで幕府が続いている世界)のお話。
な
おアルファポリスに増補改訂版「初恋はいつ実る?」を掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-12 23:03:09
35073文字
会話率:40%
10月31日の夜、美形の若侍が留学先の西洋で廃墟に入り込んだら捕まって、あれこれされたりしたりするお話。
注意! 主人公は両刀遣いです。
前半はBL寄り、後半はTL寄りになります。
最終更新:2020-11-01 21:00:00
65991文字
会話率:28%
その日、この世界から居なくなりたいと呟いた。
ある男の手によってその願いが叶い、飛ばされたのは約400年前の日本。だったのだが…ここは魔法ってものが使えるらしい。
現代と同じような仕事を強いられた私が幸せになるまでの物語。
最終更新:2022-01-05 19:55:29
2495文字
会話率:39%
昔話BL。孤独な木こり×檻に入れられた若い囚人。
山に住む木こりは、洞窟に造られた檻に閉じ込められた囚人と出会う。
最初は警戒心もあり反発していたが、明るい性格をした囚人に次第に心を惹かれていく。人と関わらない生活をしていた木こりにとって、
初めて抱く感情だった。
木こりはこの檻から囚人を出してやりたくなるが、囚人は秘密を抱えていて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-03 22:38:59
19992文字
会話率:43%
その男との恋は呆気なく終わった。
「愛してる」
「好きだ」
「ずっと一緒に居よう」
三年前の夏の始まりにそう言って口説いてきた男の言葉を信じてしまったのは、単に自分に自信が無かったからだ。
最終更新:2021-12-30 02:26:12
18136文字
会話率:25%
明治三十年代の終わり、十二月三十日。東京府某所。
雪の降る年の瀬に、声楽家の黒田(くろだ)は、音楽学校のかつての同級生、貴船(きふね)と再会する。
貴船は昨年の春、志半ばにして胸を病んで逝った。
だからいま目の前にいるのは、貴船の幽霊、も
しくは幻影のはずだった。
ふたりは今年の春彼岸にも短い逢瀬を交わしていた。
しかし貴船は「お前が希めばいつでも会える」と告げて、満開の桜が散るとともに姿を消してしまう。
それ以降ひとときも彼を忘れられなかった黒田は、「今さら何の用だ」と貴船をなじりながらも、結局、彼を突き放すことはできない。
「なぜ、春から一度も会いにこなかった。俺はこんなにお前に会いたかったのに」
激しい嫉妬と恋情にかられて、黒田は貴船を痛めつけるように抱く。
「賞賛されるのは俺の才能じゃない。お前の才能だ。お前があのとき押しつけていった作品を、俺は五線紙に書き写して発表しているにすぎない。皆が称えるのは俺の音楽じゃない。お前の音楽だ。この気持ちがお前にわかるか」
そして大晦日の夕暮れ、黒田は貴船の自宅を訪れた。
元旦に横浜港を出立する定期船で、黒田はドイツに渡る。
その前のただ一夜を、貴船と過ごすと決めた。
「ねえ、黒田。昨日みたいに、してよ」
「……っ」
「昨日みたいに、乱暴にして」
あかあかと燃える暖炉の前でピアノを弾き、歌いながら、ふたりは激しく情を交わした。
夜が明けて、元日の朝。
黒田は横浜港から旅立つ。彼の手には、貴船から託された楽譜があった――
* * *
拙作「春林奇譚」と対になる掌編ですが、これだけでもお読みいただけると思います。
ひとりの男と、ひとり(?)の幽霊が執着しあう、レトロBLです。
◆エブリスタ、fujossyにも投稿
https://estar.jp/novels/25918562
https://fujossy.jp/books/23314折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 21:30:09
5895文字
会話率:42%
明治3X年3月、東京府下谷区。
音楽学校の学生・黒田の前に、昨年春に死んだはずの同級生・貴船が現れた。
酒に溺れ放校寸前の黒田を、貴船は高慢な態度で非難する。
非難し、非難されながらも募る思いは押さえきれず…
「…君は、俺とこういうことが
したかったのか」
「したかった。ずっとしたかった」
天才作曲家のタマゴと稀代の声楽家のタマゴ、二人の男の幻想恋愛奇譚です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-04 15:27:27
8583文字
会話率:49%
明治になって二十数年、いまだ江戸の匂いを色濃く残す水路の町で、外国人の血を引く孤独でやさぐれた男・信乃(しの)が職人として立ち直るまでの話です。
周りから浮き立つ明るい茶色の髪と茶水晶の瞳を持ち、自堕落に暮らす信乃。彼は物を見る目は一流だが
、厭世的で投げやりで何処か危うい。
そんな信乃の昔馴染みで彼の才能を惜しみ立ち直らせようとする大店の主・蓮治と、蓮治を慕う料亭の若旦那で信乃に可愛がられている三津弥。
三津弥の幼馴染みで信乃を一途に想ういなせな船頭・慶太郎。
この四人に加えて蓮治の贔屓にしている看板役者、その付き人をしている駆け出しの役者、関西から流れてきた料理人が絡みます。
なんちゃって時代物で主要人物七人がホモ(或いはバイだけど男とくっつく)ばかりで、惚れた腫れたとしっぽりしています。
エロはちょいちょい挟みつつ、途中から濃いめになる予定です。
※R−18話は記載していますが、褌、縛り、尿道責めが出てくるかもしれないので苦手な方はご遠慮下さい。
※Pixivで昔上げた小説をだいぶ加筆修正していますので、何処かで見た覚えのある方もいるかもしれません(現在はマイピク限定公開にしています)。
※この作品はアルファポリスでも連載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-26 00:13:51
121389文字
会話率:43%
《あらすじ》
時は大正時代。満月が輝く夜のもと、鹿鳴館で華やかなパーティーが開かれる。そこには家族で招待された少女が憂鬱な気持ちでパーティーに参加していた。彼女は、フランスの血が半分入っている為に、浮世離れした容姿をしている。その為、皆に“
アンティークドール”と言われていた。容姿の事で悩む彼女には、血のつながりのある兄と弟がいる。
その日をきっかけに、兄妹/姉弟での関係が、まるで壊れた歯車のように、軋みながら変化していく。実の妹に歪んだ愛を持つ兄。実の姉に、一途な恋を抱いている弟。そして、その気持ちを知らぬ主人公の『梓』。彼女を取り囲む人間関係が、まるでキネマのように、華やかで薄暗くどんよりとした官能的なラブロマンスが始まろうとしていた。
※注意事項※
この物語は、兄妹/姉弟愛、近親愛、近親相姦が入るため、苦手な方はご遠慮下さい。
尚、論理観を問われる内容の為、この作品は《R17歳以上(一部R18表現有り)》の方を推奨しております。
こちらの小説は、《R17歳以上(一部R18表現有り)》の乙女ゲームをイメージして作っております。
この物語の攻略対象キャラは、兄の誠一郎、弟の櫂人、従姉妹の千代の三人になります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-11 04:19:44
7512文字
会話率:50%
もうご維新は昔の話。
女学校に通う貧乏華族の娘、和花のもとに舞い込んできたのは……。
父危篤の知らせ!?
慌てて家に帰った和花は半ば拉致され、あれよあれよと花嫁姿に。
いきなり結婚した相手は、大財閥の若主人。
はじまった結婚生活、旦那様は無
表情でなにを考えているかわからなくて前途多難?
※この作品はアルファポリス、エブリスタ、ベリーズカフェにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-09 00:17:53
13382文字
会話率:35%
華族、久我家は当主である亮丞の放蕩と、その妻、美音の“病気”によって、没落の一途をたどっていた。
屋敷も家財も抵当に入り、着物などを切り売りしてその日の食べ物を得る日々。
使用人もひとりを残して全員出て行った。
しかし、そんな状況をわか
ってない亮丞はなおも、放蕩を続ける。
そのために、上の娘の文海を外国商人に売ってしまった。
下の娘の明華は、自分も近々売られるであろうことを覚悟する。
文海を売った金を使い果たした亮丞は予想通り、明華を売る。
明華を買ったのは昔、婚約者だった九鬼公規(ひろのり)。
九鬼家は久我家と同じ華族だが、公家でも身分の高い家だった久我家と違い、元大名。
現在、事業の成功した九鬼家は華族の中でも一、二位を争うほど裕福で、久我家と婚姻関係を結ぶことで地位の向上を考えたのかも知れない。
けれど、没落してしまったいま、明華に以前のような価値があるとは思えない。
わけがわからないまま久我家に連れて行かれ、久しぶりに再会した公規は以前と違い、冷たい人間になっていた。
怯える明華に公規が命じる。
「着物を脱げ。これは罰だ」
なにかするたびに、公規から与えられる罰。
明華の地獄がはじまった……。
******
【注意】
○暗いです。
○つらいです。
○病んでます。
○無理矢理、強姦等が嫌いな方はご遠慮ください。
******
2017/08/01連載開始
******
【お知らせ】
2020/12/19
長いことお待たせして申し訳ありませんでした。
別件で完結させたので、続きを載せました。
ただし、改稿版の完結部分になるので若干、ストーリーにズレがあるかもしれません。
あまり支障はないと思いますが、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 08:05:47
52186文字
会話率:28%
文化の聖地、神保町には、明治の文明開化時に創業した歴史の古い会員制喫茶店がある。
店の名前は「ソフィア」。
マスターは森川飛鳥、23歳。
両親の引退に伴い、マスターとなった。
その美しさ、エレガンスさを求めてか、あるいは聞き上手に期待するの
か、日々老若男女、いろんな話に対応することになる。
※※この小説はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などには一切関係ありません。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-17 21:00:00
32713文字
会話率:60%
私がタイムスリップしたのは知らない歴史⁉︎
──タイムスリップした先は捻じ曲がった歴史の世界!?
新撰組を筆頭に戦国の覇者、 猛者達や偉人達が誰も知らない戦を……!?
そして私は──。
─────────────────────
──
歴史物を作る、 歴史と違う話を作るって時点で歴史人物を汚してしまってる気がしますが……ちゃんと実際はどうだったかも忘れないようにしたいです。
歴史好きな方で変えられるのが嫌な方は読まない方が良いかもです、 すみません。
歴史と別の話でも受け入れてくれる方、 読んでみて下さい!!
作成4月6日
開始4月9日
1ページ800文字付近です。殆ど越えますけどね……。
長編になるかもですね(私の長編は100ページ超えを言います)
──エブリスタに投稿中だった小説です。歴史人物をコメディとして汚してしまいまして、申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます。全ての方へ。
上の文はエブリスタのあらすじをコピペしたものです。まだ完結していない上、1ページが1話となる小説家になろうでは、1話4000〜5000文字として連載を続けます。
よろしくお願いいたします。
2021/11/02──完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-02 07:45:02
189718文字
会話率:48%
大正ロマン風のBL小説。下男×足の悪い若旦那。
※男女の絡みが少しあります
***
直之様は、西洋文化にご執心のハイカラなモダンボーイでありましたが、病室で身に付けているのは、よれた格子柄の着物に、紺の羽織。いつもはポマードで整えている髪も
、今は下ろされており、どうにも野暮ったい風貌をしております。
けれど、生粋の美男子ぶりにはお変わりないようでした。少しやつれた顔色をしておりましたが、元々、男にしては色が白く、少し線の細い身体つきは儚げな印象さえありました。それでも、一重のすぅとした瞳が男らしさを際立たせているように思います。
朝倉邸に仕える若い女中などは、歌舞伎役者の女形の誰彼に似ている、否、誰彼だ、などと、直之様の美貌について、よく噂していたものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-30 20:00:00
31205文字
会話率:42%
和風オメガバース。アルファの年上従者×オメガの年下主人。アルファ家系である厳樫家に仕える誠之助は、次期当主である栄に幼いころから想いを寄せていた。しかし栄がオメガであることが明らかになり、その発情がきっかけで栄と誠之助は一線を超えてしまう。
その後も想いを交わし続ける二人だったが、栄の結婚を機に誠之助は厳樫家から追放される。その十年後、誠之助は栄と再会するが…。全3話完結済。1話ごとに視点が切り替わります。全編シリアスです。
※オメガバースの独自解釈があります。
※時代設定は大正頃ですが、厳密ではありません。
※設定上、アルファ〜甲、ベータ〜乙、オメガ〜丙と表現しています。
※てんつぶさん主催フリーBLWeb雑誌「tenten」に掲載していただいたSSに加筆した作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-13 20:00:00
22405文字
会話率:5%
時は大正時代。目の見えない「私」が織りなす日常の物語。
幸せな生活が次第に不穏な空気に包まれてゆきます。
最終更新:2021-10-13 00:00:00
8942文字
会話率:35%