とある小国の王族は、男系かつ直系の血脈を繋いできていた。たとえ長子が女児であっても女王として即位することはできず、一番最初に生まれた男児が原則として王となり、時には第二、第三王子が王座につくということもあった。
ある時代、国王夫妻は
第一子として女児を儲けるものの、中々第二子の懐妊に至らない。貴族院は万が一にも王族の血脈の断絶を避けるため、過去の例に従い公妾を選定し、若くして夫を失いその美貌ゆえに多くの男性に言い寄られながらも決して靡くことのなかった前侯爵夫人がその役目に選ばれた。
前侯爵夫人は無事懐妊し男児を出産したものの、二年ほど遅れて王妃もまた男児を出産した。二人の男児は順調に成長し、慣例に従い第二王子である王妃の子が王太子となった。
一足先に成人した第一王子は最低限の公務と官吏としての仕事をこなしながら母である前侯爵夫人と共に穏やかに日々を過ごしていた。
そんなある日、王太子である第二王子が急な病に倒れ、治療の甲斐なくその命を落としてしまう。その凶報を受け、気ままに暮らしていた第一王子は急遽王太子とならなければならなくなった。
ここで問題になったのが、未来の王妃をどうするかである。微妙な立ち位置であった第一王子には成人後も婚約者がいなかった。今から選ぼうにも、王妃教育には時間がかかるもの。そこで白羽の矢が立ったのが、前王太子の婚約者であった令嬢だった。
そうして、政治的に振り回された二人の婚約は為され、一年間の喪中が開けた直後、急ぐように二人の結婚はなったのだった。
そんな第一王子グレンとその妃となってしまったマリーは、初夜を迎えようとしていた――――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-23 16:34:40
52153文字
会話率:44%
誰に言えない秘密を持つ平凡なサラリーマン・古賀葵は、ある日友人の高橋茉莉と共に異世界に召喚されてしまう。
喚ばれた先は魔法や魔獣が存在する世界の『ルデノーデリア王国』という国で、召喚された目的は国王に次ぐ権威を持つとされる執行人、その伴侶と
して選ばれたからだった。
訳アリの葵と男性恐怖症の茉莉を『嫁』として喚ばれてしまった事により、『最強の執行人』の異名を持つ男・アレクサンダーの生活は一変する事となる。
※完結に際し、タイトルの副題部分を削除しました。
■続編/叛逆のケツァルコアトル ~断罪のアンフィスバエナ2~
→【https://novel18.syosetu.com/n0809ht/】
■更新した時呟きます→【https://twitter.com/nono_narou】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-19 20:34:41
194097文字
会話率:45%
ヒロインの侯爵令嬢は婚約者の王子を一途に想っていたのに、裏切られ婚約破棄されてしまい、帰り道に三人の男達に襲われる。ヒロインへの恋を拗らせていた伊達男の騎士クライドと宰相の嫡男カリヤームと公爵家嫡男のジモアール。
ヒロインの味見をしそこなっ
たクズ王子は国王に即位して数年後、ある秘策で積年の心残りを晴らそうとするけれど、王子の想いを遂げさせたようで、ヒロイン自身の思惑はまた違う所にあったという話。
ヒロインは最後に少し歪んだヒーローと幸せになります。
短編で書いていた「ざまぁ……」シリーズのヒロイン視点が書きたくなりました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-09 17:20:27
50447文字
会話率:37%
現代日本人の記憶を持ちながら貴族として産まれたアリシアは、老年ながら極めて寛容なガルシア侯爵に嫁ぎ、三人の養子をとって幸せな家庭を築いた。
しかしガルシア侯爵が亡くなり、未亡人となってしまった。
国王も体調を崩した事により、政治が不安定にな
る中、ガルシア侯爵家を守るために社交界に戻ったアリシア。
三人の息子たちを育てることと、サポートすることに腐心するアリシアに恋は訪れるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 12:44:48
22194文字
会話率:37%
ここは剣と魔法の異世界ユグドラシル……
この世界では男が100人に1人しか生まれない超男性希少世界であった。
そんな世界なので人類は子孫を残す機会を増やす為、女の方が男より性欲が強い貞操逆転世界であった。
そして遥か昔の話、女の性欲が強過ぎ
るあまり男は女に犯され虐げられ圧倒的にその数を減らした時代があった。
このままでは人類存亡の危機だと判断したユグドラシル当時の国王は、巨大なこの国の中心に男性保護区を設立した。
男性保護区にはこの世界の約99.99%の男が集まり、女に犯され虐げられる事のない徹底した安全な環境の中で生活していた。
この男性保護区では限られた極小数の女しか入る事が許されない。
この世界の女達はその有り余る性欲が故になんとしてでも男を一目見て欲望のままに交わりたいと心の奥底で強くその想いを抱いていたが、殆どの女達は生涯一度たりとも男を一目見る事もその存在に近づく事も出来ないまま、その生を終わらせてきた。
だがしかし!世界に5人もいないだろう男性保護区の外で!女の社会で生活をする稀有な男が存在したのだ!
その男の名は『ポチ』
ポチは日本からの転生者であった、徹底的に男が保護される男性保護区の外で暮らせている訳はというと、日本から転生してきた場所が男性保護区の外だったからだ。
そしてそんな世界でポチは冒険者をしていた。
この魔物が蔓延る世界では人類の約6割が冒険者を営んでおり、ポチはその冒険者の中でもサポーターというパーティーメンバーを補佐する役割をメインとする職であった。
このユグドラシルでポチと女達は互いに振り回し、振り回される生活を送っていくのだった。
他の執筆中の小説が行き詰まったので新連載始めます。
感想とかいっぱい貰える小説にしたいなぁ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 00:09:17
695文字
会話率:8%
美貌の侯爵フェリックス・フォンテーヌは、国王補佐官を務める国王の幼馴染。妻の座を狙う女性たちから常に熱い視線を浴びているせいで、軽い女性不信。特定の恋人も婚約者もいたことはない。
そんなある日、フェリックスは初対面の女性ミシェル・ハイツ男爵
令嬢に「この最低男!」と罵られ殴られ、一目惚れをしてしまう。
美しく賢く、毅然としたミシェル。だが夜になると、薄物を着てフェリックスの寝室に忍んで来る。娼婦のように誘惑してくるミシェルを嫌悪するが、朝になると愛しい淑女に戻っている。
どちらが本当のミシェルなのか。騙されているだけなのか。苦悩するフェリックスは、娼婦なミシェルにベッドへ押し倒されてしまう。
※無理矢理な乱暴の描写があります(女→男)。苦手な方はご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-29 19:00:00
175300文字
会話率:36%
2021年6月一迅社様(メリッサ)から書籍化されました。(2022年3月に二巻がでます)
エヴァンゼリンは世継ぎの王女だというのに、王城の奥で孤独な軟禁生活を送っていた。父王が無関心なせいで、宰相はやりたい放題。宰相の息子との結婚を強要され
、宰相のお飾り女王になるよりはと、死を選んだ。
でもなぜか死ねなくて、隣国の浜辺に打ち上げられてしまう。
拾ってくれたのは、隣国の若くて強くてとても綺麗な国王陛下。彼は、エヴァンゼリンに新しい名前と仕事と居場所を与えてくれた。
ずっと孤独でも頑張ってきた王女さまが、新しい人生で平穏と愛と幸せを手に入れる物語。
*R-18は予告なく入ります。
*第一部→スピンオフ「あなたと甘い監禁生活」→第二部 が時系列順です。この順番に読んでいただけるとわかりやすいです。
*番外編が「王国の人々」にあります。
*書籍化にあわせ、サブタイトル変更しました。(元、王女様のセカンドライフ)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-21 07:00:00
749143文字
会話率:40%
王弟である私は、妻と子供達と平凡だが愛のある幸せな日々を送っていた。
だがそこへ、兄である国王から妻を側室にするので寄越せと、王命が下された。
私と妻は子供達や民を守るため、その王命を受け入れる事にした。
だが、私は妻を諦めるつもりはなく、
裏から表から有りと有らゆる伝手や権力を使って妻を奪い返す事にした。その為、この国の実力者の騎士夫婦も巻き込んでしまうことに。
妻と子供達とまた幸せな日々を送るため、私は兄である国王を追い落として「私は汚れている」と言う妻を何とか説得するため奔走する。
R15 作品 ~愛情表現が苦手な騎士団長様は離縁したくないらしい~に出てくるリシュアン殿下と妻のエリザベートのお話です。
国名が変更されています。
短編にしては長め? 14,750文字折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-28 01:04:48
14749文字
会話率:39%
国王陛下の覚えめでたい大賢者レスターには、人には言えない秘密があった。
実は男に抱いてもらって経験値を積む堕落ジョブ「遊び人」だったということだ。
今まで誰にもバレずにやってきたが、ある夜、宿敵ヘンリックにバレてしまい脅迫されてしまう……!
◆プレイ内容
過去のプレイ映像見せられながら素股させられたり、強制騎乗位させられたり、
今まで散々男に抱かれてきたのに未貫通の最奥トントンされて処女エッチさせられたり、
耳舐めからのあまあまエッチとか、中出し後のかき出しでおもらしさせられたりしちゃいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-24 22:00:00
20472文字
会話率:25%
第二王女の私――ノアンナは、父である国王陛下にわがままを言って同い年の護衛騎士セドリクと婚約をした。
幼い頃から自分のそばにいてくれたセドリクのことがずっと大好きだったから。
でも婚約してから、セドリクは笑わなくなってしまった。
もし
かしたらセドリクには、他に好きな女性がいたのかもしれない。
王命で無理やり婚約させられて、どこにもぶつけられない怒りが彼から笑顔を奪ってしまったのだと思う。
――結婚式を二日後に控えた夜、セドリクの逞しい肉体を思い浮かべながらノアンナが自分の身体を慰めようとしていると、そこへ――
※サブタイトルへ特に記載が無い場合は、ヒロイン視点になります。
※設定ゆるめ、ご都合主義です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-23 03:57:28
20926文字
会話率:25%
ノース王国の現宰相の娘である侯爵令嬢カーラは、王弟メイナードの婚約者。
そんなカーラは体内の魔力を上手くコントロール出来ないという病気を持っており、それ故に半日しか起きていられない。
そういうこともあり、カーラは「眠り姫」という呼び名で呼ば
れていた。
病気を持っていることは辛いけれど、婚約者も両親も兄たちも優しく、いつも幸せに過ごしていたカーラ。
が、そんなカーラに目を付けたのは――メイナードの兄である国王だった。
「私と関係を持ちなさい」
女好きの国王は、カーラにそう告げてきた。そして、関係を持たないとメイナードと父のことを陥れると。
その言葉を聞いたカーラは、父とメイナードを守るために国王の愛人になろうとする。メイナードに、婚約の解消をお願いして。
だが、メイナードに婚約の解消をお願いした翌日。カーラは見知らぬ部屋にいた。その側には、何故かメイナードがいて……。
「僕を守るために自分を犠牲にしようとするなんて、なんてバカな子」
そう言ったメイナードは、「消毒してあげる」と言ってカーラに触れてきて――……!?
「大丈夫。僕がカーラを守る」
「あんな愚図、僕が葬ってあげる。カーラに触れた罪を、償わせるためにね」
執着系ヤンデレ王弟殿下×眠り姫と呼ばれた美しき令嬢。全ての真実が明らかになる婚姻譚。
――
◆掲載先→ムーンライトノベルズ、アルファポリス折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-21 22:00:00
28971文字
会話率:33%
男が自分以外死んでしまった世界で、島国の王子が跡継ぎ問題解決のために未亡人となった女性に種付けしまくるお話。本編は息子を溺愛する母、なんでも優しく受け入れてくれる義姉、公爵家出身の家庭教師、世話役の公爵家長女、熟した体を持て余す女公爵、公爵
側室の元踊り子褐色美女、の6人を中心に若いのから熟れたのまで様々な未亡人と子作りします。後は番外編としてメインで省略されたりする他の女性との子作りを書いていきます。最初の人が死ぬ部分だけ重い雰囲気になるかもしれませんが、基本的には未亡人とのいちゃらぶえっちにするつもりです。
ここがよかった、こんな未亡人はどうか、こんなプレイが見たいといった感想お待ちしています。
不定期更新。
エロシーンには♡つけてます。
皆さまのおかげで30万PV達成しました。本当にありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-21 21:00:00
201639文字
会話率:63%
獣人一族の姉妹エルヴィーラとベアトリーチェ。
エルヴィーラは犬にベアトリーチェは鳥に変わることができる。
売られた二人は成長し、
妹のベアトリーチェは高級娼館『パレ・ヴィオレット』の人気芸妓。
姉のエルヴィーラは下女に。
落ちこぼれのエルヴ
ィーラは周りから馬鹿にされている。
姉のエルヴィーラは妹だと偽られ、冷酷非道と噂される国王陛下の貢ぎ物にされてしまう。
そして、妹は恋人と娼館から逃げて行った……。
歌も舞いも下手くそで、芸のひとつもできない私を身代わりにして。
―――役立たずな私は死刑ですか?
冷酷な国王陛下と犬獣人ヒロインのラブコメ恋愛ファンタジー。
※スタート重めですが、ラブコメです。
※R-18描写には※マークつけます。(微もつけます)
※公開は2話~3話
【注意】この作品はアルファポリス様にも掲載・連載しております。
★誤字脱字報告ありがとうございました!2022.9.2誤字などの修正させていただきました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-21 05:00:00
114499文字
会話率:35%
次期国王の身でありながら、悪魔の生贄にされてしまったセフィアスは、悪魔に転身し、己の野望を果たすことを誓う。いっぽう"魔物の血"と蔑まれ、長らく城に幽閉されていたシャーロットは、自由を渇望していた。運命的な出逢いを果たし
た二人は互いに恋に落ちるが、歪んだセフィアスと純真なシャーロットは、すれ違ってばかり。やがてセフィアスの真意を知ったシャーロットは、忌むべき過去との決別を胸に誓う。愛するシャーロットの望みを叶えるため、セフィアスは国中を巻き込んだ逆転劇を計画する。
※R18版折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-11 23:00:00
139115文字
会話率:58%
政略結婚で隣国に嫁いだ王女ミュリエルは年上の夫が亡くなったことで、八年ぶりに祖国に戻ってきた。
魔の森で魔物の大発生があり、祝賀会が行われていた。
功労者の一人がミュリエルの元護衛騎士ゲイリーだったことに驚きつつも、喜んでいた。しかも妹姫
のスザンナとの婚約も一緒に発表されるという。ところが、ゲイリーは初恋を叶えたいと国王に申し出た。
よくわからないまま、眺めていれば、どうやらゲイリーの初恋の相手というのはミュリエルらしい。寝耳に水のミュリエルは戸惑いしかなかった。
それにミュリエルは隠したいことがあって――。
ゲイリーを護衛としか見られないと逃げ回る出戻り王女と、どうにかして囲い込みたい元護衛騎士の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 20:00:00
20633文字
会話率:50%
大陸の北にある小国の第四王女のデルフィーナは十八歳になったら結婚して、平民になることが決まっていた。この国ではそれが当たり前。一つ年上の姉ロレインも護衛と結婚してとっても仲がよくて幸せそう。
あんな風に結婚したいなと思っていたら、大国の第二
王子からの婚姻の申し込みが……!
どうしよう?
平民になる予定だったから、王族として恥ずかしくない程度の礼儀作法しか学んでいない。大国の正妃なんて無理!
父である国王も兄の王太子も死んだような目をして受け入れるしかないという。
この国は大陸の辺境にある小国。
断れない。
◇注意◇
嫌がらせに虫が使われます。苦手な方は閲覧しないようお願いします。該当する話には◆がついています
◇
なろうで連載していた「はじまりは恋ではないけれど」のR18版です。一人称から三人称に改稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-13 20:00:00
103389文字
会話率:51%
政略結婚で嫁いできて一年。庭を散策していると、国王である夫が庭で盛っていた。この国を援助するために嫁いできたというのに。でも、気持ちがないのはお互い様。わたくしの目に触れないなら、見逃そうと思っていたのに。
まさかの夜会で側室だと紹介して
きた。やってられなくて、離縁することに。わたくしだって、愛する人と結ばれたいもの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 17:00:00
9869文字
会話率:58%
異世界に聖女として召喚された派遣社員の佐伯優愛。
1年間聖女業をすることに…って、異世界に来てまで派遣って!!
何がなんだかわからないけど、働かざる者食うべからず!やることはやらなきゃ!
「帰りたければ帰ればいい」冷たく言い放った若き国王
ジェラルドだが彼には彼の苦悩が。
そして聖女として日々学び努力する優愛に彼の心は惹かれていき…。
派遣聖女の優愛は果たして異世界で人々の『光』となれるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-05 20:17:40
25686文字
会話率:80%
転生したのに、またあの男と婚約?!なんで?なんで?
転生3度目の王女ノエリアと、結婚して子を授かるまで歳をとらない呪われた国王ルシアーノ。
『婚約は解消して頂いて構いません。
私と向き合って下さい』
心に傷を持つ2人が出会い、向き合い
、共に歩み始めるラブストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-29 00:06:31
21434文字
会話率:50%
キーツクライド王国の最貧困の出自のエミルは、七呪いと呼ばれる猫の耳と尻尾を持った一族の末裔の少女。その容姿の特異さからサーカスできつい労働を強いられたり、好事家な貴族に玩具にされたりと、散々な人生を送ってきた。自分たちを踏みつけにしてヒエ
ラルキーの頂点である王侯貴族たちが楽をして暮らしていることを知り、この国の破滅を願うエミル。
なんでも国王には息子はひとりしかおらず、庶子であるレナルド・シャノンさえ死ねば、跡取りが途絶えることを知ったエミルは、あらゆる手段を用いてレナルド・シャノンに近付き、彼を殺そうとする。
ところがレナルドの口から語られたのは「この国をめちゃくちゃにしてやりたい」という、エミルと同じ願いだった――。
若き美しき妾腹の王の息子と、最下層で育った呪われた血を持つ少女。ふたりが共謀していくうちに、徐々に宮廷内が変化しはじめる。
【注意】
不快でグロテスク(弱)な描写、性的暴行のシーンがございます。なんでも許せるかた向けです。
不快、グロテスクな描写のある章には「※」、性描写のある章には「*」がついておりますので、あらかじめご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-05 06:01:20
100552文字
会話率:52%
どこかの世界のどこかの平和な国。その城に仕える銀色の長髪に黒いローブ姿の魔法使いリュカ。
戦時中「銀色の悪夢」と恐れられた魔法使いの父を持ち、父を継いだ才能を持ちながらも、簡単な魔法薬の精製と城の雑務をこなすだけの毎日を送っている。
何もで
きない親の七光りと呼ばれる彼の足元をうろちょろと走り回るのは、これまた剣も満足に振るえぬ落ちこぼれの第三王子ジョセフ。
何をやっても上手くできない優しい王子に、不機嫌な魔法使いは魔法を教えている。陛下の命で嫌々教えていると言いながら、ジョセフの隣でリュカはこっそり笑う。
しかしリュカには国王陛下から執着にも似た寵愛を受けているという、王子には絶対に言えない秘密をもっている。
※は性描写ありです
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-28 21:16:05
31371文字
会話率:45%
病気で四肢を動かす事が出来ず、忘れ去られていた王弟殿下。しかし兄である国王陛下とその唯一の王子が事故で亡くなった事で王家の後継者が絶えてしまった。ある日、王弟殿下の元へ王妃が訪ねてくる。「子供を生んでほしいの」王家には公然の秘密があり、それ
は王家の男子が子を産むことができる、というものだった。殆どおとぎ話と思われていたのに、寝たきりの私に子供を産めとは……。しかも、相手は無愛想で態度のちょっとおかしい侍従だと?
*****
何でもありな方はぜひお越しください。
ほとんどエロです。
胸糞表現があります。
排泄に興奮する表現があります。
男性妊娠、出産があります。
主人公が不憫なのでシリアス展開多めです。前作を読んで来られた方はちょっとアホさが足りないと思います。すみません。そんなに長く無いです。
*蛇足SS追話しました折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-28 00:00:00
57316文字
会話率:41%
「幼い頃から大抵のものは貰えたし、持っていました、あの人の心以外は──」
淡々と己の初恋を語ったのはランドール王国の『慈悲も容赦も無い無敵のヴィンセント ブランデンブルグ宰相』。容姿端麗、頭脳明晰、国王が最も信頼を寄せると言われるその人は、
片田舎の男爵令嬢のシェリルにどうこう出来る相手じゃない。そろそろ本気で結婚相手を見つけなきゃ、と内心勢い勇んで行った城での舞踏会なのに、宰相様に助けられてサファイアのチョーカーまで借りてしまい、しっかり恋に落ちてしまいました。そしてこの無謀な恋を応援してくれたのはまさかの国王陛下でした。(「美しくも絶倫な王様は砂漠の舞姫を一夜目から籠絡して溺愛しました」に出てきた宰相ヴィンセントのお話です。どちらも独立した物としてお読み頂けます。)
(アルファポリスにも掲載しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 21:19:01
42103文字
会話率:49%
誰もが一目見たら恋に落ちると言われる程の甘いマスクとは裏腹に「大変に旺盛な」ランドール国王アーサーは、旅の終わりに見た目だけは「非常に妖艶な」踊り子リューシャを見初める。恋多き男と自己認識していた王様が、後悔したり、反省したりしながら、今ま
でのは恋じゃなかったと自覚して、いたいけな舞姫を溺愛の沼にどっぷりはめていく物語です。(アルファポリスにも掲載しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-19 10:35:42
20309文字
会話率:50%
ルイは王太子シャルルの側仕えだった。
王太子シャルルは男爵令嬢に入れ揚げ、責務を放棄していた。
そのことに苦言を呈したルイは断罪される。
王都を追われたルイだったが、その身を迎えに新しい国王がやってくる。
新しい国王は王太子シャルルの弟、ジ
ャンだった。
王太子の弟(後の国王)×王太子の側仕え(後に王の寵臣)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-22 15:09:39
12058文字
会話率:48%