祖国が戦に敗れたことでバルサミア国の奴隷となった元侯爵令嬢カリーナ。奴隷として雇われた公爵家の主人リンドに惹かれていくが、叶わない恋だと諦める。そんな時カリーナに接近してきたのはまさかの国王陛下だった。元侯爵令嬢カリーナが本当の愛と幸せを
手に入れるお話。タイトル変更しました。R要素は後半に多めです。R部分には☆★マークをつけてあります。フィクションです。
4/19〜少しずつ改稿中です。4/26 本編完結しました。
アルファポリス様でも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-23 21:14:58
121304文字
会話率:32%
国王から「平和になったので婚活しておいで」と言われた月の女神シアに仕える女神官ロイシュネリア。彼女の持つ未来を視る力は、処女喪失とともに失われる。先視の力をほかの人間に利用されることを恐れた国王からの命令だった。好きな人がいるけどその人には
好かれていないし、命令だからしかたがないね、と婚活を始めるロイシュネリアと、彼女のことをひそかに想っていた宰相リフェウスとのあれこれ。両片思いこじらせています。
あいかわらずゆるふわです。雰囲気重視。
細かいことは気にしないでください!
他サイトにも掲載しています。
注意 ヒロインが腕を切る描写が出てきます。苦手な方はご自衛をお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-22 21:42:06
32983文字
会話率:34%
全20話。「宰相閣下と結婚することになった魔術師さん」続編。
魔術師であるロアは結婚式を控えたある日、国王陛下より呼び出しを受ける。
『結婚式の場にて、隣国の王子に対する襲撃が計画されている』その事を伝えられ、かつて国王への襲撃計画を防い
だ際の王宮内の枠組みを復活し対応することを話し合った。
結婚式を控えるロアに対して結婚の信託を与えた神は、夢の中で『不老になりたくないか』と提案を持ち掛け続ける。夢には伴侶であるガウナーはおらず、彼には黙ったまま回答を先延ばしにしていた。
襲撃に対して調査が進む中で、伴侶からは自分の一族内に内偵がいるのではないか、という疑惑を告げられる。内偵が襲撃に加担すれば、それを理由に結婚式後に離婚となるかもしれない。
数多くの問題を抱えたまま、結婚式の日は迫る。
※他サイト掲載あり[2023/04/30~05/19 全話、他サイト掲載済]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-14 00:00:00
105856文字
会話率:42%
「灰かぶりは運命的に出会った王子様と恋に落ち、真綿に包むように溺愛され、彼の妻として生涯幸せに暮らしましたとさ」――それは古今東西にありふれた人生大逆転の恋物語であり、「シンデレラストーリー」のあるべき結末。
長きにわたって家族から虐げ
られていたルーチェ・アトリア伯爵令嬢はまさにその王道をなぞるような「シンデレラ」ぶりで、偶然に出会った魔女の手助けを受けて出席した王城での祝宴にて国の「英雄」として名高いシリウス・カリースト公爵に見初められ、すぐに婚約を結び、やがてルーチェが成人年齢を迎えると彼の妻として公爵家へ嫁ぐことになったのだった。
この身一つ以外に何も持たない自分なんかを、年上の完璧貴公子は分不相応なくらいに溺愛してくれるものだから。
だからせめてこれからは立派な公爵夫人になることで少しずつでも恩を返していきたいと、ルーチェはそう意気込んでいたというのに……。
ところが、迎えた結婚式の当日。
まさに幸せの絶頂とも言うべきその瞬間に、悲劇は起きてしまったのである。
「公爵様が、じ、事故に遭われ……お、お亡くなりになられた、との由にございます……!」
「へっ……?」
突然にもたらされた、あまりにも信じがたい凶報。
「あなたを国王陛下の妃として召し上げます」
「……えっ?」
悲嘆に暮れるルーチェを否応なしに飲み込んでゆく、悪戯な運命の荒波。
様々な人間の思惑が交差し、自分を利用しようとしていく中で――ルーチェは決意する。
「負けない。何があっても負けてたまるものですか……!」
愛を知って強くなった「シンデレラ」は、もう真綿に包むように守られるばかりのか弱い女の子じゃないんだからね!
英雄たるあなたが生涯で唯一愛した女の名に恥じぬよう、私はどれほど過酷な運命にでも全力で立ち向かってみせます!!
(※魔法のiらんど掲載版からタイトルも中身も改変しつつ投稿しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-31 22:03:50
72277文字
会話率:32%
リフォルジア国王の側妃となるも、後宮の秩序を乱した罪で、リフルォジア国王の側近騎士ローレンスに降嫁させられる悪役側妃『エマ・アーノルド』に転生した私こと由真。
ローレンスには冷遇され続け、果てには行方をくらまされるというざまぁ展開が待っ
ているキャラだが、恋愛に興味のない私にとってはその方が都合がいい。
というわけで冷遇嫁ライフを満喫しようとするが、何故か優しくなり始めたローレンスにまだ国王陛下を慕っているという設定で接していたら、「俺がその想いを忘れさせる」と強引に抱かれるようになってしまい……?
※★は性描写ありです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 08:36:20
100388文字
会話率:47%
平凡な大学生の千花は、人気乙女ゲーム「甘美なるソル・レヴェンテ学園イチャラブ狂想曲」の悪役令嬢ラウラに転生した。
前世の記憶を取り戻したのは、すでに破滅フラグが回収され、隣国グランフォーシェに追放されたその瞬間!
しかも彼女を出迎えたのは、
以前ラウラが手ひどく振った平民の青年フェリクスで……その正体が、追放先の国王だなんて。
「かつて私を侮辱したことを、少しは後悔してくれるといいのだが」
テンプレ展開に自分の趣味を詰め込みました!よろしければお付き合いください!
【全49話の予定です】
【午前8時、午後8時過ぎ頃に毎日更新します】
★=R18シーンになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-24 20:02:37
147207文字
会話率:27%
成金一代男爵家の長女、リリアは自信家な王太子フォスターの騎士(男装)として働いていた。そろそろ性別詐称も限界だ!と国王に自首した結果、国王陛下の命でフォスターと結婚することになり……。
「完全に男だと思ってたのに今更抱けるか〜!」という初夜
から本物の夫婦になるまでの話です。ゆるふわ設定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 03:58:11
18009文字
会話率:53%
※作品タイトル変更しました。
今日もいつもと変わらない日常を過ごすと思っていた女子高生の七海は、突然水溜まりの中に〝落ちてしまった〟。たどり着いた先はなんと異世界。そして婚約者を名乗るイケメンが登場するが、彼の背後には数年前に行方不明にな
った七海の父の存在があるようだった。
そして、異世界に転移した七海は不思議な力を無意識のうちに使っていた。のちにそれが“魔法”だったと分かるのだが、どうにも上手くその魔法の力を使いこなす事ができない七海は、数々のトラブルに巻き込まれる。
そして女性が希少な存在となっているこの世界で、七海は無自覚に出会う人間を次々と惹きつけていく。
ーーーそれは、魔法かそれとも天然か?
恋を知らない七海が心を、そして身体を許す日はいつになるのか。
婚約者候補たちは七海の無自覚な可愛さに心臓を鷲掴みにされる日々。
※R18は第三章からです。ソフトめです。今のところ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-05 10:00:00
221341文字
会話率:43%
わたしはドゥオーモ王国の名ばかりの王太子妃マリアナです。
王宮には5歳の時、母様と馬車に乗っているときの事故で、母様を亡くし、目が覚めると、名前と母様の最後の様子しか覚えていませんでした。そんな折、見知らぬお母様という人とお姉様という人が尋
ねてきました。父様は母様を殺したのでしょうか?
目を覚ましたわたしは、ドゥオーモ王国の王宮に連れてこられました。どうしてか分かりません。わたしは国王陛下に育てられました。そして、国王陛下の息子である、ペリオドス様と結婚したのです。その結婚は、ペリオドス様が愛する第二夫人と結婚するための、白い、真っ白い結婚だったのです。わたしを誰も愛してくれない。
この話はマリアナが幸せになるお話です。場所は帝国に移ります。クラクシオン皇太子殿下とマリアナの話。馬鹿なペリオドス王太子の成長。お馬鹿なジュリアン様の行く末。クラクシオン皇太子殿下の妹達の恋愛模様、マリアナの兄との確執等、記憶喪失のマリアナの記憶の糸、お医者さんごっこは作者の萌え。盛りたくさんの超長編です。
急遽、ムーンライトノベルズに移行して、R18設定に直しました。
こちらの作品は、指摘されていないのですが、運営様にR指定について指摘されましたので、念のためにこちらに移行させました。
内容は変わっていません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-10 07:00:00
225487文字
会話率:33%
全てにおいて完璧だと称えられるエレノーラ・ハートフォード嬢。婚約者であった彼女を奪ったのは、実の父親である国王陛下であった。
『エレノーラは如何にして幸福を勝ち取ったか』の王太子殿下視点(最後の方少し王太子妃殿下視点)です。
王太子殿下の
立場から見るとNTRですが、エレノーラの立場から見ると、床上手な旦那様にひたすら可愛がられるその後のお話です。
あらすじにすら誤記載あって、すみませんでした…
(前作のタイトルを今作のタイトルにしてました)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 20:23:32
6991文字
会話率:38%
全てにおいて完璧だと称えられるエレノーラ・ハートフォード嬢。王太子殿下との婚約を解消した彼女が嫁いだのは、未来の義父となるはずの国王陛下であった。
最終更新:2020-10-27 20:00:00
13358文字
会話率:43%
宮廷魔法使い兼国王陛下の愛人だったオフィーリアは、愚王を討とうとした王子の一人に巻き添えで殺されてしまう。
ところが見知らぬ場所で目を覚まし、そこに現れた息子のように可愛がっていたルカスに「遺体をくすねてきて、ここでこねくり回して仮の命を
吹き込んだ。」と告げられる。
何もかも奪われてホムンクルスもどきにされてしまったオフィーリアがヤンデレ&倫理観崩壊のルカスに執着され暴力的過ぎる愛に翻弄されるお話。
*当初は前編と後編のみの予定でしたが、気分が乗ったのでしばらく続きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-06 14:56:04
19893文字
会話率:43%
国王陛下は政治的理由で仕方なく妻にした王妃を嫌っている。神聖な初夜は国王が王妃の寝室を訪れ二人きりで契りを交わす慣例であったが、国王は自身の寝室に王妃を呼び出した。王妃が寝室に訪れると既に女人の喘ぎ声が聞こえていて……。
そこには妾にもな
れない立場である猫耳の獣人がいた。世継ぎのためだけに呼ばれた王妃は耳付きの獣と国王との甘く激しい性交を同じベッドの隅で見守り、精を放つときのみ受け皿となる。
あまりにも屈辱的な扱いだが、家のため、国のため、王妃は受け入れるしかないのだった。
なんだかんだで全員幸せになるハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 14:25:29
8072文字
会話率:37%
――気づいたら異世界だった。
愛する人との永遠の別れに絶望する、独りの孤独な男の悲しい夢に悩まされていた、しがない会社員である葛城徹(カツラギトオル)は、かねてからのファンである小説家犬丸ナギの新刊発売記念のサイン会の帰り道、トラック事故に
巻き込まれてしまい、そのまま異世界ランドアースへと転移してしまった。
しかも、たまたま近くに居合わせただけの少年――神子である伊藤の召喚に巻き込まれただけの、所謂「おまけ」としてだ。徹を何故か最初から毛嫌いしている伊藤から身を守るため、国王陛下から正式に後見人になる許可を得たラインハルトの提案で、国境付近にある第三騎士団の拠点で雑務の仕事を手伝うことになった徹だが――事態は思わぬ方向へと進展してしまう。
★CP:俺様年下公爵ラインハルト×年上平凡おまけ神子の徹です。
★他キャラとのエロはありません。
★Hシーンには、※マークがつきます。
★ハッピーエンド保障です。
★ハーレムルートのおまけの神子とは設定が一部異なります+攻はラインハルトのみとなります。すべて書き下ろしています。紙本の内容を番外編を除き、そのまま掲載しています。
★イラスト:広瀬コウ様
※アルファポリスにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-03 13:00:00
41417文字
会話率:24%
侯爵家の六男に生まれた僕(ココ)は、動物に好かれる以外は役立たずな駄目な奴で、両親が死んだ途端に屋敷から追い出されてしまった。更に辿り着いた国でスリにあい途方に暮れていたところを、何とお忍びのクロス王国の王様とその友人に助けられ、そのままク
ロス王国の馬番として雇ってもらう事になった。それから4年間ほどは楽しく生活を送れていたのだが、可愛がってくれた国王陛下が突然崩御され、色ボケ王太子が王位につくと知らされた途端に、クロス王国が敵国のドール帝国に侵略されてしまってさぁ大変……!?
しかし、他の皆が拷問を受け地下牢にぶち込まれる中、何故か僕だけは敵国の将軍テオドシウス様のお屋敷に住むことになり、気づけば周りからはテオドシウス様の奥さんとして扱われていた。「あれ、なんかおかしくない?」と気づいた時には既に外堀を埋められていて、逃げる逃げれない状況に……!でも、テオドシウス様はとても良くしてくれているし、僕に無体な真似もしない。というか、なんで僕に手を出さないんだろう。
この話は、平和に過ごしていた馬番の青年が、敵国の将軍に半ば無理矢理(でも無体な真似はしない)嫁にされてしまうお話です。(受け以外には)冷徹美形の敵国将軍×田舎臭いけど素材は良い隠れ美青年の固定CPです。198センチ(36歳)×184センチ(19歳)
みのたえ(砂月美乃・清白 妙)主催企画、「最愛アンソロ」参加作品。
【基本設定】ヒロインまたはヒーローが溺愛する(される)話。
【共通テーマ】私(僕)から目を逸らした
【必須ワード】音
※本編(受視点)完結しました。攻め視点と番外編を後日掲載予定です。
最終回のエロですが、シナリオ内容的にやや薄めの描写ですが、番外編でがっつりしますのでご容赦を……!3/1全エピソード完結しました。4/5日のJ.GARDEN48でおまけSS &挿絵有の同人誌になります。WEB削除はありません。★ハロウィン物に絡めた短編を短気連載します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 22:48:16
71275文字
会話率:23%
【電子書籍化】シェリーLoveノベルズ(宙出版)
【コミカライズ】恋愛白書パステル1月号より連載スタート(宙出版)
皆さまの応援のおかげです。本当にありがとうございます!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
同じ顔をした双子なのに、地味で目立たな
い姉のマリアーナと、華やかで人気者の妹モーリーン。マリアーナはいつもモーリーンに馬鹿にされ、損な役割を押しつけられていた。
ある日、二人は国をあげての聖女選抜試験に呼び出される。試験の結果、聖女に選ばれたのは妹のモーリーン。けれど……
「聖女の処女は、国王陛下のもの!?」
二人は聖女の『初夜権』が国王にあるという秘密を知ってしまった。
父親よりも年上の国王に処女を奪われることを嫌がるモーリーン。マリアーナはいつものように、モーリーンから聖女の身代わりを押しつけられてしまう。
聖女として連れていかれたマリアーナが、無理やり初夜権を行使されそうになったその時――危機一髪のところを助けてくれたのは、謎めいた白銀の狼だった!
前に怪我をした銀狼を助けた恩返しなの……?
大きくて強くて優しい狼さんは、マリアーナを舐めるのが大好きな甘えん坊。ところが、その狼、人の姿に変化すると、もの凄いイケメンで!?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
※電子書籍化にあたり、タイトルを変更しました(旧タイトル:身代わり聖女の初夜権 ~偽聖女だと国を追放されたわたし、なぜか国の守護神の聖獣様〈もふもふ〉に溺愛されています~)。
※R18シーンには★印を付けています。
※小説家になろう、ベリーズカフェに全年齢版(R15)を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-24 07:00:00
138693文字
会話率:45%
「ユリアナ・アンディシャ公爵令嬢。お前との婚約は破棄させてもらうっ!」卒業パーティーの場で、エルターウス王国の王太子であるライディスは、婚約者であるユリアナに婚約破棄を告げていた。元庶民であり、光魔法を覚醒し聖女候補となったロザンヌが勝ち誇
ったようにライディスの傍にいて!?しかし国王陛下の逆鱗に触れ廃太子されたライディスは簡単にロザンヌに捨てられ……「好きでもない女にすり寄り愛を囁いた挙句捨てられるなんて……物凄く興奮する。上手にできただろう?褒めてくれ、ユリアナ」忠犬のようにユリアナに駆け寄ってきて!?ドMな王太子×ドSな婚約者※SM表現ありますので苦手な方はご注意ください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-15 10:50:39
3198文字
会話率:59%
氷の聖女と呼ばれるルルの婚約者だった第二王子は、ルルに一方的に婚約破棄を言い渡す。この婚約がルルをこの国に繋ぎ止めておく為に、国王がルルに頼み込んだものであったにもかかわらず、だ。大勢の貴族が集まる舞踏会。しかも、今日はルル達聖女の功績を讃
える舞踏会だ。その場で第二王子は、婚約破棄を宣言した。ルルにとってはありがたいことこの上ないが、国王が知ったら怒り狂いそうだ……とそこへ、国王陛下が現れ案の定、顔を真っ赤にしてプルプルと震えている。人は起こりすぎると震え始めるものらしい。
これだけの人の中で、声高らかにルルとの婚約破棄を宣言したのだ。今更、あれは無かった事に……とはならないだろう。第二王子と言えどれっきとした王族。コロコロと口にした言葉を二転三転とさせる訳にはいかないのだ。だからこそ行動にも発言にも、慎重にそして熟考してから口にするべきなのだ。
なのに、だ。もう、婚約破棄を宣言してしまった。それも、2度も言った。取り消すのはまず、無理だろう。
本人は何も分かってはいないだろうけど。
「陛下、発言を許可していただけますか?」
そう言ったのは、若き公爵閣下。
「許す」
陛下の言葉に頭を下げて、第二王子に向き直った公爵はその、通る声で静かに問うた。
「婚約破棄をなさるのですね?」
その質問に、第二王子は得意気に顎を逸らして
「ああ。こんな化け物じみた女との婚約は破棄する!」
と3度目の婚約破棄宣言をした。
「ならば陛下」
クルリと第二王子に背を向けて、公爵閣下は再び陛下に頭を下げる。
「私がルル嬢に結婚の申込みをしても、よろしいですよね?」
……………は?
「そなたが?」
「ええ。私がです」
何を言い始めたの……この人?
陛下も周りの人達も、みんな困惑している。
それはそうだ。中でもルルが1番困惑しているだろう。
「第二王子の婚約者だからと諦めておりましたが、婚約破棄されたのであるなら、私が求婚しても問題はありませんでしょうから」
サラリとそう言って、ルルの方へと視線を寄越す。
……………無理、むり、ムリ!
「……そう……だな」
え?陛下?今、まさかですけど、許可しました……?
またもや、私の意見はスルーなんですか?
私、出来れば結婚しないって選択肢が欲しかったんですけど〜!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-27 23:26:34
5799文字
会話率:4%
最強の守護聖女と呼ばれるシェリル・ブライアント。いつも目深にローブのフードを被っている彼女のもう一つの呼び名は氷の聖女。公の場でもいつも俯き顔を隠している彼女の笑い声を聞いた者はいない。笑わない聖女はいつしか氷の聖女と呼ばれるのはようになっ
ていた。力の強さ故に、死と隣り合わせのような環境に身を置く彼女は、常に気を張っていたのだ。騎士たちを家族の元へ無事に返す、と。それが自分の最大の役目だと。スクローティア王国は彼女を他国に奪われる事を恐れて、第二王子と婚約を結ばせる。その力を自国に縛り付ける枷だ。しかし、よりにもよって、第二王子がシェリルに、化け物のような魔力持ちとの結婚など絶対にしない、と公の前で宣言したのだ。自分には守りたいか弱い彼女がいると。内心、第二王子と結婚したくなかったシェリルにとっては、両手を上げて喜びたい。お礼も言いたいくらいだ。しかし、そんなことはIミリも顔に出さずに、無表情を貫く。そんなシェリルをさすが氷の聖女は顔色も変えない、などと言われるが悲しくもないので悲しい顔なんてできない。かと言って、ニコニコするわけにもいかないから無表情なだけだ。この国には、聖女として力のある者には結婚が義務付けられる。相手も魔力持ちが良いとされているが、必ずではない。魔力持ち同士の方が魔力持ちの子供が出来やすいからと言う理由だ。聖女は3人以上産むことまで決まっている。病気や特別な理由でもない限りは、3人以上産むように、という決まりがあるのだ。年々、聖女の力を持った子供は減って来ていると言われているから、国としても必死なのだろ。28歳までに結婚しなかった場合は、国により相手が決められるらしいが、それは何だか嫌だなと思いながら、事の行先を見ていると、「ちょっといいですか。」と長身の軍服の男性が第二王子に話しかけた。それは、魔獣対策騎士団総長であるカイン・ハーヴィットだった。次期公爵である彼は、第二王子に「聖女シェリル嬢との婚約は破棄なさる、という事ですね。」と念を押す様に問う。「ああ、絶対に結婚しない!」と力強く言い切った第二王子の言葉を聞いて、満面の笑みを浮かべると複雑な顔の国王陛下に跪き「恐れながら陛下」と頭を垂れる。「申せ」と返事した国王に彼は力強く言った。「私が聖女シェリル嬢を妻にと願い出てもよろしいでしょうか?」と。
は!?え!?何を言い出すの!?この人は!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 00:14:29
2474文字
会話率:17%
真っ黒な制服の女子生徒達を眺めていて、わたくしは突然、自身が日本人であった事を思い出しました。
ここは魔法のあるファンタジーな世界。
あと2年、この華やかさに欠ける女学院でシスター達とともに静かに暮らして、そしてどこかへお嫁に行くのだ
と思っておりました。
が。
ある日、国王陛下と大司教閣下が学院においでになり、そのお姿を見てわたくしの脳裏に浮かんだのは、前世で愛した18禁乙女ゲームの登場人物達の麗しい肌色成分のみのお姿……!!
そう、ここは18禁乙女ゲーム『アリボタ』の世界。
生まれてきて良かった。神様ありがとう。仏様ありがとう。全ての生きとし生けるものにありがとう……!!
わたくしは転移してきた主人公を遠くから見守るため、お城に勤めようと心に決めました。
どんな子かしら。
いい子だといいな。
それとももしかしたら彼女もアリファンの同士?
でもでもお約束の悪役ヒロインだといけないから距離は置かなきゃね!
『アリボタ』。
それは18禁特化のエロ系乙女ゲー。いやいっそエロゲー。
我が身に迫る危険をわたくしはまだ知らなかった……。
❇︎ ❇︎ ❇︎ ❇︎
エロは期待しないでください。作者は実力不足でエロが書けません。エロだけでなくアクションも残虐描写もなにもかも書けません。本当すいません……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-20 15:47:34
16991文字
会話率:12%
国境付近の戦、自ら剣をとり国境を死守し国王陛下と騎士様達は見事勝利されました。
貴族の端くれとして宿場町を一つ治めてアタクシに、一時の宿を求めるお達しがございました。
よござんす、今こそ女の心意気を見せる時!
おっぱいのハリが失われつつある
お年頃の女主人が女達を引き連れてお国の為に体を張った殿方達に体を張ったおもてなしをする話。
※具体的性描写はかなりぬるいです、ごめん
※作中の森羅万象がファンタジー
※合言葉は『細けぇこたぁいいんだよ』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 22:02:45
1804文字
会話率:15%
この手で抱きしめるまで死ねないーー。 愛する人を残して死にたくはない!
フェアリーキタス王国から離れた森の中でひとり暮らしているサラーナ・ティオ。
空を飛んでた大きな鳥が突然姿を消した。
サラーナは森の中を探すと男性が怪我をしていた。男
性の名はサグイス。 実は人間の姿をしたヴァンパイアだった――。
しかもサグイスはフェアリーキタス王国の陛⁉︎
国王陛下のサグイスと運命の血を持つサラーナの2人の恋の運命は――⁉︎折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 12:00:00
80612文字
会話率:60%
20歳をすぎ「伯爵令嬢としては行き遅れ」になった私は、自国の国王陛下のお取りなしで異国の国王の第七夫人として嫁ぎました。
ですが旦那さまが私の元を訪れることはなく、私はなついてくれた義弟のクシャル王子と暮らすことに。
陛下に愛されることなく
歳を重ねる私。どんどんカッコよく成長していく、なぜか私にベッタリな義弟。
旦那さまに愛されることはなくても、義弟との生活を心地よいものと感じていた私ですが、クシャル王子も成人して適齢期になると、私は自分の存在が彼の結婚のジャマになると考え始め……。
EXがR-18シーンで、SPが別視点での裏事情になります。
誤字報告ありがとうございます。
とても助かっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-04 20:00:00
36492文字
会話率:21%