メーゼングラム侯爵領の領主の屋敷で働くケビアンには悩みがあった。それは、この屋敷の主であり吸血族の長であるヴェルメス・ローデル・シュナイヴァン侯爵に血を吸ってもらえないことだ。己の生い立ちと数々の不幸な出来事に生きる気力を失ったケビアンは、
せめて誰かのために自分の命を使いたいと血の提供を志願して採用されたのだが、使用人として働き始めて二年目になってもまだ一度も血を吸ってもらえていなかった。
そんなケビアンが侯爵から呼ばれるのはいつも彼の寝所ばかり。逞しい胸に抱き寄せられ幾度も身体を重ねても、やはり血は吸ってもらえない。ケビアンは食事部屋から出てくる他の人間を羨望の眼差しで見つめる毎日を過ごしていた。
はやく血を吸われたい。けれども、侯爵がケビアンの血を吸わないのには理由があるようで……
*美しき吸血族の長(攻)×下層階級出身の使用人(受)の異種間&身分差ラブ*
サブテーマ:ロウソク・吸血鬼・いたずら折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-07 08:20:27
15918文字
会話率:64%
海沿いの村に住む少女ルーシャは、ある日突然侯爵エヴラールに求婚されてしまう!
なぜ農民の自分を、と疑問に思う彼女だったが、侯爵の言う事に逆らえば村がどうなるかわからない。
不安を抱えながらも、エヴラールの元に嫁ぐことを決意するルーシャ。
し
かしその夜、様子のおかしい幼馴染のアルムが彼女へと夜這いをかけてきて——
しかも、アルムに抱かれている最中にエヴラールとその従者エリオットまでもが乱入してきて——!?
平々凡々(?)な少女ルーシャと、それぞれ違う立場で、違う問題を抱えた3人の男たち。
彼女らがハッピーエンドに丸く収まるまでのお話。
「※」マークは性描写ありの話になります。
※男性同士の絡み、女1男3の4Pがあります!
※設定ゆるゆるです。中世ヨーロッパ風ファンタジーを意識していますが、あくまでそれっぽいだけです。
※シリアスな展開があります。
カップリング表記:
エヴラール×ルーシャ、エリオット×ルーシャ、アルム×ルーシャ
エヴラール×エリオット、アルム受け折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 01:50:12
5654文字
会話率:42%
侯爵令嬢イザベラの婚約者である王子のアーノルドは、学園のアイドル・エドナに夢中。アーノルドが自分と婚約破棄をするつもりだと知ったイザベラは悪役令嬢になって王子に復讐する。だけど王子はイザベラに体だけ要求するようになって…。
どんどん過激にな
る王子の要求にときめいてる場合じゃないのに体が言うことを聞きません!な、悪役になりきれない令嬢と訳ありで素直になれない王子のすれ違いなお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 20:00:00
87659文字
会話率:33%
婚礼の日に「他に愛する人がいる」と夫に言われた侯爵令嬢エレノア。夫に素直な態度を取れず、高飛車な物言いばかりで溝が深まっていくばかり…。
ところが、ある日から夫が関心を向けてきて?!
愛されないと思い込む妻、溺愛していると気付かない夫、
一筋縄ではいかない愛人の愛憎劇です。
※不定期投稿。なるべく毎週金〜日に投稿したいなと思っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-16 14:00:00
76263文字
会話率:31%
冷静沈着な侯爵令息×ピアニストの子爵令嬢
将来を期待される幼きピアニストで子爵令嬢のリズベット。そんな彼女はプロデビュー後、侯爵令息エメリックの婚約者に選ばれた。
互いの利益で結ばれた2人は初めこそ微妙であったが、距離は徐々に近づいていく
。しかし成人後のとあるパーティーで、リズベットがエメリックに婚約解消を申し出た。
それが出来なくなった原因は、リズベットの『弱い耳』にあった。
身分差のある婚約者同士の、徐々に好意を抱いていく過程と婚約解消できなくなった秘密の夜の記録。
※挿入なし。擬似挿入はあり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 00:00:00
14617文字
会話率:38%
<本編完結済み>
婚約解消により行き遅れとなった伯爵令嬢のラケルと潔癖症侯爵のトビアスの結婚と結婚生活のお話です。R18は予告なく入ると思います。というか、全体的にそういう流れのお話です。タイトルには三人出てきますが、三人でいたすお話ではあ
りません。
*トビアスの弟である医師のフレデリクが出て来ます。この世界の医師のこの世界での医療なので現実世界と切り離してお読み下さい。
*感想、ありがとうございました。感謝になるかはわかりませんがちょこっと続きを投稿いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-29 23:00:00
92555文字
会話率:44%
【電子書籍化】(旧題:不能魔術師だと思って結婚を申し込んだら逆に溺愛されました。アマゾナイトノベルズ様より配信)
侯爵令嬢のユリアは小さい頃から魔術師になりたかった。魔術一筋で男には全く興味がないユリアだったが、家のために小太りのデリカシー
のない不細工な許嫁と結婚させられそうになる。それを破談にさせようと不能(ゲイ)と噂になっていた高位魔術師のルイに仮面夫婦となるのを目的に結婚を申し込んだけど……「あなた不能じゃなかったの!?」「誰がいつそんな事を言った?」逆に手篭めにされてしまったお話。
電子書籍化に伴い記念番外編を書く予定です。ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-25 21:04:08
95588文字
会話率:61%
侯爵令嬢のリリーシャは世間では死んだものとされていた。だが本当は十年以上も義母と義妹にいたぶられ、使用人と同様の扱いを受けていた。リリーシャは二人に復讐しようと、遊び人と噂のある男と寝るが、翌日リリーシャの前に現れたのは誰もが振り向くほどの
美しい魔法騎士だった。けれどその男は『冷徹』と人々に恐れられるアルステードで……「彼は私をどうしたいのかしら?」「俺の気持ちに気づいているはずなのに返事がない」コミュ障な儚な美人と不器用な美麗騎士のお話です。
3/5完結しました!ありがとうございました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-19 21:03:15
112603文字
会話率:57%
「捨てられ王子を拾ったらみごとに執着されました」に改題して、
アマゾナイトノベルズ様より電子書籍化していただきました。(2024年10月8日配信開始)
前世の記憶持ちのアウラは、エルミニア侯爵家の跡取り娘だ。12歳の時に聞かされた婚約者は
、ネグレクト虐待を受けている第2王子アトラス殿下だった。捨てられた子犬みたいないじらしい王子に、アウラはついついほだされて面倒をみてしまう。やがて彼は目の覚めるような美青年に成長するが、相変わらずなつく相手はアウラだけと決めているみたいで、それどころかきわどい接触も増えてきて、アウラは焦り始める。前世のトラウマのせいで、アウラはセックス恐怖症なのだ。外向けクールビューティ王子の執着愛に戸惑いながらだんだんにほだされてゆくトラウマ持ち令嬢のお話。
R18シーンは後半に入ります。R18 部分にはタイトルに*が入ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-22 17:00:00
106454文字
会話率:32%
侯爵令嬢のセレナは国王の婚約者。だが繊細な気遣いに欠ける国王と生真面目で控えめなセレナの相性はあまりよくない。セレナはむしろ実直な人柄の王弟エミリオ殿下に心惹かれていた。しかし妃の立場から国王をお支えしろという厳格な父の命を一存で投げ出すこ
とはできない。胸の内の恋心に蓋をして、国王と上手くやっていけるよう努力を重ねる日々。そんなある日飛び込んできたのは、隣国の姫君から国王への婚姻の申し入れだった。しかも国王はそれを受け入れるという。代わりにセレナの結婚相手として挙げられたのは、片思い相手のエミリオ殿下で――。急な婚約者の交代で結ばれた両片想いの二人が互いに遠慮しすぎてじれじれするお話。
*アルファポリスにも転載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-20 22:08:26
48421文字
会話率:28%
「オーランド殿下に嫁ぐのは諦めたほうが、お前のためかもしれないな」
侯爵である父の言葉に、アナスタシアは静かに頷いた。自分はきっと王太子妃に相応しくない。
幼い頃からの恋を諦め、修道女になることを決意したアナスタシアは、最後の夜会へ向かう。
そのとき社交界では、オーランドが別の令嬢と婚約するという噂がまことしやかに囁かれていた――。
◆本作品は、以前投稿した同タイトル作品の長編版です。前半は長編化前の作品と同じシーンが多くなりますが、ご了承ください。また長編化前の作品は現在検索除外としております。
◆他サイトにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-18 09:00:59
131818文字
会話率:33%
「オーランド殿下に嫁ぐのは諦めたほうが、お前のためかもしれないな」
侯爵である父の言葉に、アナスタシアは静かに頷いた。自分はきっと王太子妃に相応しくない。
幼い頃からの恋を諦め、修道女になることを決意したアナスタシアは、最後の夜会へ向かう。
そのとき社交界では、オーランドが別の令嬢と婚約するという噂がまことしやかに囁かれていた――。
*幼い初恋のじれじれ両片想いなお話
*他サイトにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-08 14:00:00
45403文字
会話率:33%
由緒正しい(?)生ながらの奴隷、ヨリは侯爵家で一人の少年魔術師と出会い、荒れた手を癒してもらう。そこから少年魔術師は自分でも不思議なほどヨリのことが気になって。
次に出会った老人魔術師にまだ発情前であるがΩ性を見抜かれ、封印されてしまい……
。
それほど痛い描写はないと思いますが少しでも無理!と言う方は注意してください。
オメガバースですが、それがメインの話ではないし運命設定もありません。
設定はもう好きに、そりゃー好きにいじりまくってますので本来のオメガバース好きな方も注意が必要かと…。
アルファポリスにあげたもののつづき。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-12 05:00:00
21093文字
会話率:32%
「孫同士を結婚させよう」
子爵家に産まれたのは、可愛らしい女の子。
三年後、侯爵家に産まれた男の子はーー双子でした。
「どちらを選ぶの? ナリィ」
決められないのは自分たちのことをまだ知らないからだよね。
「どっちのキスが好き?」
「ど
っちのおっぱいが気持ち良い?」
競うように2人がかりで愛撫され、大好きな彼らにとろけていくナリィが出した答えはーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-10 23:40:06
12502文字
会話率:39%
頭をぶつけたことで前世の記憶を取り戻した主人公。
今世の彼は獣人族の美貌の侯爵に嫁いだ貴族の子息で、獣人のことを『獣』と呼んで忌み嫌う性悪夫人だった。
前世ではもふもふ大好きだったのでなんとか旦那さんたちと仲良くなりたい主人公と、変わり始め
た主人公に次第に惹かれ始める攻めや周りの人々のお話です。
ライオン獣人×人畜無害平凡
※男性妊娠表現を含みます
※攻めが完全にライオンの姿になることがあります
※嫌われからの総愛され風味折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 22:11:16
64309文字
会話率:48%
「君は、俺の番、なのか?」
獣人侯爵さまの(たぶん)番の私は結婚の承諾を得るために侯爵さまと一緒に実家に帰ることになった。義理の妹に跡継ぎの座と婚約者を奪われて以来、帰っていなかった実家に。
※ヒロインの相手は獣人ではありません。
※※女
性向けランキング日間・週間1位、ありがとうございました!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-06 03:22:14
7257文字
会話率:33%
品行方正な侯爵令嬢のストーカートラブルと幼馴染との身分差恋愛です。
最終更新:2023-09-04 23:00:00
30296文字
会話率:33%
負債を抱える領地への援助と引き換えに、令嬢セレンティアは公爵家への婚約話を持ち掛けられた。正式な婚礼前に、嫁ぎ先で侍女として働くものの、将来有望な嫡男との婚約を嫉妬され、短いエプロンドレスでの給仕を強いられていく。やがて将来の義母となる夫人
と出会い、冷酷な女主人となるための調教を施されてしまい……。
連載小説「姫君たちの傷痕」の番外編、侯爵令嬢セレンティアがサディストに育つまでの物語です。
過去話のため、単体で先に読んでも楽しめます。
※作中には、過剰な性描写や残酷な表現が含まれます。
※この作品はアルファポリスにも掲載中です。エピローグはアルファポリス限定公開。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-02 02:00:00
108860文字
会話率:38%
いままで虐げられてきたから “ざまぁ” をします……。だけど、思っていたのと何だか違う? 侯爵令嬢のアイリス=ハーナンは、成人を祝うパーティー会場の中央で、私から全てを奪ってきた両親と妹を相手に “ざまぁ” を行っていた。私の幼馴染である王
子様に協力してもらってね! アーネスト王子、私の恋人のフリをよろしくね! 恋人のフリよ、フリ。フリって言っているでしょう! ちょっと近すぎるわよ。肩を抱かないでいいし、腰を抱き寄せないでいいから。抱きしめないでいいってば。だからフリって言っているじゃない。何で皆の前でプロポーズなんかするのよっ!! 頑張って “ざまぁ” しようとしているのに、何故か違う方向に話が行ってしまう、ハッピーエンドなお話。
他サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 21:00:00
22469文字
会話率:23%
突然皇太子エルナンドから婚約破棄を突きつけられた侯爵令嬢のエイラは、犯してもいない罪で投獄されていまう。
父からも勘当され、何日も陽の差さない牢屋に閉じ込められ、牢から監獄へと移されようとした時、彼女を救い出した人物がいた。
バスティアン・
アングロ・ベニテスベンテは、彼女の婚約者だったエルナンドの叔父で現王の弟。そして戦においては負け知らずの軍神と称された人物だった。
厳しい皇太子妃教育の中、時折言葉を交わす彼との時間が、彼女の慰めだった。
いつしか彼女は彼に仄かな恋心を抱くようになっていたが、叶わぬ恋と諦めようとしていた。
しかしその彼が危険を冒してまで彼女を救い出してくれた。
傷ついた彼女を、彼は邸へと連れて行き甲斐甲斐しく世話をしてくれる。
彼もまた、甥の婚約者になる二十才も年下のエイラに、想いを寄せていたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-26 18:00:00
10300文字
会話率:41%
2024年1月22日電子書籍配信
【旧題】当て馬令嬢は死にたくない! 純愛じゃなくヤンデレでした
ある朝リーラエルは前世で日本人として生活していた記憶を思い出した。
前世ではパティシエになる夢が叶い、さらに腕をあげるためフランスのパリへ向
かう途中だった。
そこで事故に遭って亡くなった。
そして妹からあらすじを聞いていた恋愛小説の世界に生まれ変わったことを知る。
主人公ではもちろんなく。主人公の姉。
リーラエルは主人公であるエスターの姉で、エスターが恋に落ちるイーライの最初の婚約者で当て馬令嬢。
我が儘で扱いにくいと言われている。
しかも婚約者のイーライもエスターを好きになり、エスターとイーライ、リーラエルとの三角関係が売りの小説だった。
でも待って、リーラエルは死ぬんじゃなかった?
しかもいつどうやって死んだのか、妹からは聞いていない。
わかっているのは自分は死んでしまうと言うこと。
何とか生き延びるにはどうしたらいいか。
リーラエルは死亡エンドを回避するため、逃亡することにした。
R18の部分には*付けています。
完結しています。全62話
*電子書籍化が決定しました。レーベル名及び配信日は後日お知らせします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-07 18:00:00
126670文字
会話率:45%
親の遺した借金を返すため娼館に身売りしようとしたところリュミエルは、直前にボーアン侯爵の嫡男エメリックの看護人に雇われる。
エメリックは生まれながらに病弱で成人までは生きられないと言われていた。今年十四歳になる彼は死ぬ前に一度海が見たいと言
い、旅に出る予定だった。付き添いは彼の従者のフランシスとリュミエルだけ。
彼らは目的地まで後一歩というところで嵐に遭い足止めをされる。
外は嵐。このままでは嵐が止むより先にエメリックの体力が保たないのでは。暗い雰囲気を打ち破ろうと、リュミエルはエメリックに他に望むことはないかと尋ねる。
何気なく言ったことだったが、エメリックが口にした望みは、知識で得るしかなかった女性の生の体を見て触れたいというものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-16 06:00:00
18880文字
会話率:46%
伯爵家のリドと侯爵家のアンディは、王太子殿下の側近として幼馴染で親友だった。この度、リドに3人目の子供が生まれ、アンディが自宅に招き祝いの食事を二人でしていた。そこで、酒に酔ったリドがうっかりと口を滑らせてしまって、ながされる。
男同士で
も妊娠出産可。
不倫ではない。
合法。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-26 10:31:35
4798文字
会話率:27%
剣と魔法の王国で、大貴族の一つの侯爵家の親子が突然の先祖返りに翻弄されて番になった。
最終更新:2016-02-14 15:09:28
5195文字
会話率:15%
バルドゥーー中有空間ーー。そこは意識が人間社会の価値観に染まり過ぎていて、そのままでは参入待機空間へ上がれない魂達の仮滞在所。その中で死者の魂は夢を見る。
毒を盛られ朦朧とする中でレベッカは自分が「食中毒で死んだアラサー日本人女性だった」
事を思い出し「乙女ゲームの世界に転生したのだ」と悟る。
グラインディー侯爵家令嬢。レベッカ・ルース。悪役令嬢の一人…。その存在は愛されない侯爵令嬢でもあり、「死んで欲しい」と願われ続けた不義の証でもあった…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-25 19:00:00
272735文字
会話率:31%
もう二度とこんな恋はできない。
自分を壊してしまうほどの想いは、もう抱けないだろう。
侯爵令嬢であるマリーは暴漢に襲われたところを助けられる。
救ってくれたのは、花祭りの日に一目惚れした近衛兵、フィリヤン。
華やかで魅力的。夢見る少女は
、甘やかに笑う彼が振り向いてくれるなんて思っていなかった。
だが運命は二人を引き寄せ、歯車に巻き込んでいく。
どうしようもなく互いに恋焦がれ、惹かれるが故に言いたいことを呑み込みすれ違う。
近づきたかったからこそ、愛する人を自分の運命に巻き込む覚悟を持てず失われた未来。
生き延びるために頼ったのは、恋した人ではなかった
傍らにいるのは彼女を誰よりも尊重し溺愛する大国カエルムの公爵、ゲオルグ。
絶大な力をもつ彼は、自分の持てる全てを使い彼女を支えようとする。
古代人の祈りの残滓が色濃く残る聖地、「星宿海(せいすかい)」。
精霊の祝福が形を変え水晶の大樹となったその地で不思議な力を授かり、彼女は自分自身を見つめ直しもう一度歩き始める。
――かつて起こった星の災厄の欠片とヒトの欲望の前に、確かな幸せを掴み取れるだろうか――
時に崩れ落ちそうになりながらも諦めない少女と贖罪を抱きながらも少女を愛する孤高の貴族、そして不器用な愛情を失わない近衛兵が、過去を経てもう一度立ち上がり、新たな未来をつくる物語。
※R18は軽めです。(R指定のない洋画のHシーン程度)
※最終的に(作者的には)ハッピーエンドですが、途中は辛い……かもしれません。
※ヒロインが恋するのは常に唯一人で、浮気や不貞の話ではありません。
※予告なくR18の部分が入ります。ただ、暴力的な場合にのみ予告します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 08:00:00
106072文字
会話率:36%
侯爵家令嬢メリルリーナと公爵家後継レイモンドは婚約者同士だった。
だがある日、メリルリーナはレイモンドの不貞を目の当たりにしてしまう。
一緒に目撃したのはレイモンドの弟ルーク。
三人の関係はこの日から変わってしまう――。
※作者の脳内
異世界のお話です。
※エロは四話目以降です。
※ハピエン寄りのメリバかも?
※地雷要素を含みます。タグの確認をお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 20:00:00
27818文字
会話率:23%