黒牡丹の塔には、恐ろしい魔将が住んでいる……。
「黒髪の御方」と呼ばれるその者こそは、すめらの帝国一と恐れられる武神。
帝国を守る柱国将軍のひとりであるという。
その力は一騎当千。しかも不老不死にして、残酷きわまりない気性なのだとか。
「かあさん、かあさん、きれいなおとよ! てんのきらめき、おどるかぜ!」
山奥の村に住んでいた少女クナは、一夜のうちに巫女にされ、「黒髪の御方」に捧げられた。
月神殿の大神官トウイが、手塩にかけて育てたおのが娘、マカリ姫を差し出したくなくて、クナを身代わりにしたのだ。「柱国将軍」は無敵の加護を得るため、巫女をあるものへのいけにえにしてしまうからである。
しかし――
「あたしを、たべてください!」
逃げるわけにはいかない。食べられないわけにはいかない。
飢える家族のために、クナは身代わりの使命をまっとうしようとする。
それを怒って止めたのは、他でもない、黒髪の柱国将軍その人だった。
かくして生きながらえたクナは、知ることになる。
おのれは、「ふつう」とはまったく違うものだということを――
大陸随一の古き超大国すめらを舞台に
時を越えた絆を紐解く、和風大河ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-23 19:44:00
1342873文字
会話率:41%
遥か昔、この世には動物達の長と考えられる天之五霊がいた。
この霊神を始祖に置き、のちに派生し、異形が混じり合ったものを人々は『天怪』とこう呼んだ。
奇術や妖力といったもので攻防する術を持たないものは、この地では簡単に生き絶えてしまう……。怪
異の類が跋扈するそんな世上で、宿命を背負ったひとりの赤子が産声をあげた。──時は流れ、楼紙境の姫巫子となった香代子は、陽ヶ音郷の祭祀〈花鎮め〉を奉じるため【花束様(鎮守神)】のおわす花茂森山へ神饌を捧げに上がる。そこで記憶を失くした、宝蓮という狐の天怪と出会う。この巡り合わせは偶然か、それとも─…。二人に忍び寄る不穏な陰。奇怪に巻き込まれ、数奇な縁で宝蓮と旅をしてゆく。
※本作はカクヨムさま(https://kakuyomu.jp/users/yuzuki_ori)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-19 23:15:15
3456文字
会話率:3%
新米冒険者のテルミットは、山で迷ってしまい、たどり着いた先のロリババア吸血鬼の元で居候をすることになった。惹かれあう二人に何も起こらないはずがなく、次第にイチャラブし始める。
1-1~1-5はちょい重め、それ以降はイチャイチャしながらまっ
たり話を進めていこうと思います。
この話は、主人公とヒロインが本当にただただイチャコラするだけの話です。ストーリーもありますが、イチャイチャするための付属品くらいに思ってください。
全年齢版も連載しています。Hはかなり後半を予定しており、ソフトなHシーンは☆を、ガッツリHシーンは★がついています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 12:57:02
147841文字
会話率:36%
古代信仰が残る山間の村で暮らすボーイッシュな少女、狼崎 晶(ろうざき あきら)。
彼女は狼神姫(オオカミヒメ)であった母が、野生の狼と交尾して産んだ娘であった。
その母が亡くなって十年が経ち、晶が今代の狼神姫として祀られる日がやってくる。
晶もまた、母と同じように狼と番いとなり、交尾の日々を送るのだ。
だがそれは現代まで生き延びた狼神姫たちが乱舞する、戦いの幕開けでもあった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-18 20:00:00
211589文字
会話率:18%
はるか古の時代、人と神とを結ぶ存在として崇められた狼神姫(オオカミヒメ)。契約に従い野生の狼と番いになった彼女たちは、現代にまでその血を繋いでいた。
山間の小さな集落で暮らす少女・狼崎晶(ろうざき・あきら)は、長い時の流れの末に歴史の波
間へと消えて行った狼神姫の数少ない生き残りである。
幼いころに先代の狼神姫であった母を亡くして十年。成長した晶は母と同じように狼と番いになり、今代の狼神姫となった。
まだ新米狼神姫である晶が大晦日の夜、年送りと年迎えを同時に行う神事に初めて挑むのだが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-19 07:00:00
18848文字
会話率:15%
『迎えに行くから、待っていて』
約束の日から十三年、紗雪は今日も初恋の相手の訪れを待ち続けている。
ある日、紗雪は断り切れずに訪れた巫女選抜先の神社で、神に仕える神使となっていた初恋の相手"深巳"と再会を果たす。しかし、
深巳は紗雪のことを覚えていない様子。
その上、何故か神社の神様に気に入られ、紗雪は巫女として召し上げられてしまう。
そこで命じられた仕事は、まさかの夜伽。
しかも紗雪は神様を悦ばせる為、深巳から閨の手解きを受けることになり————!?
これは、白蛇の化身に恋をした少女と、少女のことが好きなのに立場上本心を明かせない神使が織り成す、両片想いのじれったい恋の物語。
※序盤ややシリアスめですが、終盤溺愛ものになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-12 23:10:01
101678文字
会話率:36%
もしもこんな会社があったら、という内容の話です。
社長のアレジは、新入社員のマリーシアを、社長の権限を利用して誘い込む。
この物語はフィクションです。実在の個人、団体とは関係ありません。
最終更新:2020-11-28 00:11:29
1697文字
会話率:33%
相手の心変わりを理由に一方的な婚約解消を宣告されたアニエス。失意と悲痛に苛まれる日々を過ごすこと約一年。そんなある日、ふらりと訪ねてきた叔母に園遊会への出席を打診される。手渡された案内状の文面は、隣接するローウッド王国と交誼を深めるためとの
体裁を取っていたが、しかしその実は国境を跨いだ異性間交流のようで――。
感情の機微に疎い武骨な騎士と、結婚に消極的な伯爵令嬢。
見合いをきっかけに出会った二人が育む、つたない恋の物語。
【気分しだいの不定期連載】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-23 17:23:37
171344文字
会話率:21%
四十歳の誕生日に会社を放逐された主人公は山の中で運命の出会いをする
pixivサマにも投稿しております
最終更新:2020-11-03 06:57:47
7382文字
会話率:0%
とある大陸にあるひときわ大きな国、グレイオル王国では、十八歳になった男女はすべからくドラゴンと契約を結び、ドラゴンを使役することがしきたりとなっている。
それは、王国の興りから脈々と受け継がれる伝統。非常に神聖な儀式であり、そこに私情を挟み
込む不届きものはこれまでの公国の歴史には存在しなかった。
しかし今年、王国の興りから千と数百年を経たある日の儀式にて――
「おおおぉぉ……この子……エロいッ! 濡れるッ!」
「「「……は?」」」
ドラゴンに劣情を抱くド変態少女が騒動を起こす、ちょっとおかしなハイテンションラブコメ、ここに開幕。
※カクヨム、ノベルアップ+様にも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 23:05:05
62096文字
会話率:42%
四条つぐみ(26歳)、強がりな性格と空手をやっているせいか周りの人からは誤解されがちの人生を送ってきた。
残業帰りに初めて出来た彼氏、龍之介の家へサプライズで向かうと浮気現場に遭遇してしまう。
最悪な別れ方をして夜道を歩いていると、事
故に遭い死んでしまう。
死後流れ着いたのは閻魔城。
閻魔と名乗る男に「妻になれ」と言われて……。初めは抵抗していたが死んだことを受け入れたつぐみは閻魔と夫婦になることを決意。
閻魔にベタベタに愛される一方で元人間と冥界の王が夫婦になるためには試練があって――!?
2021年5月3日 全話改稿しました。
和風なの? 洋風なの? と思われがちですが、冥界風です。冥界は人間界と同じ暮らしなんです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-26 22:00:00
76310文字
会話率:50%
悲惨な過去を乗り越えて、未来へと歩む冒険者の少年と、彼を取り巻く仲間やヒロイン達が織りなす冒険譚。
『何か』に定められた『宿命』か? 『自ら』が誓いし『使命』か?
様々なヒューマノイドが生活する巨大な『帝国』。
栄光の刻が長い程、その
暗部に潜む邪悪もまた深い。
帝国辺境の田舎町に住まう一人の少年。彼は幾百と存在する冒険者の一人でしかなかった。
しかし、『運命』は塵芥の如き少年を巨大な渦へと巻きこんでいく。そう『時代』という名の大渦に。
『時代』に名だたる『勇士』や『英雄』との邂逅。そして魅力的な女性達との出会いが、少年を『歴史』の表舞台へと導いていく
幼き日、その身に刻まれた『忌まわしき過去』を胸奥に隠して、少年は今『時代』の狭間を駆ける。
鞘走りの音とともに白刃が閃く。
手にした剣は鮮血に塗れ、その刀身が妖しげな光を放つとき、少年が進むのは暗黒へと続く復讐の道か…、それとも陽光が輝く希望の道か…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-02 18:20:26
68372文字
会話率:37%
突如、神隠しに遭った、引きこもり気味の神主、慎也。その前に現れたのは、異界で一人暮らしている千歳超の謎の美女だった。
美女から慎也に告げられる、元の世界に戻る方法。それは、「龍の祝部」に選ばれること。そのためには、「選択の巫女」と「交合
」し、候補者の中で最大の快感を巫女に与えなければならなかった。そして残酷なことに、選ばれなかった候補に待っているは、「死」…。
その危機を切り抜けても、祝部の使命が続く。果たさなければならない使命とは、「神子」と呼ばれる、世を救う存在となる子を産ませること。その相手となるのは、同じく神隠しとなってきた美女「神子の巫女」たち。
慎也と巫女たちは、何とか元の世界に帰る。帰還後の巫女たちとの生活は、男一人に美女複数。その美女たちと、毎夜…。これはまさにハーレム状態。傍から見れば羨ましくも思えるが、実際のところはどうなのか…。
更には、産まれてくる神子に課せられた「宿命」とは?
突然現れて人を襲う鬼の目的は?
鬼との闘いの結末は?
…太古の昔、争いに負けて異界へ逃げ延びた鬼。その鬼との因縁に巻き込まれてしまった、「祝部」と「巫女」たちの不思議譚。
・・・・・
ミッドナイトノベルズ投稿の、R18指定・同名作品の修正編集版です。
(当初はR15で公開していましたが、R18に移動しました。)
お話の登場人物、田中美雪が、エロ・グロの過激な部分をカット。その分、解説するという形で進みます。グロい場面が苦手な人・濃厚な性描写が苦手な人は、こちらをご覧ください。
逆に、こちらで物足りない人は、元作品の方をご覧ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-23 18:26:02
240275文字
会話率:31%
「いらないのなら――ください。私の花嫁にします」
ツェツィーリエ・ゴットハルトは男爵家のひとり娘。
3年前に両親を事故で喪ってからは、親戚の家に身を寄せる。
けれども、叔母や従妹からつらくあたられ、使用人のようにこき使われる日々が続
いていた。
そんなある日、ツェツィーリエは子どものころからのフィアンセであった、ニクルスの誕生日パーティーに呼ばれる。
そこでツェツィーリエを待ち受けていたのは、まさかの婚約破棄。
そして、あらたな婚約だった。
相手は人間から忌み嫌われている異種族のフェイ。加えて、見目麗しい男だった。
「あなたのことは、私が幸せにします。どうか私と結婚してください」
男の言葉に、ツェツィーリエは戸惑いつつも、心が揺れてしまい――?
ツェツィーリエのあらたな恋のゆくえとは――?
<注意事項>
*ふんわり設定、ご都合主義
*テンプレへのチャレンジ作品
*9/7サブタイトルとR18マーク(※)追加
*「何でもバッチコーイ!」という心の広い方に読んでいただきたいですm(_ _)m
*アルファポリス様でも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-16 20:24:26
53109文字
会話率:25%
盲目の少女・八重はある日、神隠しにあう。
天帝に仕えているという十二支の神獣の血を引く一族たち。
そのうちの一つ、”戌”の家系。
その”戌”の次期当主の嫁候補として八重は攫われてしまう。
異類婚姻譚、犬婿編となります。
※
相手は人外ですが、人外要素は薄いかもしれません。
※本編全五話+番外編の予定です。短いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-29 23:43:10
24628文字
会話率:30%
なろう掲載中の、炎狼の抱擁 番外編
飢えが治らず、狂ったように求めてしまうレイス。ヴァルディースはそれに優しく応える
炎狼の抱擁 5.1章から、エピローグのまでの間、ヴァルディースとレイスの関係が、どう変化したか、描いていきたいと思いま
す。
番外編ですが、むしろこちらがある意味本編かもしれない。
今回は割とがっつりえっちです。(当社比)
エブリスタ、pixivでも公開中
なろうの方にもR-15版があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-11 20:23:51
44169文字
会話率:34%
なろう掲載 炎狼の抱擁番外編
炎狼の抱擁完結後からすぐのエピソード。
精霊であるヴァルディースは人間の快感というものがわからない。
ある日レイスにそのことで拒絶され、どうしたらいいかと悩み始める
※エブリスタ、Pixiv等でも掲載中
最終更新:2018-10-31 10:51:30
9689文字
会話率:30%
母を殺された人喰いの少女が、別の人喰いに出会い、別の意味で喰べられる話。
小説家になろうで公開している同名の短編の後日談です。第1話は全年齢版と同じ内容です。
主題上、残酷な・非倫理的な描写があります。
最終更新:2020-08-02 21:17:24
17548文字
会話率:51%
長い黒髪に茶色の瞳を持つ乙女アンは異形の男オーブリーとの情事を楽しんでいた。
その情事が終わった後、オーブリーの腕に抱かれたまま、彼と出会った日から今に至るまでのことを思い出す。
最終更新:2020-07-28 23:51:41
12590文字
会話率:32%
【15話前後の短編TL小説】
魔王が勇者を倒し、人間界をも支配した世界。
そこで「聖女」と呼ばれている初心な少女リリアンから「聖なる力」を奪うために彼女と交わることになる魔王の側近シェルの無理やりの関係から始まるえっちな話。
※初めは
無理やりから始まりますが、きちんとハッピーエンドです。
※アルファポリスにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-27 16:00:00
3108文字
会話率:43%
人魚のセラは人間に犯され、背びれを切られてしまう。テオという馬番に治療されるが、傷ついたセラは、彼も敵だと思い込み噛みついてしまう。治療のおかげで痛みが軽くなったセラは、テオに謝り、彼を信用する。
馬と仲良くなったり、お風呂に入れてもらった
りと、楽しい日々を過ごすうちに、二人は愛し合うようになる。
だが、セラが人間の言葉を喋れると知った主人は、より高値でセラを売り払おうとして……。
【原案・挿絵/とりのこ様】※挿絵および、序盤のプロットはとりのこ様【https://xmypage.syosetu.com/x0781bi/】が作成されました。
※★印回はベッドシーンを含みます。※自サイト、エブリスタにも投稿しています。
※2021/10/10 未公開新作を加えた紙本を自費出版します。詳しくはサイト/活動報告をご覧下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-16 22:02:40
26773文字
会話率:46%
手負いの龍は、一人の盲目の青年によって救われる。恩返しをするため、不老不死を手放して人間となった龍は、青年を探して旅に出る。一方の青年は村々を回り、深紅の着物に身を包み尺八を奏で、その異能によって人々の心身を癒し、病や傷を治していた。二人は
出会い、生活を共にする。互いの過去の繋がりを知り、心を通わせていく二人。龍は徐々に、青年の美しさに身も心も奪われていく。しかし、青年にはある秘密があった――。和風世界を舞台にした、神様あり異能ありの魂ラブファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-12 22:00:00
40697文字
会話率:58%
とある裕福な家の一人娘である茜は、左胸に白桜の印を持つ。そして、同じ少年が現れる夢をもう何度も見ていた。芥子色の目をした端麗な少年の名は「琥白」。彼は夢の中で茜のことを「志紅」と呼び、兄弟のように、恋人のように大切にしていた。ある時、茜は危
ないところを白い着物の美丈夫に救われる。何故か懐かしい彼の瞳は、芥子色。夢の「琥白」のそれと同じで、茜は思わず「琥白」と呼びかける。すると美丈夫は茜を「志紅」と呼び、苦しいほどに抱き締めた――。茜の前世、忍び寄る影、そして2つの魂に刻まれた約束の秘密とは。和風世界を舞台にした、前世ありBLありの魂ラブファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-22 13:43:45
70983文字
会話率:57%