かつて大陸を支配した王も、元を正せば大陸南部を拠点とした小国の君主であった。
軍馬に跨り、戦場を駆ける君主に常に付き従う者が二人いた。
一人は後に君主の妻となる女剣士。
もう一人は軍師として仕える青年。
幼い頃より共に笑い
、泣き、苦楽を共に過ごした親友達であった。
やがて君主は大陸を平定し、強大な帝国を築く。
女剣士を正妻として迎え、軍師として仕えた青年も妻を迎えた。
帝国は益々栄えるはずだった。
しかし、君主は全ての頂点に立つ者として
『大陸に平穏を保たねばならない、再び戦乱の世に戻してはならない』
という思いがあった。
いつの頃からか、君主は人の心を疑うようになった。
今、この座を奪われては、再び大陸は戦乱の世に戻ってしまう、と人の心を疑う思いが日に日に強くなっていった。
そして王の心が闇に閉ざされるきっかけを作ったのは皮肉にも、王の世継ぎが誕生した日だった。
側室を持たなかった王には待望の世継ぎであったが、生まれたのは元気な女の子であった。
さらに王妃の産後の容態が悪く、そのまま帰らぬ人となってしまった。
赤ん坊を前に王は、一つの結論に辿り着く。
――――疑わしき者は全て消さなければならない――――
そしてその日を境に謀反を疑われた者は全て処刑された。
その中には無実の罪を問われた者の少なくはなかった。
あまりに度が過ぎた粛清に対して、かつて軍師は君主に諫言した。
しかし、もはや疑心暗鬼の塊と化していた君主はその軍師を筆頭にその一族郎党を全て処刑してしまった。
王は自ら親友を処刑した事で自責の念に駆られたのか、ようやく冷静さを取り戻したが既に時は遅く
王は臣下、万民から『魔王』と呼ばれ、恐怖の対象となると共に多くの怨恨を背負った。
時は流れ、剣と魔法がやや翳りを見せ始め、新たに鉄・火薬・蒸気が新しい文明を築き始めた時代
長年にわたる帝国の圧政と強引な併合政策に耐えかねた辺境の諸国や少数民族が各地で反発、そして帝国内部にも王に反する者達がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-08 17:20:57
17717文字
会話率:48%
代々神の子が治める神聖国。
その王に仕える近衛隊長バシリーの腹に、世継ぎである神の子が宿った。
身に覚えの無い妊娠に戸惑うバシリーだったが、腹はどんどん大きくなって……。
男性妊娠の苦悩を詰め込んだ出産育児ファンタジーBL!
※エロは薄
めですが、露骨表現があるためR18タグをつけています
※タイトルは仮題ですので、後ほど変わる可能性があります
※fujossyさんの子持ち、子育てBLコンテストに応募中の作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-11 12:39:46
9968文字
会話率:30%
舞台は魔法文明が浸透した異世界である。
魔道具と魔晶石の普及によって王侯貴族と民衆の距離は近づいたけれど、未だ古い習慣を守る貴族たちが権勢を誇る社会だ。
主人公のノラは、グロッセッタ王国にクロンメリン伯爵家の三男坊として生を受けた。
ク
ロンメリン伯爵家は、世の風潮に逆行するような純血主義のお貴族さまである。
なぜならクロンメリン伯爵家は、先祖が精霊から授かったという魔力知識と、魔力の強さを子孫に伝え残すため、営々と近親婚を繰り返してきた特殊な家系だったからだ。
その過程で血族の魔力量は増加したのだが、繁殖力が低下してしまった。
さらに男女の誕生比率にまで偏りが生じて、女児が産まれなくなった。
当代の伯爵であるヴィルヘルムは、愛妻アデリナとの間に年齢の離れた4人の息子たちを儲けたが、とうとう女児を授かることは叶わなかった。
というのも、終わりの見えない子作りの日々に辟易としたアデリナが家出をしてしまったからだ。
(実は長男コルネリウスに相談を受けたアデリナの失踪劇…)
ヴィルヘルムは家督を長男のコルネリウスに継がせると、自身も愛するアデリナを探す旅に出てしまった。
クロンメリン伯爵家の後事を託されたコルネリウスは、かねてよりノラを除く兄弟間で取り決めていた計画を実行に移す。
なんとそれは、三男坊のノラをクロンメリン伯爵家に代々伝わる精霊魔法の秘術によって女性化し、嫁として兄弟間で共有すると言うものだった。
長男のコルネリウスは、弟のノラを心が病むほど溺愛していたので、ハッピーな嫁になって貰うための再教育を開始することにした。
―――あらゆる手段を用いて、弟のノラには女性としての喜びを見いだせるオンナに育ってもらおう。
無謀にもイケメンでゴージャスな兄弟たちの計画はスタートし、いまノラの歪すぎる嫁入り修行が始まった。
はたしてノラは、兄弟たちの重すぎる愛を受け入れて、幸せなお嫁さんになれるのか……!?
クロンメリン伯爵家は、ちゃんと世継ぎを得ることができるのだろうか……!?
「無理と思うよ…」―――(ノラ・クロンメリン談)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-26 12:00:00
70938文字
会話率:28%
Pixiv小説に投稿したものと同じ内容です。
江戸の都とよく似た、とある世界。
将軍の世継ぎを産むために女たちが集う、男子禁制の領域、大奥に跋扈する怪異に、両性具有の女剣士、上総月伊織が挑む!
最終更新:2018-02-28 22:45:00
124051文字
会話率:28%
弱小国ヴェレフェルトの世継ぎマクシミリアン(マックス)は、隣国フォンバルト王で、両刀の絶倫おやじの寵童になるよう命じられた。
おい、まて、DTのおれに何をしろと!?
最終更新:2018-02-13 09:39:03
115926文字
会話率:40%
女帝の前での御前演奏の場で末の王女に求婚した少年ヴォルフ。彼は神の寵児と呼ばれる天才音楽だった。やがて王女は隣国に嫁ぐが、その国は世継ぎ問題で揺れていた。音楽家としての地位を築いたヴォルフはある日、王女の嫁ぎ先に呼びつけられ、そこで国王から
あるとんでもない仕事を押し付けられてしまう。
※R18は予告なく入ります。
※ある史実に基づくフィクションです。
※ハッピーエンドではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-13 22:19:35
86049文字
会話率:36%
moolish様原作“異世界勇者”のスピンアウトであります。
氏は数年以上前に転成ものを書かれておりました。
展開は今のなろうそのもの。
HPMP無尽蔵のチート勇者として
ファンタジー世界に転生した主人公が
手当たり次第に無双する、という
昨今ではありがちとなってしまった展開であります。
是非、原作もご一覧いただけましたらよろしいかと存じます。
主人公の名を設定できる、選択式のゲーム展開、など
楽しい工夫が色々とあります。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~moolich/
当作はその設定をお借りしたスピンアウトです。
キャラクターの一人の一言から、
敷衍する展開でいささか書き連ねております。
かなり独特なことをやっておりますが、
ご一読いただけましたら幸いです。
チート勇者たる俺は王国の美姫を全てその手にし、
贅沢三昧、酒池肉林の生活を送っていた。
そんな俺の元には引きも切らず、国中の美女が紹介され集められる。
ミストリアもそんな俺の精液狙い、お世継ぎ狙いで、
これは、と言う美少女を斡旋することに血道を上げている
王室付きの家庭教師である。
まぁ……本人そのものも、類い希なる妖艶さを振りまき、
俺の欲望を激しくそそる飛びっ切りの麗人なんだが。
自ら仕込んだ貴族姉妹の紹介の際、
その一言が館の美魔女の逆鱗に触れた。
ミストリア……お前はオレを犯し殺す気か?
その軽口が命取り(笑)
俺の失言に腹を立てたミストリアは強引に手を引き、
彼女の館へ俺を引き摺り込む。
本当に犯し殺すとはどういうことか、王様の身体に存分にっ!
教えてさし上げますわっ。
そして、精も根も尽き果てるあの三日間が始まった……
これはその長い長い回想である。
少々独特な表記ですので
縦書きでお読みいただくことを推奨いたします。
タテ読みは余り使い勝手がよろしくないようでありますが、
色々と工夫してみました。
この改行文体ですと
横書きはかえって読みづらいかと思われます。
是非お試し下さいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-29 12:45:12
6678文字
会話率:2%
半竜の王が治める“嵐の国”には大きな問題があった。
王が独身を謳歌し過ぎて、世継ぎとなる者が誰ひとりとしていない、ということだ。
宰相が必死に、祖父の代から気が遠くなるほど言い続けてきたというのに、王には未だに妃を娶ろうという気が見られない
。
このままでは国の将来が危ないんじゃないのか。
もうこの際誰でもいい。子供さえ産めるなら、身分どころか種族も問わない。
どうか、王に世継ぎを!
※男装の麗人小説企画 参加作品です
※なろうにて完結している「姫と竜」の数十年後の話となりますが、読まなくても支障はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-21 13:29:09
67956文字
会話率:51%
拙作「Two Moons~砂に咲く花~」の後日談。
敵国エスペローサとの和睦交渉の進む中、レドと幸せな日々を送っているシュウだったが。
次第しだいに、レドの世継ぎ問題で国内外からの圧力が強まってきて。
やがて王都ヨルムガルドには恐るべき災厄
が訪れる――。
お世継ぎ問題で傷つき揺れるシュウと、それを見ながら心を痛めるレドをはじめ、彼らを見守るノインやヴォダリウス様もご登場。ちらっと北のあの方も……。
こういった王朝ものでしかもBLだったら、どうやっても避けては通れないお世継ぎ問題の話。
どこまで書けるか私にもわからないのですが(作者ヒドイ)、よろしかったらお付き合いくださいませ。
サイドストーリーにちょっとですがNLも含みますのでご注意を。
外伝「湖畔にて」「黒き鎧の戦士」もお読みのほうが分かりがいいかとは思いますが、お読みでなくとも分かるようにはなっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-06 00:00:00
139601文字
会話率:26%
ジャンウッドはドルガ国の王子。
ドルガ国は古くから優れた鉱物資源を輸出する小国だったが、勢力拡大する大国より狙われ、権力闘争や世継ぎ争いに翻弄されながらジャンウッドは成長していた。
彼は見たものを細部まで記憶できる能力をもち、未知の場所の
調査の為に各地を視察している。しかし調査中に、崖から突き落とされてしまう。
瀕死の状態になったジャンウッドは、森の歌唄いと名乗る不思議な少女に助けられる。傷が癒えるまでと共に暮らすうちに互いに心通わせて慕い合うが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-31 23:00:00
6990文字
会話率:13%
高原に住むドゥーラン族の長の娘アイシャは、狩りの途中で大怪我を負った少年を拾う。金色の髪に青い瞳、白い肌のチェイサーと名乗った少年を、アイシャは怪我が治るまで保護することにする。
そうして穏やかな二人暮らしの日々が三ヶ月続いた後、チェイサー
が魔法の国ノルシュタイン王国の世継ぎの王子であることが判明する。チェイサーから「自分の妃になってほしい」と言われたアイシャは承諾し、ノルシュタインに戻るチェイサーを見送るのだったが……?
十歳年下の少年に惚れ込まれたアイシャの運命はいかに。
*白ヶ音 雪様主催「蛮族の嫁企画」参加作品です。
*ショタショタしい話が含まれますので、ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-05 17:50:54
31513文字
会話率:51%
晴れて初恋のメイド、アンジェリカと結ばれた名家の嫡男、クリス。
しかし忙しい二人はキスをする暇すらない。
そんな折、二人っきりの領地視察の話が舞い込んで――
「正しい天使の娶り方」外伝、結ばれた二人が織りなすファンタジーラブロマンス。
今
回はちょっぴりH多めでお送りします?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-10 23:07:52
28357文字
会話率:36%
流れの詩人(うたびと)キリークは、町の酒場で傭兵エリアスと出会う。エリアスに一晩買われたキリークは、その正体を看破される。
彼の正体は、王位継承のもめごとから腹違いの兄であるローディオスによって幽閉され、三年前に逃亡し行方知れずになっていた
アルダーナ国の第四王子アルクマルトだった。
王ローディオスの追っ手を恐れ流れの民として生きていた王子アルクマルトと、神剣の主(あるじ)であるアルクマルトこそ真の世継ぎとする神官長の命をうけ王子を探していた兵士エリアス。
ふたりが出会ったことから、国をゆるがす大きな流れが動き出す——本格ファンタジー長編小説。
(残酷描写は▲、濡れ場は●です。苦手な方はお避けください)
創作BL系自サイト(http://www.pandora.nu/ex-nihilo)およびpixiv(http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4137738)掲載の小説(完結済)の転載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-02 23:00:00
195233文字
会話率:50%
数十の部族を擁する北方民族の国カレヴァラは、南方で領土を広げつつある新興国ヴァルシュヴァイン帝国に対し、興亡を賭けた選択を迫られていた。背反か恭順かで各部族の意見が分かれる最中、突然、皇帝薨去の訃報がもたらされる。父皇帝を継いだ若干二十二
歳の世継ぎ、ジークハルト=レオン=ヴァルシュヴァインは、戴冠後わずか二年で様々な国政改革を成し得て、これまで帝国がカレヴァラに向けていた圧制的な姿勢を一転させ、ついには友好の証として長の娘を娶りたいと宣言した。皇帝の思惑が測れない中、カレヴァラの全部族を束ねる長は両国の平和のため、「娘を皇帝へ嫁がせる」という難しい決断を下す。それは銀の瞳の乙女イル=エオルフの運命を定める重い決断だった。――強大な帝国を統べる若き皇帝と、精霊に愛される娘の愛の物語、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-11 20:53:02
109506文字
会話率:34%
これはふたなり幼女”ハル”が魔族存続の危機に魔王リリスに召喚される。ハルの大人顔負けの巨根にはどんな種族も孕ませ受精させる事ができる能力を有していた。魔族繁栄の為、魔王の世継ぎを産む為、そしてリリスの近衛兵である牝オークとの大乱交等々、徐々
に無垢な心と体は牝達に犯されていく話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-05 02:30:30
18663文字
会話率:56%
以前投稿した短編、ユーリと柊の子供たちの話を三人称で語ります。
順不同、思い付いたもん順でしかも全員書くかは未定。でも頑張る気はあります。
「君の名前~」
名前を覚えるとなにかを忘れてしまう厄介な体質持ちの魔術師の弟子が、そんな彼と仲良く
なるために奮闘する王女様の頑張りと主に巨乳にほだされるお話。
「魔王様の妊活」
あまりに厳粛過ぎる面持ち故に魔王様と呼ばれている、その実真面目なだけの世継ぎの王子さまが、魔力持ちゆえに迫害されてかなり奥手に育った内気なお妃さまと子作りを頑張る話。
後半戦はかなりがっつりエロ描写です。
「足りない閣下」
脳筋ゆえにボディランゲージに偏りがちな将軍が、体から始まった爛れた関係の侍女にがつんとやられる話。
「愛しのヴェローニカ」の続編ですが、あっちとちがって徹頭徹尾ギャグですので、あしからず。
「うたってください、オオカミさん」
裏工作担当の知識欲が旺盛すぎる王子が、その過程でいきあったちょっと怪しい女の子を勘違いからあんなことやこんなことをしてしまった挙句、まるまるうまうましてしまう話。
タイトル通り、少女は獣人ですがコスプレ程度の獣率です。
そしてまるまるうまうまいっといて、本番はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-17 14:29:30
64932文字
会話率:23%
狐の里の長を務める春秋氷奈雫(ひととせひなた)はあまりに早く九尾の狐になったために幼いまま肉体の成長が止まり、百年以上世継ぎに恵まれず過ごしていた。
家臣が一計を案じ西洋の妖怪が作る媚薬を使おうと当人を呼び寄せたまではよかったが、氷奈雫は彼
女らの自虐的な渡世術に魅せられ人間の男を誘惑しようと人里へ降りてしまう。
※重複投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-16 20:31:47
20157文字
会話率:60%
トヴァーンの王太子タイファは、度を超すシスコンという以外は世継ぎの王子としてなんの支障もない平穏な日常を送っていた。ある日幼馴染の護衛武官ともども妖魔に襲撃された時から、互いの変化に戸惑い始める。
『革命王の恋』(完結済)次世代模様。
最終更新:2015-12-12 17:24:25
165095文字
会話率:53%
島国コルドノア国で生きる魔豹族の少年、レントシエラは、島の王によって王城に囚われた妹とその恋人シゼルを助けるため、料理番見習いとして王城に潜入することに。
妹たちが囚われた牢のカギを持つのは、城の警備隊長であり世継ぎの第一王子ディナフェルだ
と知り、王子に近づき鍵を盗みとろうとするが……。
★中世ヨーロッパ風のBLファンタジーを目指したいと思っております。
★レントシエラは見た目16歳、ホントは17歳、王子は18歳、金髪です。
★途中、拷問、無理やりシーンなどが入るかもしれませんが、表現はできるだけソフトにする予定です(^^;)
★この小説は、エブリスタで同時連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-27 15:23:58
34074文字
会話率:23%
5000字で描く、世継ぎとして生まれた姫の一生。
最終更新:2015-02-28 02:00:00
5000文字
会話率:0%