年下の少年を愛しみ、直情的に迫る青年――僕は、防犯グッズ講座に参加する。
分数の割り算を解くように、防犯グッズの弱点を知るのが目的だった。
固いガードをスルーし、防犯グッズの防衛をやり過ごし、少年を押し倒してやると野望に燃える。
最終更新:2017-06-24 08:00:00
8410文字
会話率:9%
ある村には、豊かな水をもたらすため十数年に一度、神に贄を捧げるという風習があった。
その贄に選ばれた紗也は、儀式の前の晩、ずっと好きだった幼馴染の朔太郎を呼び出す。
贄に選ばれた娘は、清い身体でなくてはならないはずなのだが、熱く燃え上がった
ふたりは、一線を超えてしまう……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-16 21:29:43
6728文字
会話率:34%
いつも、いつも、最後に残されるのは、いらない子供だけ──。
クリスマスの人混みの中、山女(やまめ)は普段ろくに口も利かないクラスメイトの志水(しみず)に出会い、困っていると声を掛けられる。同情したのも束の間、志水の態度はひたすらに山女
の神経を逆撫でた。怒りが限界に達した山女は笑って志水に告げる──俺を慰めろ、と。
無愛想な傷心男子と能天気を装う繊細男子の激しい恋の始め方。
※『ひとりぼっちの僕たちに』加筆修正版
※fujossy、BLove、エブリスタにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-13 23:43:21
7704文字
会話率:40%
眉目秀麗なる色情魔の妻を持ちながらつるぺた赤髪舌足らず、どこから見ても幼女となってしまった“わたし”こと夫、アレン。
何故アレンはロリコン垂涎の的とならなければいけなかったのか?
アレンのうたう復讐とは何か?
そして夫婦の愛とは?
伝承、神話、空想の中にのみ存在する種族があくまでも人類として、超念動(ロボット)、魔法、奇跡、ありとあらゆる非現実があくまでも当然として混在するマホウノホシ(R)不可解な世界観。マトリョーシカ的多重構造。難癖あるキャラクター。斜め方向のエロス。ゲロ甘な夫婦の絆。燃えたぎる展開。冷酷なる悲劇。
そして、芸術と英雄。
そこに一本のパラソルが舞い降りる時、一枚の絵は世界となったのです。
原案・ワーイ(・ッ・)(吉長貴幸氏)
抱腹絶倒号泣必至!
驚天動地の『S』pace『F』antasy開演!
――全く以て、“話”にならない。
作品自体は出来ていますので、ゆっくり公開していきます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-27 12:42:52
346891文字
会話率:39%
森に抱かれた湖で暮らす人魚の少女は、燃え上がる、炎のような美しい鳥乙女に憧れていた。
「いつかまた、ねえさまは来てくれる」そう信じて、毎日毎日香り高いハーブを食べ、自らを慰め、心も身体も鳥乙女を迎え入れる準備をしていた。
そして、ある待宵月
の晩、遂に鳥乙女が姿を現したのだが――――
(天野斜己様主催「ヤンデレH萌え企画」参加作品)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-18 20:00:00
7332文字
会話率:22%
遙か東の地の果てに、燃え盛る髪を持つ権力者がいた。ある日突然現れた、ただひとり黒き肢体を持つ青年は、自ら後宮に身を投げた。権力者は黒蛇の如き妖艶な青年をかしずかせ、夜な夜な唇を、身体を貪っていた。蛇の肉から、髪から滲む甘やかなるものは媚薬か
、毒か。それは孤独な権力者に、月の光の如くたおやかに染みてゆく。今宵も後宮の奥深く、湯気に包まれ閉ざされた世界に、淫らな水音が響き渡るのだった。
(投稿作品「雨の森の伴侶たち」のスピンオフです。「彼」が森にやって来る前の話と、頂いた「髪」というお題を絡めました。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-19 18:00:00
1526文字
会話率:37%
「病弱の一の姫」として隠されて生きてきたレンドール皇国第一皇女シルヴィア。自由も不自由もなくこのまま過ごしていくと思ってたのに。突然、北にある大国ウィルハルク王国に嫁ぐことが決まる。それも、王妃として。冷たそうな人だと思った。使えない駒が花
嫁だなんてと哀れにも思った。なのに、青錆色の深く燃える瞳に見つめられると、どうしてこんなに胸が熱く焦がれるんだろう。所詮政略婚だって、そうおもってたのに。☆王と王妃のちょっと遅い初恋☆シリアス展開はそんなになし☆R18には前置きをいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-09 23:10:59
8204文字
会話率:35%
ある夜のこと、公衆便所で拾った妖しい雑誌が、珠里の生活を狂わせてしまった。その雑誌とは、SM関係のものだったのだ。公衆便所の個室の中で、彼女の目は、繋縛(しば)られて喘いでいる写真の女に、釘付けになる。何て美しいのだろう。何て嬉しそうなん
だろう。そして彼女の肉体は、婀娜(あだ)な熱に、燃え上がったのであった。
どうしても、そのまま捨て置いては帰れなかった。必死の思いで、拾い上げて鞄にしまい込んで家に持って帰ったのであった。自室に閉じこもって、今度はしっかりと、繋縛写真を一枚一枚、捲って見詰めた。全身がゾクゾクして、股間が熱くなり湿っていく。わたしも、こんな形で縛られて嬲られたい。切なる熱望が、全身を燃え立たせる。我慢できずに、オナニを始めて、淫楽に酔うのだった。
だが、淫情から冷めてみれば、その妖しさが怖くなって、捨てようと思ったが、出来なかった。いや、次の日からは、その卑猥な世界に呪縛されて、オナニに耽る日々となったのだ。ついには、化粧瓶をあすこに入れては、絶頂に恍惚とするのであった。
彼女には、幼馴染みの健太というボーイフレンドが居た。まだ、手もろくにつないだことのないうぶな関係の、優しい男の子である。そしてとっても、愛している。だから、彼に抱かれたらと思うのだが、彼が彼女の、この嗜好を知ったら、多分、卒倒して離れていくのではあるまいか。それが怖いから、告白することなど出来ない。
そんな時に彼女は、思うのだった。誰か他の見知らぬ、そして同好の男に、この身を縛って嬲ってもらおうと。健太ごめんね。でも、この肉体が、どうにもならないのよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-06 13:42:38
88075文字
会話率:31%
主人公黒田遼は、しがない中年サラリーマンだが何故か女性に縁がある。経験人数も増えるとノーマルなsexには燃えなくなってきた。黒田の密かな楽しみは女性を恥辱の世界に引き込む事で自らの性欲に火を付ける一方で女性の中に潜む隠された性を開花させてい
くのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-10 16:29:34
2110文字
会話率:0%
女の子には一生の間に四季がある。
少女時代が穏やかな春だとすると、そこから踏み出す世界は激しく燃える夏の日差しに似ている。
1980年代の初頭、時代はバブル景気前。
高校生、夏海《なつみ》はある日、イケメンのタクシードライバーと出会
う。
大人と子供の狭間で揺れながらも確実に夏の日差しの中で一気に開花する夏海の物語のオムニバス第一弾
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-05 22:00:00
93765文字
会話率:33%
様々な部位が再生します。もちろん処女膜も。爆散して肉片が飛び散っても、灰すら残らずに燃え尽きても再生する。主人公を滅ぼすことは不可能。
TS要素は正直要らない。でもリョナられたい女子高生よりもリョナられたい男子高校生(TS適応余裕)の方がい
ると思ったんだ…。
中の人の妄想を書き記したもの。…現実じゃ出来ない事メイン。
オナニー小説。もちろん駄文。同じ趣味(極度のマゾヒスト)のやつだけ見りゃァいい。
こんな趣味の奴いるんだー、ってニヤつけばいいんじゃね?
ちょっと主人公、そこ変われよ。って思う時がある人は俺の同士。
自己満足で書いてるし見返してオナネタにしてる。たまに添削するかも。
…具体的な描写なんて無理だったよ!出てくるキーワードを検索すればいいんじゃね?
エタるかも。ゴメンネ(๑≧౪≦)
※残酷な描写有りは保険ではありません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-20 09:22:51
3309文字
会話率:8%
胸元の紋様は理(ことわり)の神に愛されし証。
寸分たがわず円を描く、朱色の紋様。
大いなる神座におわす理の君に祝福された証と。
生れ落ちた姫神子。
時が来た後、片翼を与えられ神殿に召される。
代々同じ名を継承する。
さながら寵姫のように。
迎えるは神の臣。
人より選ばれ、神に仕える。
代々同じ名を継承する。
罪にまみれた、その名を。
村の娘、目立たぬように生きてきたユーリンは神子の守り人に額づけられる。
神子として選ばれた村長の孫娘サイカの瞳は怒りに燃えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-25 00:00:00
10798文字
会話率:21%
学校のイベントで、親戚の旅館に泊まりに来た中学生のケンイチ少年。
そこで待つは、憧れの未亡人な旅館女将でダークエルフのアンナさん。
思い切って、少年は夜這いを実行する。
燃え上がる二人。
そこに油を注ぐメガネの天然爆乳金髪ハイエルフなカーラ
さん。
そんな感じのドタバタ現代ファンタジー。
目指せ、コンプリーツ的ショタ作品な習作6万字目標。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-17 13:59:14
71519文字
会話率:15%
moedra wiki掲載作品の重複投稿です。
幼少の頃若い雄竜の集団に陵辱されて心に傷を負った1匹の蒼鱗を纏う雌竜は、80年の月日を経て誰からも恐れられる凶暴な怪物となって自身を慰み者にした雄竜達への復讐に燃えていた。
一方で、騎士であり
大層尊敬していた兄を仲間の兵士達に謀殺された少女は、兄の名誉を守る為に騎士の道を志す。
やがてどんな男にも負けない度胸と技量と武勲を備えた娘は、ある時王の命によって森で暴れる蒼い鱗に身を包んだ雌竜の討伐に赴いていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-10 23:39:10
49920文字
会話率:24%
moedra wiki掲載作品の重複投稿です。
森に程近い小さな村で慎ましく暮らすある青年は、9歳になる弟のノインとともにお互いを支え合って生きていた。
だが夜から行われる結婚式の準備の為に森に狩りに入った兄が、誤って竜の子供に矢を射ってし
まう。
その日の夜、祝宴で盛り上がる村に姿を現した怒りに燃える竜の母親が自分の子供を傷付けた人間を生け贄として差し出せと人々を恫喝する。
だが恐怖に怯え切っていた兄の姿を黙って見ていられず、まだ幼いノインが恐ろしい巨竜の前に名乗り出てしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-05 04:34:25
40826文字
会話率:40%
moedra wiki掲載作品の重複投稿です。
太古の昔、世に一般的なドラゴンという種の生物が誕生するより以前の世界では全身を燃え盛る炎の鱗に覆われた炎竜と凍て付く冷気を帯びた皮膜を纏う氷竜が、それぞれお互いの種族に関わり合うことを一族の掟
として禁じながら独自の文化を形成して暮らしていた。
だがある時1組の雌雄が禁じられたはずの種族の壁を越えて恋に落ちてしまう。
それは未来の世界を一変させる程の、壮大な恋物語の始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-26 00:01:09
53743文字
会話率:24%
その日、フラメ王国のお城は、第一王子ヴォルフの結婚パーティで賑わっていた。幸せな未来の国王と王妃を祝いつつ、王女たちは思いを馳せる――
*「燃えるような愛を」のスピンオフ、王女たちのお話です。時間軸が異なりますので、本編を未読の方にもお楽し
みいただけると思います。
*Berry's Cafeにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-06 00:00:00
44058文字
会話率:47%
火をつけたのは、どちらだったのだろうか――貴族の娘の身代わりで参加した仮面舞踏会でフラメ王国第一王子ヴォルフに見初められるフローラ。ヴォルフの強引な行動に戸惑いつつも、宮廷ピアニストとしてフラメ城に残ることになって……
強引な王子と消極的な
ピアニストのラブストーリー。
*2013.11.03完結。
*2015.05.21本編部分削除。ノーチェブックス様にて書籍化していただきました。ご愛読ありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-31 21:00:00
21641文字
会話率:44%
運命は繰り返す――マーレ王国の末っ子王女、クリスティーナは18歳の誕生日に隣国のフラメ王国へ嫁ぐことになっている。折り合いのよくない両国の架け橋となる自身の役割を理解しながらも、海の綺麗な母国への想いを捨て切れず、“結婚式まで”と海岸に通う
彼女の楽しみは、漁師の青年の澄んだ歌声だった。
※『燃えるような愛を』を既読の方は、途中の展開がわかってしまう場合があります。また、(*)のついた部分はヒロイン×婚約者のシーンがありますので不快に思われる方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-10 23:00:00
82215文字
会話率:31%
月が赤い夜、人が燃える。
月が青い夜、人が凍る。
エブリスタに載せた短編と同じものです。
最終更新:2016-02-02 17:57:48
853文字
会話率:24%
高校2年生の灰川沙雪は、父親の経営する喫茶店で、常連の老人たちを相手にハロウィンパーティーの出し物をすることになった。
カボチャを頭に被り、魔女のコスプレを着て舞台で踊る沙雪。しかし、彼女が着ていたコスプレは、火をつけると一瞬で燃え尽きると
いうアダルトジョークグッズだった。
沙雪は観客である老人たちの前で、無意識に恥ずかしい痴態を晒すことになる。
☆☆☆露出スレに投稿した話を改稿したものです☆☆☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-26 21:38:01
28450文字
会話率:25%
半年前に、わたしはこの無医村地区へ派遣された。
はじめのうちこそ村民の期待に応えようと熱意に燃えていたが、もう限界だ。一秒だってこんなところにはいたくない。この村の連中ときたら、腐りきっている。支えてくれた妻には悪いが、辞めようと思う。今
夜、伝えるつもりだ。
だが、帰宅すると妻の様子がおかしかった。疲れただけだと彼女はいう。大丈夫だろうか?
翌日。村人の態度が一変していた……。
※この作品は他サイトにて公開したことがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-08 22:11:46
17256文字
会話率:20%
富も、栄誉も、何もいらない。私が望むのは、目の前のこの女性(ひと)だけ───
時は15世紀。百年戦争終末期のフランス。
相次ぐ国難の末、落ちぶれ果てた王国の宮廷に、奇跡の少女が現れた時、フランスと一人の男の運命を変えた──陰謀と愛憎蠢く幻想
伝奇。
サイトとPixivにて公開中のかなり独自解釈要素が強いジル・ド・レ元帥とジャンヌ・ダルクをモチーフにした恋愛ファンタジーです。作者の手癖で『萌え』よりも『燃え』重視の展開ではあるものの、割と糖度もエロスも高めです。本編完結済。
設定の都合上(ぬるいですが)BL要素・および残酷描写有。(あらかじめ閲覧に注意が必要な部分はサブタイトルに注意書き有)表紙絵付き。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-21 11:38:12
220111文字
会話率:23%
※この小説は、2006年6月21日より連載している
自身のブログ
「空想の館 一寸の虫にも五分の魂」
に書いたものを加筆修正したものです。
http://http://blog.goo.ne.jp/lee2003michel/
※
この小説は、『フィクション』です。
実在の場所が出てまいりますが「登場人物」
「団体」は、全て架空のものです。
※反社会的勢力や違法行為を肯定したり称賛する
ものではありません。
※主人公や展開が反社会的に流れますのでR18
とさせていただきます。
※エロの描写は殆どありませんが、やや残酷な
描写があります。。n(_*_)n
~あらすじ~
年が明け、新たなシノギを構築するため支那へと
渡ることとなった主人公を描きます。
兄の敵(かたき)と間違われたことから外道の
存在を知り、義憤の炎が燃え盛ります。
そして、外道を叩き潰したことにより上部団体で
ある吾妻組直参となります。
※組を構えていない者が直参と言うのは希(まれ)なこと
です。
舞台は、支那(中華人民共和国)へと移ります。
作者が過去に旅した「上海市(直轄市)」
「福建省」が主な舞台となります。
故に一部に拼音(ピンイン)、簡体字表記が
ありますのでフォント未対応の端末は文字化け
する可能性があります。
◎作者は、力による現状変更(侵略とも言う)を
進める中華人民共和国を苦々しく思って
います。
「中国」と言う呼称は、中華思想で
「世界の中心」と言う意味を持ちます。
則ち、「中国」と言う呼称を喜々として使って
いるのは、その属国である「朝鮮」だけです。
我が国は、過去においても現在も属国になった
ことはありません。
故に英語表記の「China」を漢字に当てた
「支那」と言う表記をします。
しかしながら、我が国内の様々な意見に配慮し
「中国」と言う表記は避けますが、原則的に
「大陸」または「支那」と表記しますことを
予めお断りしておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-28 22:47:37
77128文字
会話率:23%
孫の由佳は手文庫の中から、数日前孤独死をした祖母民子が大学
ノ―トに書き綴った“自分自身に宛てた手紙”を見つけた。
その手紙には彼女の激しく燃え滾る一生が書き記されて在った。
民子はイギリス人の母と日本人の父との間に生ま
れた混血児であっ
たが、幼い頃から或特殊な感性を教えられて育っていった。
民子は或日、幽玄の会と言うお茶会で、備前焼の老陶芸士秀鳳と出
会った。そして彼女はまるで仙人の様な“気”を放つ、秀鳳の虜に
成っていた。彼は陶芸の制作の為備前に居たが、彼からの釜炊きの
案内をもらった彼女は、ハ―レ―に跨って秀鳳の居る備前への道を
ひた走りに走った。そして登り釜の燃え滾る炎の前で彼女は秀鳳に
抱かれた。備前の海はキラキラと輝き、秀鳳との恋はその頂点に達
し、やがて民子は彼の中に究極のエロスを感じ取っていた。そして
すざましい恋に落ちて行った。
恋は半年間の短いもので在ったが、彼女の中でいつまでもその恋
は燃え続け、それはその後の彼女の生きざまを支配した。
秀鳳と特殊な関係に在った嫁慶子との壮絶な争いは、醜くも黒魔術
の呪いを呼び起こし、今迄秀鳳の孫と信じきっていた健作が彼の実
子と知った民子は、若き日の秀鳳を求めてオックスフォ―ドに留学
中の健作を追って、イギリスへと旅立った。
ロンドンで久しぶりに健作と一夜を過ごした民子は、18世紀の
貴族の快楽の都市バ―スで、知り合ったベン男爵夫妻の秘められた
生活を知る事となる。
やがて帰国した民子は娘時代から彼女の側に仕えている女中のキヌ
と二人だけの寂しい生活に戻る。そうした中図書館で知り合ったギ
リシャ人の老紳士メタクサスに引かれ再び恋に落ちた。そうした彼
の誘いから民子とキヌはギリシャへの旅に胸を膨らませ、旅立ちの
日を待った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-28 10:39:20
168180文字
会話率:10%