『上海の|王碧鳳《ワンヴィファン》が失脚した。
王碧鳳。
身内までをも震え上がらせた残忍さと辣腕を上海王家の大老に見いだされ、その娘婿となった殺し屋である。
その王碧鳳が場末の男娼に血道を上げて、王家の血を引くみずからの妻を殺したとい
う事件が長い抗争の引き金となった。
当時、実権を握っていた大老は娘を殺されて――或いは顔に泥を塗られて――怒り狂い、王碧鳳を上海の冷たい海に沈めたと言うが、死体が上がっていないので本当のところは分からない。
北の|王月龍《ワンユエルン》か?
南の|王星沙《ワンシンシア》か?
それとも、まったく別の新興勢力が上海を手中におさめるのか?
そのことが中国黒社会で生きる物の間で囁かれるようになってからすでに一年が過ぎようとしていた。
王家――中国の水と闇の世界を仕切る、伝統的な黒弊(マフィア)組織である。
その歴史は限りなく古い。
清朝初期、皇帝一家専属の暗殺者として「王何某」という男の名前が出てくるのが最初である。
その血は途絶えることなく連綿と受け継がれ、やがて、清朝後期の資料では、王家は皇帝の重鎮として名を連ねている。
清朝が滅びた後、王家は一時、身を隠すように中国黒社会から消えた。
王家の名が再び黒社会に登場するのは第二次大戦集結の直後からだ。
王家は当時膠着状態だった無数の小さな黒弊をことごとく吸収し、あっというまにひとつの大きな組織と化した。
王家には流れが二つある。
王家の創始と言われている王月龍、星沙兄妹(この二人は夫婦でもあった)の流れである「王本家」と、そこから枝分かれした「王分家」すなわち上海王家だ。
通例、上海大歓楽街――桃源上海――を任されるのは王分家の長だ。
そして北京を仕切るのは王本家の男性、香港を仕切るのは王本家の女性である。
彼らは名前を持たない。
王家の正当な地位を継ぐと決められた時になって初めて、「月龍」・「星沙」の名を継承するのだ。
世襲制であるが、家長制ではない。
毎回、当主選びにはきわめて非人道的かつ過酷な方法が取られるが、この話は後ほど。
――さて。
当代の双頭は、「王家の好色兄妹」と卑称されている。
(以上、|李晶《リージン》のレポートより)』
<<<この小説は15年ほど前の商業BL雑誌に掲載されました>>>折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-12 23:52:41
40281文字
会話率:47%
神父様はクールだしいつもツンツンと棘のある言い方をする。
でもそれが優しさの裏返しだって、私はわかる。……はず……裏返し、だよね!?
今日もクールでツンツンな神父様にお仕えする私はミスばっかりだし目も当てられないほど教義を間違える!!
神父様はそんな私を氷のような目で見下し……っ!
「いつになったら覚えるんだ愚か者。……これは躾が必要だな」
「~っ!!」
私、迷える子羊。今日も冷たい神父様にめちゃくちゃ『おしおき』されちゃいますっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-05 13:34:50
3464文字
会話率:35%
王宮の一室。そこで冷たい視線に晒されながら、ノーラは今日も、淑女にあるまじき恥辱的な行為を男に求められる。震えながらそれに従うノーラ、そして男の心は―――。
※注:シリアスなお話ではありません。ノリと勢いで出来ています。
最終更新:2020-12-28 22:00:00
9755文字
会話率:28%
俺の恋人は俺に冷たい
R18/自己愛高いくせに貞操観念低い受け
最終更新:2020-12-26 14:55:37
5989文字
会話率:27%
魔法の才に恵まれず身体も成熟しないエルフ。故郷を追われた少女の果てなき孤独。
最終更新:2020-12-25 16:11:00
9468文字
会話率:33%
神父様はクールだしいつもツンツンと棘のある言い方をする。
でもそれが優しさの裏返しだって、私はわかる。……はず……裏返し、だよね!?
今日もクールでツンツンな神父様にお仕えする私はミスばっかりだし目も当てられないほど教義を間違える!!
神父様はそんな私を氷のような目で見下し……っ!
「いつになったら覚えるんだ愚か者。……これは躾が必要だな」
「~っ!!」
私、迷える子羊。今日も冷たい神父様にめちゃくちゃ『おしおき』されちゃいますっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-22 18:49:07
1720文字
会話率:40%
華族、久我家は当主である亮丞の放蕩と、その妻、美音の“病気”によって、没落の一途をたどっていた。
屋敷も家財も抵当に入り、着物などを切り売りしてその日の食べ物を得る日々。
使用人もひとりを残して全員出て行った。
しかし、そんな状況をわか
ってない亮丞はなおも、放蕩を続ける。
そのために、上の娘の文海を外国商人に売ってしまった。
下の娘の明華は、自分も近々売られるであろうことを覚悟する。
文海を売った金を使い果たした亮丞は予想通り、明華を売る。
明華を買ったのは昔、婚約者だった九鬼公規(ひろのり)。
九鬼家は久我家と同じ華族だが、公家でも身分の高い家だった久我家と違い、元大名。
現在、事業の成功した九鬼家は華族の中でも一、二位を争うほど裕福で、久我家と婚姻関係を結ぶことで地位の向上を考えたのかも知れない。
けれど、没落してしまったいま、明華に以前のような価値があるとは思えない。
わけがわからないまま久我家に連れて行かれ、久しぶりに再会した公規は以前と違い、冷たい人間になっていた。
怯える明華に公規が命じる。
「着物を脱げ。これは罰だ」
なにかするたびに、公規から与えられる罰。
明華の地獄がはじまった……。
******
【注意】
○暗いです。
○つらいです。
○病んでます。
○無理矢理、強姦等が嫌いな方はご遠慮ください。
******
2017/08/01連載開始
******
【お知らせ】
2020/12/19
長いことお待たせして申し訳ありませんでした。
別件で完結させたので、続きを載せました。
ただし、改稿版の完結部分になるので若干、ストーリーにズレがあるかもしれません。
あまり支障はないと思いますが、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 08:05:47
52186文字
会話率:28%
安部 春秋(あべ はるあき)38歳。生きる意味を見失った男は部下の葬儀の帰り、線路に突き落とされ命を落とす。謎の声により新たな世界での人生を促されるが、すでに彼に生きる意志は無かった。呆然自失の彼は覚醒後すぐに、手にした剣で自らの首を斬り落
とすも『コンティニュー』と頭に響く声なき声とともに再覚醒することとなる。鮮明に記憶に残る激痛。冷たい刃の感触。服や床に飛び散った血。床に転がる頭。何度死んでも生き返りを強制される男の、死に場所を求める物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-30 01:23:15
177834文字
会話率:51%
不遇の伯爵夫人リリアナ・フロンティーナは、朝の僅かな時間しか穏やかな時を過ごせない。政略結婚の夫は、愛人と毎晩愛し合う。
窓を開け冷たい風を部屋に入れると、金木犀の香り。その香りで酷い頭痛に襲われたリリアナは・・・。
最終更新:2020-11-25 08:00:00
25356文字
会話率:44%
『女中(メイド)はご主人さまの道具であり夜具としてもお使いいただけます』
伯爵家の次期当主としてふさわしい女中の扱いを学ぶその第一歩は筆下ろしのお相手を選ぶことだった!?
年若い女中たちのみならず、令息ウィルに母乳を授けた元乳母であり、
教育を授けた元家庭教師でもある29歳の冷たい美貌の女中長トリスまでもが自らの肌を――
伯爵家の屋敷を舞台に、まだ女を知らなかった若き令息ウィルと、四十人以上の女中たちとのおねショタメイドハーレムここに開幕!
※当作品は http://jochuden.net/read にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-23 00:00:13
695941文字
会話率:32%
両親が事故で亡くなり、叔父夫婦に引き取られた。叔父夫婦は借金で首が回らなくなり、俺を娼館へ売った。
冷たい床で最後を感じた時、それは最後ではなく始まりだった。
寡黙真面目(溺愛)×強気より健気
最終更新:2020-11-04 20:00:00
2170文字
会話率:49%
自分はSMが好きだと思っていたのに違っていた、
そんな展開から始まる、自己満小説です。
展開がダラダラ・・・気味です。
エロ表現が入ります。
苦手な方はご遠慮ください・・・・。
そして、エロ表現ヘタです。
思い立ったら書いているので、ど
のくらい続くかは不明です。
優しい心で読んでください…
ストレス発散!&趣味で書いています。
リクエスト、アドバイス、励まし頂けたら喜んでしまいます!
皆様の励ましで頑張っちゃうタイプです!
イイねしてくれたら嬉しいです☆
作者もMですが・・・冷たい言葉は苦手です、凹みます。
温かい言葉、お待ちしています。
※注意! blove様と重複投稿しています!
まだ完結していません・・・
blove様とは中盤から内容が変わってきます!(予定です・・・)
宜しくお願いします('◇')ゞ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-02 19:09:30
10072文字
会話率:40%
妹の紗矢は、毎晩兄新次郎の部屋から漏れ聞こえる自慰の音に悩まされ、悶々とした夜を送っていた。
堪り兼ねた彼女は一計を案じ、自分の自慰の声を聞かせてどれだけ兄が此方に酷いことしているか気付かせようという企みを思いつく。
大人の玩具まで買いこん
で一心不乱に快楽を貪る声を上げていると、新次郎が己の声を盗み聞いている事に紗矢は気付く。
目的は達成したが火照った身体は兄に聞かれている事を知って更に興奮の度合いを深めてしまい、オナニーをする手は止まらぬまま、もっと大胆な手つきで彼女の恥部を掻き回してしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-01 00:00:00
13016文字
会話率:15%
兄新次郎は、ある晩妹の紗矢の部屋から漏れ聞こえる自慰の音に気付いてしまう。
大人の玩具まで使って一心不乱に快楽を貪る紗矢は、彼が盗み聞いている事にも気付かず、悩ましい性に染まった上擦り声を上げ続けていた。
可愛い妹の切ない善がり声を聞いてい
た新次郎は、いけないと思いつつも壁から耳を離す事が出来ず、己の愚息に手を伸ばしてしまうのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-31 00:00:00
9830文字
会話率:15%
25歳の若さで癌になり死んだ俺は、何と女性看護師に転生していた。そして、魅力ある女医達に翻弄される。
1人は呼吸器外科医の佐々木。
もう1人は呼吸器内科医の上田。
佐々木はクールビューティー。情熱的なセックスをする。しかし、気まぐれ
で手に入ったと思ったら冷たく、何もなかったかのような態度をする。
上田は、患者には冷たいが、スタッフには優しい。俺の正体を見抜く。俺の反応を見ながら、優しいセックスをする。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-29 16:47:36
1680文字
会話率:21%
淫乱な女子高生の吉野夏芽。
様々な男と性的関係を結んでいるが、国語教師の玖保だけは自分に興味を示さない。
玖保の冷たい態度に、吉野は逆に惹かれていく。
しかし、彼は歪んだ性癖の持ち主だった。
最終更新:2020-09-30 22:09:57
6181文字
会話率:52%
なろうで投稿している「攻略された世界で、僕らは禁じられた恋に耽る」のR描写ありの番外編です。
背景が分からなくても、ヤンデレ夫婦の危ない日々と思っていただければ、これだけでも読めるようになっています。
以下、あらすじ。
侯爵家の嫡男レ
オンと結婚して一ヶ月。幸せな日々を送っていたエリアルだったが、最近、彼の様子がおかしい。社交に出るたびに冷たい視線を浴びせられた。
それは彼が嫉妬しているから。
彼の愛を一心に浴びたいエリアルは、優美にほほえみながら、彼の欲を煽るのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-30 21:00:00
4848文字
会話率:24%
『私はお前を愛することはない』
その言葉に傷ついてなどいないと思っていた。
男との結婚、妊娠、出産、そんなもの普通の男の人生ではないと知っている。
自分が他人と違う存在だと分かっている。
だから、愛を期待などしないと死ぬまで思い込んで
いた。
これは誰にも愛されず、惨めに死んでいくはずだった俺の逆転の物語。
国王の甥である冷たい美貌の公爵と安産という異能を持つエビータ一族の男のありふれた愛の話。
ファンタジー、異能による男性妊娠、予知夢?、両片思い、ヤンデレ、家庭円満への道
※別サイトで先行公開、まとめPDF販売中。Twitterに小ネタなど投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-27 12:00:00
275056文字
会話率:17%
立花ひより、16歳、高校一年生。
入学式の日、小柄なひよりのすぐ前に、おっきな体の人が座った。その人の名前は瀬谷大河。冷たいわけじゃないけど、言葉の少ない寡黙キャラな瀬谷くん。彼のことが少し気になる程度だったひよりだが、体調の悪い時に助けて
もらってから、一気に彼を意識するようになる。
付き合ってないのにお互いを意識してることが丸わかりで、わかりづらいのに、時々強引な瀬谷くん。そんな彼に振り回されるひよりと、ひよりが可愛くてしょうがないけど、それが上手く伝えられない瀬谷くんの、じれもだむずきゅんほのぼのラブストーリー。的なもの。
夏だし。青春ぽいお話が読みたいなぁと思って書きました。むずきゅんを優先した結果、エロまで遠いお話です。が、その反動でエロは濃いめかも。
本編21話で完結済み。番外編をスタートしました!番外編は7話で、おかわりエロとヒーロー視点を少々。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-09 07:00:00
120336文字
会話率:41%
宮前幸は、仲の悪い義理の弟・歩に巻き込まれる形で異世界に召喚される。はじめは2人の神子として歓迎されるが、歩の策に嵌り、偽物の神子とされ国を追放される。
当てもなく彷徨う幸に更なる不幸が降りかかり、幸は人買いに拐われ、娼館へ売られてしま
った。
男たちによって性的に蹂躙され続ける日々の中で、幸の心は次第に壊れていった。なにもかもに絶望し、死を待つばかりの幸の目の前に現れたのは、かつて1度だけ見た、敵国の軍事司令官の姿だった。
「神子に復讐したくはないか」
男はただ一言、冷たい声でそう誘うのだった。
※嫌われ→愛され予定ですが、嫌われの方が長い予定です。甘々までは遠いですが、ハッピーエンドです。
※性描写(攻め以外との描写も含む)、暴力、暴言、流血描写があります。その場合はタイトル横に、括弧書きで表記します。
※この作品は「https://fujossy.jp/books/18907」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-31 23:34:41
1510文字
会話率:48%
アルリナは婚約者であるシュルトへの恋心を諦める決意をした。元より子爵家と伯爵家というつり合いの取れぬ婚約だった。いつまでも自分を嫌い冷たい態度しかとらぬシュルトにアルリナはもう限界だと感じ「もうやめる」と婚約破棄を告げると、何故か強引に
彼女の純潔が散らされることに。その後も繰り返されていく残酷な行為にアルリナは溺れて行く。シュルトにもなにか思惑があるようで…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 00:55:37
74618文字
会話率:30%