水無月市は行方不明者と変死者、それと雨の多い街。
毎日流れるニュースにはいつだって雨のマークと奇妙な事件で溢れてる。アナウンサーが自殺者も増えてきているので心強く生きましょうと心無い口調で適当に片付けた。
____世の中の現実は残酷だ。
薬によって狂かれた奴らが手を取り合ってホームに飛び込んだ。元凶の売人は手を叩いて笑い出す。罪の無い青年に暴力を振るった警察官が彼は犯罪者ですと嘯き吊し上げ、強姦にあった少女が全裸で屋上から飛び降りた。やった奴らは知らんぷり。
だから彼女彼らはみんな彼女に食べられた。
このままではボクも食べられる。そんなの嫌だ。ボクは違う。奴らみたいに薬も暴力も、強姦だってやってない。
ボクがやったのは____怪物に人間を食べさせただけだ。
「怪物さん、今日のお肉は美味しいですか?」
捥いだ腕を食みながら、怪物さんは人間らしい顔で笑った。
ボクは怪物さんの餌係。
自分が食べられないように、今日も餌を探してボクは怪物さんと生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-17 13:07:20
60548文字
会話率:46%
50xx年。惑星を自由に行き来できるようになった時代。
それぞれの惑星では、その土地に合った文化・環境が生まれていた。
そんな様々な惑星を舞台に、どんな依頼でも解決に導くというなんでも屋【⠀惑星屋】の(自称)惑星一の色男、ジョンと、その他2
人が繰り広げる笑いあり涙ありの惑星ファンジーをご覧あれ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 08:52:32
13680文字
会話率:0%
とある世界、とある国のテレビ番組。規制もモザイクもなく、過激な企画で晒される女の人の裸。そしてそれで笑いを取るバラエティ番組の話です。
この作品はフィクションであり、実際の人物、団体、思想には一切関係がありません。
最終更新:2023-04-10 23:18:08
24795文字
会話率:34%
◆フランス書院eブックスより電子書籍化することになりました。六月二十四日発売予定です。電子書籍限定特典として、小早川さんの視点で綴った【小早川晴希の栄光と失墜】を書き下ろしました。
全盛期の最高にイラッとする小早川さんが堕ちてゆく様を小早川
さん視点で描いています。是非ともご覧いただければと思います◆
俺は自分がブサイクだと言う自覚がある。身の程はわきまえていたつもりだ。だが学校で一番可愛いと言われている小早川が、実は俺のことが好きで、俺から告白されるのを待っている、と数人の男子生徒からそそのかされ、まんまと乗せられて小早川に告白してしまった。
俺をハメて笑い者にするための罠だとも知らず。
しかも小早川もグルだったのだ。
小早川に罵倒され、笑い者にされ、俺は学校一の美少女に告白した勘違い野郎として笑われ続けることとなった。
それから数年が経ったある日、それは突然起きた。
小早川が俺以外誰からも認識されなくなったのだ。
孤独に耐えられず、唯一認識できる俺に助けを求める小早川。
俺は絶対に小早川を許さない。
復讐がてらオモチャにして遊んでやる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 22:46:09
575408文字
会話率:20%
記憶喪失の青年は助けてくれた村の村長から、森に住む化け物の生贄になってくれと頼まれる。記憶が戻らず生きる意味を見失いかけていた青年は村長の要望を承諾し、森へと足を踏み入れる。森で出会った化け物は金色の毛皮をまとって歯を剥き出して青年に笑いか
ける。――これはさみしがり屋の獣と、何でも受け入れてしまいがちな青年が出会って、家族になっていく物語。
※一部にややグロい描写がありますので、苦手な方は読むのをお勧めしません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-19 22:00:00
29467文字
会話率:38%
良い関係など築けていない上司の下で、既に5年以上働くかおるはこのままでは自分の心が壊れてしまうと退社を決心する。どんなに報われなくても、仕事が大変でも、辞める理由はそれではない。ただ、笑いかけても貰えない上司に囚われた心が限界を迎える前に組
織編成という好機を利用して離れようとしたのだった。ところが、離れようとした途端、何故か共に出張へ向かうことに。でも、それは上司である恭祐が仕掛けた罠だった。
*R18のお話は極力表記するよう気をつけますが、抜けてしまったらごめんなさい*
タイトルに「*」がついているものはそれなりに大人な表現、「**」はR18です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-19 00:00:00
140646文字
会話率:44%
剣と魔法と異人ファンタジー
治療師を目指す秀才シャロンは、ある事件を機に国兵団副団長に任命されてしまう。
イケメンかつ圧倒的な実力を持つビーダン、
貧民層出身だが人望と剣の才能を持つナリーキン、
様々な人に出会う中で、シャロンの運命も変
化していく。
笑いあり、バトルあり、ちょっと〜かなりHな回もあり。
「貴方も誰にも負けない強さがある」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-16 00:53:00
135667文字
会話率:62%
※エブリスタにも投稿しています。
『薬師の秘湯は社畜を癒やす』の続編になります。
〈#6 梅雨〉
(2/12記)
いろいろと試行錯誤しています。
このたび、『情熱の行方』を加筆訂正して再掲するのに伴って、やはり一続きのものとしておきたいと改
めて思いました。お手数ですが『情熱~』の方へ移動することになりましたので、こちらは時期が来たら削除(上書き)しようと考えてます。
なお、さらに改稿していますので、こちらとは若干違う部分があります。
1/15追記
〈#8 夏休み〉
退院した奏は復職を目指していたが、旅行に行きたがる樹の希望を叶えてやりたいと思っていた。その矢先、ふたりに思いがけないチャンスがやってくる。
旅行には行きたいが、奏には悩みがあって…。
旅行記のような展開ですが、ふたりの絆も深まる出来事があります。
2/21追記
旅行記と言うより新婚旅行ですね…。
2/23追記
〈#0 笑顔の記憶〉
初恋の痛手から4年。
大学生になった僕に新しい出会いが訪れた。
もうあの頃みたいに無邪気な恋は出来ないけれど、せめてその人のそばにいたいと思っていた。
他愛ないことで笑い合い、飲みに行ったりの心地よい距離を、僕はそれなりに楽しんでいた。
だけど、ある日の彼の言葉で、僕たちの関係は大きく変わってしまうことになる。
※樹の大学時代のお話です。
この部分だけでも読めます。
今回は樹(受)目線の展開になります。
泉とのことがあって15年も独りぼっちというのはちょっと可哀想かなと。奏と出会うまでの寂しい時間に、支えになるような恋があれば乗りきれるかなと思って書きました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-23 08:56:56
97225文字
会話率:47%
祖母を見舞った帰り道で辻斬りと遭遇した。笑い狂った男の足元には顔見知りの娘の姿が。不思議な力を持つ若者と、混沌とした時代の中でも尚、自分の信じた道を切り開こうと足掻く人々との出会いが、世界にどのような影響を与えるのか━━━。
時代背景は江戸
をイメージしていますが史実は一切関係ありません。また、流血や穏やかでない表現が含まれています。苦手な方はご注意ください。
18歳未満閲覧禁止タグですが、朝チュンすらない可能性が高いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-02-26 11:16:03
7237文字
会話率:28%
最強と言われた竜騎士アルス、彼が愛したのは狩人で同じ男のハルト。
2人は旅をしている中で絆を築き上げていく。
正妻に迎えたいアルスはハルトに愛情を注ぐ。
ドラゴンと心を通わすアルス、ハルトはそんなアルスに惹かれて寄り添う。
2人の心が1つに
なった時、確かにそこに「愛」は存在する。
時に切なく、時に激しく、時に笑い合って、2人は旅をする。
君と出逢えて僕は幸せだよ――――そう言えたらどれだけ君を笑顔に出来るだろう……?
【第2部】
守護者として生きるアレスを支えたいと願うのはハルトの勝手な想いだろうか?
ハルトもまた守護者として任命される。
そして、ハルトは不死の加護を受けていずれ、聖母として重い使命を追う事になる。
聖母として生きる事でアルスの子を産みたいと願ったハルト。
しかし現実は無情にもハルトの心を深く傷付けられていく。
2人が求める「愛」の形とは――――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-18 00:00:00
119933文字
会話率:59%
子爵令嬢だが、普段は女騎士として男装し生活しているユリア。
同期として、友人として厚く信頼していたヒューが「くっころ」もの(女騎士が「くっ、殺せ」というジャンル)の小説を読んでいたと知り、からかったところ反撃にあってしまう。
ヒューの行動
にどんな意味があるのか悩むユリアだったが、その後ヒューに会えずじまいで落ち込む。
そんな中、玉の輿ともいえる結婚話が急にユリアに持ち上がる。家のために結婚した方が良いと頭では理解していたユリアだったが……。
※笑いは少なめ。設定ゆるめの異世界恋愛ものです。
※なろうに別名義で投稿していた(全6話)ものに加筆修正と、後日談を追加をしたもの(サブタイトルに☆がある話)です。R18は第8話のみです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-15 19:03:59
26272文字
会話率:55%
レヴィ・エッカート(20)は聖騎士である。純潔の誓いを立て、人命救助のために日夜働いている。ある日レヴィは魔族によって淫紋を刻まれてしまう。そんな折に、異世界から神子を召喚することになった。現われた神子、アエバ・コウジ(32)は豪放磊落な美
丈夫で、レヴィは心身ともに魅了されてしまう。しかし、レヴィは聖騎士だ。恋愛や性的な行為は一切禁じられている。しかし、コウジは禁欲主義のレヴィをトロトロに甘やかしてくる。レヴィは聖騎士としての立場を取るのか、それともコウジの愛に溺れるのか選択を迫られる。──なんでも笑い飛ばす強くて大きい攻×真面目で自分を追い込んでしまう美人受(実は快楽にめちゃくちゃ弱い)。背後注意の回には、※をつけてます。アルファポリス様にも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 09:28:35
21024文字
会話率:59%
【あらすじ】不慮の事故で命を失った浪人生の俺は、乙女ゲーム『月華の子守唄』の世界に転生した。そう。今の俺は三大公爵家の嫡男ミアラッハ(18)。不人気かつ当て馬キャラである。『月華の子守唄』は泣きゲーだからな。圧倒的光属性を与えられた俺は、ヒ
ロイン・レナ嬢の眼中にはない。でも俺は自分を不憫がっている暇はない。悲運の王太子と呼ばれているザ・不幸体質のアルゼイル様(18)に少しでも幸せを感じてほしいから。勉強? やります! 笑い? とります! もちろん剣でもアルゼイル様を守りますよっと! だからアルゼイル様、どうかレナ嬢と結ばれて──!! 【注記】薄幸の美形王太子×光属性の健気公爵令息。基本ラブコメですが、泣きゲーという設定から過去の不幸描写があるのでご注意ください。ヒロインのレナ嬢と主人公(受)のミアラッハはマブダチになるので、ノマ要素はありません。同性同士でも婚姻&子孫を残すことが可能な世界ですが、生々しい出産描写はありません。R18シーンには※をつけておきますので、よろしくお願いいたします。アルファポリス様にも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 10:33:32
98998文字
会話率:47%
※この作品は「アルファポリス」にも連載中です。
~2022年10月4日・記載~
半年ほど入院生活を送っていました。
現在は職を失いましたが、生活を立て直すべく、
少しずつ、少しず~つ頑張っています!
一度は筆を折ろうかとも考えてしまい
、
長らく連載をストップしておりましたが、
亀さんよりもマイペースな不定期連載で
「いが×おみ」を書き続けようと決意しました!
どうぞ生暖かく見守ってやってくださいませ。
あらすじ:刑事モノ創作BL。家庭環境のせいにして無気力に生きてきた攻と、性的犯罪に巻き込まれたトラウマと共に生きる受と、その周辺の物語。
~メインカップリング~
【攻:五十嵐太一】
25歳。巡査部長。背が高く(182センチ)、警察官にも関わらず髪を茶色に染め、今風の黒縁メガネを掛けている。両親の仲が悪く、何事も家庭環境のせいにして、ゲイであることを必死に隠し、へらへら笑いながら無気力に生きてきた。警察官を志したのも「何となく刺激が欲しい」から。学生時代はバスケ部に所属していたので、身長に似合わず機敏性が高く、持久力も優れている。外見だけは好みのタイプである近江に対して「明るく振る舞っているが、ふとした時の表情に仄暗いものが見えて、非常にいけ好かない」という感情を抱いていたが、バディを組むうちに「トラウマと共に生きる健気な姿」に惚れていくようになる。
【受:近江龍二】
27歳。巡査部長。中肉中背(身長175センチ)で、黒髪を短く刈っている(といっても、スポーツ刈りではなく、ベリーショート)。元子役。子役時代に集団拉致され性的暴行を受ける。左頬の傷はその時につけられたもので、体にも数ヶ所古傷があり、そのせいで役者人生を絶たれた。男性的であろうとしているが根が優しい。「可愛い」等と言われるとトラウマが甦る。助けて貰った刑事への憧れと少年少女をあらゆる暴力から守りたいという志しから少年課に配属される。そこそこ知名度のある子役だっただけあり、捜査において演技力を求められる時は、遺憾なくその特技を発揮する。バディを組むことになった五十嵐のやる気の無さには正直困っているが、「大切な時は、お前も本気になるさ。少なくとも、俺は信じてるよ」と発言する。
~MMD動画・ネタバレ注意~
https://youtu.be/CVFGH8iFjDg折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 04:16:27
68243文字
会話率:50%
仲間内では一番に頭が良くて私立の高難易度校に進学した「ツリ目」だったが、その中学校では一番になれないどころか「普通」の成績しか取れず、運動も絵も歌も苦手で勉強以外に取り柄の無かった「ツリ目」はその勉強ですらも「普通」となってしまった事で「ア
イデンティティの喪失」を起こしてしまう。ひどく落ち込んでいる状態の「ツリ目」と偶然、再会した「ゴリ」は持ち前のバカさで「ツリ目は口の中でさくらんぼの茎を結ぶのが上手かった」「勉強だけじゃあない。ツリ目はキスも上手いんだ」「最強の取り柄だろうが。凄いぞ。ツリ目」と励ます。「あははははッ」と大笑いしてしまった「ツリ目」は「…………」としばし考え込んだ後「……なあ」「キスさせてくれねえ?」と「ゴリ」に迫った。
*この作品は「アルファポリス」にも掲載しています。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/304004647/418680162折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-02 12:00:00
33841文字
会話率:45%
【『弱小貴族の娘なのに、幼馴染の侯爵令息がどこまでも追ってくる』フェアリーキスピンク様より10月27日より各書店、各サイトにて発売中です!多数エピソードを追加しての発売になり、初回限定特典、書店限定特典、電子限定特典など、SSやイラスト特典
もございます!アクリルコースター付きの豪華版も販売するようです(有料特典)書籍ではweb版よりも大幅に文量が増え、アドルフの笑いと愛が重くなっています!ぜひお買い求めください】男爵令嬢のフローラは幼馴染の侯爵令息アドルフに粘着されていた。トロいフローラはアドルフから怒鳴られてばかり。ついに嫌気がさして平民の結婚相談所に駆け込むが、顔合わせに来たのは大嫌いな幼馴染で……。トロいなりに頑張って生きているフローラと、自信過剰で天才肌のアドルフとのすれ違いラブコメです。
ハッピーエンドになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 12:25:20
115104文字
会話率:26%
23:00 新宿。
いつもながらの渋滞の道路。アーケードに流れるジングルベルが、俺には、どこか知らない異国の音楽のように聞こえた。自分の背丈ほどもあるプレゼントの箱を抱えた子供。人通りの真ん中で、足を止めて言い争う老夫婦。コンビニの前に
たむろする暗い眼をした少年たち。煙草を吸いながらスマホに向かってヒステリックな笑い声を上げる少女。まだ幼さが残る顔に不釣り合いな真っ赤な口紅。そんな、どこか演技されたような人々の喧騒を横目で眺めながら、俺はBMWのワンボックスを西に向かって転がしていた。
交差点を左折してすぐ、巨大なSONYのイルミネーションが視界に入った。スピードを緩め車を路肩に寄せた。近寄ってきた女がカシミヤのロングコートを脱ぐと、眼の覚めるような真紅のツーピースが現れた。ざっくりと割れた胸元。くびれた腰に続くヒップライン。タイトミニから伸びた太腿。素足に履いた服と同じ色のピンヒール。男を喜ばせるための演出としては申し分なかった。
女が後ろのドアを開けた。ドアが閉まる音を聞いて、俺はシフトレバーをドライブに入れた。クリスチャンディオールの濃密な香りが車内に漂った。
「待たせたか?」
「……いえ、私も今来たばかりだから」
女の声に内心の不安が色濃く現れていた。無理もない。客を取るのは今夜が初めてなのだ。彩香は朝倉が囲っている幾人かの女の内の一人だった。一ヶ月前まではヤクザの庇護のもとに何不自由なく暮らしていた彼女が、今日からは客を取らされるのだ。その原因を作ったのは外ならぬ俺だったのだが……。
一人の男の孤独な潜入捜査が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 17:45:58
9121文字
会話率:38%
23:00 新宿。
いつもながらの渋滞の道路。アーケードに流れるジングルベルが、俺には、どこか知らない異国の音楽のように聞こえた。自分の背丈ほどもあるプレゼントの箱を抱えた子供。人通りの真ん中で、足を止めて言い争う老夫婦。コンビニの前に
たむろする暗い眼をした少年たち。煙草を吸いながらスマホに向かってヒステリックな笑い声を上げる少女。まだ幼さが残る顔に不釣り合いな真っ赤な口紅。そんな、どこか演技されたような人々の喧騒を横目で眺めながら、俺はBMWのワンボックスを西に向かって転がしていた。
交差点を左折してすぐ、巨大なSONYのイルミネーションが視界に入った。スピードを緩め車を路肩に寄せた。近寄ってきた女がカシミヤのロングコートを脱ぐと、眼の覚めるような真紅のツーピースが現れた。ざっくりと割れた胸元。くびれた腰に続くヒップライン。タイトミニから伸びた太腿。素足に履いた服と同じ色のピンヒール。男を喜ばせるための演出としては申し分なかった。
女が後ろのドアを開けた。ドアが閉まる音を聞いて、俺はシフトレバーをドライブに入れた。クリスチャンディオールの濃密な香りが車内に漂った。
「待たせたか?」
「……いえ、私も今来たばかりだから」
女の声に内心の不安が色濃く現れていた。無理もない。客を取るのは今夜が初めてなのだ。彩香は朝倉が囲っている幾人かの女の内の一人だった。一ヶ月前まではヤクザの庇護のもとに何不自由なく暮らしていた彼女が、今日からは客を取らされるのだ。その原因を作ったのは外ならぬ俺だったのだが……。
一人の男の孤独な潜入捜査が今始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-26 17:45:28
9121文字
会話率:38%
男女比が崩壊した現代において、女は複数の伴侶を持ち、たくさんの子どもを出産することを義務付けられていた。若人たちは今日も恋愛に生き、恋愛に笑い、恋愛に泣くのである。
何においても無気力なサユにも、例によって婿候補の男たちが三人いた。とにかく
面倒くさがり屋なサユと、そんな彼女が好きな男たちの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 05:58:21
12085文字
会話率:63%
今までに百を超える数の女をレイプした男――ザンダン。
今夜も彼は強姦をするために外に出た。
彼には目をつけている女がいた。
その女は、この町の教会によく懺悔しに行くシスターで、彼女は絶世の美女だった。
ザンダンはそのシスターを犯し
たが、奇妙なことに彼女はレイプされているというのに嬉しそうに笑い声をあげるのだ。
彼はこの女を不気味に思った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-19 18:38:20
4782文字
会話率:21%
α至上主義者 レオンの元に謎のΩがやってくる。突然結婚しようと言い出した相手を鼻で笑い、婚約を解消した。五年後、彼は再びレオンの元に現れた。今度は子を成したいと、レオンの父のサインが入った契約書まで持ってきた。家の意向だとルシアスを抱くこと
にしたレオンだが……。(Twitterで呟いたものをコミカライズ向けにプロット化したものです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 22:11:33
8693文字
会話率:40%
公爵令嬢エインリズは盗人の濡れ衣で王子からの婚約破棄を受けている最中に、自分が乙女ゲームに転生していると理解した。
薄幸で痛いエンドしかない正規ルートにはとっとと見切りをつけ、奇跡のバランスで神ゲー化してると聞いたことがあるバグだらけの『俺
様王子』ルートに入る。
至高の幸福エンドと言われたエンドに向け、海神の生贄になる選択肢を経て、王国から排斥されていた俺様王子アークロッドと出会を果たす。
「ずっと堪えてた。……お前を、得たいという気持ちを持っていた。もう運命だろ、そのムッチムチのエロい体、俺に開け……俺に女にされて喘ぐお前が見たい」
エインリズに固執していたアークロッドはその日の夜にもエインリズを口説き落としてきた!
/バグに苦笑いしつつ顔の良い王子とよろしくするだけのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-16 12:31:00
15541文字
会話率:27%
親友が事故で死んでから2年が過ぎたある日。
突然、うちを訪ねてきた来た、まるでアニメから抜け出してきたような妙な格好のロリ美少女が、自分は異世界でTS転生したお前の親友だなどと言い出して。
「どうせお前まだドーテイなんだろ? えっちなこ
と、させてやろうか?」
って、にやにや笑いながら迫ってきた。
そんな感じの、ほほタイトル通りのお話デス。
えろシーンに至るまでが非常に長いのは仕様ですのでご注意ください。
※メインは男主人公とTS転生親友のちっぱいロリエルフのイチャコラですが、一部百合描写が含まれます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 00:38:39
149252文字
会話率:42%