悲恋餓未散(ひれんがミチル)ちゃんは小学三年生。独身。
とってもかわいい女の子。
でも、誰にも可愛いとはいってもらえない。
そりゃJS3年で女子ならゆりゆりいわれちゃうし、男子が逝ったら「ひゅ~おまえら、つきあってのかよ~」と、羨ましが
ってる男子が、かわいい言った男子をイジメにいく。
小学生は馬鹿ばっかりです。
それを熟知している未散ちゃんは、早熟だといえるのかもしれません。
そんな彼女が、両親がカルト宗教にはまって、家の資産を全部教祖にあげるキチ状態。
俗世の物に縛られると極楽浄土にいけませんよ。
釈迦だか仏陀もいってます。
まずはツボを買うか、装飾品から調度品。お金でもかまいません。捨てなさい。
一切の欲望をすてなさい。さすれば極楽~~
に、なってるのは、その資産を奪う教祖だろ!
って、誰もつっこまないから、世の中変なのフエまくり!
なので、未散ちゃんは林間学校と修学旅行の積立金も学校側から奪い取り返す両親。
給食費も奪い取り、牛乳代すら見逃しません。
そして未散ちゃんは、水分不足になるので、家では止まっている水道の代わりに学校でお水を15分かけて、たーっぷり飲むしかないのです。
たとえそれがカルキいっぱいで、テンション・バーン!でも!
そして、彼女は友達とお話して、「お水なまでのむの体にわるいよ」という忠告に苦笑い。
そして心では「知ってるよ。水道局の人にお水が作られる前の利根川とか中川とかの水質管理センターで、昔見たジュース工場ではちょうたっぷりのスライムみたいなブドウ糖という砂糖をどっちゃりいれていたけど、同じ量、どっちゃりいれて、沈殿物とか水質濾過とか、ぐろいのみてるから、しってるよ」
なので、ありがとう。
そう、言葉を返して、未散ちゃんは、おうちにかえります。
そして事件が起こったのです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-18 06:31:23
34971文字
会話率:17%
夜。僕はベッドに横になって微睡んでいた。現実と夢の曖昧な境目をうとうとと漂ってきた時、不意に僕は体の上に奇妙な重みを感じた。僕の体の上に"何か"が居る。突如現れた得体の知れない存在に心臓の鼓動が早まる。ゆっくりと両手を握
りしめてから意を決して暗闇の中に手を伸ばしてみると、僕の手は何か大きな柔らかいものに触れた。それは温かく全てを優しく包み込んでしまいそうな柔らかさだった。気がつくと僕は恐怖をすっかり忘れて、それを夢中で触っていた。すると僕の体に乗っている"何か"が親密な声で僕に話しかけてきた。「キミが触ってるの‥ボクのおっぱいだよっ♡」闇の中から愉しげな笑い声が聞こえている。自分が触っているものの正体を理解し、僕の体は熱くなった。暗闇の中で小さく縮こまっていた僕の欲棒がむくむくと頭をもたげる。「おっ、反応いいねぇ♡もしかしておっぱい触るの初めて?」声の主は嬉しそうに言うと、より大胆に僕におっぱいを触らせてきた。「ほぉら♡おちんちん元気になぁれ♡元気になぁれ♡」そのかけ声に呼応するように僕のペニスはあっという間に天を向いて雄々しく勃ち上がった。「はい♡元気な勃起おちんちんの出来上がりっ♡」暗闇の中の声がくすくすと小さく笑う。あ、あれ‥!?な、なんで‥。僕は確かさっきまでパジャマを着ていて‥。しかしそのことを疑問を思う余地はなかった。「いただきまぁすっ♡」その声とともに僕のペニスは熱く柔らかな感触にずぷずぷと呑まれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 11:11:41
12979文字
会話率:50%
婚約者はいつも微笑んでいた。
王太子の自分が別の令嬢と笑い合っていてもどこかに出かけても、何も言うことなく。ただいつも微笑んでいた。
・・・嫉妬させて自分への愛情を確認したい王太子が婚約者を好きすぎた結果暴走するお話。ある意味お互いに暴走し
ています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-05 18:11:56
14413文字
会話率:42%
【pixivでも連載中。個人サイトにも掲載予定。キャラ萌え・設定萌え重視】
▽ある日弱虫な会社員・吉宏(よしひろ)は会社の先輩である葛木(くずき)と共に異世界に飛ばされてしまう。そこで出会った異世界人達(全員男。人外♂含む)と恋人兼婚約者に
なってしまい……!?
シリアス有り笑い有りの何でもごちゃ混ぜアダルトBLファンタジー!(の予定)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 19:00:23
3143文字
会話率:16%
自分を支えてくれていた筈の人から裏切られ気持ちが揺らいだ瞬間が最も背徳行為に走りやすいと言われています。 隠居 (えんきょ) の敏江さんが正にそんな環境下にありました。
何を信じようにも信じられる対象が思い浮かばず、ただひたすら世間か
ら時さんの所業について迫られ逃げ回る日々。 見た目にも穏やかそうな性格に思われてるからでしょう。 取り立てにあって代々所有して来た土地も財産も全て裁判所を通じて差し押さえられ笑いたくも無いのに笑うことを強要される日々が続きました。 そして心が壊れたんです。
下薬研 (しもやげん) の莞爾さんに救われたような気がした小屋での一件も莞爾さんの妻 美澪さんの立ち働きで露と消えました。 あの木賃宿の女将が教えてくれた漢は仕事一筋に生きるもの、邪魔になるなら膿を抜けという教えを今度こそ忠実に守り莞爾さんをして敏江さんの躰欲しさのあまり入谷方面に向うということをさせなかったんです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 05:00:00
3932文字
会話率:0%
不良ギャルグループの奴隷になった女の子が、マゾ芸を披露させられていた
最終更新:2024-01-20 22:44:30
1551文字
会話率:45%
憧れのアメリカ暮らし、最高!って思ったのも最初の一週間だな。時差ぼけを直すために運転免許の筆記試験のテキスト読んで、スーパー行って買い物して。レジ係が雑すぎて卵が割れても「アメリカ自由すぎ〜‼︎」って大笑いしながらSNSにあげてた。
無
事免許取って、日系の中古車屋さんからオススメの車買って、やっと家具も揃った。ローカルなハンバーガーもピザもうめぇうめぇ。だけどさ、いざ仕事が始まったら、やっぱり色々アレなのよ。ここは自由の国なんだけど、俺は上手く自由になれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-18 21:00:00
12517文字
会話率:45%
「意外と楽勝だな。魔王の資質を試される試練の場だ、などと古参どもは脅していたが、大したことないじゃないか」
僕の美しい主、ルキシス様が楽しげに笑う。
「まあ、そんな。それなりに死にかけたではありませんか」
「おもにビスクドールがな」
淫魔族のリルファ様の言葉に、魔神族のナターシャ様が笑いを含めながら返す。ビスクドール……つまり、僕の事だ。
足手纏いだと言われても、僕にはどうしても同行したい理由があった。
********
主の事をひたすらに思って命を捧げたビスクドールと、その命を取り戻すために奔走する主のお話です。
★時間ができたら続きを更新する感じだと思います…気長にお待ちください。
★ちなみにただ今、電子書籍『BLゲームに異世界転生!? 師匠兼護衛騎士様に溺愛されています!!』がブルームーンノベルズ様にて発行されたばっかりなので、もし良かったらこちらもお楽しみください!
(旧タイトル:悪役令息は、甘い夢など見ない)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 01:27:22
4658文字
会話率:47%
ミランダは魔女である。呪術を大っぴらに披露することもなく裁縫を生業とし、人里から離れた森の奥でひっそりと地味に暮らしている。
そんなミランダの元へ、ある夜不審な一行が訪れた。
彼らはミランダを『針の魔女』と呼び、力を貸してほしいと懇願する。
嫌々ながらもとりあえずは話だけは聞くことにしたミランダだったが、彼らが持ち込んだ荷物の中にはとんでもないものが入っていて……
孤独を愛する魔女と騒がしい王子との愛と笑いとちょっぴり涙の物語
※作中には少々グロテスクな表現があります。また、アイテムとして針が頻繁に登場します。苦手な方はご遠慮ください。
毎日更新全27話程度。年を跨いでの連載になる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-02 00:00:00
76962文字
会話率:54%
みなさんは、かつてこんな映像がテレビで流れたことをご存知だろうか。
男性が仮設トイレに入ると、突如として天井が開き床が上昇。
尻を丸出しにした姿を周囲の人々に見られてしまう、というドッキリバラエティだ。
基本的には『海外のビック
リ映像』として紹介され、笑いがメインなのでターゲットも男性だらけ。
残念ながら、女性のあられも無い姿を公共の放送で見られるようなものではなかった。
だが、あくまでもそれは表向きの話。
各局の秘密のハードディスクには、若い女性にこのドッキリを仕掛けた、決して公開できない裏映像が収められているのだ。
何も知らずに仮設トイレを使おうとしただけの女性の、丸出しの尻や下着姿を収めた、決して表には出せない『お宝映像』が。
今回は、そんな中でも更に危険度の高い映像を少しだけ覗き見てみよう。
※pixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 02:07:52
5607文字
会話率:22%
自身の存在を知らない先祖帰りした鬼神(紫音)は、趣味と実益を兼ねたデリヘル経営を生業としている。
そんな彼には、ちょっと人には言えない不思議な力が……。
それは、女性を快楽の絶頂へと導く淫靡な舌と、女の理性を狂わす媚薬のようなフェロモンも発
することができる妖力を宿していたのだ。
酒池肉林三昧の自堕落な日々を送る紫音。そんな中、彼の周りでは、強力な鬼神の力を利用しようといくつかの闇の組織が動きだす。
時を同じくして紫音の前には、人智を超えた能力をもつ謎の美少女が現われ「これ以上、女の生霊を増やすと人の姿を失うぞ」と警告される。
紆余曲折を経て謎の美少女の元で修行する日々が続くが、鬼神(紫音)は女遊びが忘れられず……
人とあやかし達と共に繰り広げられる、笑いと感動とそこそこエッチな大人のハレンチファンタジー。
ノクターンノベルズ(男性向け)にも掲載しておりますが、女性の読者様も多くいるのに気付き、この度、リライトしてこちらでも掲載することにしました。
同時にエブリスタにも配信中。完結作品特集【23.6.29】にアダルティックな痛快現代ファンタジーとして掲載されました。https://estar.jp/novels/25929903
※ この物語には、一部風俗店へ女性を紹介するスカウト行為が含まれていますが、決してそのような違反行為を助長するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-26 21:28:38
732936文字
会話率:52%
自分は何者か? 自身の存在を知らない先祖帰りした鬼神(紫音)は、趣味と実益を兼ねたデリヘル経営を生業としている。
そんな彼には、ちょっと人には言えない不思議な力が……。
それは、女性を快楽の絶頂へと導く淫靡な舌と、女の理性を狂わす媚薬のよう
なフェロモンも発することができる妖力を宿していたのだ。
酒池肉林三昧の自堕落な日々を送る紫音。そんな中、彼の周りでは、強力な鬼神の力を利用しようといくつもの闇の組織が動き出す。
時を同じくして紫音の前に、人智を超えた能力をもつ謎の美少女が現われ「これ以上、女の生霊を増やすと人の姿を失うぞ」と警告される。
紆余曲折を経て謎の美少女の元で修行する日々が続くが、鬼神(紫音)は女遊びが忘れられず‥‥‥。
京都を舞台に、人とあやかし達と共に繰り広げられる、笑いと感動とそこそこエッチな痛快和風ファンタジー。
誰よりも面白い作品を作りたい一心で、書き始めました。少々、作者自身の脳が色欲に犯されていますが、よろしくお願いします。
同時にエブリスタにも配信中。完結作品特集【23.6.29】にアダルティックな痛快現代ファンタジーとして掲載されました。
※この物語には一部、風俗店へ女性を紹介するスカウト行為が含まれていますが、決してそのような違反行為を助長するものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-16 20:26:04
727887文字
会話率:52%
自身の存在を知らない先祖帰りした鬼神の(紫音)は、趣味と実益を兼ねたデリヘル経営を生業としている。
酒池肉林三昧の自堕落な生活を送る日々の中、強力な鬼神の妖力を利用しようと闇の勢力が紫音を取り込もうとする。そんな矢先「これ以上、女の生霊を増
やすと人の姿を失うぞ」と、人智を超える能力をもつ謎の少女に警告される。紆余曲折を経て彼女の元で修行する日々が続くが鬼神(紫音)は女遊びが忘れられず・・・・・・。
人とあやかし達と共に繰り広げられる、笑いと感動とそこそこエッチな現代ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-09 19:52:45
2200文字
会話率:36%
僕の麗子さんは20歳も年上の人妻だ。そんな彼女に恋をした。その後、僕は…。
僕と麗子さんは麗子さんのベッドの毛布の中でくすぐり合っていた。
「領くん、ダメよ…くすぐったいわ…」
「ダメだよ、僕から逃げようなんて思うなんて…逃がさないから
…」
麗子さんはくすぐったさを堪えることが出来ないように身体をよじっていく。
僕は麗子さんの腹部やわき腹を指でなぞってみせる。
その度に、麗子さんは少女の様にくすぐったがり毛布の中で転がりまわっている。
僕は嬉しくて仕方がなかった。
「ダメよ…領くん…やめて…」
麗子さんは笑いながらそう言った。
そう言いながらもとても嬉しそうだった。
そんな少女の様な麗子さんがとても僕は好きだ。
※第3章 逢瀬より抜粋
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 06:19:56
31964文字
会話率:29%
夕暮れの海に浮かぶマグロ漁船。
その甲板に、疲れを知らず立つ一人の女性がいた。
白と灰色の軍服に身を包み、金色の装飾が施された黒い帽子を風に舞わせながら、彼女は船員たちに向かって声を張り上げた。
「野郎どもッ!今日の業務もお疲れ
様だったな」
片目を覆うピンク色の長い髪が彼女の動きに合わせて揺れる。
新入りの漁師に話しかけ、彼の答えに船員たちは笑い出す。
彼女も声を上げて笑い、その笑いは船全体に広がった。
「こんなデケェ船なんだ。仕事は山積みよッ!」
と彼女は言い放ち、金色のトリムが彼女の軍服を華やかに照らした。
夕食の準備ができたことを伝えるため、新入りは船長の自室に向かう。
しかし、部屋には彼女の姿がない。
「あれ?船長いないんですか?」
ん? あれは?
綺麗に畳まれた軍服の上に船長が先程まで履いていたであろうパンティーが置いてあった。
ゴクリ……思わず生唾を飲んでしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 22:25:02
4813文字
会話率:42%
「ねぇ、知ってる?
1番好きな人とより2番目に好きな人との方が幸せになれるんだって」
「それって選ぶ方は妥協だし、選ばれる方は…知りたくないよね」
「そう?
幸せになれるんなら良いと思うけど」
「…それでも1番好きな人と幸せになりたくな
い?」
「まぁ、理想としてはそうだよね」
そんな会話をしたのは楽しかったあの頃。
1番でも2番でも一緒に幸せになりたかったけれど、1番にも2番にもなれなかったボクに残されたのは苦い初恋の思い出。
これは3人の初恋の物語。
敗れた初恋、叶った初恋、綺麗な思い出のまま大切にされる初恋。
「初恋は叶わないものだよ」
その言葉にボクは、苦笑いを返すことしかできなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-16 21:00:00
195882文字
会話率:34%
三人が織りなす、恋と愛の物語。
笑いと涙が織りなす、喜劇と悲劇の物語。
それは。
強くて逞しく、少し儚い物語。
最終更新:2023-11-26 12:58:00
30816文字
会話率:51%
広岡マン。名誉総裁をお勤めになる全日本オナニーの会にて。会報。広岡少年隊。
最終更新:2023-11-22 07:30:38
541文字
会話率:0%
ヒロオッカーショッピング!貴女の悩みを解決する、素敵な商品です。どうぞ!
最終更新:2020-07-02 12:12:43
2148文字
会話率:22%
全力でザコ呼ばわりされながら危険日中出ししてしまうボイスドラマの台本です。
危険日宣言からのナマ挿入、ザコ呼びされながらなすすべなく妹に中出し。
事後も嬉しそうなザコ呼びトークが続きます。
最終更新:2023-11-20 13:00:05
2130文字
会話率:0%
ギャルビッチな妹がちょい見下し半笑いのまま試しに挿入~最後はマジイキします。ガチ近親中出しです。
「くくくwwアニキその、じゃっかん抵抗しつつ期待してる感じ、すごい情けなくて良いよwww」
最終更新:2019-05-15 12:45:53
7134文字
会話率:0%
前作『HISTORY』からの続編です。
バブル経済真っ盛りだった平成元年。
なんとか無事に大学を卒業して、晴れて社会人になって不動産会社に勤務を始めた主人公である森樹久。
そんな樹久に、お互いが合コンの人数合わせの為にだけ誘わ
れ、ひょんな事から知り合って恋に落ちる。
一歳年上であり、樹久が大学一回生の時から傍に寄り添うカナダ人で、樹久最愛の彼女であるサラ。
この二人を中心として、会社員として新生活を始めた樹久が、新たに様々な女性と出会って、次々と肉体関係を結び、そして悶えて快楽に喘ぎ、友人たちと腹を抱えて笑い合って悩みを共有し、身に降りかかる様々な出来事に対して七転八倒しながらも、人生の夢に向けて懸命に研鑽して、成長して行く姿を書かせて頂きます。
ご意見、ご感想を是非よろしくお願い致します!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 15:08:41
763582文字
会話率:63%
あの方の心が閉ざした瞬間を覚えている。
敬愛と恋情との区別も曖昧な時分のことだ。
「結婚しようとも貴方ほど愛せる人はいまいよ」
冗談めいていながらもまごうかたなき本心だった。それを、あの方の想い人は笑い飛ばしたのだ。
「そういうことは好い
た女に言うのだな。男同士で寒気がするわ」
その言葉は、彼の人なりの冗談であったのだろう。表情は柔らかく、しかしどこか呆れたような色を滲ませていた。
気にすることなどない一幕のはずであった。ただの言葉遊びに過ぎぬ、他愛のない遣り取りのはずであ
った。
しかしながらその頃すでに己の性癖――同じ男に性の欲求を抱くということを感じ始めていたあの方にとって、彼の人の言葉は強い拒絶となり、あの方を酷く萎縮させた。あるいは、彼の人は彼の人の想いを感じ取られていあのかもしれない。今となってはもう、確かめようのない話ではあるが。
そのようにして、あの方はそっと心を閉ざされた。誰にも気づかれぬように、美しく気高いヴェールで幾重にも覆い隠してしまわれた。
表面上は何も変わらないまま、誰にも見せぬ心があることさえも気づかれることの無いよう、厳重に、そして自然に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 21:43:44
117539文字
会話率:56%
二十二世紀初頭。医療技術の進歩により、限定された条件の下では完全な性転換(性器の相互移植による男性化または女性化)が可能となった世界において、少子高齢化に悩む日本では試験により国民を4階級に分け、劣等階級の国民は上等階級の国民に奉仕する一
方、上等階級の国民は一夫多妻等により優秀な子供を沢山つくることが社会的使命となっていた。
他方、一夫多妻の合法化により極端な男尊女卑社会が出現し、優秀な女性は多くが男性化(性転換)を望むようになったため、これを叶《かな》える法制度が整備されてきた。
かくして、国民の義務となった階級決定試験は中学三年の秋に全国一斉に実施され、結果によっては劣等階級の生徒は上等階級の生徒が希望する場合、性器の交換移植に応じる義務が課せられた。
そのような状況の中で、試験の結果、男子から女子への性転換を命じられた主人公杉田優稀と、希望が叶って男性への性転換が認められた優稀の腹違いの妹杉田千博の二人を中心に、杉田家とそれを取り巻く人々の日常を、笑いと涙と感動で描くヒューマンドラマ。
物語の開始時点で中学3年生の登場人物達が、性転換という運命の流れに翻弄されながらも年齢相応の性の発達に正面から向き合い、思春期の変化に迷い、悩み、戸惑いながらも、一人でも多くの子孫を残すという社会の要請に応えるべく必死になって日常を生き、家族を築き人生を営んで行く、そのような物語になります。
主人公及びその周辺の登場人物は、いずれもみな最終的に自分の居場所を見つけ、それぞれの幸せを掴むことになります。登場人物の意識の上では、程度の差はあれど全員がハッピーエンドで終了する予定です。
内容が性転換を扱っているため、性的な記述が随所に出てきます。性的描写は特に官能を意図してはいませんが、物語の背景として、中学卒業時点で成人し結婚が奨励される(なるべく早く結婚して子供をつくることが社会的に期待されている)時代のため、中学生でも性行為を普通にすることになりますし、この年齢でも夫婦生活としての性描写も出てきます。
なお、性行為の描写は、かなり詳細かつ微に入り細にわたりますので、ご注意下さい。ただし性的描写も含めて、医学的に完全に正しいということではありません。物語上の脚色があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 00:00:00
660451文字
会話率:68%