雨天の斎場なのに結構な人が集まっている。
それでわたしは驚いてしまう。
彼にそんなに人望があったのかと訝ってしまう。
無関係に交じり合う多くの言葉や吐息の群れは、それでも一つのベクトルを形作る。
現在この斎場で同時進行している葬式
は五つ。
わたしと密接に関連するのはその中の一つだ。
と言うより、死んだのはわたし。
わたしがわたしであったところのわたし。
或いはわたしをわたし足らしめていたところのわたしとでも言えば良いか。
そう考えるこのわたしも、いずれ別のわたしを生きるのだろうか。
そのときが何時やって来るのか、わたしには知りようもないが。
無論、彼がわたしでもあったことを知っているのは、このわたしだけだ。
もしかしたら気づき初めていたかもしれないが、幸か不幸か、事実を知る前に天に召される。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 10:14:49
24059文字
会話率:61%
「お帰り、理人。——私の美しい花嫁」
男は蕩けそうなほど甘く微笑むと、俺にそう告げた。
幼い頃、神隠しにあったらしい。
幼かった俺はもちろん何も覚えていない。
物心がついた頃にはすでになぜか祖母に嫌われていた。
そんな祖母が死
に、数年ぶりに父の実家——祖父母の家に葬式の為に訪れた俺は、好奇心から曰く付きの——神隠しにあったらしい——蔵を覗きに行ったはずが——。
気がつくとやたらと男前野郎にキスをされていて——。
和風異世界ファンタジーへようこそ。
前作「暗雲晴れて甘い空」に少しだけ登場した桜井理人が主人公。
※前作を読んでなくても、まったく問題なく読めます※
BL R18 異世界転移 ファンタジー 神隠し タチ×タチ 年上攻 年下受
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 00:04:53
355913文字
会話率:22%
君の泣いた顔が見たいから、僕が泣かせてあげようね。───【イケメンサイコパス暗殺者攻め×俳優を目指すフリーター受け】プロの暗殺者であるヨウは、自分の殺した人間の葬式に参列するのが趣味。しかし毎回同じ青年が参列している事に気付き、敵対組織が自
分を始末するために寄越した同業者だと推察する。どうやって殺そうか計画するヨウに、その青年は「あの、俺と同じ葬式代行のバイトですよね?泣き方を教えてもらえませんか?」と話しかけてきて……?/本編は攻め視点、おまけは受け視点で進みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-11 00:22:40
11069文字
会話率:62%
子供の頃からだまされやすく、からかわれてばかりいた栄太。数少ない味方だった祖母が亡くなり、葬式のために学生寮から自宅に戻っていたが、帰寮の際に自分の親友と恋人がキスしているところに出会した。
ショックを抱えて学生寮に帰った翌日から人の心を読
む能力が発現してしまう。
ルームメイトの嘘のない正直さに安心しながら生活していたが、徐々に激しくなるルームメイトの妄想に反応している自分に気付く。
【注意】
・女性と付き合っている表現や男女の関係を表す場面があります。
・ヤンデレっぽい人が出ます。
・変態注意です。
7月30日 作品タイトル修正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 19:00:00
15730文字
会話率:50%
『通夜振る舞いの最中、私は故人のことなど気にもせずに酒を飲み、食事を〝楽しんでいる〟連中から離れて、一人、誰もない座敷に座っていた。すると、見覚えのない少女が、ちらりと中を覗いてきた。見知らぬ少女だ。八歳か九歳程の。尤も、私は他人の子供にな
ど興味はないので、覚えていないだけかもしれない。客観的な事実を述べるのならば、少女は愛らしい容姿をしていた。目は大きく、肌は白く、鼻筋は整っている。人形のよう、という形容が相応しい人間を、私はあまり見たことがない──』世界に倦み疲れた男は、祖母の葬式で美しい少女と出会う。男は淀んだ水の中に沈む宝石に手を伸ばし、少女はその指先を愛した。そして、二人は二人だけの、たった一つの幸福へ辿り着く。そんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-28 03:25:53
22661文字
会話率:46%
可愛い、可愛い僕のゆーちゃん。ゆーちゃんは僕とずっと一緒だよ
両親の葬式の日、父親の親友だった世界的な建築家である真崎圭介に榊原由真はそう声をかけられて引き取られた。2人はどこに行くにも一緒で寝るのも風呂に入るのも一緒だ。高校に入り由真が
性に興味を持ち始めると真崎は当たり前のように夜の営みも行った。由真もそれが当たり前だと思っていたが、大学に入学した由真は新しい一歩を踏み出し自分の環境に疑問を覚える。門限は夜7時で授業がそれ以降に終わる場合は迎えに来て、サークル活動もバイトも禁止である。由真は周りの同世代を見て窮屈な日々を過ごしていたある日、真崎は仕事の為に2週間ほどアメリカに出張する事になった。その間、由真は中学時代の友人の誘いでスナックで短期間バイトを始める。初めてのバイトに戸惑う事はあったものの仕事の楽しさもあり由真は真崎に隠れて継続的にバイトを続けていると、ある日真崎が客としてそのスナックに現れる。由真は真崎に連れ戻されて大学を辞めさせられ家から出る事を禁じられてしまう。途方に暮れる由真は真崎がいない隙に逃げ出そうとするが、連れ戻されて更に真崎の狂気を掻き立ててしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-02 08:22:51
27494文字
会話率:63%
ある日、親父が交通事故で死んだ。
俺は伊勢新、高校を卒業し、フリーターで半ニート生活をしてきたゲーマーだ。
骨董品屋を営んでいた親父と二人暮らしだった。
親父が死んで葬式も終わり、ある遺書を見つけた。
その遺書には、『倉庫に使っている部屋
の壁紙を剥がせ、向こうにお前なら行けるはずだ。』『それから、畳の下に大事な物があるので持って行け。注意:中の巻物を開く場合は必ず向こうの世界で開く事。』などが、書かれていた。
壁紙を剥がすと素晴らしい魔法陣が描かれていた。
そこに手を翳すとそこは異世界への扉になっていた。
ここから、伊勢新の冒険が始まります。
ド素人の作品で、突っ込み処も沢山あるとは思いますが、お手柔らかにお願いします。
私の処女作で、2020年、なろうで130万PV、ユニーク14万アクセス、カクヨムでも28万PV読まれました。
230話まで行っていたのですが、R18描写があるので改稿してくれと運営にお願いされ、心当たる部分の改稿もしてみたのですが、何処が問題だったのか分からず、削除されてしまいましたのでカクヨムで一から書くことにしました。
そして、また小説家になろうXの方で重複投稿致しました。
知っている方には物語が若干変わるかも知れません‥いえ、多分だいぶ変わるかも知れませんが、生み出したキャラを眠らせたくない!と思ってまた書き直した作品。
また、よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-20 17:00:00
597474文字
会話率:48%
父のお葬式の日、雪の降る中、園村浅緋と母の元へ片倉慎也が訪ねてきた。
父からの遺言書を持って。
そこに書かれてあったのは、
『会社は片倉に託すこと』
そして、『浅緋も片倉に託す』ということだった。
政略結婚、そう思っていたけれど……。
浅緋は片倉の優しさに惹かれていく。
けれど、片倉は……?
※他サイトのコンテストにて宝島社様の『この文庫がすごい!』大賞にて優秀作品に選出して頂きました(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
※この作品は他サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 00:00:00
106646文字
会話率:36%
数年前家出した兄の侑が、死体になって帰ってきた。
葬式で出会った兄の友人×兄の死因を探すブラコン受けの話。
嘔吐/基本無理矢理/監禁/暴行/脅迫/小スカ/恋人ごっこ/受け以外の男を抱く受け溺愛攻め等なんでも許せる方向け。
最終更新:2023-09-20 21:00:00
73986文字
会話率:35%
――吾輩はネコである、名前はまだ無い。
元ブラック企業に勤めていた女性は、事故死した両親の葬式を終えた日、自宅で息を引き取った。
そんな彼女は、何故か猫として異世界に転生!?
猫の自分を可愛がってくれるのは、とある国の騎士団の男たち。
男
ばかりな所に住み着くのは気が引けるが、ここは美味しいご飯をくれる所なんだ!
自由気ままなニャン生を謳歌し始めた彼女は、自分の意思で人型――獣人の姿になれる事実を知る。
昼間は猫として団員たちの相手をし、深夜になると秘密の散歩をしに宿舎の外へ出るネコ。
月夜の元、人型(すっ裸)になった彼女は、幼い頃から習っていた日本舞踊を気まぐれに踊った。
頭の中で奏でた曲が終了するのと同時に、何故か聞こえる拍手の音……。
驚いて見開いた視界に飛び込んできたのは、マッチョなイケメン騎士団長!?
Rシーンや、それに近いと判断した回タイトルの前に★マークをつけています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 22:00:00
26917文字
会話率:17%
二十歳の誕生日。
私は喪服を身に纏う。
恋人の――いえ、違う……『元』恋人のお葬式へ向かうために。
私は、間違っていたのかな。
「怜の将来を思うなら、別れて欲しい」と怜のお父さんに頼まれて。
あの日、私から別れを告げなければ、今も隣で笑って
くれていたのだろうか――。
葬式帰りに泥酔し、おそらく急性アルコール中毒で亡くなった私。
前世の記憶を持ったまま、異世界に転生していた。
転生先で出会ったのは、かつて前世で恋人だった彼。
だけど彼はふたりになって、『双子』に生まれ変わっていた……。
※一途な複数プレイを目指して書きました。
※複数プレイは主人公と双子の三人で行うものです。その他の絡みはありません。
※シリアスで切ないスタートですがハッピーエンドです。
※予告なく(一話目から)性的なシーンがでてきますのでご注意ください。
※本編中から濃いラブシーンがありますが、転生後の挿入行為は本編終了後になります。
※アナルへの挿入行為はありません。
※設定ゆるめ、ご都合主義です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-19 19:19:04
40049文字
会話率:30%
父の葬式から始まる話──。
美大生の匠巳の父が急死をした。死因は「脳溢血」。しかし実際には、所謂「腹上死」というものだった。匠巳は父の遺言を伝えに父の愛人である男が住む鎌倉の地を訪れる。
梅雨アンソロジーに寄稿したお話です。じめっと、ぬめっ
と、ねっとりした受けを目指しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-11 18:00:00
7381文字
会話率:40%
姉がぽっくり死んで1年。両親ももう亡くなっていてひとりぽっちになった僕は、深夜の公園で姉が残したゴスロリとかつらを付け化粧をし、百鬼夜行と踊り狂うのが趣味だった。
そんな僕の前に姿を現した、姉のお葬式の時に会った白髪のイケメンは何者?
イケ
メンが姿を現したあたりから僕の周囲に現れるようになった、職場のバイトの三村も何者なの?
鬼に喰われるのは嫌で、でも百鬼夜行にはついて行きたい青年、佐々木隼人。そんな隼人の周囲には不思議なことがいっぱい。
予告なく18禁始まります。お気を付けください。
タグをよくご確認ください。
何でも許せる方じゃないと無理かもです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-15 17:44:18
267853文字
会話率:13%
SSのつもりがちょっと長くなったので分割しておきますね。
金髪碧眼軽い男風イケメン健気一途なレインズさんと、
黒髪黒眼真面目で男前だけどトラウマ待ちなルストックさんの
同い年親友おっさんCPの、日常です。
ラストはこの後たっぷり可愛がら
れました。的な終わり方で最中の描写はありませんが、この二人の本番が読みたい方はこちらにいっぱい入ってます♪♪
https://novel18.syosetu.com/n0788hf/
この作品はpixiv、びらぶ、フジョッシー、アルポリ、ステブン等にそのうち投稿予定ですー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-12 19:00:00
4734文字
会話率:32%
冠婚葬祭で会ったちょっと遠い親戚の女の子に惹かれることがありませんか。これは田舎のひいおばあちゃんのお葬式の時に初めて出会った、ひとつ年上の女の子への衝動が抑えられなかった男の子のお話です。
最終更新:2023-03-26 14:29:39
28720文字
会話率:60%
珊瑚は祖母の葬式の夜、美しい男と出会う。
男は海の神様だった。なんでも望みを叶えると言われた珊瑚の願いは――なにもない。そんな彼女に神様は「おまえと契りたい」と蛇の姿になって――。
毎日投稿。全8話。改稿は誤字等の修正です。
※注)★…蛇
との性行為の場面です(3話、7話)。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-06 00:10:47
15046文字
会話率:50%
もうすぐ三十路になろう夏。
祖母の葬式で実らなかった初恋と再会した。
最終更新:2022-11-05 17:30:07
10563文字
会話率:25%
祖父の葬式のため地元に帰省した男は妹との10年ぶりの再会を果たす。
たったふたりの兄妹。
帰省に乗り気ではなかった彼も妹には心を許した。
古傷のため、足が不自由な妹。
しかし、彼女は兄の怒りを買ってしまう。
兄は妹を犯した。
怒りをぶつける
かのように、幾度となく、何度となく。
かつて住んでいた場所、想い出の残る場所で行われる性交。
過(あやま)ちの果てにふたりが行き着いた先とは?
田舎から街にひとが押し寄せた変化の時代。
暑さが肌にまとわりつく季節のなかで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-02 22:48:35
7472文字
会話率:15%
好きな人の葬式から帰ってきたら幼馴染みが慰めてくれる話。
pixiv、fujossyにも投稿しています。
最終更新:2022-07-31 23:44:42
6196文字
会話率:34%
父が亡くなった。命日にそう唱えてしまう私の覚書です。※死、葬式、闘病生活、がNGの方は回避してください。
最終更新:2022-07-30 01:36:57
2874文字
会話率:0%