2018年8月、平成最後の夏。
関東近郊の工場に勤める30歳の忠義(ただよし)は、帰省先の信州であった親族の葬式をきっかけに、又従兄の槐(えんじゅ)を預かる。
身内から「祟り」と呼ばれ、たらい回しにされた槐は、ひと目見ただけで男を狂わせると
聞いた。何しろ、14歳で実の父親を誘惑したという話だ。
年上、初対面、血の繋がった、男同士……。
昭和を引きずる安アパートの六畳間に、よそ行きの浴衣を纏った彼が現れた時、忠義はその真偽を知る。
〇現代の神奈川県綾瀬市を舞台にした、イカついけど優しい男と、浴衣美人な魔性の優男のお話
〇4月16日(水)から隔日、夜10時更新
※露骨に性的(かつ濡れ場多め)、やや差別的、暴力的、不謹慎な表現があるためレーディングマークを付けております
メイン登場人物に血縁関係、女性との交際経験、第三者との絡み、容姿が変化する描写があります
この作品は『エブリスタ』にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 22:00:00
109684文字
会話率:17%