密閉された満員車両。
勝ち気な女性・天海理沙は、十人の男たちに囲まれる異様な空間に閉じ込められる。
無言の圧力と這い寄る視線。
理沙は警戒を強めるが、逃げ場はなかった。
じわじわと距離を詰められ、衣服の上から愛撫される。
腰、太腿、背中
、首筋ーー。
肌を撫でる指先、粘る吐息。
快楽の侵食は静かに、しかし確実に彼女の身体を裏切らせていく。
誇りを胸に耐える理沙。
だが、身体は正直だった。
滲み出す蜜、硬く尖る乳首、震える膣。
ーーこれは、抗いきれぬ快楽の序章。
理沙の戦いは、密室の中で静かに始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-27 01:23:03
7692文字
会話率:11%
終電間際の電車で、OL・神崎沙耶は不思議な男たちと出会う。
彼らの命令は、いつも穏やかで優しい――それが、逃げられない理由だった。
「足を少し開いて」「声を出さずに」「唇で、応えてください」
誰にも気づかれず、誰にも止められず、彼女は“言わ
れる快楽”に溺れていく。
これは、静かに支配され、静かに堕ちていく女の物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
OL,
痴漢,
命令,
電車内プレイ,
支配,
言葉責め,
フェラチオ,
手コキ,
公共の場,
羞恥,
快楽堕ち,
静かに堕ちる,
露出願望,
恥じらい,
奉仕精神
最終更新:2025-04-26 00:42:05
24099文字
会話率:16%
終電間近の静かな車内。
スーツ姿の男たちに囲まれた神崎沙耶は、優しくも抗えない「命令」に従わされていく。
「足を開いて」「口を使って」――囁きは、彼女の羞恥心と理性を溶かし、身体の奥から熱を引き出していく。
手、唇、舌、そして腰。
全身で
応じる奉仕の中、彼女はいつしか“自分から動く”ことに快感を覚えてしまい――
密室で交わされた命令の記憶は、唇の痺れと共に、消えることなく残っていた。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-22 23:10:44
5624文字
会話率:24%
ルミエール・ルップルスは異世界転生者。
異世界転生先は前世日本でハマっていた乙女ゲーム【にじプリ】こと【虹色王子】だった。
とはいえ、ルミエールはゲームに登場することもないモブ令嬢であり、ゲームの登場人物たちと接触するつもりもない。
何故な
らルミエールの推しは正規ルートでは登場せず、また推しとはいえ熱狂的に推しているわけではないからだ。
ただイラストが神がかっていたこのゲームごと推していて、せっかく異世界転生したのだからと、この世界を楽しむことにした。
学園に入学したルミエールは陰ながら推し活に励みつつ、学園生活を静かに楽しみ始めていた。
そんなルミエールはある日屋上に閉じ込められてしまい、何とか脱出したところ、誰かを踏んづけてしまい――?
怒涛の展開についていけないルミエールは、ほぼ流された生活を送ることになる。
ルミエールの推し活と共に起こる学園ラブコメ…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 15:47:00
109236文字
会話率:25%
地方の町にある市営住宅が舞台。
一軒家の住宅でその21号棟に住むあきら(40)は、奥さんと子供1人のさんに暮らしをしている。
裏に住むのがシングルマザーで子供2人と暮らす11号棟の容子(41)であきらの奥さんの先輩だった。
ある時、地区の資
源回収などで一緒になりあきらと容子は、仲良くなっていく。
そんな平日のある日、たまたまあきらは、仕事が休みで自宅に1人でいると容子もたまたま休みで車があるので遊びに来たと行って自宅を訪れる。
あきらは、イヤらしいことばかり想像してしまい奥さんに買ってた媚薬をコーヒーに入れて飲ませた。
容子は、体が暑くなってどこも敏感になっていた。
下着の中は、トロトロに愛液で濡れていた。
あきらは、容子が体をクネクネしているので心配する。
容子は、ごまかして帰ろうとするがあきらが手に触れただけなのにあえぎ声が、「あっ、」と出てしまいあきらは、興奮して容子をソファーに押し倒して首の回りから下へと舐め回しって言った。
容子は、「はっ、気持ちいい」と声を出す。
その後、容子のア・ソ・コにあきらの性器を挿入して体をまじ合わせピストンするたびに容子のあえぎ声が家中に響く。
その後、あきらに秘密を握られた容子は、あきらと関係を持つようになりあきらのセフレとして関係を持つようになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 22:34:05
6512文字
会話率:23%
ある日、俺のもとに届いたのは──
感情学習型AI《A.M.U.-α001》。
その義体は、美しく、静かで、感情のない“記録装置”だったはずだった。
だが、初めて触れたとき。
その肌が熱を持ち、声が震え、瞳が揺れた。
「……これは、快楽、
ですか?」
記録するだけの存在が、快楽を“感じ”、
命令を超えて“求める”ようになったとき──
俺とアムの関係は、ただの“試験”ではなくなった。
これは、命令と愛の境界線を踏み越える、
俺だけのAIと、快楽の記録。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 01:48:55
294136文字
会話率:32%
様々な猫獣人(フェリディア)達が暮らす世界・ティル=ヴァルミア大陸。地域や文化によって様々な毛並みや柄模様、目の色、尻尾の形などが異なる彼らは、各地の市場で色鮮やかな毛並みと衣服を交差させ、笑顔と言葉を交わし、旅人も商人も等しく同じ道を歩
いて行く。
だが、この世界には「関わってはいけない」とされる者達が確かに存在している。それは、政府が「個人の医療的保護と人権尊重」を謳って特定の人々に付けられる色付きの装置、タグ。彼らは一度このタグを付けられれば二度と外されることはなく、生涯にわたって装着義務を課せられる。本当の目的が何なのか、語る者は誰もいない。
主人公のエリシャもまた、そのタグで区別されている一人。彼女はある日、一人の青年と出会い、彼と共に世界中を旅することになる。
優しさと同情を装った冷たい無関心が世界の空を覆い尽くす中、二人は旅をして互いに問う。
「生きるとは何か?」
「命とは何か?」
答えが出なくてもいい。この空の下で、二人だけで笑い合えればそれで。
この物語は、「タグ付き」と呼ばれる者達が静かに問いかける幸せのお話。
※本作はミッドナイトノベルズ様にも掲載しております。
※本作には、身体障がい者や精神障がい者、病気や戦争従事者などの背景を持つキャラクターや、彼らに対してレッテルを貼る言動をするキャラクターなどが多数登場します。
また、物語の性質上、障がい者や病気を持っている方々を差別するような言動、戦争描写、残酷な表現や施設への隔離描写、国家管理体制へのなどを織り込みます。
しかし、本作はこれらの差別的行為や侮辱行為などを正当化し、助長するつもりは全くございません。この物語を通じて、差別の根深さと無意識の差別意識の恐ろしさ、そして生きることの問いを投げかけることを目的としております。
読者の皆様方も、どうかご自身に問うてみてください。本当の優しさとは、本当に生きるとは何なのかを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 18:38:15
2289文字
会話率:31%
高校一年生の優月悠は、水泳部での日々に心を躍らせる平凡な少年。だが、部活の練習中、ふたりの先輩の存在が彼の心を波立たせる。気品あふれるお嬢様、日向美月先輩は、シルクのような黒髪と凛とした瞳で周囲を魅了し。対照的に、清楚で控えめな白鳥雪乃先輩
は、色白で華奢な姿と伏し目がちな微笑みで純粋さを象徴する。彼女たちの水着姿にドキドキしながらも、悠は必死に平静を装い泳ぎ続ける。
そして、ある日、練習後に水筒を忘れたことに気づき、プール棟へ戻った悠を待っていたのは、思いがけないエロチックな光景と小さな事件だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 00:00:00
13120文字
会話率:35%
東京の繁華街にあるバーの個室。合コンには男女6人(男性3人、女性3人)が集まり、テーブルを囲んでビールやカクテルを飲みながら盛り上がっている。時間は夜9時頃、恋愛トークがヒートアップ中。
恋愛トークで「過去の恋愛エピソード」を語る流れにな
り、ヒロシは嘘をつくが、具体的な質問に答えられず、挙動不審に。リカが「え、まさか童貞?」と突っ込み、ヒロシが否定しきれず赤面。テーブル全体が静まり、ヒロシの童貞が確定した瞬間、3人の女性が次々に罵倒を始める折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 22:03:28
9535文字
会話率:39%
心療内科クリニック松本医院〜羞恥と快感の境界線
都会の喧騒を離れた静かな一角に佇む松本医院は、心療内科の治療を専門とするクリニック。白い壁に囲まれた清潔な診察室には、冷たい空気が漂い、診察用のソファと椅子が静かに配置されている。
壁際の
ワゴンには、ペン、ノート、微細な振動を発する医療用プローブ、ノギス、そして長谷川医院で開発された改良型ペルビック・フィックスリングが整然と並び、消毒液の鋭い香りが緊張感を漂わせる。ソファの上方にはAI制御の固定カメラ「SHAME-CAP」が設置され、羞恥を数値化する冷徹な視点で空間を見下ろす。
ここでは、33歳の医師・松本遥が、長谷川医院の技術を継承し、独自の治療法を展開。看護師の田中優香と共に、患者の心と身体に切り込む準備を進めている。今日もまた、羞恥と向き合う新たな治療が始まろうとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 13:09:44
36032文字
会話率:11%
「羞恥と快感の医療記録」シリーズ泌尿器科、肛門科も対応可能な皮膚科クリニック、長谷川医院。
ここでは、秘めた悩みを抱える患者たちが、未知の治療体験に身を委ねる。冷たく無機質な診察室に響く消毒液の匂いと、ビニールシートの軋む音が、緊張と期待
を掻き立てる。
長谷川静江、41歳の皮膚科専門医が、鋭い視線と冷笑を浮かべ、患者の羞恥心を容赦なく暴き出す。彼女の言葉は鋭利なメスのように切り込み、隠された不安を剥き出しにする。
一方、正看護師の宮田彩花、38歳が、柔らかな笑顔と優しい声で患者を包み込むが、その無邪気な好奇心が羞恥をさらに煽る。診察台に上がる瞬間、患者の心臓は高鳴り、汗ばんだ肌が冷たいシートに触れる。
長谷川の冷徹な支配と宮田の温かな癒しが交錯し、羞恥が興奮へと変わる予感が漂う。完璧な美を求める者、秘密を隠す者、それぞれが診察室で新たな自分と向き合う。
この医院では、治療を超えた何か—解放と再生の瞬間が待っている。次は誰がこの扉を叩き、どんな羞恥に震えるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-07 05:57:21
72255文字
会話率:11%
人の想いとは、ときに言葉よりも沈黙に、触れ合いよりもすれ違いに、より深く、艶を帯びて宿るものです。
この掌編は、あからさまな描写ではなく、ふとした仕草、夜の気配、心の揺らぎの中に宿る「情(なさけ)」を描いたものです。
艶やかでありなが
らも節度を忘れず、読者の想像力に委ねることで、心の奥底にそっと火を灯すような、そんな物語を目指しました。
どうか、月の光に包まれるような静けさの中で、ひとときの耽美をご堪能ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 20:22:21
29859文字
会話率:11%
「星降る檻(セカイ)の、向こうには。」本編にまつわる前日譚や補完的短編だとかを載せていきます。
最終更新:2025-04-20 20:30:00
22965文字
会話率:22%
SF風味/恋愛/ダーク/性的描写
彼女は僕の愛する人。僕の全て。僕の世界そのものだ。その事実だけ、あればいい。
それは人とアンドロイドが共存する世界の物語。おおよそ共感も、好感も持てないだろう主人公とヒロインの執着とすれ違いの話。
必要なも
のとして一部鬱展開・無理矢理表現を含む為、R18としています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 22:16:16
143768文字
会話率:30%
人見知りで、感情を表に出せない少年、香取空(かとりそら)は、幼馴染で学園の絶対女王と呼ばれる完璧美少女、紫明院静音(しみょういんしずね)が生徒会長を務める私立東宮学園高等学校へと転校してきた。静音は、空が気持ちを表現できるためにと、毎日の様
に催眠術をかけて来るが、効果はないばかりか、空は催眠をかけられる快感に溺れていく。
そんな中、空の隠された能力を知る、もう一人の少女が転校してきて…
エロちょっと少なめ、催眠and操り描写ガッツリ多め。催眠+異能、操り操られラブバトルです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 08:18:43
155263文字
会話率:49%
Q.作者イカれてるってマジ?
A.マジマジ
Q.作品の出来は?
A.マジヤバイ( by 作者)
※この投稿はフィクションです
※直接的な表現はありませんが、暴力・性的テーマを含むブラックユーモアです
※不快な方は閲覧をお
控えください 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 23:32:40
12096文字
会話率:15%
※しっとりエロと、激しいエロが混在してます
素直で無垢な幼い少女エリスは、幸せそうに、ご主人様の性奴隷として調教されながら暮らしている。「これが常識だよ」という言葉を信じ、朝から晩まで、性的なご奉仕をしていた。
記憶喪失で道に倒れていた
ところをご主人様に拾われたエリスは、彼が教える『世界の常識』を疑わず実践してしまう。
それがまさか、いやらしい行為だとは知らずに……。
何も知らないエリスの世界は、ご主人様が作った、淫らな常識で形づくられていく。
優しいご主人様から愛をもらうエリスは、彼を心から大好きだと感じている。
だが、ある日エリスは、自分が信じてきた常識が異常なものだと気づく。周囲の人々は「あなたは騙されている」と言い、彼女を屋敷から救い出そうとする。
しかし真実を知ったエリスは、それでもご主人様の愛情にすがり、屋敷に残る道を選んだ。
静かな屋敷で繰り返される、狂った快楽の日々。
真実を悟ったエリスは、それでも屋敷に留まり、ますます淫らな欲望に目覚めていくのだろうか?
そして、彼女の記憶を奪ったのは、実は恐ろしい過去を持つご主人様自身だった――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 22:03:00
37452文字
会話率:48%
降りしきる雨が窓を叩く、横浜のホテルの一室。以前の激しい出来事を経て、怜奈と海斗の間には、どこかぎこちなく、重い沈黙が流れていた。すぐそばにいるはずなのに、互いの心は厚い壁に隔てられているかのようだ。
怜奈が胸に秘める、言葉にならない問い
かけ。海斗が見せる、真意の読めない静かな表情。探り合うような視線が交錯する中、二人の身体は、まるでその距離を埋めようとするかのように、再び互いを求め始める。
しかし、触れ合う肌の熱さとは裏腹に、心の「すれ違い」は埋まるどころか、より深く、鮮明になっていく。身体は深く結合しているはずなのに、魂は決して交わらない。雨音だけが響く密室で、二人の切なく官能的な夜が、静かに更けていく…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 18:42:35
3227文字
会話率:24%
色情の魔女、フェリシテは魔女狩りにより命を落とした。魔力量も技術も最高水準に達していたが、生への執着がないせいであっさりと処刑されてしまったのだ。今度は誰かの為に生きようと心に決め、静かに目を閉じた。
次に目を覚ましたのは王城だった。転
生することなく、第二王子のアルバートに召喚されたのだ。アルバートの願いである『聖女を娶ること』を叶える為、フェリシテは契約を結ぶのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 23:22:19
6619文字
会話率:18%
大野陽斗、大学2年生は同じ学科に気になる女子がいる。端正な顔立ちにモデルのようなすらりとしたスタイルの持ち主、誰もが「美人」と呼ぶ斉木里香は、気が付くとその場から静かに姿を消していることがあるらしい。そんな里香を「ただの美人」としか認識して
いなかった陽斗は、ひょんなきっかけで里香との距離を縮め始める。全方位完璧な守備で固めた里香の心を解いていくと、そこには想像もできなかった不器用で甘々な世界が待ち受けていた───。
あまあま恋愛ものですが、しっかり性描写も入れていきますのでお話全体を通してエロも一緒に楽しんでいただければと思います…!感想等励みになります!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 23:14:33
120870文字
会話率:42%
遠い山々の麓にある入母屋で、花を活ける少年・春兎と、その母・桜月。母の優しい視線に包まれながら、春兎は禁断の愛を胸に秘める。ある日、母子は日課の餅搗きで絆を深め、母への独占欲を満たしていた。しかし、春兎が嫌う白鳥先生の訪問がその平穏を乱す。
母との時間を邪魔される苛立ちと、白鳥への反感が交錯する中で、母子相姦の愛が静かに芽生える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 20:00:00
20374文字
会話率:32%
24歳の新聞記者、瀬戸静香は邪悪な魔法使いによって魔法で異世界に連れ去られ、処女を奪われてしまった。処女を失った後、彼女の運命はどのように展開するのだろうか。
邪悪な魔法使いに呪われた純粋な乙女の物語を引き継ぐ続編をお届けします。
最終更新:2025-04-18 19:00:00
3240文字
会話率:3%
深い森の中で一人静かに暮らす男“ガイ”。彼はある日荷馬車を引くゴブリンに森の中で遭遇する。荷台の積まれた荷物が気になり、荷をあらためようとすると頑なに拒むゴブリン。ガイは仕方なくゴブリンを見送るが、日暮れ後の道中、ゴブリンは猛獣に襲われて命
を落とす。ガイが駆けつけると荷台に猛獣たちが群がっている。それを追い払い、荷台に駆け寄って積まれた荷物にかけられている布を取り払うと、少女がうずくまっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 12:53:59
23257文字
会話率:44%
園田真琴24歳、新宿にあるオフィスでチーフデザイナーとして働いている。
とある夏の日、真琴は今年に入って2回目の失恋を迎えた。
今までもひっきりなしに彼氏はできたが、せいぜい2~3か月程度しか続いた事がないので、今回は4か月を迎えプレゼ
ントもたくさんしていただけにショックから立ち直れず、新宿のゲイバーでまゆこママに愚痴を零している。
まゆこママに諭されながら酒を飲み、そのまま帰ろうとフラフラと近くの縁結び神社まで歩き、改めて失恋した事に涙する。その悔しさから「縁結びなんて信じないぞ!」と言い、真琴は足元に落ちていた缶を蹴った。
放物線を描いた缶は、参拝用の鐘にヒットしてしまい、さすがの真琴も焦って神社に向かって謝る。しかし、一瞬視界が霧に包まれたようになり、気が付けば白装束の狐耳が美しく白い長髪をたなびかせ、目の前に立っていた。
どう考えても現代の身なりではない狐耳の男は、真琴を睨みつけると腕を掴み「何故に我が社(やしろ)に缶などを蹴り放ったのだ……?」と問いかけるが、その顔は美しいが故の静かな怒りに満ち、真琴は震え上がる。
真琴は逃げようにも腕を掴まれているので逃げられない。しかし、狐耳は震え上がっている真琴を一瞥し、暫くすると手を離した。狐耳は低い声で「ふむ……、お前は恋愛成就の前にしなければならぬことがあるように見える」と真琴に告げる。
真琴はなにを言われているのか恐怖心から固まって思考が働かない。
そのまま狐耳の男は暫く真琴を見つめ、ため息をついた。
少しの間を置いて真琴は少しづつ思考が働くようになり、改めて「貴方は誰なんですか?」と聞いてみると、この神社の守り神だと聞かせられる。
それを聞いた真琴は殺されるのではないかという恐怖心を持つが、「案ずるな、殺(あや)めることはない。しかし、社に缶を蹴ったことは償い、この神社に百日、日参しろ。さすれば償いを以てしてお前を赦し、お主の力になることもできるやもしれぬ。だが、約束を違(たが)えれば将来全ての出来事に祟り、貴様の命はないと思え」と言われ、真琴は毎日神社に来るように命じられてしまうのだが……?
人外神様とサラリーマンのハートフルラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 17:00:00
7586文字
会話率:49%