大学生の槇田紘一(まきたこういち)は、同じ下宿の住人で映像翻訳家の高森馨(たかもりかおる)を意識していた。槇田がかつて愛した女性に似ているからだ。馨がゲイだと知り、槇田は戸惑いながらも、ますます彼を意識するようになる。
そんな時、槇田は馨
から、昭和初期に活躍した伝説の作家、水澤泡影(みずさわほうえい)の事を聞かされる。泡影は男装の麗人とも呼ばれ、美貌と才能で名を馳せたが、ある日忽然と姿を消したという。
馨と共に泡影の失踪の謎について推理を重ねていくうちに、槇田は馨の聡明さや繊細さに強く惹かれていくのだが、槇田が自分に元恋人の面影を重ねていることを知っている馨は、誰かの身代わりなどご免だと悲しげに槇田を遠ざけ――。
※ 安楽椅子探偵風(あくまで「風」です笑)ミステリであり、ほぼ洋館内(一部は外)で二人が見聞きしたことだけを元に推理しています。なので、二人が導き出した答えが真実であると証明するものはありません。ただ、おそらくそういうことだったのだろう…と二人は確信し、推理は終わります。その点、ご承知おきくださいませ。
※少なからずミステリの要素を含みますので、ありがたくもご感想等をいただけます場合は(連載中の推測も含め)、核心部分に触れるコメントは避けていただきますようお願いいたします<(_ _)>
※他サイトにも重複投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-09 22:00:00
64833文字
会話率:42%
昭和初期、とある地方の海上に浮かぶ離島、上江島。
この地においては女性がふんどし一丁の姿で行う裸海女漁が主要産業となっていた。
ただし、見習い期間中の海女においてはふんどしすら与えられず、一人前になるまで全裸で修行するのが慣わしであった。
全裸で潜る見習い海女のことを人々は「裸んぼ」と読んでいた。
見習い期間には限りがあり、それを過ぎた裸んぼ海女は海女にはなれず、永久に裸んぼとして生きていかねばならないのが掟だった。
長年続く伝統の裸海女漁に、風穴を開ける一人の少女の出現。
このストーリーはその少女、タエコの波乱の人生を描いたお話です。
blog「琥珀色の人魚たち」
http://nakedama.blog.fc2.com/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-15 23:00:00
31935文字
会話率:15%
昭和初期から始まる物語で、軍人が日本を掌握していた時代、遊郭に勤める片山良夫。
新たに建設される基地には秘密が有った。
良夫は幼い時の体験から変な性癖が有り、その性癖を利用して自分の理想の遊郭を作りあげようと考えて居たが、資金が無く時間だけ
が過ぎて行った。
新しく建設される基地の下見に来た軍人三人に目を付けて自分の理想を話す。
夢が理想に向かって進み始めるか?基地の秘密と良夫の夢が合致するのか?
自分の夢の実現には、主人も平気で裏切る良夫は遊郭尼御殿の主に成り、次々淑女を尼に仕立てて稼ぎ始める。
憲兵隊長細谷中佐と良夫の理想郷の建設が始まった。
徐々に狂ってゆく二人、上官の息子の嫁に成る絶世の美女越智酒造の越智静の誘拐を画策する。
狂った男達の夢は実現するのか?
長編、新落華の宴の始まりです!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-09 11:00:00
171480文字
会話率:32%
昭和初期、日本が戦争に突き進む少し前の話。
各地に遊郭が有り、尾山晋太郎は遊郭の経営者で、奇抜なアイデアで集客を考えて従来の遊郭とひと味異なる尼御殿と呼ぶ遊郭の営業を始めた。
尾山の遊郭の常連で、陸軍基地の隊長の合田大佐はサドの好色男、
友人にも丸菱銀行の頭取金子が同じ様な趣味を持つ男。
その二人の前に老舗の材木問屋檜屋の美人姉妹、華と幸が目に止まる。
我慢が出来ない二人は、あらゆる手段を講じて、この姉妹を自分達の快楽の道具にしようと試みる。
二人を捕らえて、性奴隷に仕立て上げ最後は尾山の店に売り飛ばそうと考える。
二十歳と十八歳の生娘を陵辱の限りで犯すのか?
昭和八年、江戸時代から続く大店の檜屋には、美人姉妹の華と幸が年頃を迎えている。
血筋なのか?その容姿は群を抜く美しさで、両親の神崎弥太郎には目に入れても痛くない存在に成っていた。
二人には乳母の児玉と榊が絶えず側に居て、習い事は書道の先生、お花の先生が自宅に呼ばれて個別指導をする。
二十歳に成ってから、正月の挨拶に従業員の前に初めて顔を出して、従業員の幹部と、大手の取引先は華の存在を知った。
丸菱銀行頭取もこの正月、挨拶の席に現れた華に会って「良い婿さんがいらっしゃったら紹介して下さい」と母の麻から頼まれたのだ。
だが、金子は華の美貌と清楚な姿が瞼に焼き付いてしまった。
数日後、遊び仲間の地元の陸軍基地の隊長合田大佐に、檜屋の娘を先日見たのだが、今まで色々な女を見てきたが、あれほど綺麗な女性は始めて見たと語った。
その言葉は遊郭の女性に飽きていた合田大佐には恰好の話で、直ぐに見たいと金子に段取りをする様に頼んだ。
金子は自宅に訪問授業をしている美人書道家、工藤加代を使えば合田に見せる事が出来ると考えて、段取りを始める。
それは丸菱銀行後援の工藤加代の個展を、文化ホールを貸し切って一週間行う計画だ。
勿論弟子の作品の展示をさせて、姉妹を公の場に引き摺り出そうと考えて居た。
父神崎弥太郎は姉妹を、殆ど人前には出さない、外出の時も乳母が付き添い、屈強な男を運転手に付けて籠の鳥の様に育てていた。
特に二十歳までは、会社の人間の前にも殆ど出ない。
だが、噂は会社の中では囁かれて、超が付く美人姉妹だと聞いていた。
金子の作戦は合田大佐が姉妹を気に入ればを、前提に計画されていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-11 20:00:00
139569文字
会話率:12%
書生である水瀬雨月は、家庭教師の教え子である伯爵家令嬢に淡い恋心を抱く、純朴な青年。
いつものように伯爵家を訪れた彼は、そこで一人の青年に出会う。
彼の名は佐賀文晶。
英国人との混血児である彼の美しい容貌に心奪われる雨月。
しかし、人を弄ぶ
嫌いがある彼に反発するように……。
佐賀は佐賀で、雨月を面白いゲームの駒程度に思っていたが。
奔放な暗殺者の青年と純朴な書生の青年がぶつかり合い、惹かれ合う。
※あの夏の日シリーズの秋時雨で、永原と来嶋が演じた舞台を脚本風にしてみました。
台本形式なのでご注意ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-31 23:52:50
34051文字
会話率:74%
「殺して」そう言う清比古がすでに死んでいるように思えた。
「僕は不出来で役立たず。箱の中に押し込められた人形だ。一度バラバラになってまた君に組み立てられたい。そうしたら少しはマシな人間になれるような気がするよ」
清比古の過去が、高校卒業直前
の俺たちの関係を変えた。
大正時代〜昭和初期
受けは虐待の過去持ちですが、カプ外での性描写はありません。
ホラーっぽい雰囲気が漂う箇所もありますが、ホラーにはなりません。
なんだかんだ前向きな、ハピエンです。
一話に表紙が入ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-19 10:54:01
83353文字
会話率:35%
紅実は夏祭りの宵、不思議な場所に迷い込む。
そこで出会ったのは美貌の青年、紫黒。
毎年会おうと約束をした二人だが、ある年、紅実に縁談が持ち上がる。
人形のように周囲に流されて生きていた娘が、自らの意思で選んだ道は……?
※毎日20時更新、
10話完結。最終話まで予約投稿済みです。
※予告なく残酷描写や性描写が入ります。
※大正後期から昭和初期あたりをイメージして書きましたが時代考証は甘めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-29 20:00:00
35417文字
会話率:38%
昭和の初め。片田舎に裕福な夫婦がいた。しかし結婚から三年が過ぎた頃、幸せであった彼らの生活に望まぬ変化が訪れた。
逝くことを運命づけられた者と残されることを決定づけられた者、それぞれの葛藤が悲劇を生む。
より深く愛したのは――そしてより深く
狂ったのは、夫か妻か。
ネクロ狂愛企画参加作。屍は愛でますが屍姦なし。時代考証甘め。不道徳な行為・表現が含まれます。おそらく純愛の一種。メリバ注意。話によって時間が多少前後します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-30 12:00:00
42497文字
会話率:17%
昭和初期のお話。
夫を病気で亡くし、若くして寡婦となった楓(かえで)は、ある屋敷で家庭教師の職を得るために、家主(いえぬし)を待っていた。やがて楓の目の前に現れた男は、いきなり楓にこう言い放った。
「服を脱ぎなさい」
目を瞠るほどの美男に襲
われた、19歳の楓の運命は……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-25 03:00:00
9938文字
会話率:54%
タイトルでネタバレしていますが、女の子がオナってたら皮が裂けて自分が女体化スーツを着たオッサンだったと気づくお話です。
Hシーンは2回ありますがどちらもオナニーで、とにかく皮モノTSの描写をしたかっただけです。
あと、今だったら学校
に監視カメラとかあるよね~というわけで、時代設定は昭和の末から平成初期くらいです(フィルムカメラが出て来る)。
pixivにも同じ筆名で同じものをアップしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-21 20:15:33
8109文字
会話率:1%
この街には青線と呼ばれる地域がある。昭和初期の風情の残るその場所は、全国的にはあまり知られていない。ここだけの話。
最終更新:2018-02-23 21:26:27
2450文字
会話率:0%
昭和初期、親に捨てられた亜由美は希望もなく童女趣味の男達を相手に働く。その先にある希望も忘れながら。
最終更新:2018-01-09 23:07:53
1605文字
会話率:38%
昭和初期、季節は夏、小説家を目指す陰気な青年・裕吾(ゆうご)が出会ったのは人ならざる美貌の青年・セツだった。
セツに囲われ、過ごすうちに裕吾はセツを知りたいと思うようになる。
人外×小説家の仄暗いお話。
※この小説では人の形の人でないもの
として人外という単語を使用しています
※この小説はピクシブにも載せております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-02 10:49:05
12585文字
会話率:29%
昭和初期。光琉は弓術の師の友睦に道ならぬ想いを抱いている。友睦は弓術師範として大陸に渡ることになり……36歳無骨な師範×25歳門下生。短いお話。ほろ苦い風味です。(自サイト短編を加筆、タイトル変更)
最終更新:2017-06-28 00:57:02
11971文字
会話率:23%
生まれつき身体の弱い主人公と、義兄の悲しい恋のお話です。
最後までお兄ちゃん片想いです。
ハッピーエンドにはなり得ません。
主人公の性別はあえて設定してません。
お読みになる時は、ご注意ください。
大正末期から昭和初期をイメージしたお話
です。…が、その時代そのものではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-30 23:00:00
14083文字
会話率:16%
失業した男が白昼の公園で出会った少女は……
昭和初期の怪奇探偵小説をモチーフにした習作。エロとナンセンスは取り入れましたが、どうしてもグロが書けない私は氷川瓏のファンです。
最終更新:2017-03-05 22:00:00
4269文字
会話率:46%
一年に一度。
この季節にだけ情を交わす二人。
その理由は……
*この作品は、自身のサイト、及びアルファポリスサイトでも公開しております。
最終更新:2017-01-01 04:00:00
2614文字
会話率:37%
「陽だまりにて」の続編です。
おっとりとした旧士族の陽菜子と、ちょっと癇癪持ちの強引な祐輔の二人の恋物語。短編「陽だまりにて」を加筆修正致しまして、第一章に加えました。よろしくお願いいたします。5/21番外編『夕陽に君を思う(1)』を追加い
たしました。よろしかったらお立ち寄り下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-22 19:25:10
137909文字
会話率:37%
女学校へ通う教師志望の碧と大店の紙問屋の一人娘の奈々枝、画家の松田、それに没落士族からの成り上りの社長、倉橋。彼らが織り成すストーリー。大正時代から昭和初期にかけてをイメージ。恋がしたい奈々枝は次第に松田を愛するようになる。そして兄への憎し
みから恋の出来ない碧は、倉橋との結婚に悩み始めるが。松田のコンクールの一件から、次第に倉橋の手中に落ちていく碧。サブタイトルの*印はR18です。少し重ためです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-22 19:15:50
131671文字
会話率:45%
古本屋の留守番をする陽菜子は、女学校を出たばかりの旧士族の娘ではあるが、実は苦しい生活を強いられていた。そこへ大学生の志賀祐輔が現れる。
最終更新:2012-10-15 18:06:39
9697文字
会話率:30%
華族×人形職人
時は昭和初期。人形職人を目指す高沢慎介は、ある日とんでもない災難に見舞われる。師事していた師匠が、抱えていた仕事を残して蒸発してしまったのだ。
師匠の代わりに、顧客の一人である宇津木伯爵の人形を作ることに。しかし宇津木にはあ
る秘密があった。少年の人形しか愛せないという秘密が。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-18 13:20:43
48958文字
会話率:37%
「すいかずら-はじまりのとき-」の少し後の事。
雄三と蛍一の短い逢瀬です。
※ ブログにて拍手御礼小話に使用。
最終更新:2015-09-14 07:23:17
1658文字
会話率:33%
※Pixivからの転載。
昭和初期。
犬として生きなければいけない「犬」と、人として生きられない「私」の出会いと別れ。
殺人など残酷で非人道的な描写がありますのでご注意ください。
最終更新:2015-06-11 00:01:19
4785文字
会話率:0%
昭和初期。
良家の三男皆守崇は、ある日自宅の敷地内にある蔵で奇妙な階段をみつける。
その階段は地下へと続き、やがて石造りの籠へと至った。
籠にとらわれた美しい鳥。
その鳥に心を奪われたその瞬間から、崇の運命は狂い始める。
最終更新:2014-09-20 00:47:00
3656文字
会話率:34%