大学生の槇田紘一(まきたこういち)は、同じ下宿の住人で映像翻訳家の高森馨(たかもりかおる)を意識していた。槇田がかつて愛した女性に似ているからだ。馨がゲイだと知り、槇田は戸惑いながらも、ますます彼を意識するようになる。
そんな時、槇田は馨
から、昭和初期に活躍した伝説の作家、水澤泡影(みずさわほうえい)の事を聞かされる。泡影は男装の麗人とも呼ばれ、美貌と才能で名を馳せたが、ある日忽然と姿を消したという。
馨と共に泡影の失踪の謎について推理を重ねていくうちに、槇田は馨の聡明さや繊細さに強く惹かれていくのだが、槇田が自分に元恋人の面影を重ねていることを知っている馨は、誰かの身代わりなどご免だと悲しげに槇田を遠ざけ――。
※ 安楽椅子探偵風(あくまで「風」です笑)ミステリであり、ほぼ洋館内(一部は外)で二人が見聞きしたことだけを元に推理しています。なので、二人が導き出した答えが真実であると証明するものはありません。ただ、おそらくそういうことだったのだろう…と二人は確信し、推理は終わります。その点、ご承知おきくださいませ。
※少なからずミステリの要素を含みますので、ありがたくもご感想等をいただけます場合は(連載中の推測も含め)、核心部分に触れるコメントは避けていただきますようお願いいたします<(_ _)>
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-09 22:00:00
64833文字
会話率:42%
「だって…あなたには恋人がいるんでしょう…?」所属する劇団の解散を機に、父が営む探偵事務所で働くことになった等々力大輝は、人並み外れた聴力を持つ美貌の調査員、藤沢景と出逢う。
景は特殊な能力を持つことから人と関わることを嫌い、大輝とも打ち解
けようとはしなかった。
そんな景を大輝も持て余していたが、ある日、調査のために、日が暮れてから開館する怪しげな写真館に二人で潜入することになる。
そこで二人は奇怪な音に端を発する奇妙な出来事に遭遇するのだが――。
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折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-28 17:00:00
55073文字
会話率:38%