『たとえ発情に苦しみ喘ぐ竜を哀れに思い手をさしのべたとしても、発情期の黒竜とつがったら最後、何があろうとその元を去ってはいけない。彼は唯一のつがいへの執着を、どうしても止めることができないから』
遥か東方の國にて。四つ翅商会ではたらく花緒は
、上司のつきそいで高貴なる竜族の祝言に招かれた。このたびの婿は、竜郷を統べる『竜宮殿』。彼は幼い頃から許嫁である人間の娘を一途に愛し、発情期を迎えた頃にようやく心を添わせてくれた彼女とつがい結ばれたにも関わらず、婚姻直前に逃げられたのだという。竜は激情の種族。裏切られた悲しみ、怒りは深くも、未だに唯一のつがいである彼女を諦められずにいた。竜郷をあげての祝言の祭りの見物中、花緒が目にしたのは、望まぬ婚姻を遂げさせるべく屈強な身体を縛り上げられ、屈辱と怒りに震える漆黒の竜宮殿、その名は黒曜。花緒はたしかに人間である。だが長い年月、見目が変わらず、そして過去の記憶がなかった。
◆性描写がある回には※がついています。
◆評価や感想を頂けるととても励みになります。匿名ご希望の方はマシュマロへ。(返信はツイにて)
マシュマロ
【https://marshmallow-qa.com/kitamayuri】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 22:14:41
115295文字
会話率:28%
花の国に住む貴人、白百合公リーリヤは貴族であるのに労働を好み、宮殿内では変わり者として知られていた。
長らく不在の王の代理を決める争いが起こり、リーリヤもその代理に選ばれてしまう。後ろ盾のないリーリヤの身辺警護をすると名乗り出たのは、一人の
人の子。彼はかつてリーリヤと一夜を共にした、人斬り王子と恐れられるジェードだった。
顔のない王、奪い合う冠、花の太陽と宝石の王子達。
稀代のお人好しと呼ばれる「千年散らずの白百合」と、彼に愛を誓った翡翠の王子が、世界の謎を解き明かす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-11 18:00:00
21842文字
会話率:38%
「ルシャナの仏国土」シリーズ第五章。物語はこの章で終わる。
科学技術立国アルリニアでは自然災害が続いていた。ルマールきょうだいのひとり、シャンメイは環境設計学を駆使して、国を救おうとする。
一方、その兄サラサことラルフ・スペンサーは、カ
レナルドの内乱で焼き打ちされた宮殿から皇帝の家族を連れ出して保護した。彼らはある場所に匿われる。
「ルシャナの仏国土」シリーズの最終章は、惑星全体の危機に覚者ルシャナ自らが菩薩たちと共に立ち向かう物語を描く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 11:11:41
84970文字
会話率:47%
〜突然現れた溺愛従兄×愛情不足のへそ曲がりキラキラ王子〜
ル・グラン(大王)の称号の相続をめぐり、神聖ウェヌス王国の王子ルイの前に現れた従兄のユリウス。ユリウスは山奥の修道院育ちの野生児で、自分に自信が持てないルイはユリウスに劣等感を抱く
。
王位継承を巡りライバルとなったふたり。ルイは王座を得る代わりに「一番大切なものを差し出す」と悪魔と契約してしまう。
ライバル同士のはずなのに、ユリウスはルイを溺愛しはじめてーー
※エブリスタに置いていた続編をこちらでも連載することにしました。(2023.4.21)『ルイ・ル・グランを繋げて』https://estar.jp/novels/25972770
※ユリウス20歳誕生日特典&挿絵イラストをを追加(2023.3.14)
※月のワルツ(11)に自作の挿絵を追加(2023.1.13)
※真夏の恋人たち(2)に自作の挿絵を追加(2023.1.23)
※えっちなことをしているページには☆をつけておきます。
※エブリスタにも同じものを掲載しています(完結済み、約14万字)
※設定としてはフランスのブルボン朝、ヴェルサイユ宮殿などをモデルにしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 10:03:44
190959文字
会話率:39%
巫覡の一族に生まれた双子の姉弟、ナトリとトトリ。
姉のナトリと皇族のミズヤレハナは婚約するが、彼と恋に落ちたのは弟のトトリの方だった。
しかしミズヤレハナは大皇に即位する際、トトリを切り捨てた。そして失恋に苦しむトトリがようやく立ち直った時
、ナトリは病で亡くなってしまう。
反目している隣国にナトリの死を悟られないため、トトリは披露宴を乗り切るための身代わりの花嫁にならざるを得なくなる。準備のために宮殿に入ったトトリとミズヤレハナの間には、ナトリの残した託宣が関わってきて――。
婚約者を選んで受を捨てた王攻✕捨てられたやさぐれ受です。
■改稿は誤字脱字・ニュアンス修正です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-23 21:03:19
112068文字
会話率:44%
百華仙の元で修行をしていた駆け出しの仙人で庭師のヒスイは、天帝の宮殿に呼び出される。そこで告げられたのは病で衰える天帝の為の庭――「神の庭」を、守護仙たちに力を借りて共に創れという勅令だった。
自分の出自もわからず、守護仙たちは曲者揃い。翻
弄されながらも「神の庭」を創ろうと決意するヒスイ。作り終えた時、なにが待っているのか知る由もなく――
■カップリングは固定です。
■昔自サイトで少し発表していました。
■不定期更新です。
■改稿は誤字脱字・言葉のニュアンス修正です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-21 08:00:00
19917文字
会話率:52%
ヴァルトリア帝国の若き皇帝レイヴィスは、ヴァルトリアの至宝と呼ばれるほどの美しい男だった。そんなレイヴィスは、周囲の女性に求められることに飽き飽きしていた。ある時、宮殿内で病が広がる。未知の病に、どんな病も癒す絶世の美姫の噂を聞きつけ、ルチ
アの元を訪れる。そこで、レイヴィスはルチアの美しさに恋に落ちる。しかし、ルチアはどんな男からの求婚も受け入れない、難攻不落の美姫であった。
「俺はあなたの全てがほしい。だから逃がさない。」
初恋に奔走する皇帝レイヴィスと、秘密をかかえ恋に踏み込めないルチアのラブファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-17 18:33:13
35714文字
会話率:52%
これは、とある聖王国の聖宮(宮殿)に従事する侍女が魔族に堕ちていくお話です。
ライマノール聖王国は、国として岐路を迎えていた。
最高権力者である聖女イルスメラは、年老いてなお後継者を定めることができず、聖騎士団、神殿、貴族の三つの派閥
に分かれて水面下で政争を繰り広げていた。
自らの死期が近いことを悟った聖女イルスメラは、かつて自らが手を差し伸べ、救った侍女ディーラの幸せを願い、結婚して聖宮(聖女の宮殿)を離れることを勧めるが、ディーラは最後まで主に仕えることを選択する。
聖宮の警護官、クレッドはディーラへ求婚するが、聖女イルスメラへの忠誠を第一に考える彼女にすげなく断られる。ディーラをあきらめきれないクレッドは、聖宮に密かに隠れていた魔族の囁きに唆されて、眷属と化し、ディーラを手に入れようとするが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-13 17:02:30
30132文字
会話率:56%
【pixivより転載】
久々のファンタジー舞台の長編エロ小説です!
・・・実は自分で書いたファンタジー舞台の小説の中では、
亡国の女王アントワーヌ・少年新郎と迎える淫靡な「嵌合式」! ~数万の民に祝福され王子の初物ペ〇スで膣奥を
愛でられる女王様の垂らす淫ら汁~
・・・が好きだったりします、あまりに性的嗜好がニッチ過ぎで悲しいくらいにウケませんでしたが(笑)
今回は、その自分の中でグッときたシチュエーションを180度ひっくり返して、国民に慕われる美しく慈悲深い女王様の真の姿は・・・という「逆転の発想」でいってみました(懲りないヤツ)
テーマは例によって「他人による性〇支配」と「少年と熟女」そして最大のテーマは「母子相〇」です!
【あらすじ】
ドラコニア地方の西に位置する大国「聖シャルーヌ王国」を治める美しい女王様、ヴェルリータは、良政を敷き、民の幸せを第一に考え、貧しい者を慈しむ「名君」としてその名声が響いていました。
民は美しく慈愛に溢れる彼女を「慈母女王」の二つ名で呼び敬愛していたのです。
・・・イグネリア歴566年。
国境紛争に端を発した隣国・ベルドリア王国との戦争に勝利した彼女は、捕虜になった同国の王妃エリミア妃とミラン王子の母子を民の前で赦し、逆に客分として自分の住んでいるマグノール宮殿に保護すると宣言します。
その慈悲深い女王の裁断に感動し、改めて敬愛の念を深める聖シャルーヌ王国の民。
・・・しかし、そんな慈悲深いヴェルリータ女王には「裏の顔」が・・・。
【登場人物】
●ヴェルリータ女王(38歳)
聖シャルーヌ王国の第107代女王。
殿下とは数年前に死別し、子供もいない気高い女王陛下。
国民思いの名君として尊敬を集め「慈母女王」の二つ名で国の内外に知られている。
●エリミア妃(33歳)
ベルドリア王国の王妃。
夫である国王ヴィゼールが戦死したために、自由都市に亡命しようとしていたところを捕まる。
白い肌、小柄だが肉感的なボディが魅力的な美女。
ミラン王子の母。
●ミラン王子(〇〇歳)
ベルドリア王国の王子。
母のエリミア妃と共に国外に逃避行中に聖シャルーヌ王国軍に捕まる。
サラサラの長い金髪が美しい美少年。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-08 21:50:12
121844文字
会話率:37%
【pixivより転載】
ここしばらく、驚異の画像生成AI「Stable Diffusion」にドハマリしておりまして、執筆をほとんどサボっておりました・・・申し訳ございません。
さて、書き溜めのストックも尽きてきましたので、ちょっ
とリハビリがてらに軽い短編を書いてみました。
今回は原点に立ち返って「少年と熟女」そして「前立腺」(笑)
なお、表紙画像は「Stable Diffusion」で生成しました!
小説の表紙や挿絵をAIに描かせる・・・面白い時代になったなぁと思います。
また、私が好きな投稿作家さんのスタイルを真似て、男女の性器の直接的表現を可能な限り使わない「縛り」で書いてみました・・・いつもの実験です。
約2万字の短編です。
【あらすじ】
広い豊かな国土と良質の港、多数の植民地を持つ大国「アルンデール王国」
その首都の外れの小さな田舎町に住む鍛冶屋の息子・クルツは、ひょんなことから女王暗殺の為に潜入した敵国の特殊部隊員の検挙に繋がる大手柄を立てます。
その褒美として宮殿に招かれ、民から愛される美しくて優しい女王・リネラ陛下に謁見する栄誉を賜るクルツ。
しかし、数々の褒美とは別に、38歳の美貌の女王陛下自らが、クルツに「ご褒美」をくださるというのです!
・・・そのご褒美とは一体?
【登場人物】
●リネラ女王陛下(38歳)
アルンデール王国の女王で5年前殿下を亡くした未亡人。
民思いの優しい性格と素晴らしい美貌で国民に慕われている。
●クルツ(〇〇歳)
首都リーンの近くのマルトア村の鍛冶屋の息子。
偶然、敵国による女王暗殺計画を阻止する大手柄を立て女王から褒美をもらう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-17 21:57:22
24009文字
会話率:49%
【pixivより転載】
最近疲れでなかなか筆が進まず停滞気味ですが、久々の新作です。
珍しくファンタジー舞台・・・というよりは「RPG」舞台の内容と言った方がいいでしょう。
魔物が跋扈する世界で、悪の元凶「魔王」を倒すクエストを
続けていた少年勇者ファルス!
パーティの仲間は彼を除いて皆ヤラれてしまいましたが、ファルスは運よくダンジョンの地下13階にある「魔王の宮殿」までたどり着きくことが出来ました。
ついに始まる魔王とのファイナル・バトル!・・・そこでファルスを待っていたのは・・・。
リハビリがてらに、できるだけコンパクトにまとめてみました。
なお主人公の名前「ファルス」はフランス語では卑俗な寸劇、ギリシア語では「勃起チ〇ポ」(!)の意だそうで・・・ダブルミーニングです(笑)
【登場人物】
●ファルス(〇〇歳)
主人公、レベル88。
パーティは全滅するもダンジョンの最下層、魔王の宮殿までなんとかたどり着く。
武器屋で全財産、999ゴールドを払って伝説の聖剣、エレクスの剣を手に入れた。
●魔王
地上にモンスターを送り出し人々を困らせている悪の元凶さん!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-20 17:51:14
32725文字
会話率:44%
メス奴隷ハーレムはレイプして手に入れろ♥️のおまけです
クリスマス記念として。
最終更新:2022-12-21 21:33:43
2459文字
会話率:33%
田舎の領主の娘として生きてきたティナは、ある日突然やってきた青年クレイグから、自分が国王の娘であることを知らされる。
クレイグは現王太子だが、陰謀により「本物」のティナと入れ替えられた「偽物」の存在にすぎないとも。
ティナを完璧な姫君として
宮殿に迎え入れることが最後の使命だと言い親身になってくれるクレイグだが、時おり死にそうな暗い表情を見せてくる。
闇堕ちモードの童貞殿下を助けるため、ティナは問題の解決策として彼に結婚を申しこむが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 19:00:00
144474文字
会話率:38%
数百年に一度、ウィンザー帝国に生まれると言われる伝説の乙女「花人(フェデフルール)」。
その胎に子を宿らせた為政者の国は、数百年に渡り栄えるという。
捕らえられ、宮殿で密かに飼われていたフローラに皇帝は言った。「必要なのはお前の躰(からだ)
だけ。お前は子を産む器に過ぎない。」と。
…なのにその舌の根も乾かないうちから、溺愛してくるのはどういうことなのか…。
これは、不遇の少女と冷酷と言われた皇帝が紡ぐ愛の物語である。
鬼畜・残酷行為が苦手な方は本作はお控えください。
作者は悪役は人間扱いしない主義ですので、罵詈雑言あびせますし老若男女関係なく徹底的に報復します☆
Rシーンにはサブタイトルに☆をつけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-30 20:30:32
100599文字
会話率:35%
宮殿の敷地内にある倉庫。
そこは有名な逢い引きスポットで、王宮に勤めるメイドと騎士がこっそり会っては性欲を発散させる場となっている。
今日もメイドが騎士二人と身体を弄りあっているのを、私は窓の隙間から見ていた。
私、マグダレナは
お世話になっているメイドのエリーゼに頼まれて、使用中に邪魔が入らぬように見張るという雑用をしている。そのついでに彼らがまぐわう様子を見ながら私も昂った身体を慰める日々。
ところがそこにバルドゥイン王子がやってきてしまい――
訳アリ潜入調査中のメイドと野望に満ちた元婚約者の第二王子のラブロマンス。
※毎日完結まで更新。2万文字に満たない中編です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-28 22:00:00
14986文字
会話率:45%
帝国の美しい銀獅子と呼ばれる若き帝王×呪いにより醜く生まれた不死の凶王
帝国の属国であったウラキュアの凶王ラドゥが叛逆の罪によって、帝国に囚われた。帝都を引き回され、その包帯で顔をおおわれた醜い姿に人々は血濡れの不死の凶王と顔をしかめるの
だった。
だが、宮殿の奥の地下牢に幽閉されるはずだった身は、帝国に伝わる呪われたドマの鏡によって、なぜか美姫と見まごうばかりの美しい姿にされ、そのうえハレムにて若き帝王アジーズの唯一の寵愛を受けることになる。
なぜアジーズがこんなことをするのかわからず混乱するラドゥだったが、ときおり見る過去の夢に忘れているなにかがあることに気づく。
そして陰謀うずくまくハレムでは前母后サフィエの魔の手がラドゥへと迫り……。
かな~り殺伐としてますが、主人公達は幸せになりますのでご安心ください。絶対ハッピーエンドです。
シブのほうにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-29 20:53:01
109399文字
会話率:32%
旧タイトル「初恋の味はアップルパイ」
ある日、朝槻夕(あさつき ゆう)は不思議な夢を見た。西洋の宮殿で殺されそうになっていた子どもを助ける夢だ。警戒心が強く自分の存在を呪っていた子どもに笑ってほしくて、夕は自分で作ったアップルパイを食べさせ
て「産まれてきてくれてありがとう」と告げる。夕に抱きしめられた子どもは大声を出して泣きじゃくった。その子どもは銀色の髪に蒼い瞳をした可愛らしい女の子だと夕は思い込んでいた。不思議な夢を見た後、夕は従兄弟の宮守鈴(みやもり すず)と一緒に異世界へと迷い込んでしまう。可愛らしい容姿の鈴は神子として周囲から持て囃され、夕は敵意を向けられた。この世界では黒は不吉の象徴とされ黒髪黒目の夕は牢屋で過ごす事となる。しかし、鈴の助言もあって牢屋での生活は短期間で終わり、二人はソレイユ国の第一王子、ユリウス・ルミエールと出会う。ユリウスは銀色の髪に蒼い瞳をした美青年で、夕が夢で助けた子どもの容姿に酷似していた。
※メインは第一王子×平凡な学生で複数CPあり。こちらに投稿する為に加筆修正していますが内容は同じです。
この作品は(http://m-pe.tv/u/?shiki31)とpixiv(1章と2章まで)とアルファポリスさまにも掲載している長編小説です。
2022年8月19日本編完結しました。
2024年9月22日。タイトル変更、後日談に少し加筆修正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-19 21:00:00
268245文字
会話率:56%
魔力保有者が激減し、どんなに弱くても何らかの魔力を持つだけで持て囃されるヴァンメル帝国で、子爵令嬢フィリアは社交界デビューを婚約者から台無しにされ、世を儚んで神殿に身を寄せようとしていた。
そんなフィリアには秘密がある。伝説の聖女と同じ「
光」の魔力があるのだ。しかし実際は癒しの力も使えず、魔力持ちなら美しいはずの容姿も平均以下。おそらく生後すぐに行われた魔力測定が間違っていたのだろう。引っ込み思案であがり症の彼女は自分のことを何の取り柄もない「できそこない」だと思っていた。
そんなある日、マロリー子爵家に宮殿から招待状が届く。トラブルでデビューできなかったフィリアのために、皇太后自ら拝謁の場を用意してくれるというのだ。
最後の思い出にと宮殿に赴いたフィリアだったが、なぜかそこに即位したばかりの皇帝までが現れて……
コンプレックスまみれで自己肯定感低めの女の子が、溺愛されるうちに少しずつ自信を取り戻していくお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-12 00:00:00
124953文字
会話率:42%
BL・過激表現有りです。
夏の国は夏至祭を迎えた。フレイ王は祭祀を司る月宮殿へと足を運ぶ。巫師(ふし)による国の行く末を知るための「未来視」と呼ばれる儀式を行うのだ。
未来の隙間を垣間見るためには巫師が強い恍惚状態(エクスタシー)に入る
必要があった。少年巫師は神官に手伝ってもらいながら身体を踊らせ、王の御前でしだいに高みへ昇っていく。
儀式が終わり、王は少年の名を呼んだ。
エブリスタでも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-23 17:19:06
5671文字
会話率:27%
帝国西の部落の長の子・タタは、故郷の村を滅ぼされ王都の宮殿へ売り飛ばされてしまう。そこで内庭小姓として働くことになり、飛ぶ鳥落とす勢いの美貌の小姓頭・ラティーシャに拝謁するのだが、なんとその彼こそは、昔タタのせいで奴隷へと身をやつしたかつて
の幼馴染だったーーー。
陰湿で権力のある美形が因縁のある昔の幼馴染を宮殿で好き勝手にいじめ、それを王様に知られてエロいお仕置きを受けるという話。リバあり3Pありなので注意。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-27 08:30:00
14940文字
会話率:41%
ローザは27歳のジュエリーデザイナーだ。父とローマでブラッテンという宝石店で働いていた。ある日ボルブルク国から首飾りの修復を依頼される。父のアントニオが過去にその国からの仕事をしたことがあったからだ。だが、父は心臓を患っているのでローザに
仕事が任された。ローザは早速ボルブルク国に向かう。ボルブルク国にはニースの空港コートダジュールから車で向かう。だがコートダジュール空港をおりて何者かに車に引き込まれそうになる。そこにちょうどアダムが居合わせ助ける。アダムはボルブルク国から首飾りの修復をする間の警護を頼まれたシークレットユニバーサルという警備会社のCEOだった。ローザは腕に怪我をしてアダムはホテルに連れて行って手当てをする。そしてふたりは情熱のおもむくまま関係を持ってしまう。ローザはそのまま迎えが来た車で去ってしまう。だが翌日ふたりは宮殿で再開して驚く。互いを意識しないように仕事に集中しようとするふたりだが、アダムは彼女が、ローザは彼が気になって仕方がない。だが国王の侍従のクルムから大変な秘密を聞かされる。おまけに父を殺すと脅される。ローザは首飾りの偽物、そして本物を完成させなければならなくなる。ローザはアトリエにこもり、ひとりで秘密を抱えて首飾りの作成に奮闘する。そんなローザを見るうちにアダムの心は次第にとりこにされていく。ローザも彼を必要として行くようになる。だが、ローザにはやらなければならないことがあった。彼女は首飾りが完成すると行動を開始する。アダムはそんな彼女を誤解してしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-22 06:28:05
85954文字
会話率:27%
田舎育ちの領主の息子ティフルーグは嬉し恥ずかしぴっかぴかの童貞だった。ある時辺境伯である父の遣いで王都に行けることになり、王都の綺麗な娼婦のお姉さんに童貞を奪ってもらおうとたくらんでいる大志あるぴかぴかの童貞だった。
だが彼は知らなかったの
だ。平々凡々で3歩歩けば顔も思い出せなくなるような地味さと評判の自分とうり二つの父が、かつての宮殿で麗しい王子様と美貌の妹姫とどろどろぐっちゃぐちゃの宮廷史に残る三角関係を繰り広げていたなんて…。時を経てその麗しい王子様が王様となり、その息子である目もくらむような美丈夫の王子様は親からなんと聞かされているのか、出会った時からティフルーグに並々ならぬ関心があるらしい。そんなことよりも童貞を捨てに娼館に行きたいのに、なぜか王宮から出られない。ああ、王子、童貞処女にそんなご無体な!
※リバはありません
王子×辺境伯の息子 美形×平凡 執着攻め ヤンデレ攻め 従兄弟 親世代 子世代 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-17 02:00:00
80038文字
会話率:53%
【角川ルビーコレクション様より書籍発売中です】
暗く狭い洞窟のような場所で搾取されて暮らす小さな”オイ”は、現実とは違う暖かで幸せな夢をいつも見ていた。その頃竜の王国バーナドンヤでは当代の竜王の妃がもう20年も行方不明だった。竜王はいなく
なった銀の妃(イルカヤンヤ)を狂おしい程に求めていた。
かわいそう不遇主人公が幸せになるお話です。予告なく暴力描写や℞18な内容等入ります。(>v<)攻めと女性の絡みがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-17 23:00:00
123160文字
会話率:33%