シュリは子供の頃からずっと、年上のカイゼルに片想いをしてきた。彼はいつも優しく、まるで宝物のように大切にしてくれた。ただ、シュリの想いには応えてくれず、「もう少し大きくなったらな」と、はぐらかした。月日は流れ、シュリは大人になった。ようやく
彼と結ばれる身体になれたと喜んだのも束の間、騎士になっていた彼は護衛を務めていた王女に恋をしていた。シュリは胸を痛めたが、彼の幸せを優先しようと、何も言わずに去る事に決めた。どちらも叶わない恋をした――――はずだった。
※関連作がありますが、これのみで読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 17:00:00
30237文字
会話率:33%
突然、見知らぬ島に強制的に招かれた『彼』は、冷静さをかなぐり捨てたくなっていた。
トンデモ発言ばかりしてくる奇天烈な娘が、何を血迷ったか『処女の自分を抱け』などと迫ってくるせいだ。
冗談ではない。女性は苦手だ。更に言うなら、触れた事も無い。
生涯独身で良いと胸に誓ったというのに――――どうしてこうなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-04 06:00:00
109488文字
会話率:45%
とあるダンジョンで「融合の指輪」を手に入れた駆け出しの少年冒険者たち。
指輪による融合で、強力な力を持つ『女性』に変身できるようになった彼らは、次々と功績をあげてゆく。
とあるダンジョンで『彼女たち』が手にした宝石。それは、彼らが手にした指
輪に影響する──「まもののこころ」という宝石だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 00:04:34
19111文字
会話率:57%
駆け出し冒険者たちがまず初めに挑む「はじまりの洞窟」。そこで見つけた宝箱にはテレポーターの罠が仕掛けてあり、
初心者冒険者に過ぎない少年4人は真っ暗な魔窟(ダンジョン)に放り出されてしまう。
警戒しつつも彼らが見つけたのは、不思議な輝きを湛
えた赤色と青色の指輪だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 21:11:02
18189文字
会話率:62%
男子は全て凶戦士という公爵家があった。魔獣の多いこの国では戦闘において重宝されている家系である。一族の者は全て軍に所属し、一騎当千の彼らだが、一方で、思春期にコントロールできない力を持て余し、暴力事件を起こすのが常であった。
公爵家といえど
も事件を起こすと予測が経つのに、むざむざと被害者を出すわけにはいかない。
多額の金とひきかえに、暴力事件の被害者となるべく、その一族の次男と同じ学園に入学した、男爵家のさえない三男坊が主人公。
凶戦士の卵×2年間家のために金で身を売った主人公。
レイプシーン残酷な描写あり。
少し番外編掲載します
別名義でpixivさんに載せてます。少しだけ加筆訂正しました。
別タイトルでアルファポリスさんの第11回BL小説大賞にエントリー中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-29 16:06:12
38934文字
会話率:29%
【電子書籍化決定致しました】
アレス王国には三人の王子がいる。第一王子のアーロン、第二王子のジュードはアルファだが、国王が王妃の侍女に生ませた腹違いの第三王子、キーランだけはオメガだった。
キーランとその母、姉弟たちは王宮には住まわせても
らえず、生まれた時から差別され、蔑まれて生きてきた。そんなキーランの夢は「家族が何の心配もなく毎日幸せに暮らせること」
王国では20年に一度、18歳以上の王子たちが魔王の財宝を守るドラゴンを討伐するという祭事があった。だが今までドラゴンなど一度も現れたこともなく、討伐は形ばかりの出来レース。
王子たちは討伐に参加する前に、一生の相棒となる魔獣を召喚する儀式を行う。しかしキーランが召喚したのは、前代未聞の世にも美しい美少年の姿をした魔獣だった。
その上、討伐に本物のドラゴンが現れて国は大騒ぎになり……!?
普通に生きたいだけなのに、最凶アルファに溺愛され翻弄される苦労人王子のちょっとエッチで元気がでるラブコメです。
※最凶アルファ(銀髪美少年15歳)×苦労人オメガ(黒髪美形18歳)
※1000文字程度の更新予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-25 16:32:11
152442文字
会話率:48%
人々を餌と見做す「悪しき魔物」と、人々と共存する穏やかな気性の「善き魔物」がいる世界。
辺境の村で「悪しき魔物」に生贄として捧げられそうになっていたステュは、寸でのところで「正義の勇者様」にしては目つきが鋭すぎるディナイに助けられた。
「俺
と来るか」
「行く!!」
「一切迷いなしに即答か」
「だって行くとこないもん、何でもします! 荷物持ちでも! 魔物を誘き寄せる餌でも! 何でもやります!」
幼い頃に両親を亡くし、不吉な厄介者として扱われてきたステュ。生まれ育った村を去り、ディナイと旅立つことを決意したのだが……。
「今日からここがお前の仕事場だ」
「ここ? ここって……?」
「娼館だ」
(あ、あれぇ……?)
――美しい白亜の島で、ディナイの妹が女主人として君臨する高級娼館の下働き(女装必須)として、ひとりぼっちだったステュの新しい日々が始まる。
【ステュ/十五歳~】
辺境の片田舎の村育ち。ハチミツ色の髪。メイド服が似合う容姿。父親は村の外からやってきた旅人で、余所者と一緒になった母親は実家から絶縁された。村人にも敬遠される中、曾祖父だけが優しくしてくれた。六歳の頃に両親は他界。勇者様がお姫様を助ける絵本がかつての宝物。
【ディナイ/二十六歳~】
一匹狼タイプの勇者。長身で黒髪。鋭すぎる目は猛禽類を彷彿とさせる。十六歳で初武者修行を経験している。かつて妹以外の家族を「悪しき魔物」に屠られた。今は無償で危険が伴う魔物討伐に出向くことも。皆に平等、さり気なく情に厚い。しかしステュと出会って、後にある変化が。
■□■
このお話は過去の自作短編を大幅に加筆・修正したものです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 22:00:00
54523文字
会話率:43%
会社員の清野は突然催眠の能力を手に入れた。小心者だった清野は、今まで通り仕事をこなしつつ、こっそりと職場の可愛い女の子をセフレにして楽しむことにした。
「宝くじに当たった時に渡される冊子にも、会社はやめるなって書いてあるらしいし。」
最終更新:2023-11-18 23:34:00
68145文字
会話率:52%
【|覇愛鳥学園《はめどりがくえん》】に通う高校1年生の|茶頼勝《ちゃらいまさる》。まともに授業も受けずに友達の|桐生天牙《きりゅうてんが》とバカばかりの自堕落な毎日。当然周囲の評価は最低最悪であった。
ある日、勝は頭部に衝撃を受けたこ
とでエロゲーの世界だったと知ることに……
ただイチモツだけは他の人より秀でていたモノを備えていた勝。そして、さらにこの世界のヒロインの雌どもにブッ刺さりまくる環境だった模様──
エロゲー世界の主人公でもない勝がイチモツを用いて奮闘していく学園物語である。
※イラストは全てNovel AIで作成されたものです。
※1/14 日間ランキング1位
※1/14 週間ランキング2位
※2/5 月間ランキング2位
【200万PV到達】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 22:21:34
88639文字
会話率:53%
プレイヤーが己の「財宝カード」を賭けて戦うカードゲーム「マクガフィン」。
突如として現れた7枚の特別な財宝カードと、妖艶な女性型モンスターを駆使する者たち。
誇りを持って戦うか、誘惑に屈して破滅するか。
プロの「マクガフィン」プレイヤーを目
指す青年が、恐ろしい戦いに巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 07:19:47
342861文字
会話率:29%
プレイヤーが己の「財宝カード」を賭けて戦うカードゲーム「マクガフィン」。
突如として現れた7枚の特別な財宝カードと、妖艶な女性型モンスターを駆使する者たち。
誇りを持って戦うか、誘惑に屈して破滅するか。
プロの「マクガフィン」プレイヤーを目
指す青年が、恐ろしい戦いに巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-19 12:49:18
10414文字
会話率:20%
セレンディエール王国には建国にまつわる寓話があった。
豊穣を司る女神ユニより宝珠とその宝珠の持つ力を賜った、始まりの王の子どもたちに関してである。
紅色の宝珠は「遠耳」隣国の果ての地で灯される炎の揺らめきまでも聞き取ることができ
る。
黄金の宝珠は「佳き声」 強い感情を込めて発言すれば、聞くもの全てを魅了し、相手の自我を奪ってでも従わすことができる。
蒼の宝珠は「気配を辿る鼻」 匂いを元に姿なき存在を見つけ出すことができる。また姿を偽ったとしてもその匂を変えることは不可能。
翠の宝珠は「命の手」 鼓動が止まらぬ限り己の命の燈を削って癒すことができる。
色なしの宝珠は「透き通る瞳」 眼にしたものの「行い」、そのもの自身の「出自」や「祈り」を見ることができる。
そんな寓話が語り継がれている王国の片隅の領地で育った青年アシュレイ。
亡くなった母は貴族かも知れないと思いながらも、日々の穏やかな暮らしに満足していた。目下の目標は王都にある王宮学院の入学試験合格を果たすこと。
ある日、彼の元に王都よりエディタと名乗る公爵夫人の迎えが来る。母と知り合いらしい彼女と共に王都へ行くことをアシュレイは決意するが、アシュレイは己の「出自」を知らされる。
※予告なく残酷な描写や凌辱描写が入ります。ご注意願います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-17 20:00:00
210673文字
会話率:44%
鬼の国。それはある一人の騎士がおさめていた負の者たちが集う小さな国。王が居ずとも騎士は皆に慕われ崇められていた。その騎士の左手首には強力な呪物の腕飾りがあり、それには心があった。
騎士であるナノは形見であった腕飾りを呪物とは知らず生前からず
っと肌身離さず大事にしていた。
ある日、不幸にも突如厄災が鬼国を襲った。
「ナノを守りたい」その一心で腕飾りは自ら呪いを解放しナノを助けた。しかし、解放と共に呪縛が解かれた呪物は粉々に砕け散り静かに消えた。
ーーーーそして16年の時が経ったある日、その呪物は宝石(少女)となり転生した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 21:29:36
299文字
会話率:13%
お宝目当てに廃館に忍び込んだトレジャーハンターがベッド型ミミックに襲われて性的に食べられちゃうお話です。トレハンくんは最後死にます。軽い捕食描写があります。
Pixivに投稿したものと同じ内容です。
最終更新:2023-11-13 23:16:30
10513文字
会話率:26%
【Club Versailles Series Ⅱ】
ある日、元人気ボーカリストのイケメン副社長 円行寺彰は
ある事がキッカケで、最強シンデレラの星野恵と運命的な出逢いを果たしたが、
恵はなんと……国宝級のバカ子だった!
敬語の長髪イ
ケメン彰と小さな最強シンデレラ恵の愉快な恋物語。
この作品はClubベルサイユシリーズの第二弾となっておりますが、
お話の内容はシリーズ毎に登場人物や世界観など、
全てが完全に独立したストーリーになっているので
『Crimson Light』単体でも全く普通に読む事が出来ると思います。
どうかご安心下さいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 00:29:55
89814文字
会話率:17%
Asteria Series Ⅰ
第一章【冬のダイヤモンドと流星剣】
第二章【夜空に煌めく異世界の巫女】
ある日、冬のアダマントと呼ばれる不思議な宝石の能力によって
地球の映像を目撃したアダマンティウス帝国の第一王子アレックスは
その映
像に映っていた黒髪の女に強く心を惹かれてしまったが、
なんと、その女は星神の巫女の子孫である、星上野美湖だった。
異世界と現代を結ぶ宝石に導かれた『最も光り輝く者』と『巫女』の宿命
アダマンティウス帝国の第一王子アレックスと、作詞家美湖の素敵な恋物語
※尚、このお話は前半部分がアレックスの逆トリップ的なストーリーで、
物語の後半からが、ヒロイン美湖の(かなりおバカな)異世界転移物語になります。
ブクマ・評価をしてくれた読者様、ありがとうございました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-15 20:05:39
137687文字
会話率:29%
Asteria Series Part Ⅱ
【冬のダイヤモンドと流星剣】
ある日、冬のアダマントと呼ばれる不思議な宝石の能力によって
地球の映像を目撃したアダマンティウス帝国の第一王子アレックスは
その映像に映っていた黒髪の女に強く心を
惹かれてしまったが、
なんと、その女は星神の巫女の子孫である、星上野美湖だった。
異世界と現代を結ぶ宝石に導かれた『最も光り輝く者』と『巫女』の宿命
アダマンティウス帝国の第一王子アレックスと、作詞家美湖の素敵な恋物語
※この物語はAsteria Series Part Ⅰの続きになっておりますが
Part Ⅱのストーリーは基本的に美湖のターンで進行していく事になるので
アレックス編よりも巫女編の方が多くなっています。
つまり美湖の出番が多いと言う事なのでバカヒロインが苦手な方はご注意下さいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-03 12:28:34
12380文字
会話率:27%
よくある話だ。よく聞く話だ。簡単な話だ。
夜を避ければいいのだろう。
嘘か真かこの目で見るまでは確かではないが、我々のような根無し草にとっては邪魔の入らない興味深い話。手練れ無敗の一団として幾多の武勲と名声を勝ち得ていく為には無視できな
い魅力。
亡国。とうに滅び、住まう民も枯れ、誰一人近寄るものがなくなった古城には、今や魔物が棲みついて久しい。
周辺を恐怖で支配してきた城の成り立ちはあまりに古く、陥落した歴史さえ詳しく知られていないが、最後の城主には美しい三人の娘がいたという。
城が朽ちた今でも夜になると姿を現す三姉妹の霊なのか。
彼女達は死んだ今でも城に遺された莫大な財宝を魔物たちと護っているのだろう。
それらが真実なのか? かくして幾多の諸悪を滅し武勲を挙げてきた英雄らは降り立った。
しかし………
一人倒れまたひとり倒れ、そうしてただ一人残り絶望する。
気が付いた時には既に囚われていたと。彼女たちはあまりに強大過ぎたのだ。
仲間と等しく死地へ旅立てていたのならどんなに幸せだったろう。
そんな虚ろから現実に目覚めたあなたが延々と味わう恐怖と悦楽の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 17:04:01
18994文字
会話率:31%
この世界とは別の世界、美しい天使達が暮らす空中庭園がありました。
そこに集うのは創造主に愛された種族。
特別な楽園。
美しい自然に囲まれ、美味しい果実をついばみ、歌を口ずさみ、花を飾り、舞を踊り、愛を語り合う。
今宵も月下のあちこち
で愛を謳う嬌声が聞こえる。美しくも淫蕩で終わりなき交合を激しく求め合う姿。
マリーエルと呼ばれる一人の天使。
これは後に豊穣の天使と呼ばれる、最も優しく、最も危険な至宝天使の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 21:00:00
82853文字
会話率:30%
ある日森の中で負傷して倒れていた獣人を助けたヒロインが施した禁術がキッカケで、想いと欲望を自分の中に留めておくことが出来なくなった男達のヒロインを廻る恋愛ファンタジー。
最終更新:2023-11-08 17:17:51
4737文字
会話率:30%
年下騎士×小悪党面盗賊。
年下美人が自由人に振り回される話。
最終更新:2023-11-04 12:51:59
151642文字
会話率:36%
とある落ちこぼれの少年は散歩中、空気の読めなさが災いして三度目の交通事故に遭う。死ぬ間際、異世界で冒険したかったという少年の転生願望を聞き入れた女神は少年を女神の使徒『レイヴァー』へ転生させる。
超人的な体力・魔力・精神力・容姿を備える勇者
ラミエルとして生まれ変わった少年は、転生の代償として女神に従い『魔宝』を探すため多次元を冒険することに。歴代レイヴァーの装備を引き継ぎ、圧倒的な力を得て魔導院での勇者生活を楽しむラミエル。
しかし、仕える女神が怪しさ全開で…?
死神たちの悪意から世界を守護するため、同じく落第者から転生したレイヴァーのヒロインと共にレベル上げたりモンスター育成したり厨二系ライバルの魔神と戦ったりする多次元ファンタジーバトル。
※R15設定で投稿していましたが、厳しい規制によりR18扱いされたため嫌々仕方なくR18扱いで投稿しております。R18相当のシーンは存在しません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 12:00:00
722289文字
会話率:41%
東西南北4つの公爵領と、
それらを統治する中央(セントラル)によって
成り立つ魔法先進国ルノア王国。
王家、公爵家のみしか発現しない魔力を
持って産まれた少女、ロアは
病弱ではあるものの、
平民でありながらその美しい歌声に
魔力が宿ってい
た。
ロアの母、ライラは娘に人前で歌う事を禁じ、
ロアもそれを守り、裕福とは言えないが
平和に暮らしていた。
そんなある日、まだ幼く
母の仕事が手伝えないロアは、
いつものように森へ
自生する山菜を採りに行く。
ふと、いつもと違う道を通りたくなり、
散策していると美しい湖畔に出た。
小鳥の声と木々が風に揺れる音。
湖の穏やかな波は陽の光を浴びて
キラキラと宝石のようだ。
人前で歌ってはいけないが、
ここなら良いのではないか?
幼いロアは周りを見渡し、
人影が無い事を確認すると、
持っていた籠を置き、
心地よい風を胸一杯に吸い込んだ。
歌声が疾走る。澄んだ歌声は木々を震わし、
花々は水を含んだように色を増す。
ロアの魔力は、歌声を聞いた万物の能力を
増幅させる《イングロース》。
ロアの楽しみは歌う事だった。
歌っている時だけは、自分が自然の
一部になれた気がしてどこへでも
羽ばたける気がしていた。
パキッと背後で小枝を踏み締めた音がして、
勢いよく振り返る。
そこには深い夜空を切り取ったような
髪色の少年が一人、
木陰からこちらを見ていた。
(聞かれた?!)
少年はうっとりとした
微笑みを浮かべて静かに
ロアとの距離を詰める。
「探したよ。僕の愛しの妹君…ーー。」
その時は知る由もなかった。
この出会いが開けてはいけない
パンドラの箱だと言う事に。
捻じ曲がってしまった愛は
執着、嫉妬、呪いへと形を変える。
それはほんの些細な
きっかけだったかも知れない。
金糸雀の願いはたった一つ。
ーーーーー自由になりたかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-21 23:47:49
732文字
会話率:20%
ー優等生弟×ドン底クズ自覚兄の、年齢スパイラルBLー
ウリセンのボーイとして働く木原響《きはらひびき》のもとにある日、弁護士を名乗る男から一本の電話がかかってくる。
その電話が知らせるのは、顔すら知らない、資産家の父親の死。
そして、初め
て知る「弟」の存在だった。
天涯孤独で生きてきた響は、初めて「弟」と出会うが、まだ14歳ながらも兄の境遇を心配し、同居を申し出る弟に、強い反発を覚える。
腹いせに弟の住む屋敷から家宝、照魔鏡を盗み出し、カネに変えることを企むが、その鏡を偶然、一緒に覗き込んだ響と弟は、年齢が逆転してしまい……。
【エロシーン回に※入れてますが、※がないとこでも単語とかは容赦なくR18入ります。血の繋がりに関しては明言ないものの近親相姦的な描写あり、好きな方だけお楽しみください】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-21 16:33:10
111385文字
会話率:29%
お宝求めて東奔西走する、昔は金さえ貰えればどんなこともする傭兵だった冒険者のハルート。
ランドヴァル村を訪れたハルートは、大昔に人類を救った甲冑を着た戦乙女たちの伝説を祀っている神殿に案内された。
翌日、一人で神殿に向かった彼は、そこでヴァ
ルキリーのシグルと出会う。
シグルは危険な古代のアーティファクトである「フレイヤの星石」を邪神ロキ率いる軍団から守ってほしいという使命をハルートと共に達成したいと告げる。
彼女の使命に協力することにした彼は村にあるギルドを使い、エルフの「エルミア」と魔法使いの「ルナリス」と共に「フレイヤの星石」を見つける旅に出るのだった。
※サブタイトルに「★」がついている場合は、エッチシーンがあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-18 18:00:00
82988文字
会話率:60%
太平洋上、硫黄島近くに人工の浮島がある。
熱帯気候が近いことも有り、この浮島は常夏の国と表されるほどの気温を一定に保たれている。
ここに通常のアミューズメントパークと違った、娯楽施設がある。
水龍敬ランド。それがその娯楽施設の名前で
ある。
どうやら、最初はこの浮島の労働者のために建設され、日本本島にある、秘宝館のようなものだったらしい。
しかし、ランドの名前のとおり、水龍敬(みずりゅうけい)という年齢制限のかかるような漫画で生計を立ていた人物が、この浮島に移り住み、秘宝館の仕組みにアミューズメントパークの要素を投げ込んだ結果。
性に開放的な人たちがランド内で戯れるような娯楽施設となってしまった。
だが、それが呼び水となったのか、次第に人が住めるような場所になっていき、気がつけば特別区のような扱いになっていた。
やがてその浮島は、硫黄島近くにあるということで、サルファーメガフロートと名前がついた。
サルファーメガフロートは、水龍敬ランドと共に発展してきたとも言える。
この手記は、私がサルファーメガフロートに生まれ育ち、そして水龍敬ランドで見てきた一部である。
――能代蒼也著「水龍敬ランドという楽園」まえがきより
※ピクシブでも同タイトルの小説を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-03 19:00:00
29203文字
会話率:41%
このルメルシェ王国では、宝石のような煌めく瞳を持って生まれた娘は、女神ビジュの愛し子であり、『聖女』とされる。
エメラルドの聖女、ルビーの聖女、サファイアの聖女……、各々その宝石のような美しい色をした瞳を持っていた。
聖女は決して不
思議な力を持っている訳では無かったが、女神に愛された娘を妻に娶れば、その家門は女神の愛し子を手に入れたとして周囲に一目置かれ、繁栄したという。
ある時生まれた聖女の娘は、深い森の中で両親と暮らしていた。
そこで何故か娘を冷遇する両親は、とうとうその少女を身売りしようと画策する。同じ頃、偶然森で出会った少年ラウルと仲良くなった少女は、二人で森を出ると約束した。
けれども少女は聖女を欲する者によって攫われ、ラウルとの約束を守れないまま、塔の上に監禁されてしまう。少女を監禁したのは王弟でもある公爵で、非常に残忍な男だった。
公爵は満月の夜になると、媚薬で酩酊する少女に無理矢理涙を流させようとする。『聖女が満月の褥で流す涙』が希少な宝石に変わると信じていたからだ。
少女にとっては不幸中の幸いというべきか、公爵は女嫌いの不能者であった為に最悪の事態は起こり得なかったものの、毎日を辛い思いで生きる少女。
しかしある時、公爵の屋敷を盗賊の一味が襲う。そして塔の上に囲われているアネットを攫った盗賊の頭領は、何と森で約束を交わしたラウルだったのだ。
けれども公爵の屋敷で過ごすうち、声を失ってしまっていた少女にラウルは気付かない。声だけでなく、少女の瞳が、出会った時と全く違った色味に変わっていたからだ。
実は少女は、光源によって色が変わる不思議な宝石『アレキサンドライト』の聖女だった。
少女の正体に気付かないラウルは、愛人(少女)から公爵の秘密を聞き出そうと寝台の上で脅して来て……?
※無理矢理表現あり
※残酷な描写あり
※『アルファポリス』様にも掲載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-12 21:18:38
175947文字
会話率:43%