シュリは子供の頃からずっと、年上のカイゼルに片想いをしてきた。彼はいつも優しく、まるで宝物のように大切にしてくれた。ただ、シュリの想いには応えてくれず、「もう少し大きくなったらな」と、はぐらかした。月日は流れ、シュリは大人になった。ようやく
彼と結ばれる身体になれたと喜んだのも束の間、騎士になっていた彼は護衛を務めていた王女に恋をしていた。シュリは胸を痛めたが、彼の幸せを優先しようと、何も言わずに去る事に決めた。どちらも叶わない恋をした――――はずだった。
※関連作がありますが、これのみで読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-03 17:00:00
30237文字
会話率:33%
南大陸からの侵略を退けたのは、偉大な王と強大な魔女。
戦争の英雄ウォロラン先王は死去し、魔女は姿を眩ませたまま、新しい時代を迎えた。束の間の平和。それを乱したのは、魔女が残した『秘密の魔法』
裏切りにあった王女の騎士ランヴァルドは、不思議
な少年に助けられる。シファと名乗る彼は、女性にしか使えないはずの魔法を使い、そして行方知れずの大魔女ミスティアを知っているようで…大魔女ミスティアを探す王宮の刺客に襲われ、思いがけず行動を共にすることになった二人は、国を揺るがす陰謀に巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-30 21:00:00
23314文字
会話率:28%