剣と魔法がやや翳(かげ)りを見せはじめ、鉄・火薬・蒸気が人々に浸透し始めた時代。
『大陸の魔王』と称された帝国の王が勇者達によって討ち取られた。
しかし、英雄譚のように平和は戻らなかった。
強大な帝国が滅ぶや否や傘下にあった諸国は分裂
し兼ねてからの凶作に続き疫病が蔓延した。
一触即発の不穏な空気が大陸を覆い、諸国は総じて軍備を拡大・増強し始めた。
それを見計らうかのように、魔王の一人娘を君主とする勢力が奇襲によって旧帝都を奪還し『新生帝国』として大陸全土に宣戦布告した。
大陸は全土を巻き込み郡湯割拠の狂気の時代へと突入したのである。
その戦火を逃れ、大陸の東部を目指していた青年は一人のエルフの少女に出会う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 15:22:27
165179文字
会話率:39%
かつて大陸を支配した王も、元を正せば大陸南部を拠点とした小国の君主であった。
軍馬に跨り、戦場を駆ける君主に常に付き従う者が二人いた。
一人は後に君主の妻となる女剣士。
もう一人は軍師として仕える青年。
幼い頃より共に笑い
、泣き、苦楽を共に過ごした親友達であった。
やがて君主は大陸を平定し、強大な帝国を築く。
女剣士を正妻として迎え、軍師として仕えた青年も妻を迎えた。
帝国は益々栄えるはずだった。
しかし、君主は全ての頂点に立つ者として
『大陸に平穏を保たねばならない、再び戦乱の世に戻してはならない』
という思いがあった。
いつの頃からか、君主は人の心を疑うようになった。
今、この座を奪われては、再び大陸は戦乱の世に戻ってしまう、と人の心を疑う思いが日に日に強くなっていった。
そして王の心が闇に閉ざされるきっかけを作ったのは皮肉にも、王の世継ぎが誕生した日だった。
側室を持たなかった王には待望の世継ぎであったが、生まれたのは元気な女の子であった。
さらに王妃の産後の容態が悪く、そのまま帰らぬ人となってしまった。
赤ん坊を前に王は、一つの結論に辿り着く。
――――疑わしき者は全て消さなければならない――――
そしてその日を境に謀反を疑われた者は全て処刑された。
その中には無実の罪を問われた者の少なくはなかった。
あまりに度が過ぎた粛清に対して、かつて軍師は君主に諫言した。
しかし、もはや疑心暗鬼の塊と化していた君主はその軍師を筆頭にその一族郎党を全て処刑してしまった。
王は自ら親友を処刑した事で自責の念に駆られたのか、ようやく冷静さを取り戻したが既に時は遅く
王は臣下、万民から『魔王』と呼ばれ、恐怖の対象となると共に多くの怨恨を背負った。
時は流れ、剣と魔法がやや翳りを見せ始め、新たに鉄・火薬・蒸気が新しい文明を築き始めた時代
長年にわたる帝国の圧政と強引な併合政策に耐えかねた辺境の諸国や少数民族が各地で反発、そして帝国内部にも王に反する者達がいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-08 17:20:57
17717文字
会話率:48%
―――運命。
五柱の神々が大地という帆布を敷き、その上に秩序という格子を描く。定命に勇気と知恵を与え時の流れの中を踊らせながらも、見えざる手で均衡を保つ。古の人間たち、神に近づきし者たちも五柱の奏でるその調べに乗せられ滅びへと向かっていった
という。星の光に包まれて荒野と化した大地で、死を免れた僅かな人々は力を併せて生き延び、やがてまた集いて国を興す。国は人が集いて成るもの、それは定命とよく似て生誕と死を繰り返す。それは、終わりなく続いていく……。私もその中のひとつにすぎない―――そう思っていた。私が何者であるか、それを知るために私は戦い続け、生き延びる。
◇
ヴァルターン国の魔術将校カティア・ルブラムは類稀な魔術の才を持ち、賊や魔獣の討伐で功があった。強く、そして見目麗しい彼女は男女問わず多くの者から慕われてた。火薬の発明により銃や砲が戦の主役に変わり久しいこの頃、硝石や硫黄といった資源を巡りヴァルターンと隣国であるルファラシアの間で戦が起こる。主役の座から降りた魔術師であったが、なお特別な任を負う精鋭であった。カティアもこの戦に赴くことになり、戦地の奥深くへと潜入する……
カクヨムにも掲載しています(https://kakuyomu.jp/works/16816700429151348221)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 17:40:25
417885文字
会話率:2%
時は戦国。
群雄は当時最先端の武器である火縄銃を求めて南蛮より数多くを輸入していた。
特に火薬の材料である硝石は貴重なものであり、南蛮貿易で如何に多くの硝石を集められるかが合戦の勝敗を左右すると言われていたほどである。
しかしその対価として
南蛮商人は日本人の少女を奴隷として要求することが往々にしてあった。
彼女達は処女であり、若く、そして美貌に優れるほど高い値が付いた。
だが奴隷として売られた少女達の運命は過酷なものである。
言葉も通じぬ異国へと連れ去られた彼女達は貴族や大商人に買われると黄色い肌の性奴隷として乱暴に扱われて、悲惨な末路を迎える者が大半であった。
これはそんな戦国の世において、奴隷狩りに遭い南蛮の奴隷商人に売り払われた仲睦まじい姉妹の物語である。
***
同名のタイトルでpixiv様、アルファポリス様にも投稿しています。
モチベーションアップのため紳士淑女の皆様方の感想お待ちしております。
***折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-08 00:09:07
43481文字
会話率:48%
江戸時代。紀うは目が見えない。都近くの町に住み、三味線を教えている。あたりの治安は良く、見えない女の一人住まいでもなんとかうまくやれている。ある夏の晩、楽器の手入れをしているところにやってきて居すわる男。帰れと言っても帰らない。それどころか
ズカズカ近づいてきて、女を言いくるめて抱こうとする。
男は居つかない旅人なので、女は男に惚れたくない。ただし、(事情は本編参照・云々かんぬんで)男はもとより女に惚れている。女は男の名前を呼ばないし、なかなか地ことばを話そうとしないが、その無駄な抵抗が男には可愛らしく見える。
三味線のお師さん 紀う の家に、夏の晩ふらりとやってきた図々しい男。
真夏の一夜の逢瀬と火薬の匂い。
軽そうで深い愛の話。
※ハル様主催の真夏の蜜夜2022企画に参加しています。
大遅刻です。申し訳ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-04 23:54:34
10311文字
会話率:58%
強行偵察中のアメリカ海兵隊特別編成の偵察小隊が、ハンビー、重機関銃、狙撃銃もろともに中世ヨーロッパにタイムスリップ。俺達は何をしたらいいのか!!!
それはまだ、人類最強の武器が剣と槍の時代。火薬兵器はまだ不発が多く、威力も低いよちよち歩き
。その時代にアーマライト社のm16アサルトライフルがあったらどうなるか。
彼らの力は700年先のオーバーテクノロジー。到底攻撃の当たらないはずの遠距離から攻撃できる。それらは原住民にとって神の力と変わらない。現代で人は空を飛び、深海にも行けるようになった。でもまだ中世では平たい地球の上に住んでいる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-04 01:30:34
90965文字
会話率:27%
私、佐藤静香。
27歳、独身、腐女子、彼氏いない歴イコール年齢、高卒事務員。
孤独死、後、異世界転生しました。
転生後大商人の祖父に【あなたの商いにすばらしい知恵を与えるであろう、あなたの孫】ということで保護されましたが、産業革命起こせる
程の知識なんかありません!!
車もパソコンもスマホも仕組みなんかわからずになんとなーく使ってましたし、火薬の作り方も不明。
私の武器になる知識なんて……。
ああ、腐ってましたし耳年増でしたし、あくなきエロスの探求者、一人上手でございますからそっちだけは人一倍……いや百人力かもしれません。
異世界でだって腐女子ならもうそれだけで勝てるだろ、というお話。
※昔アカウントもろとも消した作品の再掲です。ただいま。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-02 22:44:25
240063文字
会話率:21%
私、佐藤静香。
27歳、独身、腐女子、彼氏いない歴イコール年齢、高卒事務員。
孤独死、後、異世界転生しました。
転生後大商人の祖父に【あなたの商いにすばらしい知恵を与えるであろう、あなたの孫】ということで保護されましたが、産業革命起こせる
程の知識なんかありません!!
車もパソコンもスマホも仕組みなんかわからずになんとなーく使ってましたし、火薬の作り方も不明。
私の武器になる知識なんて……。
ああ、腐ってましたし耳年増でしたし、あくなきエロスの探求者、一人上手でございますからそっちだけは人一倍……いや百人力かもしれません。
異世界でだって腐女子ならもうそれだけで勝てるだろ、というお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-02 16:10:06
240264文字
会話率:21%
火を噴く火竜が空を飛び小鬼が旅人を襲う魔物の危機に苦しむハイゼル王国。
ハイゼルを治める若き王は異国から買いそろえた火槍と呼ばれる火薬の武器を揃え魔物の脅威に立ち向かおうとしていた。
王は身分に隔てなく同年代の若者たちを集め火槍の扱いを教え
、彼らを引き連れ小鬼が潜む洞窟に攻め込むことにした。
火槍の爆発は小鬼を容易く焼き焦がしたが洞窟の中にはより強い魔物が潜んでいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-11 01:19:11
7165文字
会話率:43%
ファンタジーもの、新人騎士×ベテラン魔導師。
中世の火薬込みの戦場に魔術が絡んでくる世界観です。
王国魔術師で最高峰の実力を持つスヴェントナーは、貴族の誘いも騎士の忠誠も寄せ付けない孤高の花として有名だった。
だが新人騎士として登城した
レオナルドに一目惚れしたことで王城での生活も変わっていく。
大型犬系騎士(高位貴族)×箱入り魔術師、年上受け、権力闘争あり。
※受けが非処女です。恋人相手以外との性的描写が多数あります。
1章完結済み、投降予約済み。続編書け次第更新の予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-30 18:00:00
14119文字
会話率:53%
その日はごく普通の夕方だった。
茜色に照らされた校内が突如として光りだす――現れたのは現実との決別だ。
俺達はさっきまで高校の教室にいたはずだ。こんな欧州風の豪華な室内なんて知らない。
日本での高校生活とは無縁な、王族、貴族、神官らの視線が
俺達を見詰める。
そう――普通の高校生である俺達は異世界へ勇者として召喚されたのだ。
危機に見舞われしこの世界の人間達。
苦境に陥った王国は勇者召喚の秘儀を行う――そうだ、勇者だ!
結果として俺を含むクラスメイト達は常人を超越したチートな能力を身につけ、聖剣・魔剣を携え、仲間達と協力し合いながら、様々な戦いへ身を投じていく事になる。
頼もしい仲間達。立ち塞がる困難。邪悪な強敵の魔の手がクラスメイトを襲う!
だが俺達は負けない。この剣と魔法の世界で勇者になってやる!
そう、これから始まるのは、平凡な高校生活ではなく、勇者としての英雄譚《ストーリー》なのだ。
*
――大嘘です!
彼らは主人公ではありません!
この話の主軸は、彼らに、偶然、巻き込まれる形で異世界へ召喚された狩猟が趣味の用務員(男)です!
しかも彼だけにはチートな能力は発現しませんでした!
主人公の用務員は自分達の運命を狂わせた王国の真意を見抜き、王国と、勇者という肩書に酔った子供達からの逃走を計画する!
チートな能力には頼らず、元の世界での狩猟の知識と経験を活かし、このファンタジーな異世界で趣味の狩猟に励みながら生きていく事を決意する!
手にするは初期の後装式ライフル! そして自身の頼りなさげな魔法に魔力。
黒色火薬の轟音が轟き、異世界のモンスターと対峙する!
彼と共に歩むのは、艶麗なエルフ!
立ち塞がるのは狂暴なモンスターに、王国の軍勢、そして【勇者】である少年少女達!
今ここに、主人公の異世界狩猟ライフが始まった!
――猟師の魂が勃起する!!
○エロシーンのある話の場合、各タイトルの最後に*マークが、登場人物の紹介文のある場合は☆マークがそれぞれ付きます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-20 00:00:00
258677文字
会話率:29%
主人公の少年が突然山中で目覚めた世界は、様々な種族が混住し、人が魔法を駆使する世界で、魔法はあるが火薬は登場していない中世的世界観という(定番すぎる)時代設定になっている。
一部の知識以外の記憶がない少年はやややる気、覇気に欠ける性格で
あるが、そこもやはり定番といえる都合の良い設定があり、チートな能力に乗って、多くの人の助けを受けながら無一文の身から借家住まいを経て小さな村を持つ身分になり、更に領地が広がり街造りの過程も出てくる中、主人公は地位が上昇していく。
最終的には皇帝を称するところまで昇る構想であるが、これは概要程度で具体的な筋として出来上がっているのは公国(設定では帝国、王国に次ぐ規模の半独立国を指す)王位を得るまで。
この過程で何度か戦争が発生し、お約束のゴーレムや魔法道具が出てくる中、様々な人物が登場し、主人公に係り、行動を共にする。
この様々な人物とは仲間は献身的、敵対者は愚鈍という安直な設定で、当然美女も含まれ様々な愛憎劇(構想半ばであるがNTR発生も・・)が生まれる。
ここにはもちろんハーレムが生じ、序盤は控えめな出だしですが暴力的な描写や性的に残酷な描写もあります。
・・などとあらすじモドキを書いていますが、内容はこれまで世に出ているあまたの作品に比肩する独創性はなく、簡単に予測できるお約束が秩序なく並ぶ構成となっています。
序章部分で記憶のないつまり正体不明であるはずの主人公の正体を結構匂わせているため、凡その結末も推測でき、主人公のためにこの世があるかのようなストーリーなので、客観視せず主人公(男性)視点で読めば暇つぶし程度にはなるのではないかと思っています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-11 23:26:01
40049文字
会話率:25%
異世界に転移した主人公が処女を追いかけるためにファーメル・カルザードの独裁官となって戦争をするお話。
マスケットの香りとカノンの音色響く近世異世界召喚魔法ロボットファンタジー。
最終更新:2017-03-01 23:47:51
710606文字
会話率:27%
覚えているのは、泣くわたくしを優しく抱き上げる優しくて逞しい腕。
『怖かったな』、そういって背中を撫でてくれる優しい手。
抱き寄せられた広くて深い胸元に顔を押しつければ、ふわりと香る汗と埃・・・そして血と火薬のにおい。
『俺と一緒に来い』
その言葉は、わたくしを知らない世界へと誘う天の声だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-24 23:51:21
74857文字
会話率:38%
火薬以前の地球とは違う世界。
敵対する奴の女を寝取る事に人生を掛ける男の物語。
軍記もの。魔法無し、銃無し、摩訶不思議要素無し。
ミラクルオチンポは...有り!
最終更新:2016-09-05 18:14:08
4750文字
会話率:12%
法で裁けない悪質な医療過誤・医療事故・その他の医療事象に対抗するべく創設された組織、法務省医療適正化機関。
最年少にしてエリート部署と名高い医療適正化機関の執行官室室長まで這い上がった元医道審問官、門沢結希。
そんな彼女は現在ある少女と
生活を共にし表向きメイドバーのオーナー店長をしているがその実態は・・・・
武装メイドと火薬臭い毎日。
スタイリッシュクレイジーバイオレンスメディカルガンアクションは今ここに始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-17 23:38:08
8178文字
会話率:57%