斎藤恋夏(さいとうれんか)は自分がどうしようもないペドフィリアであることを自覚しており、うっかり人生を終えることにならないようおのれを律しながら日々を送っていた。
しかしある日、夕暮れの公園でひとりブランコをこぐ少女を見かけた瞬間から、恋夏
の生活は急速に狂ってしまう。
///
街中に即死トラップがある世界こわすぎるけどよく考えたら現実も大差ないな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-11 20:30:00
40557文字
会話率:50%
本荘奈織(ほんじょうなお)は、夕暮れの公園で筋トレをしていた古宮七海(こみやななみ)と知り合い、すぐに仲良くなった。
七海は奈織よりずっと歳上だが、びっくりするほど性知識がなくて……
///
本業とはなんだったのか。
///
この文
章はpixivにも「手遅れだよ、お姉ちゃん」というタイトルで投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-01 00:00:00
18693文字
会話率:46%
夕暮れの海に浮かぶマグロ漁船。
その甲板に、疲れを知らず立つ一人の女性がいた。
白と灰色の軍服に身を包み、金色の装飾が施された黒い帽子を風に舞わせながら、彼女は船員たちに向かって声を張り上げた。
「野郎どもッ!今日の業務もお疲れ
様だったな」
片目を覆うピンク色の長い髪が彼女の動きに合わせて揺れる。
新入りの漁師に話しかけ、彼の答えに船員たちは笑い出す。
彼女も声を上げて笑い、その笑いは船全体に広がった。
「こんなデケェ船なんだ。仕事は山積みよッ!」
と彼女は言い放ち、金色のトリムが彼女の軍服を華やかに照らした。
夕食の準備ができたことを伝えるため、新入りは船長の自室に向かう。
しかし、部屋には彼女の姿がない。
「あれ?船長いないんですか?」
ん? あれは?
綺麗に畳まれた軍服の上に船長が先程まで履いていたであろうパンティーが置いてあった。
ゴクリ……思わず生唾を飲んでしまう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 22:25:02
4813文字
会話率:42%
ある日の夕暮れ、教室には五人の生徒が残っていた。
俺は、安藤夏と、伊藤望と教室の机をつなぎながら、翌日の予習をしていた。
地鳴りが響き、気づくとそこは異世界で、5人にはそれぞれチートと呼ばれる能力が割り振られていたが、俺の能力だけが特殊で。
。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 09:01:06
35228文字
会話率:55%
テーマ:部活女子×幼馴染男子高校生
過激度:★☆☆
坂井要(さかいかなめ)と秋葉侑花(あきばゆうか)は幼馴染だ。
真夏の夕暮れ時、いつものように高校の部活帰りに寄ったコンビニ。アイスを買い二人で食べていると、要は侑花を「異性として見れ
ない」と発言してしまい――
※【評価、ブックマーク】、感想、いいね、お願いいたします!m(__)m
※2023年9月23日、公開!
※この作品はTwitch配信者が募集した「第一回スケベミニ小説コンテスト」に応募したものになります。
※「第一回スケベミニ小説コンテスト」応募条件は以下の通り
・500文字以内
・生々しい言葉無し
・実在の人物を題材にした小説はひどくなければあり
【Twitter】(更新報告など)
@amao_reiri(https://twitter.com/amao_reiri)
【主要作品リスト・最新情報】
lit.link(https://lit.link/amaoreiri)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 17:00:00
488文字
会話率:60%
主人公の高野夕茜はある日、幼なじみでもある彼女にフラれる。その後、もう1人の幼なじみと急接近したかと思えば綺麗な幼馴染や会社の年下の同僚、元カノから猛アプローチを受けて...。
こちらの作品は、エブリスタさんやpixivさんにも
掲載してい
ます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-14 22:33:29
3776文字
会話率:81%
ぼくは御影悠希。身長147㎝。童顔の高校三年生。
最近、ぼくは一人の下級生の女の子に悩まされている。
歌の上手い女の子。ぼくは彼女にラブパワーという渾名を付けた。
ラブパワーは愛の力で動いている。
そのラブパワーがぼくに向ける愛情は歪んで
いる。彼女はぼくの言いなりだ。そして、ぼくを見つめる瞳には歪んだ崇拝の念と肉欲という名の思慕が渦巻いている。
そんなある日、夕暮れどきの教室で、ぼくはラブパワーのやつと二人きりになってしまった。
おお、この日は永遠に呪われろ!
夕暮れどきの教室で――ぼくは、ラブパワーにレイプされた。
同作者の作品『ぼくがビッチになったワケ』のifストーリーですが、本編を読まなくても全然問題ありません。
また、ぼくワケ閑話集に収録してあったものの改稿版となります。ネタバレの感想はご遠慮ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 18:00:00
141817文字
会話率:37%
放課後、夕暮れ時の教室で、どヤンキーの新城に突然言われた。
「2000円でヤらせろよ」
ぼくは少し考えて、それから売春夫(ビッチ)になることに決めた。
Diverse novel 様より書籍化発売中です。
最終更新:2023-06-13 19:14:22
885637文字
会話率:36%
夕暮れの庭で、健司は見てしまった。
兄貴肌の青年×不遇の少年
※付き合いません
※性的暴行、攻め以外とのキスの表現があります
最終更新:2023-06-21 17:17:01
18334文字
会話率:36%
ある日突然、不自然な辞令により駐在武官として王国へ赴く事になった帝国陸軍将校ヴィルヘルムと、
無能な家臣や売国奴、後たまににスパイが跋扈する王宮で、色んなモノに翻弄され苦悩する王国唯一の王子ヨナタン。
2人が出会う時、運命の歯車は廻りだす。
(カフェーで出会う2人)
「失礼、相席しても?」
(夕暮れをバックに振り返るヨナタン)
「どうだい、ヴィル!この丘からの眺めは!」
(晩餐会でヨナタンの姿を見て呟くヴィルヘルム)
「ヨナ、君は」
(夜の林で対峙する2人)
「最初から演技だったのか…?なにもかも?」
「私はね、ヨナ。君を好ましく思っているんだ」
全ての真実が暴かれたとき、はたして2人は幸せになれるのかーー
*
ーーという洋画の予告みたいなネタメモを見付けて、続きはないんか?と探したけど書いてなかったんで取り敢えずプロローグを書いて尻叩きに投稿。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-21 11:55:39
1693文字
会話率:31%
太腿から先のない義足ボーイ(両性具有)・ツァオレンくんと彼の世話係っぽい職員さん・キリアンくんのセフレ以上恋人未満な身も蓋もないエロです。弊アカウントのモットーは明るく元気に逞しい欠損なので、パラスポーツを観戦するぐらいの気軽さで二人のセッ
クスをお楽しみください。
「えろい!」って本人たちがめちゃくちゃいうのでエロイです。
とある謎組織で暮らす二人のとあるすけべな夕暮れのはなしです。付き合ってないけどセフレというには情がありすぎる関係です。
ピクシブには「傭兵とカカシ」というタイトルで投稿していました。慣れない♡喘ぎです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 17:15:22
8574文字
会話率:55%
夕暮れ時。花壇に水やりをしていたら声をかけられた。メイちゃんパパのミニバンの後部座席に乗り込んだ先には......。
最終更新:2023-04-07 02:05:50
1487文字
会話率:32%
秋。窓辺の景色もいよいよ色めき立ってきた夕暮れ。街角の喫茶店。橙と紫、そして黒。ハロウィンの魔法にかけられた、おっさんとショタの戯れ。あるいは、天使と悪魔の────────
■挿入なしのやんわりリバ表現あり。基本はガチムチイケメンマッ
チョマンの絶倫巨根おっさん×高校生に化けたクソビッチのショタ淫魔ですが、一部、屈強なおっさんがかわいいショタからいじめられちゃう描写を含みます。
■本文中に♡での喘ぎ表現は一切ありませんが、魅了の魔術を起動する際のサインとして一部♡を用いました。お気をつけて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 21:00:00
11203文字
会話率:52%
暑い梅雨の夕暮れ、クレープ店を営む美人店長は雨の中フラフラでやってきたバイトの少年を介抱した。
少年は感謝しつつも、偶然目に入ったIカップ透けブラにあてられ、AV男優顔負けの巨根を勃起させてしまう。
すると、欲求不満を抱え込んでいた店長の子
宮がどうしようもなく疼き出し、過激な誘惑で交尾をねだり始める……。
※10/14 日間総合5位、短編1位ありがとうございます!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-12 00:35:47
24719文字
会話率:26%
ハロウィンの福引きでVR機器を当てた私。四等の景品であることから期待せずテキトーに 「敬語の上司と職場で滅茶苦茶セックスする!」と入力し、VR体験を始めると……。いつの間にかそこは夕暮れのオフィス。敬語上司が迫ってきたけれど、私は椅子に拘束
されていて!? ちょっとちょっと、無理矢理シチュとは聞いてません!
※ナイトランタン公式企画「ハロウィン2022」参加作品。VRテーマの短編をノクターンノベルズでも同時公開しております。アルファポリスにも掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-03 00:00:00
10108文字
会話率:35%
主人公の堀股玉夫(ほりまた たまお)は、学校の用務員。
ある日、イジメられっ子の寄川若菜(よりかわ わかな)が夕暮れの教室で、輪姦される現場を目撃する。
教員に言うべきか、通報するべきかを迷っていた玉夫だが、途中から若菜が犯されて悦
んでいる事に気づく。
言葉の表面だけでは気づくことのできない、メスの性。
若菜には『淫らな素質』があった。
一人のおっさんと、一人のイジメられっ子。
そして、輪姦する不良男子。
弱みを握って、若菜を犯していくことで、玉夫は淫らな性の虜になっていき……。
※『スカ(オシッコを除く)とグロ(もしくは、リョナ)』は一切ありません。
※ひたすら、セックスです。倫理観を超えて、開放的になりたい方はどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-21 14:34:04
15309文字
会話率:32%
「日が沈み始めた秋の夕暮れ、薄暗くなりだした狭い路地裏に私は倒れていたそうです」。
時は明治、雑誌編集者の「旦那さま」に拾われた名前のない主人公は、その屋敷に匿われ、看病を受ける。
そのうちに主人公の奇怪な体質が明らかになりつつも、次第に
二人は心を通わせ、共に暮らすようになった。だが旦那さまの優しさだけでは隠しきれない哀しい予感が、次第に近づいてきていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 19:43:16
9515文字
会話率:51%
「ああ……。ムシャクシャするなぁ……!」
男がそう呟きながら、道を歩く。
時刻は夕暮れ。
学生や会社帰りのサラリーマンが帰路につく頃だ。
かくいう彼もそんな中の1人である。
「何が、ですか?」
不意に声を掛ける者がいた。
彼が振
り向くと、そこには一人の女生徒が立っていた。
黒髪ロングヘアーに白い肌。
整った顔立ちは美人と言っても過言ではない。
そんな彼女は男を見て首を傾げていた。
(うわっ!? この子めっちゃ可愛いじゃん!)
彼の目から見て、彼女の容姿はかなり優れていた。
思わず見惚れそうになる。
だがすぐに嫌な出来事があったことを思い出し、男は顔をしかめた。
「ん? あー……いや、何でもないよ」
適当に誤魔化す。
「……? そうですか」
彼女は特に追及することなく、男の前を通り過ぎていった。
女生徒の後ろ姿を見ながら彼は思う。
(けっ。未来のある若者は羨ましいぜ。あれだけ可愛けりゃ、将来も安泰だろうな)
内心で毒づく。
あの女生徒には何の落ち度もないのだが、どうにも苛立たしい気持ちを抑えられなかったのだ。
(……よし。久しぶりにあれをやるか)
男はカバンに入れていた浣腸器に視線を向ける。
自分に差すためのものではない。
他人に使うためにわざわざ持ち歩いているのだ。
彼は人気のない住宅街で女性に変態行為を強要する常習犯であった。
(くくく。あの可愛い顔が歪むところを想像するとゾクゾクしてくるぜ)
下卑た笑みを浮かべながら、男は女生徒の後を追いかけていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-26 23:09:33
5545文字
会話率:36%
「ああ……。ムシャクシャするなぁ……!」
男がそう呟きながら、道を歩く。
時刻は夕暮れ。
学生や会社帰りのサラリーマンが帰路につく頃だ。
かくいう彼もそんな中の1人である。
「何が、ですか?」
不意に声を掛ける者がいた。
彼が振
り向くと、そこには一人の女生徒が立っていた。
黒髪ロングヘアーに白い肌。
整った顔立ちは美人と言っても過言ではない。
そんな彼女は男を見て首を傾げていた。
(うわっ!? この子めっちゃ可愛いじゃん!)
彼の目から見て、彼女の容姿はかなり優れていた。
思わず見惚れそうになる。
だがすぐに嫌な出来事があったことを思い出し、男は顔をしかめた。
「ん? あー……いや、何でもないよ」
適当に誤魔化す。
「……? そうですか」
彼女は特に追及することなく、男の前を通り過ぎていった。
女生徒の後ろ姿を見ながら彼は思う。
(けっ。未来のある若者は羨ましいぜ。あれだけ可愛けりゃ、将来も安泰だろうな)
内心で毒づく。
あの女生徒には何の落ち度もないのだが、どうにも苛立たしい気持ちを抑えられなかったのだ。
(……よし。久しぶりにあれをやるか)
男はカバンに入れていた浣腸器に視線を向ける。
自分に差すためのものではない。
他人に使うためにわざわざ持ち歩いているのだ。
彼は人気のない住宅街で女性に変態行為を強要する常習犯であった。
(くくく。あの可愛い顔が歪むところを想像するとゾクゾクしてくるぜ)
下卑た笑みを浮かべながら、男は女生徒の後を追いかけていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-26 22:47:03
5545文字
会話率:36%
修司の通う高校に銀髪の美少女が転校してきた。彼女は帯電体質で、誰も彼女に触れないレベルだった。
そんなある日、僕だけは彼女に触(さわ)れることが判明する。当たり前の青春を謳歌したい彼女と、手つなぎデートする修司。
些細なことにいちいち
感動する彼女に、修司の理性と忍耐力も抑えられなくなっていく。そして夏の蒸し暑い日の夕暮れ、彼女の部屋で、修司は無垢な彼女を押し倒し、痺れるような甘いセックスをした。
お互いに、ある秘密を抱えながら。
※ヒロインの鬱設定(過去話)注意です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-14 00:18:16
27616文字
会話率:27%
休日の夕暮れ時。
素直な黒髪を後ろで一つに結い、白いセーラー服を身に纏ったあどけない少女が、住宅街の一角、家屋の塀のほうを向いて立っていた。
そんな少女にほんの些細な違和感を覚えた男は、歩き出した少女の後を付けた。
そして目にしたのは――。
野外で露出しながら自慰をおこない、絶頂する少女の姿。
少女の秘密を知った男は、少女を脅し、じっくりねっとり丁寧に少女を育て始める。
最高に都合の良い性の捌け口にするために。
壊れた少女の愛し方、露出少女の育て方、の二作品がフランス書院eブックスより電子書籍化します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-23 22:00:00
237085文字
会話率:21%
「アンタ……名前は?」
「ほぇ??」
「名前。あるんでしょ?」
「あ、あるわよ!! あたしは|珉花《みんか》! ジャックラッセルのアニマの珉花よ!!」
「そう」
ある日の夕暮れ時、一人の男と一人の少女が出逢った。
女性も羨む美貌を
持ち、オネエ言葉を使う自社ブランドを経営するメイクアップアーティストの、|朝生《あそう》|鳥海《なるみ》。
ある時世界中で発生した新人類――人間以外の生き物の特徴を持って生まれる|獣人《アニマ》の、犬の耳と尻尾を持つ少女珉花。
片や容姿にも経済的にも恵まれた生活を送っていた、社会的成功者。
片や親も身寄りも無く、同じ境遇の者達と共同生活を送り、施設に〝保護〟されている社会的弱者。
人権は認められているものの、未だ立場も弱く社会的地位の低いアニマである珉花とのやり取りを経て、鳥海は色々と曰くの有る施設から彼女を引き取ることに決めたのだが……
「アンタ……何してんの?」
「分かってるわよ……! どうせあんたも園長みたく、こういうことしてほしくてあたしを拾ったんでしょ!?」
地位が有るがゆえに満たされない日々を暮らしていた青年と、何も持たないがゆえに己を守ることに必死な少女。
二人の奇妙な歪んだ関係は、まるでお互いの傷を舐め合うようにして加速していく――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-17 01:21:39
25848文字
会話率:54%
明治三十年代の終わり、十二月三十日。東京府某所。
雪の降る年の瀬に、声楽家の黒田(くろだ)は、音楽学校のかつての同級生、貴船(きふね)と再会する。
貴船は昨年の春、志半ばにして胸を病んで逝った。
だからいま目の前にいるのは、貴船の幽霊、も
しくは幻影のはずだった。
ふたりは今年の春彼岸にも短い逢瀬を交わしていた。
しかし貴船は「お前が希めばいつでも会える」と告げて、満開の桜が散るとともに姿を消してしまう。
それ以降ひとときも彼を忘れられなかった黒田は、「今さら何の用だ」と貴船をなじりながらも、結局、彼を突き放すことはできない。
「なぜ、春から一度も会いにこなかった。俺はこんなにお前に会いたかったのに」
激しい嫉妬と恋情にかられて、黒田は貴船を痛めつけるように抱く。
「賞賛されるのは俺の才能じゃない。お前の才能だ。お前があのとき押しつけていった作品を、俺は五線紙に書き写して発表しているにすぎない。皆が称えるのは俺の音楽じゃない。お前の音楽だ。この気持ちがお前にわかるか」
そして大晦日の夕暮れ、黒田は貴船の自宅を訪れた。
元旦に横浜港を出立する定期船で、黒田はドイツに渡る。
その前のただ一夜を、貴船と過ごすと決めた。
「ねえ、黒田。昨日みたいに、してよ」
「……っ」
「昨日みたいに、乱暴にして」
あかあかと燃える暖炉の前でピアノを弾き、歌いながら、ふたりは激しく情を交わした。
夜が明けて、元日の朝。
黒田は横浜港から旅立つ。彼の手には、貴船から託された楽譜があった――
* * *
拙作「春林奇譚」と対になる掌編ですが、これだけでもお読みいただけると思います。
ひとりの男と、ひとり(?)の幽霊が執着しあう、レトロBLです。
◆エブリスタ、fujossyにも投稿
https://estar.jp/novels/25918562
https://fujossy.jp/books/23314折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 21:30:09
5895文字
会話率:42%