4月末、彼氏の唯一の友人「杉水隼人」が亡くなった。
死因は縊死。自ら首を吊って自殺したのだ。
自殺学の研究者としてその一報を受け取った私は、友人の一人も救えず何のために学問をしてきたのか分からなくなってしまった。
私は逃避し、背徳感を覚えつ
つ杉水の死体を妄想し自慰に耽っていた。罪深き性癖を懺悔しながら、何度も、何度も愉しんでいる自分がいた。
現実を見れない日々が続いたある日、夢で杉水が出てきて私にあることを告げた。
それはそれはとても噓くさかったが、人知を超えた甘美な誘いであった……。
「――なぁ、俺と契りを結んでくれないか?」
「契り? 何故私と交わすのさ。相原の方が長い付き合いであろう」
「あぁ、そうだ。だが、お前じゃなきゃ交わせないんだ」
「……へんなの。私は君にとって何者でもないのに」
「確かに、お前は俺にとって何者ではない。相原の彼女で羨ましいと思うだけで」
雑に私の手を取り、光無き虚ろな目で見やる。
そして、フッ、と笑ったかと思うと、単調な口調で私も知り得ない事実を口走った。
「――お前、一度死んでいるからな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 19:53:55
16400文字
会話率:26%
裕福な家に生まれ顔立ちが整っている以外は特筆すべきことのない新田有里とその妹の奈緒。
ある日いつも通りに学校から自宅に帰宅するとそこには血を流し力なく横たわる両親の姿と総勢六人に及ぶ不審者が。
逃げ出そうとする有里と奈緒だったが、あっけなく
捕まってしまい必死に抵抗するが良いように弄ばれてしまう。
死に瀕しながらもなんとか生き永らえた有里と奈緒は、数年の期間を訓練に費やし自分たちを滅茶苦茶にした犯人たちに復讐して回ることを決めた。
※女の子が酷い目に合うことや流血表現など苦手な方、ハッピーエンド以外が苦手な方などにはお勧めしません。
※不定期更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 19:23:27
19555文字
会話率:57%
僕の名は祈呪(いのろい)災禍(さいか)。
とある田舎の、地主の息子だ。
僕は巫女の家系に生まれてしまった。
それ自体は別に、どうという事はない。
でも、この家系、とても男に厳しいのだ。
僕は5歳からずっと、この家庭で13年間に亘って、
冷遇されてきた。
憎しみ、嫉妬、怒り、悲しみ。
そういった負の感情が高まれば高まるほど、一族に伝わる『呪いの力』が増幅するから。
しかし、そんな中で僕に唯一優しくしてくれる、双子の姉・祝詞(のりと)。
僕は彼女と結託し、家の伝統をぶち壊し、出奔する事を決意する。
僕らの前に立ちはだかる母・禍福(かふく)、妹・幸恵(さちえ)、瑞喜(みずき)。
果たして僕らは、彼女らを撃退して、この村を出る事が出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 13:10:00
16555文字
会話率:35%
僕の名前は緑川凍土(みどりかわとうど)。
道徳的で、真面目で、反抗期も少ない、そんな僕の前に、一人の女性が現れた。
彼女の名は緑川愛美(みどりかわあみ)。
僕の兄、永久(とわ)の妻……つまり、義姉(ねえ)さんだ。
3年前から同居している彼女
の隙の多さに、僕は辟易していた。
僕は、誕生日パーティの夜、彼女を部屋に呼び……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-24 19:07:47
10153文字
会話率:21%
選ばれた少年たちが集まる、東京妖兵養成学校。落ちこぼれの圭人は、原因不明の耳鳴りのせいで自分の妖を持てずにいた。友人の命を救うかわりに、妖に持ちかけられた交換条件。──それは、人が妖の従者になる禁忌の契約だった。【本編 完結済】
最終更新:2021-01-01 17:09:46
187220文字
会話率:48%
密輸人の物語
楽しいお話
最終更新:2021-01-01 01:00:14
833文字
会話率:37%
無能力者の男のストーリー
最終更新:2020-12-31 23:31:26
982文字
会話率:0%
※本編には残酷描写、自殺を連想させる描写があります。
詠ヶ谷町にある私立詠ヶ谷学園。今年この街に訪れる春の街に名家の娘である春原菫、劣悪な家庭で育った清永桜はおろしたてのセーラー服に身を包み古めかしい石畳を進んでいく。
同じ春に咲く彼女ら
の春が劇しい嵐になることを誰が知っていただろう。
これは互いを愛するあまり愛か哀かの感情を倒錯した春の鼓動の物語である。
同性愛、カニバリズム、いじめ、自傷、精神疾患、バイオレンス要素を含みます。
そらごとつむぎが17年間の創作人生で初めて挑んだ純文学小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 22:25:33
26024文字
会話率:46%
舞台は冥府、閻魔庁。
無気力な右大臣、紳士な左大臣、聡明な王。彼らは何のために生まれ、何に巻き込まれようとしているのか。
右大臣総受け。溺愛、執着、複数プレイあり。
一部、グロテスクな表現がございます。酷い暴力や汚い系はありません。
濡れ場
、残酷描写には※
アルファポリス掲載作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 18:00:00
134255文字
会話率:56%
クシャミにより召喚の儀式を失敗。
そこに現れたのは、ロリっ子サキュバス!?
……だが、そのロリっ子はまだ見習いだった。
「いつかお兄ちゃんを気持ちよくしてみせるから!」
見た目は10歳前後にしか見えないのだが、まさかの✖✖✖!?
エロ
可愛く俺を誘惑しても、何をしても不器用すぎる。料理はダークマターのようなものを作るし、洗濯機を回す際には洗剤を山ほど入れる。
ロリっ子サキュバスが出来ることといえば、大好きなマカロンやケーキ甘いものを幸せそうに頬張ることだけ。
そんな可愛いロリっ子サキュバスとの奇妙な同居生活が始まる!?
「俺は断じてロリコンではない!」
☆R18表記はしていますが、保険のためです。恐らく全年齢対象もしくはR15程度くらいです。R指定になる回は、予めタイトルに表記したいと思います。過激表現を期待されてる方はUターン推奨。
✳カクヨム、ノベルアップ、他サイトにて同作品掲載中。
*この手のジャンルを書くのは、これが初めてです。
誹謗中傷などのコメントはご遠慮下さい。普通に傷つきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 04:10:58
67940文字
会話率:48%
『人殺しの少年は、罪人だらけの学園に入ることになりました』
日に日に増加する少年犯罪を徹底的に監視するべく、罪を犯した学生は、罪人の学舎──男子校の雉ヶ丘学園と女子校の桜ヶ丘学園へとそれぞれ強制転入させられるようになった日本。
人を殺
すことに快感を覚え、十四歳になるまで幾多の殺人を行ってきた少年は、十五歳の誕生日に、殺人衝動に負けて両親を殺害してしまい、雉ヶ丘学園へと入ることになった。
罪の重さがステータスとなる犯罪者だらけの学園で、人殺しの少年は燃えるような髪色の少年と出会う。その色は、殺人衝動のスイッチとなる血の色で──。
元殺し屋の少年×殺人欲求に呑まれた少年のシリアスBL
他、複数CP(直接的な表現はありませんが、リバCPが含まれます)
※殺人描写、無理矢理描写、暴力描写がありますので、苦手な方はご注意下さい。
【この作品は、BLoveさま、fujossyさま、エブリスタさまにも掲載しております。】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-29 10:46:18
235649文字
会話率:49%
魔王に捕らわれた聖女のお話。
前半ヒロイン視点。後半後悔タラタラな男性視点です。
ハッピーエンドのようなメリバのような。
前作『乙女ゲームの~』の番外編とかではなく全くの短編ですが、よろしければこちらもお付き合いただければ幸いです。
最終更新:2020-12-24 12:20:39
5628文字
会話率:15%
「彼」にとっては、最上の「ラッキー・クリスマス」だった──。
二年連続、ホワイトクリスマスに失恋した「彼女」にとっては──。
最終更新:2020-12-22 08:30:43
1375文字
会話率:30%
事故により四肢を失った王立警備軍超高速艇パイロット・ベルナルドは絶大な力を持つ『蒼黒の装具』を得て復活を果たす。生き甲斐であった『空』を失った彼は『特殊警務官』として小妖精・アンジェリカと共に空を奪った相手と蒼黒の装具の謎に立ち向かう。
最終更新:2020-12-21 23:51:11
7759文字
会話率:36%
時代は20XX年。
戦いにまみれた少女に最期は来ない。
少女の人生を振り返り紡ぐ物語。
最終更新:2020-12-21 23:44:04
844文字
会話率:0%
何の変哲もない幸せな三人家族を襲った突然の悲劇。それは彼らに埋めようのない喪失と歪な変化をもたらした。
父と娘。残されたふたりの生活が幕を開けるはずが、ひとつの告白によって様相を一変させる。
――撫子じゃないの、私…………かなで、伽
撫なの――
妻・伽撫の名を語る娘・撫子の姿を前に、達郎は何を思うのか? その一方で、娘であって娘じゃない彼女もまた何を考えるのだろうか?
一時の凪の後、狂った歯車が軋みを上げる。夫としての愛情と父としての愛情の板挟みに合う男はやがて本能を持て余すようになる。
認めがたいことに、この肥大化する劣情の塊が向かおうとするのは、見目麗しい9歳の女の子――愛娘の肉体なのだ。
衝動と倫理の狭間で揺れ動く、その間にも、すくすく欲求の怪物が育つ。
ふたりは幸せは果たしてどこへ向かうのか……。
倒錯的なエロスを下品に描きつつ、父×娘のロリ近親相姦モノを一捻り二捻り出来ないかなという試みから書き始めた作品です。基本的には暗くじっとりしたテイストを心掛けているので苦手な人は苦手かも? その辺りお気をつけて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 20:15:54
79166文字
会話率:15%
見てくれダメ、友達ゼロ、家族はボロボロ、そんな自殺願望のある34歳ニート主人公『太郎』が、異世界に連れて行かれ
自分自身を、人生を確かめていく作品です。
最終更新:2020-12-21 10:41:41
411文字
会話率:0%
シリルは名誉も称号も全て剥ぎ取られて領地から追い払われたが、亡き妻の忘れ形見の五つになったばかりの息子、ディオンだけは奪われる事は無かった。
「ちちうえ!首都でちちうえは剣のせんせいになるのですね!」
「そうだ。貧乏暮らしになるやもしれん
がな。」
突然の痛みを肩に受け、シリルはがくりと膝をついた。
「おやあ、かわいそうだ。じゃあねえ、これ以上苦しまねえようにあの世に送ってやるよ。」
シリルとディオンは五人の無法者達、飛び道具も持った夜盗に囲まれた。
剣の腕に覚えがあっても、肩に矢じりを受けて幼子を連れている彼である。
ここまでか!
しかし、シリルが覚悟を決めて息子を抱き寄せた時、彼の首を落そうと剣を振り上げた男こそが死体となって転がっていた。
「どうして?君は誰だ?」
「俺も首都に行きたくてね。隠れ蓑が必要なんだよ。」
サンドベージュ色の美しく長い髪を持ち、紫色の瞳を輝かせて微笑んでいる剣鬼に対し、シリルは感謝どころか妻を失ってから数年ぶりに身の内に燃え立った欲望までも沸き立っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-20 18:27:00
129349文字
会話率:34%
鬱になった青年、武本玄人(たけもとくろと)は親族の紹介により僧侶|百目鬼良純(とどめきりょうじゅん)を相談役にする。楊勝利(かわやなぎまさとし)刑事は百目鬼の親友だ。彼等が過去を思い出しながら鬱な武本に降りかかる数々の不幸を奮闘して解決して
いく、という物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-11 15:32:18
132167文字
会話率:36%
人間を食べる悪魔×怯え人間。
迷路へ人間を放ち、死なずにゴールへたどり着けたら生きて帰す悪魔達の遊びに巻き込まれた主人公達。
恐ろしい惨劇を前に逃げ惑い、狩られていく。
※悪魔が受け以外の人間を食べる等のグロい表現有り。
※後天的男ふたな
り、攻めの尻尾が男性器、二穴挿入有。
※シリアス多めだけど…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 20:39:39
5860文字
会話率:17%
悪魔からも恐れられる憤怒の末裔×目立たず生きたい平凡な前世持ち
悪魔の国で飼育・調教されている人間達に紛れて過ごしていた前世持ち主人公学生が、何故か超エリート学園へ配属になり、そこで一族からも恐れられるとんでもない力を持った悪魔をご主人様
として崇め、ご奉仕しなければならなくなってしまう。
少しでも遅ければ同族の悪魔相手でさえ首を跳ねるような短気過ぎる憤怒を前に、顔合わせの段階からつまづいて――?
最初から半分位は悪魔国に対する説明が多いので飛ばして読んでも良いかもしれません。
注意
・特殊性器設定有(後天的男ふたなり)
・受けの妊娠の表現があります。
・この小説には人が虫けらのように簡単に殺される場面があります。苦手な方は読み飛ばすか回れ右をして御自衛下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-11 20:34:54
10121文字
会話率:12%
江戸の世に生まれ、罪を犯し咎人として地獄に堕ちた羅刹。閻魔大王の計らいで、現代の世に魔徒を討つ騎士として転生する。
元から強かった羅刹は、戦騎の力を得て無双の力を手に入れる。しかし羅刹は、魔徒に憎しみの感情をぶつけるだけで、人を護ろうとはし
なかった。
《禍人の血族》で在る刹那と出逢い、羅刹の心に変化が訪れる。
一話目から、残酷な描写が入ります。基本的に一話で読み切りの形で、一話ごとに趣向を変えて書いてます。
テーマは人の心の『闇』です。
現代を舞台にした重厚なダークファンタジー。
濃密な文体で描かれた『闇』が、貴方の心を抉ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 09:00:00
213729文字
会話率:28%
地球が【統一天国連合】と呼ばれる連合国家群に統一された時代。
一人の女が、一人の男に守られ、森に逃げ込んだ。
女は、【統一天国連合】において異端とされる思想を持っていたために、逃げる場所もなく流離っていたところをその男に出会い。しばら
くは一緒に過ごした。
流亡の末に、男が極度の飢えを覚えた視線を向けてきたときに。
女は、自らの腹を裂いた。そして。
「私を喰らって、わが一族の怨念を晴らせ」
と男に願い、死んだ。
男は、女の肉を喰らい。女の一族の怨念を晴らすべく行動を開始した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-18 18:10:58
1510文字
会話率:18%
「私」に起きて来たことは、誰にでも起きることだったのか? それとも「私」だけに起きたことなのか?
誰もが抱く思いを模索する、私小説。
最終更新:2020-12-18 09:19:10
351文字
会話率:0%