集落が人間に襲撃され、命からがら逃げ出した一匹のオークが辺境の地をさまよっていた。かつて古代文明があったという、木も育つことのない永久砂漠と呼ばれる場所で、食事も水も無くさまよい続けた。
いよいよ意識を失う間際、オークは砂に呑み込まれ、
気がついた時には小さな部屋に居た。
部屋には何もなく、ただ地面に丸い円と複雑な紋様が描かれているだけだった。出口も見つからなかったため、オークは死を覚悟し、最後に食事が欲しいとつぶやいた。すると円の中にウマそうな熱々の肉塊が現れた。その肉塊で腹を満たすと眠たくなった。寝たいとつぶやくと、立派なベッドが現れたので、ぐっすり寝た。
起きてまた飯を食い満足したオークはつぶやいた。
女が欲しい、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-16 19:11:51
12400文字
会話率:13%
『砂の丘のイェルン』の番外編ショートショート。
「即興小説」というサイトで制限時間15分、「天国のにわか雨」というお題で書いたものの転載です。一部微修正あり。
匿名参加しててうっかり書いちゃったので、作者本人の作ってことで一応。
最終更新:2014-09-16 19:00:53
517文字
会話率:67%
庶出とはいえ皇帝御自ら弟とお呼びになる方、よもやあんな廃屋に。
皆の反対を振り切って、イェルンは城を出た。隠棲の地は、森の中の水車小屋。ただひとり従うひとと蜜月の日を過ごすため。
「砂の丘のイェルン」の今度こそ続編、完全なるBLの物語です
。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-24 05:46:39
165987文字
会話率:69%
薬屋の娘フィリスは同居している二十も年上の用心棒「傭兵のアルフ」になついている。その昔傭兵だったアルフは顔に醜い火傷があるが、強くて優しい。フィリスの父は年頃の娘に縁談を考えているが、フィリスにはアルフしか考えられない。用心棒でしかないア
ルフはフィリスの求愛に応えてくれない。絶対キライじゃないはずなのに。
既成事実を作っちゃいな。親友のクリスタはそう言った。アルフを誘惑してしまえば、一度共寝をしてしまえば。
清純なフィリスは途方にくれるが、そこであるクスリを思い出す。エリクシール・デル・デューナ、砂の丘の妙薬。
「砂の丘のイェルン」の続編というよりは番外編。
清純なフィリスのお話なので濃厚描写はありません。でもBL要素はあり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-04 08:58:59
123009文字
会話率:63%
女の子は甘い砂糖菓子のよう。繊細で庇護欲を誘う存在は、大切に扱わなければいけない。結婚するまで手を出しちゃダメだと自分に言い聞かせ、彼女にも納得してもらっていたはずが…一体どうしてこうなってるの!◆女の子に幻想を抱き続けるヘタレな男が、相手
の理想を演じ続けて耐えきれなくった女の子に襲われる話。◆ハル様主催、「熱帯夜酒企画2014」に遅刻参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-30 15:05:17
17186文字
会話率:35%
オアシス都市プルト――ターベニア王国砂漠地帯ヘイルスに、商取引の交易地として発展したこの都市は、王国内にありながらも、どの公領にも属さず、三つの有力商人の手によって評議会が形成され運営されている自治都市だ。その都市を二年間留守にしていた青年
イシュムが帰郷する。彼は評議会商人の一人オーシュムの子息であり、故郷プルトを拠点に新事業を興そうとしていた。東国イイルタン原産の珍しい原料で作った新銘柄の煙草を売り込もうとしていたのだ。事業は成功し、巨万の富と権力を得るイシュム。しかし、プルトを巡る陰謀が、彼を否応なく巻き込んでゆく。若き煙草王の回りに張り巡らされる姦計。陰謀の中で体験する数々の性的悦楽。その行き着く先は、果たして破滅なのか? 砂漠のオアシスを舞台に、淫慾と策謀の熱に彩られた中編官能ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-16 19:54:08
160470文字
会話率:39%
売れっ子アートディレクターとコピーライターの恋。
一話完結で、どこからでも楽しめるようになっています。
砂糖菓子のようにあまあまなふたりの日常をどうぞ。
R18のお話は「*」マークがついてあります。
※著者のブログサイト「柔らかな夜」に
掲載中の作品を転載したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-02 10:15:51
110229文字
会話率:32%
短編「熱砂の凶王と眠りたくない王妃さま」の番外集です。
恐れながら本編を先にご覧ください。
*他サイトにも同内容を掲載しております。
最終更新:2014-07-23 13:43:50
10254文字
会話率:2%
正妃に疎まれた、辺境国の妾腹王女ナリーファ。 彼女が、砂漠を統べる若き凶王シャラフの後宮に送り込まれてから、今日で千と一夜になる。 王の怒りをかって殺されてしまえという正妃の目論見に反して、未だにナリーファは毎晩をシャラフと過ごしている。
それは王に抱かれないため、千夜も必死に、彼を寝物語で寝かしつけてきたからだ。 決して、王と共に眠ってはならない。なぜなら……*他サイトにも同内容を掲載しております。
また、こちらを長編にしたものがアルファポリス様より同タイトルで書籍化されておりますので、宜しければお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-18 10:01:06
13446文字
会話率:27%
砂漠の交易街には美しい踊り子達がいる。限界がきている脚でも舞い続けたい踊り子と、その願いを叶えるために魔術を施す化粧師の話。
寡黙年下化粧師×美人年上踊り子。
最終更新:2014-07-10 11:55:38
28083文字
会話率:53%
(更新中止しました。申し訳ございません。)
子供の頃、ある事情から妹を殺してしまった主人公。記憶を封印して生きてきた彼が、同性の友達に友情以上の感情を持ち始めたことから、心が揺らぎ始め夢と現を行き来しながら記憶がよみがえり始める。弟の記憶
が蘇りつつあることに危機を覚えた兄が再び記憶を封じようとする。弟への兄の想いは、やがて兄弟愛の枠を超え禁忌の世界に踏み込んでいく。()折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-24 13:23:57
6840文字
会話率:44%
実家が造り酒屋な伊能《いのう》真砂《まさご》の冬の楽しみは、酒粕と蜜柑を石油ストーブの上で焼いて、コタツに入って食すこと。今年、東京の大学に進学した娘に届けられる実家の酒粕とダンボール1箱分の蜜柑は、家族の愛情そのもの。実家の新酒を酒好きの
教授に上納したその帰り道、帰宅後の楽しみに思いを馳せていた真砂の前に立ち塞がったのは、『微笑み王子』こと、金田《かねだ》遼太《りょうた》。彼は真砂に交際申し込みをすっ飛ばしてプロポーズしてきて──! 予測では、3~4話程度の長さになるかと。真砂→金田→真砂→もしかしたら金田?からの視点で話が進みます。Rを頑張って書きたいと思います。……できるかな? 3/7番外編となるクリスマス編スタートしました。不定期更新となりますが、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-16 02:06:58
35326文字
会話率:27%
レイアは淫魔である。だからエロいしテクニックもすごい。
レイアは魔王でもある。だから、やばいくらい強い。
これはそんなエロくて強くてうつくしい、スペシャルチート魔王さまが、可愛い可愛いバター犬(もしくは恋人)たちと一緒に、夜が明けるまでエ
ッチしまくったり、ひとの恋人寝取ってみたり、国を焼いてみたり、魔族同士で殺し合ったりしながら、やっぱり最終的にはいちゃいちゃエッチしてるだけの話である。たぶん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-30 04:31:00
15850文字
会話率:40%
「ちょっと意地悪だけど優しい少年だった。——少なくとも五年前のあの日までは」
心を読む異能を使い間者を生業とする家に、力を持たずに産まれた落ちこぼれの姫、メイサ。彼女は役立たずだと卑屈になりつつも幼馴染の心優しい王子を支えに穏やかな日々を
過ごしていた。しかし、強大な力を持つある少女の発覚をきっかけに二人の関係が歪み始め、やがて少女は傷つき王子は無力を呪い国を去る。 ——五年後。再会した彼は、冷酷で非情、そして女の影の絶えない男に豹変していた。
砂漠の国で繰り広げられるすれ違い異世界ロマンス。本編完結済。番外編、後日談をたまに更新してます。
※作者サイト「碧い林檎」から転載しています。拙作「闇の眼 光の手」の姉妹作。単品でも読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-24 08:53:34
499590文字
会話率:37%
実の両親に片割れを売られそうになった双子は、土砂降りの雨の中、二人だけで生きて行くために家を飛び出した。けれど体の弱い弟は旅の途中で力尽きて倒れてしまう。
道の真ん中で途方に暮れる二人。そんな二人に手を差し出したのは、見た事も無いほど美しい
男だった。
天からの助けとばかり二人はそれに縋ってしまう。それが悪魔の手だとは知らず。ーー 執拗なまでに弟に執着する男、姉を心配する弟、男が欲しい姉、の三者三様の話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-14 22:49:20
24917文字
会話率:15%
夏休みにヨーロッパ一人旅をしていた大学生の僕は、マンホールに閉じ込められていた青年を救出する。
日本とドイツを舞台にした、暗い過去を持つ二組の兄弟の愛憎と執着の物語。
最終更新:2014-05-09 20:32:38
188137文字
会話率:41%
新海航期。
バルクセリア帝国をはじめとする様々な国々が、未開の海へと乗り出し、浪漫と冒険を、そして植民地を築き上げた時代。
二十年前。帝国の一人の冒険家が発見したその大島は、メルキラ島と名付けられた。
いくつかの部族が平和に暮らすそ
の南の島は、砂糖に香辛料、真珠に珊瑚。その他にも珍しい特産品が豊富に採れ、持ち帰った船員たちは、たちまち莫大な富を得て本国を潤した。
直ぐに国が動き、司祭と軍を連れその島へと押し寄せ――
海外進出という名の略奪と支配が行われ、島からの貿易に、奴隷が加わった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-28 16:54:36
137745文字
会話率:30%
「Chaos Area」に続く話です。自サイトからの転載です。
春英の片腕になるために、秋蘭の弟子、凍華と闘いにアリゾナに行った悠樹だったが、凍華の出した条件は、負けたら抱かせることだった。アリゾナの山の上、二人の生活が始まる。そして、凍華
の仲間、優しき双子のシルヴィア、エルフィンを巻き込んで、悠樹の狂気が目覚める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-27 19:35:33
72142文字
会話率:39%
マルキアの妃となった王子は、ラブラブな王の性戯と好奇心に翻弄されるが、幸せな日々を送っている。だが、二人の息子ダナは、王子の故郷の森を恋しがるようになる。ダナを探して、故郷の森に入った王子は、伸びてくる蔦にとらえられ、愛撫を施される。そこに
妖魔が現れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-10-15 08:11:52
28467文字
会話率:29%
砂漠のを走るジープに向かって波佐間悠樹は銃を構える。テロリストだった自分を引き取ってくれた、春英のための仕事だ。どれほど慕っても、春英には秋蘭というゴージャスな美人の恋人がいる。だが、悠樹は恋人になりたいわけではない。春英の片腕になって、春
英を守りたいのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-04-26 07:17:31
16605文字
会話率:41%
「元男が転生したら魔王の一人娘だった」の完全にアウトな部分を収録
最終更新:2014-03-13 12:00:00
5282文字
会話率:22%
砂糖菓子よりも、蜂蜜よりも甘い夫婦の日常のお話し。甘いものが足りない!そんなあなたに!!キュンキュンときめく甘味度1000%ラブ(笑)wショートストーリー仕立てなので、心が甘さ欠乏症な時に一口どうぞ。
※口から砂糖を吐く危険性があるので、ご
注意ください。
不定期更新なので、完結済にしてあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-06 20:32:11
8528文字
会話率:19%
黄砂の国の娼館で下働きとして働いていたステラ。ある日、外国からの賓客に給仕をしに行き、その客―――リシャールに見初められてしまう。ステラはリシャールに身請けされ、リシャールの国であり、亡き自分の両親の故国・紫苑の国へ渡ることになる。大金で身
請けされ身体を許してしまったことで、「自分も愛人という名の娼婦になってしまった」と悩むステラは、リシャールの優しさに揺れ動く。
・R18なエピソードはサブタイトルに☆をつけますので、お嫌いな方は避けてください。
・なろうで連載中の「雪白の国の物語」と同じ世界観ですが、ストーリーは絡まない予定。
・不定期更新になりますので、気の長いかた、よろしければおつきあいくださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-26 16:34:15
96812文字
会話率:47%
俺がバイトするコンビニで毎週目にする女性。彼氏と別れた後始発までの時間つぶしだ。寒空に薄着でやって来る彼女は、決まって砂糖とミルクをたっぷり入れた温かいコーヒーを買う。
※好きな女性が他の男性と性行為を持つ妄想描写があります。
※「わたし、
こんなことしちゃって」の男性視点です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-21 06:21:55
11859文字
会話率:25%
夜に降り出した雨も上がり、傘が要らなくなった明け方。同じ曜日、同じ時間。私は今日も下着も身に着けず、ミルクと砂糖たっぷりのコーヒーを買いに、コンビニを訪れる。店員さんの素通りする視線に、体を熱くして。
※「俺、余計なお節介して」の女性視点
です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-16 17:33:27
20840文字
会話率:33%
女子高生5人とOLが出会い、巻き込んで巻き込まれて、気がついたら砂漠のど真ん中。
女神に呪われ男神に祝福され、命と引き換えに異世界トリップなんて言われても、納得できません。
残酷描写有り・性描写有り。下ネタ注意。
最終更新:2014-02-08 05:00:00
486199文字
会話率:34%