佐原皐月は偶然立ち寄った店で、そこの店主だという初老の女性からプレゼントだと言ってアロマキャンドルをもらった。
不思議に懐かしいと思うその香りのキャンドルを灯してから、彼女は嗅覚を失った。
その上毎夜、男性経験などないのに、男性に抱かれる夢
を見て寝不足だ
文句を言おうともう一度その店に向かうのだが、どういうわけかその店は見つからなかった。
そして、彼女はその店の店主に似た人物を見かけ、後を追った。
すると、突然不思議な空間に誘い込まれた。
そこで出会ったのは、あの初老の女性でなく、ずっと若い女性。しかし彼女は一瞬であの女性へと姿を変えた。
わけがわからず問い質す樹に、女性は告げる。
「佐原 皐月 いえ、ソニア。思い出すのですあなたの過去を」
思いだしたのは、彼女の過去。
そこで彼女は、生まれつき嗅覚を持たない貧しい農家の娘として、不遇の王子ラムセスに愛された過去を思い出す。
✢タイトルは変更するかも知れません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 21:00:00
47788文字
会話率:42%
(※=R18描写アリ)
◆2024/01/12 冒頭に神話を追加◆◆2024/01/26 5章まで修正◆
王都で学んでいた若い人狼、語り部(シグマ)は、ようやく務めを終えて郷に戻るが、懐かしい匂いに包まれ歓喜するが、郷はなんだか少しおかし
いように感じてしまう。
人狼としての歓びの半分である番を得ることを諦めていたシグマは、不穏な郷の状態に心が冷えていく。
人狼は森に在って精霊と共に生きている。上位種として在るが、ひと族は人狼が在ることを知らない。
ひと族は取るに足りない生き物で、理を乱すと嫌う人狼は多い。しかし危機感を持つ者も、現れはじめていた。
※この作品はエブリスタにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 21:00:00
276243文字
会話率:41%
佐藤信彦は大学二年、十九歳の夏休みを帰省せずにバイトをして過ごすことにした。
炎天下の下辿り着いたバイト先には、なぜかイギリス人が一人だけいて……
『意地っ張りの片想い』に出てくる佐藤信彦さん、信彦おじさんの若い頃のお話。
時代的には平成
10年頃の話になるので、スマホもモバイルも出てきません。当時を知らない方には分からない単語も出てくるでしょうが、そこら辺はそんな重要じゃないのでサラッと流して頂ければ。
クスッと笑えるか、ニヤッと笑えるか、という話だと思います。
※pixiv・fujossyにも掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-12 13:55:39
9444文字
会話率:50%
ある日突然、姉以外の人間が街から消えた。
なのに、水道と電気、ガスはそのまま使える。
スーパーに行くと、何故か食糧も腐らずに存在し続けている。
そのまま数週間生活した後、姉が言った。
「私と夫婦になって、子供を作りましょう」
常軌を逸し
た提案だ。
だけど……
姉は言った。
ひょっとしたらずっとこのままかもしれない。
そしてもし、何十年も後に私たちと同様に生き残った人に出会ったら。
そのときに、私たちがただの老人だったら助け損になってしまう。
それはダメだ。人類の保存に何も貢献できない。
だから……
幸い普通に生きていくための環境はあるわけで。
ならば若いうちに子供を産んでおいて、次世代を作らないといけない気がする。
主人公は悩むが、最終的に決断。
姉を抱き、姉を妊娠させ、1年後1児の父になる。
そして父親になって1年。
生まれた子供は妙に成長が早く、1年で発語があった。
そしてある日、姉弟夫婦は息子に「クラス」というものを与えられる。
同時に出現するダンジョン。
ダンジョンからは魔物が出現してくる。
家族を守るために主人公は逃げようかと考えるが、息子の導きにより、ダンジョン攻略は使命であることを知り、最終的に挑むことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 19:04:27
191096文字
会話率:15%
騎士団隊長(元部下)×転生?青年(元騎士団隊長、元上司)
レオンハルト→イナミ
騎士団隊長が転生したら、仲が険悪だった元部下に愛される?
騎士団の三番隊長を務めていたイナミ。ある日、集落に大勢の魔物が攻めてきた。
それに追われた騎士団、
イナミも集落に急ごうとしたが、後ろから腹を刺されあえなく絶命。
死んだと思われたが、目が覚めてみればイナミは生きていた。しかし、体はイナミのものでは無く、若い青年の別人の体だった。
別人となっいたイナミ、あかれから10年の月日が経っており。
目をかけていた元部下(攻め)との出会いや、何故イナミが生き返ったのかを知っていく物語です。
中世辺りで現代風のなんちゃってファンタジーです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 13:20:00
95587文字
会話率:48%
清らかな小川が流れ、花々が咲き乱れ、太古の昔から生える、見上げるほどの巨木が並ぶ『蟲人の森』には、身体のどこかに昆虫の特徴を持った人々が暮らしている。
齢四十五令を迎えるムラサキは、かつて、この森で一番美しく力強い『蝶の王』と讃えられていた
雄の蝶だった。しかし、歳を重ねて色鮮やかな翅は破れ、美貌には年齢の翳りが差し込み、遂には冬眠の為の居場所を喪って死を待つばかりとなる。
そんなムラサキを捕らえたのは、桃色の派手な髪と青い眼を持つ外来種の若い雄蜘蛛。毒を持つ蜘蛛は、ムラサキを弄り食う代わりに、『交尾の真似事』を受け容れるよう迫る。
時間を掛けてハッピーエンドになる二人の物語。
20歳×45歳。パンク系若者×穏やかな和装美中年。昆虫擬人化。おじさん受。耽美BL。性描写のある話には「※」印をつけています。
オジ天2024参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-16 08:00:00
88512文字
会話率:42%
夫婦が休暇で訪れた山間の小さな温泉宿。そこで偶然出遭った訳ありの男女が二人の運命を変えて行く。
性魔インキュパスとサキュパスの化身に魅入られた若い夫婦は禁断の世界に堕ちて行く。心の中では固い愛情で結ばれている二人だが、性魔たちは次々と甘く淫
靡な罠を仕掛ける。
夫婦の揺れ動く愛情と非日常的官能の世界を実際の体験を基に記述します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 23:11:42
275505文字
会話率:18%
貴族の家に生まれながらも私生児なことから周りから軽んじられ、屋敷で孤独な日々を過ごす十五歳のアントニオ。
そんな彼は年頃になってから性欲を持て余すようになり、毎朝、自室に掃除に来る小柄で大人しいメイド少女に目を付けた。
※主人公は屋敷の若
いメイドを弄んだり、牢に入れられて女囚と関係を持ったり、時には乱交なんかもしながらも、やがて来る戦乱と謀略の時代を生き抜き、戦場で将として活躍することで栄達して行きます。
なお主人公は母親からの遺伝で、ダメージ耐性が超強化されるユニークスキルを持っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 20:39:39
98561文字
会話率:37%
淫らな性欲の魔獣ミューザは反逆の臣フリジニオと共に大国フォーレトニアを乗っ取る。
若い王子フィリオを地下の牢獄に監禁し毎夜快楽行為に耽った。
ミューザの魔力を浴び続けたフィリオは獣のように快楽を求め続ける
『性獣』に変身する体になってしまう
。拘束・凌辱多めの冒険ファンタジー。
◇1章・・王妃ミューザが王子フィリオを拘束調教して性獣に変える。
◇2章/3章・・森人族のレイシス、狼族のグルルと・・。
◇4章/6章・・女騎士ライザは敵に捕まりあらゆる陵辱を受ける。
◇5章・・女銃士アリエッテは盗賊に攫われた幼馴染の救出に向かう。
◇7章・・侍女セリアは連れ去らて城の頂上に監禁される。
・・・続く
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 01:23:24
986990文字
会話率:26%
深月栞(みつきしおり)は、深月神社の巫女だが、ある平日の朝栞たち6人は二人組の若い男性たちに声を掛けられてはナンパされ、撮影に協力してほしいと頼まれ承諾するらや、ある1台の車に乗車しそこで6人の男性たちが栞たちに質問をし、その質問を答えてい
ると突然6人の若い男性たちに襲われては凌辱されるが、これはまだ序盤に過ぎず栞たちはAV女優になるもこれらは、嵐の前の静けさであった・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 01:00:00
5509文字
会話率:45%
毎夜夢に現れる大平課長。次々と餌食になるOL達。部下である希美もいつかは課長に襲われるのだろうか。
殆どがSEX、暴力描写です。不快に思われる方はご遠慮ください。
不定期で更新していきますので、ご了承下さい。
最終更新:2024-06-14 21:58:10
15267文字
会話率:19%
先日、購入した玩具“さやか“は、まだ若い女性だ。
私は、さやかを鞭で打ち調教していく。そして……。
※かなり前に書いた短編を見つけたのでアップしてみました。タイトルはついていなかったので新しくつけてみました。
最終更新:2024-06-14 05:13:41
4418文字
会話率:50%
高級住宅街に開業する若い女医とナース。本業は美容整形クリニックだが夕方から特殊な顧客だけを特別に診察する。彼女の裏の副業は拷問師。医療のテクニックで自白から人体改造迄、顧客の要望に対処する。彼女が誰なのか?女?男?年齢は?今宵も新たなお客様
がヒトガタを持って来院する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-12 23:05:08
132792文字
会話率:52%
学校に向かう通学電車の中、普通の真面目な女学生である柊柚子は、初めて痴漢の魔の手に晒される。
巧みに蠢く慣れた指先の前に、若い身体は敏感に反応し下着は湿りを帯びていく。
弄ばれた少女は更なる快楽を求め男の囁きに導かれるまま、敷かれたレールの
上から外れてしまうのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-12 06:00:00
19213文字
会話率:16%
一つの噂がありました。
そこに行けば一生遊んで暮らせる程の、金銀財宝が手に入る遺跡があるのだと。
挑戦した冒険者曰く、10度の罠を潜り抜け、最下層まで踏破するだけ。
但し挑戦出来るのは若い女性の冒険者。
そんな楽して稼げる迷宮の噂は冒険者達
の間で、実しやかに囁かれていました。
今日も噂に惹かれた新しい獲物がまた一人。
えぇ、最下層まで辿りつけば、噂の通り一生遊んで暮らせる報酬をお約束しましょう。
ですが少しだけ、恥ずかしい思いをすることになりますよ?。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-10 20:14:25
708127文字
会話率:12%
新母島。
それは母と息子の島である。 息子は精通と同時に母と愛し合う。
母は身籠り出産する。ほかでは許されないその行為がむしろ当たり前のものとされ、奨励されている。
洋司は小学校四年生。母は奈美。中学三年の時、洋司を産んだシング
ルマザーだ。
二人は二か月前、首都圏からこの小さな島へと越してきた。
「この島では」ごく普通の母子として過ごしている。つい最近息子の精通があって、ほぼ同時に母との性生活が始まった。
同じような身の上の親子が百組以上ここに移り住んでいる。
そんな折、月に一回行く健康診断で衝撃的なことを告げられる。
「実は妊娠しにくい体質の可能性がある」
そして・・・・・・
「息子さんが他のお母さんと交渉を持っても容認してあげてください」
それは、新母島の成り立ちに深くかかわる理由からだった!
《主なキャラクター》
石河洋司
石河家長男。小学校四年生。
石河奈美
洋司の母。中学生の時洋司を出産。巨乳で人懐っこい笑顔が印象的なシングルマザー。
花咲真由美
少子化対策省の若いキャリア官僚(医務官)。単なる技官でなく、新母島特別行政区の
事実上の行政官として島の管理・運営を行う。
井石真理
インターンとして花咲医務官をサポートする医学部の学生。
黒宮靖
小学校四年生。洋司の同級生。島で唯一母を妊娠させた実績がある。
黒宮唯
靖の母。
中野芳美
アスリート系シングルマザー。テニスの元国体選手。コーチの子どもを妊娠して
オリンピックの選考に残れなかった。
倉本のぞみ、小石川いづみ
元池袋の援交少女系シングルマザー。倉本さんは釣りを趣味とし、島で唯一
フィッシングボートを所有する。
中山くん、篠原くん(篠原芳雄)、小早川くん
洋司のクラスメイト。
篠原朱音(篠原ママ)
高学歴系シングルマザー。子ども(芳雄)の勉強に厳しい。一方で自分には女性としての魅力が
ないとのコンプレックスがある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 06:00:00
531240文字
会話率:42%
20xx年、地球は脅威にさらされていた。どこからともなく現れる謎の地球外生命体に襲われ、街が破壊されるなどの被害が相次いでいた。そのような中、地球外生命体の脅威に対抗すべく異星人対抗組織、通称『ネビュラストライクス』が結成された。その司令
官に就任したのは若い女性であり、名を月影麗華という。
彼女は弱冠28歳で数々の実績を上げてきた優秀な指揮官だ。彼女は防衛軍のトップには似つかわしくない程、非常に愛らしい見た目をしている。小柄な体型で身長は低く、まるで小学生のような容姿をしている。童顔で、ぱっちりとした大きな目と長いまつ毛が印象的だ。髪型はサイドアップテールにしており、前髪をピンで留めておでこを出している。しかし、その実力は本物だ。彼女はその見た目に似合わず、ネビュラストライクスの司令官として十分な能力を持っていた。非常に強い意志を持っており、自分の信念を貫き通すためならどんな困難にも立ち向かう覚悟がある。
『ネビュラストライクス』は、地球外生命体と戦うため、ロボット技術を駆使して開発された人型戦闘兵器を開発した。その名は『ラディアントリベリオン』。
高出力エンジンを搭載し、対異星人用人型戦闘兵器として開発されたこの機体には、コクピットに若い女性がパイロットが搭乗するのが特徴で、彼女たちの生命エネルギーを動力源として稼働している。
だが、最も大きな特徴はパイロットとして搭乗した女性を殺害することにある。パイロットの女性を惨殺し、死に追いやることによって、莫大な戦闘力を発揮するのである。
主人公の月影麗華は、『ネビュラストライクス』の司令官でありながら、この最新鋭機型ラディアントリベリオンのパイロットも兼務している。彼女は、地球と人類を守るため、今日も戦いに身を投じるのであった。
そして、月影麗華は今日も出撃するのだった……。
【注意】
本作品には身体を損傷させたり、殺人行為等や残酷な描写が含まれています。このような表現が苦手な方や心理的に影響を受けやすい方はご注意ください。また、18歳未満の方の閲覧をお控えください。作者は物語の中で現実の殺人行為を肯定する意図はありませんが、物語の要素として描写されています。閲覧の際は自己責任でお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 17:12:57
35374文字
会話率:26%
この『外伝』は「ラフレスタの白魔女」を舞台にした世界において、本編では詳しく語られなかった脇役のことや彼らのサイド・ストーリーに焦点を当てて描いた物語です。部別に完結する短編集として構成しますので、お好きな部からお読み下さい。
第一部 「
ランガス村の英雄」
ロイとシエクタが若い頃のお話し。
第二部 「蒼い髪の魔女」
アクトとハルが活躍する時代から約三百年前の物語。
第三部 「ヴェルディの野望」
ラフレスタの乱よりも十六年前。ヴェルディ・ラフレスタの物語。
第四部 「三王女の物語」
白エルフの王女シルヴィーナ目線の物語。
第五部 「帝皇の罪、銀龍の罪」
帝国歴三年前より物語。エストリア帝国の華やかな建国記には、その史実の裏側に心苦しい物語が隠されていたのだ・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 13:29:56
846223文字
会話率:29%
約18年前に、今は閉鎖された某サイトで投稿しました小説です。
このサイトで覚えてくれた方があり、ニーズがありそうなので、アップしてみます。
内容は島に家族で赴任してきた若い教師一家が、島の住人に性奴隷にされていくお話です。
特に中学生の娘
さんが虐められて悲惨な目に合います。
この作品は、ちばてつやさんの「島っこ」というマンガを大昔に読んだ記憶があり、さらに一時期私自身が中学生時代に島に住んでいたので、それらから着想を得て書きました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 11:51:54
76113文字
会話率:3%
秘密にしてこそ美しい。そんな話をあえてストレートに表現した、オムニバス形式の連続短編です。
<右手の女>恥ずかしくて人にはとても言えないけど、いま私はしたくてしたくて仕方がない。男はいいなぁ。すればするほど恋愛市場価値が上がるくせに、入れて
出したら満足できるなんて。いっそ本当に男になりたい!
<ママ活レポート>「パパ活があるならママ活もあるのが当然でしょ?ママ活サークルってのがあるんだよ」「なにそれ?」ママ活とはパパ活のママ版である。つまりママ活とは、経済力がある女性が若い男性にお小遣いをあげて、そのかわりに食事やデートにつきあってもらうという行為なのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-09 02:02:58
17567文字
会話率:55%
【あらすじ】
戦争状態にある成人男性軍と、メスガキ軍。
そんな中、捕虜となった男は拘束椅子に縛り付けられ、身動きが取れなくなった。
これから男には苛烈な拷問が待ち受ける。
苦痛には耐えられると思っていた男だが……。
【登場人物】
「えま」
メスガキ三人のリーダー的存在。お菓子作りが得意。
「さりぃ」 元気っ娘。子供の無垢なところは時に冷酷。
「はな」 おとなしい娘。軍属の研究者で、薬品の取り扱いに明るい。
「男」 椅子に拘束されるかわいそうな成人男性。実はまだ若い。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-07 17:46:49
8358文字
会話率:27%
小説家の耶麻田の妻はクリスマスイヴの日に突然姿を消す。
そして追い打ちをかけるように耶麻田は交通事故で脊椎を損傷し、車椅子生活を余儀なくされる。
耶麻田はヘルパーの手を借りながら、少しずつ作家の生活に戻っていく。
出版社から紹介を受
けた家政婦は未亡人であったが、大変な美貌の和服姿が似合う耶麻田好みの女性であった。
はじめの内は礼儀正しい家政婦の智恵子に満足していた耶麻田であったが、作家特有の私小説的な興味を智恵子に抱き始めると、本当の智恵子の姿を見てみたいと思うようになる。
智恵子には前の夫との間に忘れられない記憶が残されていた。その記憶は再婚を迫るどんな話にも智恵子の心を動かすことのできないものだった。
耶麻田の話があったとき、智恵子は願ってもない話だと思った。
普通の男性では、ひとつ屋根の下でどんな事態が起こらないとも限らない。
その点で車椅子生活の耶麻田は、安心してお世話できる人であると思った。
二人の心が少しずつ通い合いはじめ、互いになくてはならない相手となりはじめていた。
智恵子が耶麻田の古い原稿を見つけて読み始めることから、智恵子の心に小さな隙間が生まれ、その隙間が少しずつ広がっていった。
耶麻田と智恵子の平和な生活のなかに、大学を出たての若い編集者の女性が出入りすることになり、波紋を広げることになっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 22:26:24
13899文字
会話率:18%
夫正志の夜の求めに…いい年をしていつまでしたがるのかしら…と辟易し、数回に一度は正志の求めに応じながらも、早く終わらせようとベッドの上で演技をする由美だったが…。
「おまえ、最近変わったな」ある夜、そう正志に言われて由美は演技がバレたのかし
らとドキリとした。
結婚前、こつまなんきんと言われたほどの小柄ながらコンパクトな体系の美人だった由美は、四十を過ぎてその魅力は衰えるどころかますます磨きがかかっていくかにみえた。しかし、自分の体が小さいことについて、由美は若いころから劣等感を持ち続けていた。
親切な上司であった正志と熱烈な社内恋愛をし、子供はついに授からなかったものの、周りも認める仲の良い夫婦であった。
中年になった正志にとってはいつも異性としての魅力を失わない由美であったが、由美が新婚当時のような正志に対する興味を失っているように感じていた。
由美が訪問介護のパートに出るようになって、化粧をするようになるといちどに由美は華やぎ、私服で出かける時などは10歳以上も若返ったように見えた。そうなると、由美から拒絶されることで物足りなさを感じていた正志の不満は更に高まっていった。
由美が介護の仕事をはじめて数年が過ぎ、由美は若い新人男性の指導担当を仰せつかった。
先生、先生と慕う若い男性の生活の相談まで受けるようになり、由美の生活は思わぬ展開を見せる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-03 21:26:49
49977文字
会話率:36%