よみがえった極悪非道な独裁者は異世界で恋も革命もやり直す!
1793年、王の排除を達成して誕生したフランス共和国では
極左の山岳派のリーダー、マクシミリアン・ロベスピエールが
議会での権力闘争に勝利した。ところが国内は内乱続きで対外戦
争にも敗北、
不景気に悩まされた山岳派政権は恐怖政治で反対派を
押さえつけ支配しようと目論む。人々の憎悪が一身に集中し
常に暗殺の脅威にさらされて心が荒んだマクシミリアンは
恋人(男)で殺戮の天使サン・ジュストすら信じられなくなって
ますます過激化したあげく失脚。自ら定めた法律通り逮捕翌日に
愛する天使共々処刑に追い込まれたマクシミリアンは
あの世でなぞの美少女、ギロチーヌに生き返れば愛する彼氏に
再会できるとそそのかされ異世界転生し、スケベでぶっ壊れた
年中発情期の色ボケメガネとなり果てる。
そして前世で彼らに殺された革命家たち(ダントンとデムーラン)の
記憶が戻り、復讐を決意する。果たして自称「最強の童貞」は今度こそ
「徳の共和国」を実現し、処刑を回避できるのか?
そして革命家たちの熱愛の行方やいかに……!?
虐殺魔として悪名高いマクシミリアンだが、政界入りする以前は
死刑制度廃止を訴える人権派弁護士で質素な生活ぶりから
ついたあだ名は清廉の士であった。ペットの小鳥に愛情を注ぎ
モテモテなくせに女嫌いで注意力散漫だったこの童貞は
ある重大な事実を見落としていた。ロリ顔三十路の実妹シャルロットに
遠い未来からやって来た腐女子が憑依していることに……。
12月2日、タイトルの後半部分を変更しました。
旧題:フランス革命妄想奇譚 籠の鳥は見た!
よみがえった最強童貞はギロチンまっしぐらの色ボケメガネ!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-25 20:39:50
184768文字
会話率:29%
家を顧みない母親のもとで小学生の妹と息を潜める様に生きてきた中村仁は、生きていく術としてアイドルになる道を志す。
仁を拾ってくれた事務所には、同じ中学2年の悠と直人がいた。
トップアイドルの父を持つ恵まれた悠に激しい嫉妬とコンプレックスを持
ちながら、3人でアイドルとして表舞台に立つことを目指していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-14 19:00:00
29205文字
会話率:31%
ジャック&ダニエル二つの扉が…のスピンオフ作品になります。
ダニエルの4年後のお話です。彼は二コラの事ですっかり恋愛とは縁遠い暮らしをしています。そんな時イブと出会います。ダニエル一目でイブの虜になりますが、彼は自分の中で女性と付き合うと
きのルールを作っていました。イブはそのルールに全く当てはまらない女性でした。ダニエルはイブの事を諦めようとしますが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-12 06:35:05
32514文字
会話率:12%
アンジェラは地方の小貴族の令嬢だったが、近隣の諸侯と同盟し反乱を企てているとして、その家が取り潰され、家族も故郷も何もかも失った。そんな彼女を引き受けたのは、王都でも名高いジェズエンダム家のマリアンヌ。何不自由ない生活を送るアンジェラだが、
故郷と家族を失った傷は癒えなかった。そんなある日、彼女は女主人マリアンヌに呼ばれ、夜伽の相手を申し付けられる。今まで感じたことのない快感に酔いしれるアンジェラは、マリアンヌに心酔していく。だが、ある晩、マリアンヌが男と交わっている現場を目撃し、アンジェラは激しい嫉妬に駆られる。そして男を誘惑してベッドに誘い込み、遂には引導を渡した――。だがそれら全てが、アンジェラの知らぬ間に仕組まれていたことだったのである。美貌と肉体を武器に、暗殺・諜報を請け負う金髪の天使がここに誕生した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 00:12:29
3327文字
会話率:50%
明治三十年代の終わり、十二月三十日。東京府某所。
雪の降る年の瀬に、声楽家の黒田(くろだ)は、音楽学校のかつての同級生、貴船(きふね)と再会する。
貴船は昨年の春、志半ばにして胸を病んで逝った。
だからいま目の前にいるのは、貴船の幽霊、も
しくは幻影のはずだった。
ふたりは今年の春彼岸にも短い逢瀬を交わしていた。
しかし貴船は「お前が希めばいつでも会える」と告げて、満開の桜が散るとともに姿を消してしまう。
それ以降ひとときも彼を忘れられなかった黒田は、「今さら何の用だ」と貴船をなじりながらも、結局、彼を突き放すことはできない。
「なぜ、春から一度も会いにこなかった。俺はこんなにお前に会いたかったのに」
激しい嫉妬と恋情にかられて、黒田は貴船を痛めつけるように抱く。
「賞賛されるのは俺の才能じゃない。お前の才能だ。お前があのとき押しつけていった作品を、俺は五線紙に書き写して発表しているにすぎない。皆が称えるのは俺の音楽じゃない。お前の音楽だ。この気持ちがお前にわかるか」
そして大晦日の夕暮れ、黒田は貴船の自宅を訪れた。
元旦に横浜港を出立する定期船で、黒田はドイツに渡る。
その前のただ一夜を、貴船と過ごすと決めた。
「ねえ、黒田。昨日みたいに、してよ」
「……っ」
「昨日みたいに、乱暴にして」
あかあかと燃える暖炉の前でピアノを弾き、歌いながら、ふたりは激しく情を交わした。
夜が明けて、元日の朝。
黒田は横浜港から旅立つ。彼の手には、貴船から託された楽譜があった――
* * *
拙作「春林奇譚」と対になる掌編ですが、これだけでもお読みいただけると思います。
ひとりの男と、ひとり(?)の幽霊が執着しあう、レトロBLです。
◆エブリスタ、fujossyにも投稿
https://estar.jp/novels/25918562
https://fujossy.jp/books/23314折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 21:30:09
5895文字
会話率:42%