ごみ溜めの中だけの世界は広がった。
最終更新:2016-05-08 15:45:36
16258文字
会話率:28%
彼女は今日も旅を続けている。旅先で残虐非道な殺人を繰り返して、世界中から追われながら。そう、彼女は空前絶後の殺人鬼だった。
ある時は平穏と隣り合わせのマンションの一室で斬殺劇を。ある時は地方の山中の別荘で拷問劇を。彼女の行く先では悲劇が
繰り返された。何の意味があって殺人を続けるのか、そのことは彼女自身も分かっていない。ただ何かを求めるように彼女は殺人を続けていった。
ある時、彼女はふらりと奥多摩にあるダムに立ち寄った。そこでダム建造中に殉職した英霊たちの石碑を目にする。八十七人の意味ある死者の名前が刻まれていた。立ち込める霧の中、彼女は自分の殺人の意味を自問自答した。答えは分らなかった。
またある時、彼女は歌舞伎町の酒場で奇妙な青年に出会った。彼は悲劇の演出家気取りのキチガイだったが、不思議と殺人鬼とは気が合った。一夜の遊戯の合間、彼女は青年に殺人鬼を衝き動かす動機を訊いた。
「終わりが見たいんじゃないかな、ひとつの壮大な物語の」青年は殺人鬼の破滅的な行動をそう評した。彼女が覗き込んだ青年の瞳の黒は遠くの終わりを見つめていた。
殺人鬼としての生活が一年を過ぎた頃、殺人鬼は捕まった。警察にではなく、彼女に私怨を抱いた男の手によって。殺人鬼は左手を失いながら、男のもとから逃げ出した。そして行き着いたのは奥多摩のダムだった。彼女は相変わらず霧に満ちているその場所に自分の終点を見た。
自分は何処から来て、何処に行くのか。彼女は霧の中で自問自答する。そして、答えが出ないまま、彼女は警察に取り囲まれるのだった。彼女は最後に問いかける。望む答えが返ってこないことを知りながら、問いかける。
「私の名前はなんでしょう?」
※エブリスタ、アルファポリスにて転載しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-23 11:52:41
83577文字
会話率:25%
戦神教会の高司祭、オーウェンは悪魔に魅入られた少女ヴィエナの呪いを解く事に成功する。しかし、”邪悪の真髄”に触れてしまった二人は、”変容”を起こし、姿形が変化(へんげ)してしまったのだった……。
触手がくっついたオーウェンと、メロンに育った
ヴィエナの運命は!?
*ぎんげつ様作、「灰色の世界の天上の青」の二次創作作品になります。ぎんげつ様には、二次創作と公開の許可を頂いております。ぎんげつさん、ありがとうございました!
*本家「灰色の~」は重厚なファンタジーです。本家のイメージを壊したくない方は、スルーして下さいませ。
*同じくぎんげつ様の「神官殿、そこまでです。」「責任取れって追いかけたら」の主人公達もちょこっと顔を出しています。こちらもイメージを壊したくない方はスルーして下さいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-13 12:59:30
13282文字
会話率:46%
深夜に駅で酔っ払いに絡まれている女性を助けたいつもは冴えないサラリーマン平間優一。一時のテンションで行ったその行為は彼の灰色の生活を変える第一歩だった。
最終更新:2015-11-12 20:13:55
21234文字
会話率:15%
黒と白の二つを混ぜれば灰色成るが、真っ黒程何かをしている訳でもないが、真っ白程に明るくもないという、僕という存在は何なんだろうか。
鏡を見てみたけど、それが、僕だという保証は、誰もくれない。
ただ、違和感は感じていた。
その鏡に映る顔には
、覚えは無いけど、僕らしい。
顔を動かせば、その通りに動いてはくれるけど、その顔には見覚えが無い。
朝起きて、一番に変だと思ったのは、皆が僕を知っている。
反対に、僕は誰も知らないのに皆を知ってる。
でも、僕は自分の役割を知っているんだ。
世界の為に戦う戦士様を支える大切な作業員が、僕。
夜寝て見る夢には、白色のお姫様。
起きている間には、黒色の戦士様。
どちらも覚えが無いんだけど、二人の女の子が、何故か頭について離れてくれず、ただの作業員だった僕は、このままの生活に嫌気がさしていたし、ふとした時、戦士になれると知った僕は、深く考えず、志願していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-11 13:26:40
200755文字
会話率:21%
銀灰色(ぎんかいしょく)の毛並みと黄銅色(おうどういろ)の瞳を持つ美しいふたごの猫は、猫好きの女王の懇意によって専用の離宮が与えられていた。
そして二匹の猫は、夜になると人の姿に化け、最愛の姉妹同士で秘め事をおこなうのであった。
最終更新:2015-02-22 22:22:06
2222文字
会話率:49%
なろうで連載していた「灰色のマリエ」の番外編、夜の部です。
本編は書籍化されています。
最終更新:2015-01-10 21:00:00
5685文字
会話率:53%
吸血鬼族のロロとエルフ族のミラがくっついて結婚するまでのちょっとしたお話。ミラはロロが好きだけど、ミラではロロと結婚する事は出来ない。でもロロはと言うと、ミラが知らない間にこっそりと根回ししてる・・・?
ちょっとコメディ?、たまにシリアス?
、そして大体が甘々らぶらぶになる、予定…。見切り発車デスヨばっちこーい。どこまで書けるかはネタの思いつき力と気力次第ですが頑張ります。
4/26 キーワードを追加しました。また、少しだけ残酷描写というか戦闘シーンが入りますのでそちらも追加しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-10 13:26:55
66253文字
会話率:33%
『宵闇の戦い』の後半戦。
ちょっと変態ちっくな皇帝の妃修行と称した閨事情が見れます…。皇帝なのに結構可哀そう…まぁ自業自得とも言えますが。
いつの日か彼に幸福は訪れるのだろうか…。続編はない予定です。
最終更新:2011-10-12 01:13:12
3776文字
会話率:24%
ルン国の若き皇帝とその寵姫の夜伽話です。夜毎の寵姫から向けられる喧嘩(?)もなんのその。妃が愛しすぎてちょっと変質的な皇帝になってしまいました…。閨の部分を濃い目でお送りしようと思っておりますのでご注意ください(-_-;)
最終更新:2011-10-11 23:39:36
1146文字
会話率:23%
1歳半の子供がわたしの毎日は、どんより曇った空の下で閉ざされた寝室の中だけに存在していた。
6つ年下の大学生が、そこに毎日通う。もちろん、わたしのカラダを求めて。
若い彼とのセックスは甘美だったが、高校生の童貞を味わったわたしは
抜け出した
くても抜け出せない罠にはまったように、
旦那の浮気や、子育てや、これまでの疲れた毎日を忘れるため、
溺れていた。
そして遂に、3度目の失敗がやってくる。
わたしのそこをツルツルにしたいと望んだ大学生は、その勢いで
わたしの中に直接精子を吐き出してしまった。
旦那でない子供を身籠もったわたしは、一体どうなっていくのだろう。
灰色の景色は、真っ暗闇に閉ざされた。
わたしは、世界を呪いながらあるプランを実行する。
そう、誰の子供かわからないくらいたくさんの精子を
わたしの中に入れればいいんだ。
わたしは出会い系で知り合ったQという謎の男と会った。
Qは、わたしに、世界を変えろ、と言いながら、
わたしのあそこの中に自分の精子を押し込んだ。
その次には結婚する前に一瞬つきあったヲタクのヨッシー。
喜んでわたしの中に精子を出す。
そして、妊娠がはっきりした。
世界には幸せな妊娠より不幸な妊娠のほうが、絶対的に多い。
男に不幸にされる女をすくう男は、ほぼいない。
Qは言う。
世界を、変えろ。と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-25 07:00:00
120903文字
会話率:33%
白の魔法使い(ブラン・マジュワ)の少女、イングレアは、しつこい求婚者から逃れるため、兄弟達の提案で、使い魔の白猫、ジュネを連れて、迷いの森(アンファ・ド・フォレ)に逃げ込む。
そこで出会ったのは、噂上の魔法使い(マジュワ)である、灰色の
魔法使い(グリ・マジュワ)と呼ばれる青年、ユルマン。
事情を説明した結果、ユルマンは使い魔の黒猫、ノエルの説得により、渋々イングレアを匿ってくれることに。
そんなこんなで、一緒に過ごすうちに、二人の距離はどんどん縮まっていく。
だが、彼の秘められた過去が二人に荒波を引き起こすことになった。
魔法使い達の世界で起きる、ファンタジーラブストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-23 17:02:09
159748文字
会話率:50%
灰色の魔法使いは今夜も秘めたる庭でお一人様のささやかな祝宴を開く。でも今宵は予想外の客が訪れて?!
ハルさまの『熱帯夜酒企画2014』参加作品です。
最終更新:2014-07-31 19:00:00
10413文字
会話率:25%
黒木流耶は灰色の人生を送っていた。それは、「転校生」という物語としてはよくある存在を皮切りに色づいていく―たぶん。
設定としてはありがちな学校物です。いたってノーマルな(はず)の二人が恋していく様をだらだら書いていこうと思います。
R-1
8描写がいつ出てくるのかはまだ分かりませんが、一応そんな展開も書きたいのでR-18にしています。また、基本的にメインキャラ以外はほんとモブです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-03 01:47:31
12618文字
会話率:40%
39歳で灰色の結婚生活を送っていた挙句に単身赴任の後過労死という末路を遂げたケイジは異世界に転生した。
しかし、転生した記憶を思い出したのは18歳の誕生日。
その上翌日に結婚式を控えていて、相手は強烈すぎる個性的な顔の幼馴染!?
もう灰
色の結婚生活は嫌だと、一路逃走を始めるケイジ。
鬼畜外道な最凶農民への道を踏み出した彼の末路はどうなるのだろうか。
※主人公はさわやか鬼畜なゲスです。
※不定期更新です。
※感想返しはしません。その分の労力は次話投稿用に回します。
※エロシーンがある回にはタイトルに◆が入っています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-16 17:00:00
66525文字
会話率:31%
リリーヌ(愛称リリン)は黒髪に灰色の瞳の、巫女。過去を視ることが出来るせいで<過去視>の巫女王なんて祭り上げられているけど、皆、過去になんか興味ないの。ちやほやされるのはもっぱら<未来視>の巫女王。そんなある日、ついにリリーヌたち巫女
が仕える神聖皇国が、隣国<最>国の侵略を受けて滅びてしまう。
滅ぼした王様は、外見はそれはそれは麗しい美形。けど、私は騙されない!!
心は外見ににじみ出るなんて、嘘。この男、すご~く、どろどろしてるのよ!
出来れば、私は近寄りたくない。なのになんで私、愛人?しかも強制的に、この男の過去を視なきゃならない訳?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-16 02:24:13
79794文字
会話率:28%
幼くして母を亡くした少女は、父の奇行に気づく。
大人に成る事のない子供たちを主体に描いたストーリー。
最終更新:2014-03-31 21:00:00
396文字
会話率:8%
ロンドンのソーホーにあるセックス・ショップに勤める僕。熱波がロンドンを襲った日に、青灰色の目を持つ“赤いヒールの女”が店を訪れた。神秘的な魅力を持つ彼女にひかれていく僕が見たものとは?
最終更新:2014-01-16 18:19:12
8517文字
会話率:12%
毎週金曜日、夕方の六時。現実に対してどこか諦めを抱きながら生きる高校二年生の真白陽は、決まった曜日の決まった時間、海辺の近くに構えられた喫茶店へ通う事が習慣になっていた。その店を経営する片岡廉と出会い、灰色だった真白の世界が徐々に彩られてい
く。※同性愛を含みます、苦手な方は閲覧に注意して下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-02 22:41:14
5507文字
会話率:14%
大河のほとりには大きな都市がある。表側の賑やかで白い街と、裏側の貧しい灰色の街。その都市は二つの街で成り立っていた。灰色の街で生まれ育った少年は、辛い生活を受け入れながらも反発し、河の向こうの見たこともない国に憧れを抱いて成長する。
※自サ
イト連載小説『遠くあの空のむこうに』の外伝になります。作品の性質上、こちらへ投稿させていただきました。単独でもお読みいただけます。2話で完結です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-28 19:00:00
13429文字
会話率:30%
いじめられていた同級生を助けたことが暴力沙汰になり、伍幢勇(ごどういさむ)は退学になってしまう。
学校生活、親友、明日からの目標、多くのものを一度に失い泣き沈む勇の前に、白一色のセーラー服を着た美少女、天庄照子(てんしょうしょうこ)が現
れた。照子との出会いにより新たな学園へ招かれるが、そこはあらゆる行為が容認される狂乱蛮野の園だった。
監獄のような灰色の高い壁。壁の内側、グラウンドに突如開いた巨大な穴。穴から這い出てくる、人の形をした黒い異形。異形を迎え撃つために組織された生徒の集団。
異形の狙いが照子だとわかったとき、勇は……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-28 05:00:00
289885文字
会話率:46%
ヤクザ×元SP(現在酒屋のバイト)。俺様鬼畜ヤクザがSPなのにチキンな受を執愛する。帰国した虎太郎は、同級生のヤクザ・龍成と再会する。小さい頃から下僕として扱われ、心と体を蹂躙し尽くされた。「楽しませろや」その獣の言葉が耳から離れない。戦闘
と性交が同等な痛い攻と、逃げられない悲惨な受のバトルストーリー。※印は性的表現有り。(他サイトで同作品を掲載)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-14 00:51:43
74059文字
会話率:28%