風光明媚な景色で名高い須子島。
高校を卒業後、二年前にこの島にやって来た秀は、フリーのカメラマンを志しながらフェリー乗り場近くの観光案内所で働いている。
美しい海の写真を撮影していた夏のある夕暮れ、砂浜で思いもよらぬ人物と遭遇した。
―
―楠田雪彦。
秀が生家を捨て、この島まで逃げ延びるきっかけとなった男。
大親友で三人目の兄で、従順なパシリで――。
執着美形攻めと生意気平凡受けが仲直りするまでのお話。
※fujossy様、エブリスタ様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 20:00:00
50313文字
会話率:50%
軍人の父親は帰ってこず、母親は病死しした。少年は夜遅くまで遊んでいた。その時、不思議な人と出会うが、少年にはわかっていた。彼が人ではないことに。
彼もまた少年が普通とは逸しているということに気づき、手を差し出し一緒に歩きだす。
最終更新:2020-07-07 00:29:15
2469文字
会話率:11%
人間と同じ姿を持ちながら、人より高い身体能力と獣に近い精神性、そして不老の見かけと途方もない寿命を持つ生き物がいる。化け物、物の怪、鬼、吸血鬼などと呼ばれる、フィクションの中にしかいないと信じられている存在。
彼らは自身の事を「血族」と言
った。
血族である四人の少女とその周囲に現れる血族が紡ぐ、恋、愛、家族の絆のお話。
――雪解けの日差しに揺れる蕾。春。ユメの物語。
天井を向いてじっとし、静かに目を閉じて体調の回復に努める。ユメは自身の家族について思いを巡らせていた。彼女の不調を知れば、優しいムツは心配するだろうし、アヤメは何か対処方法を教えてくれるはずだ。マキは笑って元気づけてくれると思う。最近家族に加わったムツの番、クリヤは何も言わない気がする。ムツが彼に何か頼めば、もしかしたら血族のための特別な事をしてくれるのかもしれないけれど。
(「01:体調不良」から引用)
――素直になれない陽炎のため息。夏。アヤメの物語。
何事かを言いかけた男を遮って、アヤメは素早く駆け出した。人間として怪しまれないギリギリの速さで、一刻も早くあの男から離れるために。背後で気配が動いた気がしたが、追ってはこないようだった。男にぶつかる前よりももっと強く、アヤメは家にたどり着くことを思った。
早く早く。家に。
睦に、夢に、真貴に――家族に会いたいと、願った。
(「01:気配」から引用)
――雨上がりの夕暮れに灯る想い。秋。ユメの物語。
それぞれがプレゼントに喜び、感想を述べ盛り上がったところで、ムツはニコニコと全身から喜びをにじませるユメの側にそっと座った。
「……ユメちゃん、楽しそうだね」
「はい! みんなでケーキ食べて、みんなでプレゼント交換して、みんな笑顔になって、みんなで楽しめる、クリスマスは大好きなんです!」
彼女の周りだけまるで花畑になったようなその想いに、ムツは滲むように目を細めた。思わずユメの頭をよしよしと撫でてしまう。ユメは素直に身を任せて、照れたように頬を赤らめる。
(「01:クリスマスデート」から引用)
※作中に百合表現が出て来ますが、あくまでNLです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-04 18:59:30
93736文字
会話率:51%
戦後のお話です。
雄太という少年が、野球中に古い民家にボールが入ったので取りに行く。
誰もいないはずなのに、家の中から、声がする。不思議に思った雄太は家の中をのぞくが…
エロは声だけ。
奇譚物、若いやくざ×やくざ。年上受けです。
最終更新:2020-05-18 18:12:56
4462文字
会話率:26%
貴重な青春時代を自堕落に過ごす平凡な青年、前園圭吾はある日の放課後、夕暮れに染まった教室で口づけを交わしている少女たちの姿を目撃してしまう。彼女たちとの出会いは彼を平凡とは程遠い爛れた日々へと誘う。ビッチな少女と根暗なサキュバスの三者性春物
語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-28 23:24:21
36007文字
会話率:38%
「ねえねえ、犯されたくない?」夕暮れ時の電車の中、少年の出会った少女が言った言葉。実はその少女は「男の娘」だった。男の娘の雰囲気に飲まれるまま少年は……
※pixivにも掲載しています
最終更新:2020-01-19 01:50:58
15428文字
会話率:44%
芙美子(32)は会社経営者の夫と結婚して3年になる。セレクトショップを経営しながら、義理の息子で大学生の圭吾(20)とともに三人で暮らしているが、夫は留守にしがちで、圭吾とは馴染めないままである。ある日、圭吾が所属する映画サークルの撮影を、
芙美子の店で行うことになった。打ち上げで学生たちと打ち解けた芙美子は、その夜に圭吾と肉体関係を持ってしまい……。※毎晩更新、全22回。某公募で二次選考まで進んだ作品を改稿・改題しました。
■登場人物
唐沢圭吾(20) 主人公・モラトリアム大学生
唐沢芙美子(32) 圭吾の義母・セレクトショップオーナー
芳川美園(21) 芙美子の妹・女子大生
■目次
プロローグ(芙美子の章)
第一章 一番近くて遠い人(芙美子の章)
第二章 土砂降りの夕暮れ(芙美子の章)
第三章 初デートは夏祭りで(美園の章)
第四章 別荘へのドライブ(美園の章)
第五章 義母との蜜夜(芙美子と美園の章)
第六章 プールサイドの三人(美園と芙美子の章)
エピローグ(芙美子の章)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-22 21:00:00
56629文字
会話率:37%
椎名藍は、大学で男女共に人気のある女子生徒。
特別扱いこそされていないけれど、誰もが一度は彼女に憧れを抱くのは、言うまでもない程だ。
例に漏れず一度は惚れた浅山修二も、しかし現実からすぐに諦めた身。
他の皆と同じ、彼女にとっては何で
もない存在となっていた。
そんな、ある日の夕暮れ時。
大学の一室に忘れて来た、明日を提出日に控えた課題を取りに帰った修二。
その先で見たのは、昼間の凛々しい姿とは打って変わって、服も髪も吐息も、乱れに乱れた椎名の姿。
教卓の上で一人、荒い息をする彼女に、レイプでもされてしまった可能性を疑った修二だったが。
『私——実は、官能小説家でして…』
そんな告白を受けた修二はそれ以降、秘密を知ってしまった都合の良さから、椎名たっての希望で彼女に協力——資料提供をすることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-20 00:07:35
2837文字
会話率:40%
なかなか記事のOKを貰えず首の皮一枚で繋がっている男·田所裕一。この日もスクープなネタを探しながら、夕暮れ迫る神保街道を歩いていた。
携帯が鳴り、話しながら歩く田所は、向かい側から歩いてくるひとりの少女とすれ違う。フラフラとした歩きをす
る少女になんとなく目が行き、視線を追う田所に気付く事もなく、少女は目の前にある川へと身を投げた···。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-29 12:46:44
3022文字
会話率:32%
古代中国。生涯、互いだけと誓い合った夫婦は、戦乱の中で、黄河の北と南に引き裂かれる。便りも途絶えて二年、夫・劉文叔は天下を争う軍閥の首魁として皇帝に即位し、かつての妻・陰麗華を後宮に迎え入れた。ただし、正妻たる皇后としてではなく、寵姫・陰貴
人として。皇帝の寵愛を独占しながらも、陰貴人は皇帝との閨を拒んだ。それは、皇帝の一寵姫としては許されざること。ついに皇帝は、寵姫の役割を果たすように力ずくで迫る――。
*「小説家になろう」で連載中の「河はあまりに広く、あなたはあまりに遠い」(https://ncode.syosetu.com/n1500fd/)の番外編(R18)です。本編を読まなくても、これだけでもわかるように簡単な説明は加えてありますが、要するに訳あり夫婦が数年ぶりに致すだけです。歴史上の実在人物をモデルにしているので、苦手な方はご注意ください。これを読まなくとも、本編の理解にはまったく支障はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-29 12:00:00
17556文字
会話率:45%
父である、雄一は実の娘である涼子に欲情してしまう。それから戦いの話しは始まる。
最終更新:2019-05-29 07:57:06
3898文字
会話率:15%
春。夕暮れ前のこの時間帯。ある一団が縦列で河沿いを走って行く。針金のように細い――ロードバイクという最近流行の自転車に乗ったその集団は、五名中一人の男子を除き、全員が女子の自転車部であった。
それも内二名は、海外からの留学生であるという
、誰もがとんでもなくハイレベルな。そして――途轍もなく魅惑的な巨尻の美少女達であったのだ。
筋田伸雄(すじたのぶお)は、夕方の配達の際に偶然居合わせた彼女達を、暫くの間遠目に観察してなどいた。――が、やがて五月の連休を終える頃には、その辺りで彼女達の姿を見かけることもなくなってしまう。
そして暫く、再び少女達が偶然にも筋田の前に現れ、話しかけてきたのだ。聞けば活動資金や大会に参加するための献金を調達するために、彼の商店街に後援会を作って貰えないかとの申し出であった。
無論彼は、悦んでそれを快諾した――そのムチムチのお尻と身体を使って、部費など余るほど稼がせてやろうと、どす黒い欲望を胸に秘めながら――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-23 10:44:22
163741文字
会話率:27%
心を語る、心に問いかけるお話。
手に負えない愛を手放した日の夕暮れ時、私は少女と出会った。
薄手の汚れたコートにボロボロのブーツ、そして似つかわしくない大きなリュックを背負ったその少女は、澄んだ瞳で私を見る。
私の視線は彼女に釘付けだった。
この世の物とは思えなかった。
「愛して、愛して、愛して」
伝わった試しは、無い。
若年層の性や暴力行為、LGBT等という社会問題に踏み込んだ、問題を抱えて生きる「人間」のバイブル。
※感想お待ちしております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-24 18:30:17
681490文字
会話率:43%
夕暮れ時に地元の田舎でコンビニ帰りにある人気のないバス停のベンチで、出会ったばかりの11歳の少女の優しい包容力にあてられつい甘えてしまう。
すると少女の方から誘ってきてバブみプレイに発展。
最終更新:2018-11-05 18:37:41
1436文字
会話率:31%
魔法が広く世界に認知され始めた世界。
魔法学園に通う事になった普通の少女──戌神マコは、夕暮れの校舎で赤髪の美少女と出逢った。
最終更新:2018-10-27 14:40:16
5173文字
会話率:39%
白石玲華は祖父に白石学院の理事長、父に白石グループの会長を持つお嬢様。
そんな玲華がいつもの様に短小包茎の大人しい男子を下半身丸出しにして苛めていた所、陸上特待生である中原愛生に見つかり苛めを中断させられる。
そして、玲華は愛生への報復いじ
めに乗り出すのであった。
※前後編二部完結の予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-08 08:54:28
5860文字
会話率:32%
夕暮れの屋上で女の子アレネイを助けた高校二年生の「僕」。アレネイは恋人ルシャナのあらぬ場面を見てしまい、ショックを受けて屋上に来ていた。ルシャナはアレネイと愛し合いながらも、許婚が一人与えられていた。許婚のレスタリーはもちろんルシャナとアレ
ネイの関係を知らず、ルシャナにキスさえ許してもらえない日々にやきもきしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-13 20:12:19
5418文字
会話率:56%
「普通の人たちは、首を締めて気持ちよくなったり、手首を切ったり、錠剤をかじったりしない。私達は頭がおかしいの。だけども、幸せ」
夕暮れの部屋で、首を締めつつ快感を得る二人のおかしな少女。
首を締められると、自分が壊れていくようで気持ちいい。
首を締めると、相手が壊れていくようで気持ちいい。
二つの錯誤した感情が、首だけ締めるという奇妙な性行為の関係を生み出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-04 01:05:00
4241文字
会話率:44%
夏の夕暮れ時の、おじさんと僕のひととき。
僕は、おじさんの眼鏡の奥に隠された情欲を知る。
BLはファンタジー。
ゲームをしているときにムラッとして書きました。
夏特有の気怠さを書きたかったので、苦手な方はご注意ください。
深く考えずにお
読みいただけると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-26 21:00:00
7798文字
会話率:34%
なくてはならない存在、サキ君。主人公・穂村はSNS依存を馬鹿にしていたが、とあるユーザーからフォローされたことで、状況は一転。毎日毎日、途切れることのない通知音に一喜一憂する穂村。そんな穂村を、夕暮れ時襲う影があった。
※中編小説を目
指しています
※ヤンデレ要素は殆どありません
※異常性の有無は曖昧です
※ナチュラルホモ
※ナチュラルホモ
※6話、結構イチャラブしてる気がします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-15 22:02:42
29583文字
会話率:59%