この作品はなろう版に連載されていた
私の推しメンは噛ませ犬◆こっち向いてよヒロイン様!◆
番外編終了後、初夜を迎える二人のR18版スピンオフ作品となっております。
※本編を読まないと意味が分からないと思いますのでご注意!
ちょこちょこオマケ
やその後の先輩達の話をアップしていく予定。
本編からお付き合い下さり“本編作品の世界観を大事にしていたい!”という読者様はありがとうございます、回れ右でよろしくお願いします~!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 11:58:45
95594文字
会話率:30%
簡易娼館で働く娼婦、ロクシー(源氏名)新たな試みをオーナーに伝える。♡喘ぎあり、視点切り替えあり
最終更新:2024-06-13 12:05:48
10310文字
会話率:38%
淑女らしく一生懸命振る舞っていたが、つまらないと言われて婚約破棄されたシャルロッテは泣きすぎて突然前世を思い出した。
淑女がなんだ、婚約破棄がなんだ!折角思い出した前世の名言の数々を胸に、私は幸せになるんだ!と誓うシャルロッテ。
好きに
なった人を振り向かせるためにキャラ変してお近づきを目指すシャルロッテと、その想い人ギルフォード視点で話が進みます。視点切り替えは◆◆です。
ハッピーエンドです。ゆるっと、さらっと楽しんで頂ければ嬉しいです。
24.2.13~14日間短編·総合1位になれました!読んでくださった方、評価してくださった方々ありがとうございました!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-12 02:02:19
18099文字
会話率:55%
★おかげさまで電子書籍化しました!!!
2024年1月12日、ブルームーンノベルズ様にて発行済(〃ω〃)
書籍化にあたり、グレイグとのエピソードが盛りだくさんに盛り込まれ、このお話を読んだ方でもかなり新鮮に読めると思います。ぜひ読んでいた
だきたいです♡
*************
「もう嫌だ! なぜあんな高飛車なヤツが僕の婚約者なんだ……!」
その悲痛な叫びを聞いた瞬間、オレの脳裏に、ある筈のない記憶がフラッシュバックする。奔流のように流れ込んでくる記憶に頭の中が掻き乱されて、強烈な目眩を感じたオレは扉の前でひとり静かにうずくまった。
扉のむこうでは落ち着いた男の声と、さっき叫んでいた声変わりもまだなんだろうボーイソプラノの会話がなおも続いている。
オレは目眩と頭痛に苛まれつつも、その内容に聞き耳を立てずにはいられなかった。
*****
◆主人公ウルクは婚約者ではなく、護衛のグレイグと幸せになりました(^^)
◆数人の視点切り替えあり
◆他サイトでも公開しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 00:23:18
190881文字
会話率:49%
「意外と楽勝だな。魔王の資質を試される試練の場だ、などと古参どもは脅していたが、大したことないじゃないか」
僕の美しい主、ルキシス様が楽しげに笑う。
「まあ、そんな。それなりに死にかけたではありませんか」
「おもにビスクドールがな」
淫魔族のリルファ様の言葉に、魔神族のナターシャ様が笑いを含めながら返す。ビスクドール……つまり、僕の事だ。
足手纏いだと言われても、僕にはどうしても同行したい理由があった。
********
主の事をひたすらに思って命を捧げたビスクドールと、その命を取り戻すために奔走する主のお話です。
★時間ができたら続きを更新する感じだと思います…気長にお待ちください。
★ちなみにただ今、電子書籍『BLゲームに異世界転生!? 師匠兼護衛騎士様に溺愛されています!!』がブルームーンノベルズ様にて発行されたばっかりなので、もし良かったらこちらもお楽しみください!
(旧タイトル:悪役令息は、甘い夢など見ない)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 01:27:22
4658文字
会話率:47%
学園に伝わる噂話。三年に一度、手に入れると恋が叶う花が咲くという。そんな花が、本当にあるのだろうか。
つい今しがた思い出したそんな話を、この男へしてみたのだ。
青春キラキラいちゃいちゃほのぼのとストーリーの進む物語ではなく視点切り替えなが
ら要所要所を説明的に描いた淡々とした話です。ねっとりしてて後味すっきり爽快ではないけどこの話はこれでハピエン。特殊までいかないとは思うが癖出てるのでやや注意。大人×生徒。
◆夏芽 玉様「#恋が叶う花BL」企画参加させて頂きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 00:53:54
15349文字
会話率:29%
吾輩は猫である。名前はまだない。何故なら、生まれたばかりの子猫ちゃんだからである。
「みぁ」
◇
生まれ変わったら子猫になってたので猫生満喫してる主人公と、そんな猫を見つけた男の話。
視点切り替え。獣人タグ入れておりますが、本編中で人化な
いです。性的描写は疎か恋愛要素無いです。要素、精々攻めに撫でられて気持ちよくなるくらい。なにせ猫だから。
終始ただの猫が、可愛がられてる話。
■pixiv/アルファポリスにも置いてあります。
■1/15 日間5位、短編1位に入っておりました。嬉しいです。有難うございます。読んでいただいた方々に感謝。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 23:28:06
22135文字
会話率:20%
キアラはダルシェ伯爵の私生児。
帝都の片隅で母と子の二人暮らし、平民として慎ましく生きてきたが、母の死をきっかけに伯爵家に引き取られる。
しがない町娘から華やかな貴族令嬢への転身だ。
ある日の舞踏会で、皇室直轄領の親衛隊エンベルト・
フォルツァと出会ってからは、結婚してほしいと熱心なアプローチまで受けるように。
突然見知らぬ世界に放り込まれ、孤独や苦悩を滲ませるキアラに、彼は親身に寄り添ってくれる。
いつしか恋心を自覚し、求婚を承諾するキアラだったが、幸せな結婚生活は長く続かない。
優しく愛を囁く夫がときおり見せる、どこかよそよそしい態度に疑念を持ったからだ。
そして戦争、暴動、粛清といった混迷を極める情勢下、彼がある思惑をもってキアラに近づいたことを知ってしまう。
愛してはいけない人を愛してしまったのだ。
彼の裏切りを知ったとき、キアラが選んだ道とは――?
────────────────────
注意事項
◯架空の世界のお話になります
◯R18シーンはあっさり目です
◯視点切り替えがあります(目印に◆マーク)
◯精神疾患に関する描写がありますが、貶める意図はありません
◯復讐ものです。スパダリヒーローには期待しないようお願いします
────────────────────折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-09 12:00:00
29771文字
会話率:21%
親友であるマッシュ(受)への想いを抑えきれないステラ(攻)が、怪しげなまじない『わんないと☆どりーむ』を使う話。
「記憶を消せばえっちできるんじゃないか?」と突っ走る攻めと、「なんかおかしいけど、聞けばいっか」というスタンスの受けです。
○
R指定にしましたが、えろ描写はありません。
○視点切り替わります。
○全体的にさらっと。当社比色々と軽めです。
○無理矢理表現はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-09 03:05:27
5303文字
会話率:38%
咲菜さんは僕の女神様なんだ―― いじめられていた経験から、コンプレックスの塊だった少年はその環境から救ってくれた少女に恋に落ちる。初恋を拗らせに拗らせた結果、常軌を逸した“崇拝的な愛”に発展してしまって―――……※ヘタレで残念なヒーロー※マ
ゾ男ですがヒロインだけにそんな感じです。※ストーカー行為・自慰行為有り。※同性愛描写有り。※視点切り替え有り。※何でも許せる方向け。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-10 00:06:46
225904文字
会話率:52%
ある事情で会社を辞めた私は、会社から独立して事務所を立ち上げた先輩に誘われて、そこで働くことになった。すっかり同僚にも仕事にも慣れた頃、激しい雷雨で停電になって電車も止まって帰れなくなり、同僚の男性と事務所に泊ることになって…。
R18シー
ンメインの話を書いてみました。現代が舞台なのも初めてです。珍しく視点切り替えがありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-23 03:37:38
13786文字
会話率:30%
トラウマ持ちの若手除霊師(25歳)×オバケが怖い美人で男前な上司(29歳御曹司)
現代ファンタジーバディもの。害のある霊『悪鬼』を退治する特殊な会社で働く二人の恋の行方は!?
自己犠牲で怪我ばかりしているボス(灯屋善助)の元に、怖がりでオバ
ケが見えない上司(幽雅正継)がコネで入ってきた。幽雅は勝手にボスより上のドンという地位を作り、灯屋とバディを組む事になる。
灯屋はそんな横暴上司に反発を抱くが、幽雅は灯屋の自己犠牲を絶対に許さない【身代わり】の能力を持っていた。
自分が怪我をすれば幽雅がその怪我を負うと知った灯屋は無傷で戦う事を強いられるが、幽雅はそれを可能にするもう一つの能力があった。
灯屋は誰よりも戦闘力が高いものの、大きな弱点がある。弱点が露呈して戦闘不能になったが、その場を幽雅に助けられた。それをキッカケに灯屋は今までの反発していた態度と打って変わり、全力で幽雅を口説き始める。
「幽雅さんの家の権力を使って法律を変えて俺と結婚しましょう」
☆タイトル通りの展開になるのは3(恋の自覚-Side灯屋-)からです。BL展開まで少し遅いですがお付き合いいただけると嬉しいです!
☆視点切り替えで進みますが、同じ内容をなぞる事はほぼありません。
※エロは物語終盤。
※この作品はノベルアッププラスにも掲載しています。ムーン版はエロを追加し、全体を加筆修正しています。
◆含まれる要素◆
攻めより身長が高い受け・攻めが可哀想な生い立ち(父からの暴力虐待)・年下×年上・受けが御曹司・部下×上司・強い受け・初夜・ラブラブ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-09 21:32:34
146664文字
会話率:32%
誰も「愛した」事がない青年レイスは、友人の遺児アリスという幼女を引き取る。
アリスは実は両性具有で……
結果レイスは「いろんな」意味でアリスに翻弄されていく──
pixiv:https://www.pixiv.net/novel/s
eries/8616671
でも連載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-30 18:04:10
96043文字
会話率:36%
とある世界に「闇」の王が存在していた。
かの王は慈悲深く、神々から見捨てられた者たちに優しかった。
そして聖女と呼ばれる美しく、誰にでも優しい妻がいた。
妻との間には妻によく似た美しい息子がいた。
けれども「闇」の王の幸せ
を「神」は許しはしなかった。
妻を「神」の信徒達が殺したのである。
その悲劇から全てが狂い始めた──
※アルファポリスに同時掲載です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/616083338/335580587
※pixivでも連載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-13 18:14:58
88035文字
会話率:24%
俺の名前はニュクス。
少しばかり人と違う、男と女のを持っている。
両性具有って昔の言葉があるがそれだ。
そして今は「魔の子」と呼ばれている。
おかげで色んな連中に追われていたんだが、最近追われず、隠れ家のような住居で家族と暮らしていたんだが
――……
俺の元に厄介な事が舞い込んできた「魔王の息子の花嫁」になれってな!!
ふざけんじゃねぇよ!! 俺は男でも女でもねぇし、恋愛対象どっちでもねーんだよ!!
え?
じゃなきゃ自分達が殺される?
知るか!! とっとと滅べ!!
そう対処していたのに――やってきたんだ、魔王が。
これは俺達が壊れていく過程の物語――
※アルファポリス同時掲載
https://www.alphapolis.co.jp/novel/616083338/494559259
pixivにも連載開始折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-05 18:50:45
147219文字
会話率:23%
名前も知らないあなたに、僕は恋をする。
※他サイト「fujossy」様にも公開しております。
「5分で感じる初恋BLコンテスト」参加作品。
最終更新:2022-01-22 17:24:08
4990文字
会話率:33%
説明:「美しい私のイルカヤンヤ」の続編です。重めの本編完結から数か月後のお話です。なんやかんや苦難を乗り越えた主人公達のその後になります。こちらは本編に比べると比較的明るいお話です(^^)。出来れば先に「美しい私のイルカヤンヤ」をお読み頂け
ればと思います。さらに角川ルビーコレクション様発行の「美しい私のイルカヤンヤ」書籍書き下ろしを読んで頂ければよりスムーズに理解いただける内容ですが、書籍未読の方にも読みやすいように、一応前書きに注釈をつけております。m(__)m
あらすじ:竜王の妃であるイルカヤンヤだとの自覚を持ったアーシェナ(オイ)はある日竜王シャハンの生誕祭にあわせて贈り物をしようと考える。それを発端とした騒動?です。天然アーシェナに溺愛沼拗らせ竜王シャハン。忠犬ファガビに苦労人トラセラと、さらに空気の様なある意味苦労人ツェグと、町の人達(けっこう多い…(;・∀・))のわちゃわちゃしてるお話です(≧▽≦)/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-17 23:00:00
45860文字
会話率:42%
就職内定がでたばかりの庄内巧は事故死してしまう。気が付けば見知らぬ場所に子供の体で、血まみれのまま寝かされていた?。貴族の次男に憑りついた?乗り移った?おれは美形の長男に軟禁される?とりあえず第二の人生頑張って生きていきます!そんないまいち
状況の見えていない主人公の話。
特に予告無くR18な内容が入ります。主人公はわりと酷い目に会います苦手な方はご遠慮下さい。流血もあります。兄弟 美人受け 。話が進むにつれて内容がさらに不穏になりますが、主人公は基本能天気です。よろしくお願いします。(*^▽^*)学院編あたりからたまに作者の落書きイラストやら四コマやらが後書きに入ります〜(^◇^;)視点切り替え多いですm(__)m後半に攻めの女性との絡みがあります。
2020.5.6 完結致しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-18 21:00:00
525841文字
会話率:40%
突然、妻の優香(ゆうか)さんが家を出て離婚届を突きつけられた雅人(まさと)…
そんな時、妻の母親である純麗(すみれ)さんが訪ねて来て…
※作者注:作品の表現関係でどうしても18禁設定ですが、エロシーンはかなり少ないです。(極小レベルです)
それメインで期待している方は裏切る(読者によってはイラ付く)レベルになる可能性があるので、予めご了承の上でお読みください。
この作品は、主人公の雅人視点を中心に進みますが、純麗視点や視点切り替え等も随所にありますのでサブタイトルに書いてあります。
それと私の作品史上初、
・男性が既婚者(但し離婚直前)
・相手が妻の母親=姑
と言う禁断要素作品でもあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-12 09:34:53
20885文字
会話率:41%
如月雪(きさらぎ せつ)には、あることがきっかけで疎遠になった幼馴染がいた。ある夏の日、その四歳年下の幼馴染、氷野冬馬(ひの とうま)から電話がかかってきた。
「今晩、泊めてほしいんだ」
その一言から、二人は再会することに。
恋から逃げたこ
とに負い目を感じる雪、想うことを止められない冬馬。"あの日"から止まった二人の時間が、ようやく動き出す。
※アルファポリスにも掲載しております。
※えちシーン中、直接的な表現があります。
*視点切り替えがあります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-31 23:01:10
20398文字
会話率:48%
最近、官能的な夢をよく見るようになってしまったフェリシア。眠りが浅いのかと思っていくつかの快眠法を試してみるも効果なし。日中の秘書の仕事中もなんだか落ち着かないし、付いている上司からは揶揄われる始末で……これは早めに解決すべき問題だ!と思い
立ったフェリシアは、問題をさくっと処理すべく行動を起こそうとして――……視点切り替えが多くてすみせん。えっちは長めです。モブが少し登場します。ふんわり設定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-21 17:00:00
23721文字
会話率:43%
主人公・アルラは小さい頃辛い奴隷市場から救ってくれた主人であるレイアラを敬愛していた。
けれど最近は毎夜、隣の部屋からレイアラさまと大嫌いなハーレムの先輩との声が聞こえてきて……。
*ハーレムもの。三角関係の描写があります。性描写ぬるめ
。本命との絡みはありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-13 17:10:30
2405文字
会話率:44%
こちらの小説は、『監獄学園~MSR特殊訓練校~』で主人公の友人として登場した岩見浩太と、公開懲罰を受けていた城戸嗣巳の二人のCPでのSSとなります。
短いお話ですが楽しんでいただけたら嬉しいです。
一話ごとの攻め×受けの視点切り替えとなっ
ています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-12 09:00:00
25910文字
会話率:34%
どうしてこうなった。目の前には触手に捕まった美しい人がいる。そんなわけがないのに……。
俺たちは、最近発見された迷宮攻略のために、ここに連れてこられた。ただ、第三王子の功績をあげるためだけに、闇の魔力の化け物である『凶王』を伴って。
この王国で、古くから『悪』として伝わる『凶王』。 恐ろしく醜い姿をした男は、不快な音声で、俺に話しかける……。
一般兵×醜悪(→のち美形)
エロを書こうとしたのに、おかしなことになった。「婚誰?」を気に入ってくださった方には、苦手かも。
違ったと思ったらすぐにブラウザバック!
最初から触手出てきます。後半、血が飛びます。人死もあります。
基本攻め目線で、たまに視点切り替えあります。(タイトルに記載あり)
※……性描写のある話。
※ その他注意点
○ エロに辿り着くまで、長くて重い。
○ エロに辿り着いてからも、長くて重い。
○ これで、ハッピーエンドになります。
○ 固定カプ。リバなし。
○ fujossyに掲載しているものの改訂版です。
○ 注意点は増えます。もしくは、いつの間にか、変化しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-15 01:00:00
70226文字
会話率:30%
高宮(たかみや) 篩(ふるい)は、一言で言えば、自己中心的な女だった。
いや。
彼女について、一言で語り切るのは難しい。
恐らく僕が彼女と向き合って、一番印象深いパーソナリティが、便宜的に言えば、利己主義(エゴイズム)の権化である、というポ
イントだから、一言で言うとそうなる、というだけなのだろう。
だが彼女の内面はもっと複雑で。
複雑怪奇だった。
女性として、というレベルを逸脱した、人間としての異常さを感じる。
関わってはいけない。
僕の本能がそう告げていた。
――しかし、彼女の強引な辣腕は、僕を籠絡していく。
僕の意志など、お構いなしに。
三十路(みそじ) 兼嗣(かねつぐ)くんは、私の初恋の相手になるのではないだろうか。
私は、らしくもなく乙女のように心をときめかせていた。
高宮家の跡取り、長女として、厳格かつ、ありとあらゆる英才教育を施された私。
男性とのお付き合いなど、望むべくもなく。
ただ、こうしてクラスの男子を奴隷の如く引き連れ、取り巻かせ、諂(へつら)わせ、傅(かしず)かせ、阿(おもね)らせるのが限界。
それはそれで快感ではあったけれど、退屈極まりない。
誰もが同じような顔。
誰もが同じような反応。
私の『勉強が出来て、運動が出来て、とても美人なお金持ちのお嬢様』という、外側しか見ていない人たち。
つまらない。
くだらない。
そんな私の前に、初めて現れた男。
私に興味を示さない、人間のオスとして欠落した、異常な男子。
私は最初は彼に、施しのような、優しくしてあげようというような気持ちでアプローチを続けていた。
しかし、彼はいくら私が甘く優しく、恋人のように接してあげても、ただただ、素気無(すげな)く私を袖にするばかり。
こんなのは初めてだった。
最初こそ、屈辱的で、理解不能で、意味不明で、何なのだ、この男は、という怒りにも似た感情があった。
けれど、やがて気付いたのだ。
――これこそが、物語などで伝え聞く、初恋、というものなのではないだろうか。
どんな手を使ってでも、彼を振り向かせてみせよう。
愛には時に厳しさが必要だもの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-08 18:21:33
9852文字
会話率:17%