――勇者と魔王は死闘の末、相打ち。
時は鴎歴1960年。勇者の死後、ベスターニア王国では、彼への感謝を捧げる祭典が開催されていた。
その祭りの中を、一人の少女は走る。
――死んでいない。生きている勇者から、彼から待っていると手紙を受
けたのだ。
これは、戦火に喘ぐ世界を、生き残った、あるいは死に損なった者達が酒を交わし、煙で円を宙に描き、体を重ね、苦味を、甘味を全身で感じては、そんな世界を笑う物語。
(※酒を片手に煙草でも燻らせながら読んでいただけると幸いです)
(※濡れ場には【R-18】を前作品同様に付けさせていただきます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-06 20:57:59
33780文字
会話率:42%
喧嘩で傷ついて弱っている男が、危ないところを助けてくれた男に路地裏で求められるお話。
初めてのBL(BLと言えるのかな……?)です。
楽しんで頂けると嬉しいです。
宜しくお願いします。
最終更新:2019-12-01 10:10:58
4852文字
会話率:59%
深酒した男は居酒屋で潰れ、ふと気がつくと店にはパートの女性が一人。必然的に会話が始まる。
どこか刹那的で放っておけない年上の女、酔った勢いで彼女に迫る男。それを受けてあしらう女。
男の出鼻を挫いた女は店での行為を嫌う。諦めきれぬ男は、思案橋
公園で待つと先に店を出る。
迷った女は人目を避けて道を選び、船大工から丸山の方へ向かった。途中顔見知りのいる酒屋の
前を速足で抜けて路地を曲がる。そこは忍ぶ坂。角ばった石畳が続き、階段を登った正面にお堂。
小ぶりの観音扉の奥で風もないのに燈明が揺れる。それがどこか懐かしくほっとする女だった。
深夜待ち合わせして入った旅館。そこで豹変する女の姿態。そしてに一夜の逢瀬が深まっていく。
「うー」と声を上げて大きく目を見開く女に男は仕方なく唇を外す。すると女は赤い口紅を塗った
肉感的な唇を片方へすぼめて、おもむろに白い煙を吐きだす。赤い唇の、その合わせ目から見える
尖った舌が濡れた口蓋の奥をまさぐる。男は娼婦のような女に戸惑う。だがその高ぶりは頂点に。
「なんか映画みたいね」と、女が嘯く。
「映画…」
男はさきを急ぐばかりで女の話を聞いていない。
「去年流行ったでしょ、卒業っていう映画。男が彼女のお母さんとやるとき、焦って煙草を吸って
る口を塞ぐの、見とらんと」
昭和の場末で出会った男と女、その奇妙な始まりは思ってもみない展開に…。
――行くか行かぬか思案橋、掛るは男と女の深い川…
おもてに出られぬ男と女、歩くは路地裏通り…
誰がよんだか、忍んで登る路地の奥、そこは忍ぶ坂――
(「エブリスタ」掲載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-10 11:01:10
73665文字
会話率:28%
喫煙所で知り合った森野佳代子は突然、訊いてきた。
「和美さん。今まで何人の女の子を抱きましたか?」
質問自体には慣れている和美だが相手が佳代子だったため意外に思うが
「一人や二人ではないね」といつも通りに答えた。
佳代子の口から紡がれた言葉
は和美も予想にしていなかった事。
「わたしに抱かれてみませんか?」
女の子を抱く経験は豊富の和美だったが抱かれるのは初めてのことで戸惑うが佳代子と身体を重ねる内に佳代子に惚れこんでいく自分がいるのに気づく和美。
そして、それは和美が経験したことのない感情だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-15 16:41:19
7389文字
会話率:38%
夫の急死によって営んでいた定食屋の今後について悩む留美子――そんな留美子のもとにその死を聞きつけて元従業員である航が現れた。しかし、7年ぶりに会う元従業員との再会を留美子は歓迎しない。何故なら、留美子と航はかつて不倫関係にあったのだ。
久しぶりの再開にも関わらず航は当時と同じように還暦目前の留美子を徹底的に女として扱い、そして、結婚まで要求するのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-17 17:43:09
72981文字
会話率:57%
田舎町の小さな定食屋を還暦目前の夫婦で切り盛りしていた留美子だったが、夫が急死して店を臨時休業せざるを得なくなった。お客さんのため、そして、自分の生活のためにも定食屋の再開も考えるが、料理は亡くなった夫が全て担当していたため留美子にはその術
がない。そんな時、過去に店でスタッフとして働いていた航が風の噂で店長の死を聞き付けて町に帰って来た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-08 07:43:08
10694文字
会話率:68%
酒と煙草と女と少年。
最終更新:2019-09-07 04:01:42
1283文字
会話率:56%
父親の性的虐待から逃げ出した|優音《ユート》はオラオラ系エリート商社マン|玲緒《レオ》に拾われ、ハウスメイドとして働かされる事に。
診断メーカーのお題で書いてみました。
rikutoのBL本は
【題】堕落と献身
【帯】切れ長の眼が猫のよ
うに細まる様が愛おしい
【書き出し】感情を読み取られまいとするかのように、煙草に火をつける彼の口許をぼうと見る。
です
#限界オタクのBL本
shindanmaker.com/878367
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-04 10:57:11
9308文字
会話率:45%
度胸試しで近所の高校にひとり忍び込んだ小学五年生が、授業をサボリひとり煙草を吹かす高校二年生に出逢う。なんとなく互いに心ひかれて。
最終更新:2019-07-26 23:37:24
60785文字
会話率:55%
喘息の少女が煙草を吸いながら歩く男性と出会い、そして死ぬ話。
会話文のない、実験的な掌編小説です。
最終更新:2019-07-03 09:51:19
600文字
会話率:0%
ヘタレ王子×強気美人
バレンタイン、泉が女子から逃げ回っていると黒髪眼鏡の地味な男に助けられた。一緒の時間を過ごすうち、泉は徐々に惹かれていくが、そんな自分を受け入れられない。そんなとき、半ばヤケになって訪れた夜の街で、泉は五十鈴の秘密を知
ってーーー。
五十鈴にはある秘密があった。それを隠して、地味にひっそり暮らしている。平穏な生活を1人楽しんでいたとき、ひょんなことから王子を拾う。いつしか五十鈴は2人の時間が好きになっていてーーー。
そんな2人の高校生の、じれ恋ラブストーリー。
全話予約投稿済。3/8追記。続編を予約投稿しました。3/11に完結。
※ *は年齢制限描写あり。
※ 二人の視点が交互に入ります。
※ 未成年者の喫煙表現がありますが、喫煙を推奨するものではありません。お酒と煙草は二十歳から。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-16 20:00:00
212789文字
会話率:12%
「許せねえんだよなぁ……、テメェみたいな糞豚がこの都を牛耳ってる事がよ」
江戸時代初期から存続する任侠一家――いわゆる極道〝宍戸家〟の十七代頭首・宍戸剛司(ししどつよし)は十五度に及んで他の異世界を喰らい、平和へ導いた侠客である。
そん
な彼は此度、既に襲撃を受けている城へ召喚される。
恋に愛に酒に煙草、多くは語らず、弱きを助け、強きを挫く。
江戸の世から変わらぬ志を以て、剛司は一度異界を喰らう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-19 01:32:21
6594文字
会話率:27%
彼女の家族は終わっていた。母親は蒸発し、父親は定職に就かず借金を抱えながら酒とギャンブルと煙草に手を出すクズだった。
家にはまとまったお金がなく、後回しにされ続けた彼女は服も変えられずお風呂にもロクに入れず、文句を言えば暴力を受ける日々
。
こんな父親の元からはすぐにでも逃げ出したいのに、逃げる方法がわからない。子供には、どうすることもできない現状だった。
そんな彼女を変えたのは、ある雨の日に出会った一人の変質者。5日間穿き続けたパンツと二万円を交換したことで、彼女の中に方法が浮かび上がる。
多くの男性ともっと深い仲になれば、お金を稼ぐことができるかもしれない。そしてお金を稼げば、父親の元から逃げられるかもしれない。
その想いを頼りに、彼女は10歳にも関わらず大人の男に春を売る。
気持ち悪くても我慢して、泣きたくなっても耐え続ければ、最も忌避すべきあの男から解放されるであろうから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-07 20:52:48
58626文字
会話率:31%
大柄でもっさりした目隠れ系大学生と柴犬顔大学生がするめをライターで炙って食う話です。
最終更新:2019-03-24 14:14:03
7648文字
会話率:60%
美人女教師 牧田 麗奈。
空手経験者であり、容姿端麗、頭脳明晰と非の打ち所の無い彼女が次第に堕ちいく。
以前投稿していた家畜女教師に納得がいかず登場人物等を変更し新たに書き直していきます。
私生活が忙しくゆったりとした更新になるかと思いま
すのでご容赦ください。
また暴力的表現等が含まれます苦手な方はご注意下さい。
またこの小説に書かれている内容は全てフィクションであり実在の人物等には一切の関係がありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-24 17:34:21
28037文字
会話率:31%
【高校生×両性具有の青年】
高校3年生の6月。自宅の風呂が壊れ久しぶりに訪れた近所の銭湯で、宮井陽平(みやい・ようへい)は艶やかな黒髪に色っぽい垂れ目が魅力的な青年、真山柳人(まやま・りゅうと)と出会う。
受験生らしく勉強に打ち込む日
々を送っていた陽平だったが、柳人のことが強く印象に残っていた。そして、数日後通りかかったたこ焼き屋の店先で、煙草を吸っていた彼と偶然再会する。
それからも偶然が重なって柳人と何度も顔を合わせていくうちに、陽平は彼に対する想いを次第に深めていった。
しかし、柳人には誰にも打ち明けていない秘密があった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-14 14:21:24
17551文字
会話率:54%
「そう、今回も変わらない。勇者ってさ、総じて馬鹿で、厨二病で、偽善者で、格好付けたがりの愚か者だから」
今日日、三十回目に及ぶ召喚に応じた真藤千明【マトウチアキ】は、訪れた世界が既に破滅へのカウントダウンを始めている事を聞く。
三十回に
及ぶ召喚で抱え込んで来た〝数多の力〟を駆使し、時には酒、煙草、恋語、秘め事に華を咲かせ、破滅の原因を打倒しに行く。
しかし彼に待っていたのは、予想だにしない結末だったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-23 00:54:38
10586文字
会話率:44%
「殺らなきゃ進めないのなら、殺ってやるさ」
死んだらどうなるのか。
それを知りたくて知りたくて堪らなかった彼・不破孝太郎《ふわこうたろう》は、どういうわけか普段通りに目を覚ましたら真っ白い空間に佇んでいた。
呆然と煙草を銜えていたとこ
ろ、正眼に紅い着物を纏った女が現れる。
――死んだらどうなるかを知りたいのなら、死んでみたらどうだ。
その提案に唆されるように、孝太郎は女から投げられたひと振りの鍔のない刀で自らの心臓を刺してしまう。
まるでそれを転機と言うように彼女は彼に付き添う事に決め、自らの抱え込んでいた力そのものを彼に与えた。
しかしてそれは〝圧倒的破壊力〟という概念そのものであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-19 21:19:25
1083文字
会話率:9%
彼女からほのかに匂い立つオリエンタルな香り。気になって尋ねたけれど、心当たりがないとはぐらかされる。尊敬する上司の近くでも、その匂いを感じ、同じ香りのふたりの関係を疑い、悩み、略奪への覚悟を経て、行き着く先はハッピーエンド。
最終更新:2018-11-20 20:00:00
18771文字
会話率:27%
『私が愛した人は・・・・・父親だった・・・・・』
"私は何処の子?"
養父母に育てられた少女・倉原美紀
事実を知った時、美紀の人生の全ては変わった‥
県トップの高校を中退し、夜間学校に入り夜の街を遊び歩く
酒や
煙草を覚え、毎日色々な男に抱かれ‥‥
全てが変わってしまった美紀の生活
だが、何故か絶対に外さない眼鏡‥‥
そして‥‥
奴隷契約‥‥
美紀の心は何処へ?
‥‥禁断の愛、脅迫、奴隷‥‥
美紀は何処まで落ちるのか?
そこに救いの手はあるのか??
その時、美紀の為に動いている人達の心境は???
※この作品は一部、暴力的なシーンや汚い表現、少々過激な性表現などがあります、苦手な方は見ない振りで回れ右をお願い致します。
禁断愛・脅迫・脅し・片思いなどをテーマに、美紀の成長と共に話は進んで行く予定です。
ラブラブ展開は40部分以降、それまでは辛く苦しい展開です。
この作品は゛大人のケータイ官能小説゛様にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-02 11:13:10
245596文字
会話率:38%
トーランド王国、国境の街レゲンダで軍医をしているライラのもとに、王都から来たバーンズという騎士が転がり込んできた。
麻薬取引の疑いでレゲンダに調査に来たという彼は、なぜかライラにまとわりついてくる。
真面目なんだか不真面目なんだか、イマ
イチ掴めないバーンズだが、ライラにとってはちょっとしたからかい相手。
くくっと笑いながらも、世話を焼く。
「ライラさん、あの、お腹が痛いです」
「だから、何でバーンズ君はあたしが帰るって時にくるんだ!」
調査に来た割にはライラに構っている時間が多いバーンズ。
あげく、護衛だといって家にまで押しかけてきた。
望んでもいないのに事件に巻き込まれ、イラつくライラは煙草をふかす。
――あたしが何をしたってんだ。
男前と言われ激昂し、いやな顔をしつつ手を差し伸べる、頼れる姉御。
過去の出来事から住民の一部には反感を持たれるが、子供には大人気な不良女医。
三十路前バツイチ(?)姉御と、真面目に見えて実は……な若い騎士がおりなす、大人の恋――
――になるのかどうかは不明な物語。
表で公開していましたが、少し手直しをしつつこっちでR18版を公開していきます。
エブリスタ、アルファポリスでも公開中。
恋愛が薄いかもしれません(;・∀・)
アダルト成分は薄目です。
医療関係はフィクションです。
この小説に掲載されている写真、イラスト、文章の著作権は作者『作者名』に帰属いたします。許可なく無断転載、使用、販売を禁止します。
©️2018 虎縞の猫折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-16 21:00:00
113388文字
会話率:44%
俺はこの人のそばに居たい、何があってもーーー今日も嘘つきな間宮さんからは煙草の匂いがして、俺は幸せを噛み締める。相変わらず翻弄される黒とのらりくらりの間宮のゴミ溜めのような町で起こる非日常な日常。
⚠︎そこは彼方なくの続編兼番外編になります
最終更新:2018-05-20 00:58:13
15315文字
会話率:14%