外国人などが増えて非嫡出子などが多くなったモラルが変容した未来。
男がいない資産家家族の本家が、遠い先祖の分家の俺を同居人として指名する。男手が欲しいとのことだったが、どうやら他に裏の事情があるそうで・・・・
最終更新:2021-06-05 10:02:56
555文字
会話率:13%
(昆布様リクエスト作品)
社会人となって一人暮らしをする龍樹(たつき)は40代後半で勝手に第二子を妊娠し、妹を出産した母、美香(みか)がすぐに亡くなり、幼い妹、里莉愛(りりあ)を引き取って育てることになった。しかし、その十年後に龍樹は里莉
愛に対して“過ち”を犯してしまう。だが、それが更に予想外の事態に発展することなど、この時は考えてもいなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 01:29:06
100034文字
会話率:65%
陽山龍樹(ひやまたつき)、25歳。とある中小企業に勤める平社員である。
一人寂しく休日出勤をしている時、社内に“社長の娘”と名乗る一人の女の子が入ってきた。何しに来たのか尋ねると“家に誰もいないから遊んでほしい”と言われる。この願いに戸惑う
ものの、将来、子供を持った時の練習として遊んであげることにした。
しかし、それが後に“予想外の展開”になってしまうとは、この時は思っていなかった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-18 21:29:54
9660文字
会話率:70%
時は中世。山々に囲まれた小国ハニーポール王国の美貌の王女イザベラは15歳(※読者を含め私たちの世界の20歳相当)の成人を迎え、隠れた本性である女神としての成人の儀式も成就した。
イサベラ王女を取り巻く父アラン王や周辺国の男性貴族、騎士たち
が織り成す、エロファンタジー。純愛要素も増し増しでいく予定。本シリーズの第4弾(外伝2シリーズあり)。
完結編も合わせてご覧頂ければ作者の喜びに堪えません。
更新は多分不定期になってしまうかもです。ご容赦を。
*旧題「純真イザベラ王国の河童湖畔で初デート」からタイトル変更してます
【主な登場人物】(既登場のみ)
◆イザベラ王女
:主人公。ハニーポール王国王女。15歳(※読者を含め私たちの世界の20歳相当)。美貌、黒髪、巨乳、巨◯リの持ち主にして、聖貝女神族の女神。アランの性奴隷
◆アラン王
:ハニーポール王国国王。イサベラの初恋の男性。イサベラの義父
◆ハル王妃
:ハニーポール王国王妃。アラン王の妻。イサベラの実母。女神
◆シルヴィ
:出自を明かさない謎の旅の騎士。吟遊詩人
◆クリス
:ヴィーレ辺境伯家の五男。見習い騎士。今はシルヴィを師匠として旅の途中。セシリアに愛の忠誠を誓う
◆カイル王子
:隣国ウェットキャズム王国の王子。イザベラに想いを寄せる
◆マドレーヌ夫人
:ウェットキャズム王国国王の妹でBBWな侯爵夫人。かつてカイルの乳母も務めた。
◆河童王ジェームズ
:全河童属を統べる王で艷河童族の長。湖底でハーレムを形成。龍神の神官
◆ベルナール
:イザベラの成人前までのイサベラ付きの家庭教師。帝国宮廷執事(子爵)の後嗣。今はダークアバロニー帝国に戻っている
◆侍女アンナ
:イザベラ付きの侍女。ベルナールを慕う。定期的にベルナールにイザベラの挙動を報告している
◆侍女セシリア
:ハル王妃付きの侍女。準男爵家の次女。ブロンド髪にボーイッシュな僕っ娘。内気で会話が少し苦手
◆クリチェリーナ
:5世紀前のダークアバロニー帝国の伝説の女帝にして、帝国正教・聖マンカス教の闇の女教皇
◆ウメ
:ハルの母。イザベラの祖母。女神。女神の国からイザベラと交信できる
◆イザーク
:ハニーポール王国の騎士団長
◆イーゴリ
:アラン国王夫妻の夜の番人
◆ディック伯爵
:アランの父
◆聖女ノーラ
:ディックの恋人にして、帝国聖マンカス教の女司教
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-04 00:00:00
125962文字
会話率:48%
※注意。必ずお読みください。
当作品は過激な描写が多々あります。ご理解のある方だけお読みください。
尚この作品は、別の作品である「龍人の子、陽の元に堕つ」の本編として書き上げたものです。しかし過激な表現が多くなってしまったので、別に投稿
する次第となりました。ご了承ください。
~あらすじ~
父と母が死に、天涯孤独の少女チヨ(17)。しかし彼女は、どんな傷も一瞬で塞がってしまう呪いを受けており、さらに年も取らない不老不死。
そんな彼女には、己の私腹を肥やすまいと、利己的な考えを持つ村人が群がる。それに耐えかねたチヨは村から逃げ出し、千歳もの日々を山の中で過ごす。
ある日、彼女は山から抜け出し、見る影も無くなった生まれ故郷を目にする。そうして途方くれていると、彼女に一人の男が近づいて来る。
果たして男は、チヨにとって幸せを呼ぶ者か、それとも、不幸をもたらす者か…………。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-01 20:00:00
17704文字
会話率:56%
山入端(やまのは)を、薄墨を含んだ筆が駆けてゆくと、そこからぼんやりと世界の輪郭が見えてくる。
それは、はじめに瀧ノ上(たきのうえ)の象徴であるお山の威容を際立たせると、お山に暮らす生きもの達、それは俺達一家、ひいては我々龍の一族を含むと
いうことだけど、あまねくそれらに等しく朝をもたらす。
そのまま朝日はゆるゆると姿を持ち上げて、俺達の屋敷や、瀧や、広場を撫でていき、畦道を辿って、学び舎も越えて、海の向こう、俺達のまだ知らない、どこかの国へ毎日巡ってゆくのだ。
++++++++++
※2019年公開時より、後半書き直してあります。結構内容が変わっています><
異世界の龍の半島に暮らす龍の五姉弟(双子含む)の織り成す日々のくらし。
数話ごとに視点が変わります。龍、悪魔、双子などお好きな方向けです。
主人公含む数名、両性や無性別なキャラが登場しますので、苦手な方はおすすめしません。
異世界ファンタジー長編「夜明け前」に登場する子供世代の話です。
当サイトより本人が転載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 12:28:50
44051文字
会話率:33%
ある少年が違法な森、黄皇山(こうこうざん)に入ったのだった。
そこには伝説の黄金の龍がいたのだ。
それに感化されてすぐさま次の日にはその龍の絵を描いていたのであった。
第四王子であるしっかり者の白雪王子と黄金の龍である人外だから?抜けてる黄
ききものラブコメストーリー。
「君が付けてくれた名を大切にする。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-24 12:53:16
1976文字
会話率:13%
まずは、プロローグから。アマゾン・リキューにて掲載。
しかし、内容は少し違います。
最終更新:2021-05-22 23:19:50
71440文字
会話率:27%
数え切れないほどタイムリープを繰り返し、「終わりの見えないループ人生」という虚無感に一度は飲み込まれた最上龍太郎だったが、何度も繰り返している中で、一回たりとも幸せになる姿を見たことがない女性たちがいる事に気が付いた。
幸せそうに笑って逝
ける。
そんな彼女たちの最期が見たい。
そう強く願った男はそこからさらにタイムリープを重ね、ある結論に辿り着いた。
彼女たちは、「最上龍太郎」という存在が関わらない限り必ず不幸になる、と。
これはタイムリープを繰り返す男が、大切な人たちに降りかかる不幸な運命を跳ね除けるために試行錯誤を繰り返した、その果ての物語。
数多のバッドエンドを背負いし男は極論を振りかざす。
まだ見ぬ新たな運命を掴み取るために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-22 23:07:39
108880文字
会話率:22%
異世界へと転生した。
喜ぶべきは、転生先で過去の記憶を取り戻した瞬間、前世で果たせなかった脱童貞の夢があっさり叶っていた事。
悲しむべきは、領主という立場を利用して領内の生娘を食い散らかす、ゲスさの極まった領主になっていた事。
領民の反乱
、大貴族からの粛清、暗殺。
あらゆる危機を未然に防ぎ、自らが制定した悪法「初夜権」を維持しつつ生き延びる事はできるのか?
世界どころか自領の民すら救わない。
前世の記憶を取り戻す前の悪行の数々を正す気も毛頭ない。
むしろ、より狡猾に甘い汁を啜ってやろう。
そんな悪徳領主ライフが今、始まる。
──────
・本作は「マンティコアの指輪」の外伝的な物語ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。
・タイトル通り主人公はゲスい性格をしています。
・寝取られや輪姦はありません。
(寝取る事はよくあります)
・本編と並行して執筆しているため、更新頻度は低いです。
予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-04 09:34:43
145219文字
会話率:24%
現代日本で社畜のまま人生を終えた主人公は、生前の記憶を引き継いで異世界へ転生。
オーガに強姦されたエルフの子として生を受けた。
胎内にて自我が覚醒したため、誕生前から魔力コントロールの練習に明け暮れる。
ある時、魔力操作の延長線上で、母親
との魔力同調ができないかと実験をしてみたところ、母親の記憶が脳内に流入。
母の過去を全て知ってしまった主人公は、性欲を持て余しながらも、母を守ると決意し、異世界へと生まれ落ちる。
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※主人公は基本的にドSのクズです。
独占欲が強く、輪姦やネトラレは好みません。
キャラクターの回想などで、鬱展開があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-16 17:29:38
685106文字
会話率:25%
――時は、2×××年。
超高齢化社会が過ぎ去り、人口のおよそ3割以上がいなくなった未来。
少子化問題が見逃せないほどまでに大きな問題となり、妊娠、出生率の低下により、このまま日ノ本が大国の属国として未来永劫に過ぎていこうとしていた、そん
な時代。
時の権力者、皇 龍馬(すめらぎ りょうま)によって持たされた計画。
『スーパーチャイルドベビーブーム』
これにより、日ノ本はまた新たな転機をむかえようとしていた……。
※タイトルに♡←ハートマークがついてるやつはR18描写があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-20 18:00:00
62444文字
会話率:52%
我がリュッセン家の長女は、妙齢になると龍巫女という名の花嫁として龍神様へお仕えする古くからのお役目がある。
その期間は次世代の長女が生まれるまでずっと。
私 ルイ・リュッセンも長女として生まれ、当然龍神様へ召される運命だったが、現龍巫女様が
次世代まで引き継ぐと申し出てくださりお役御免となった。
…のだが、そのため対外的には男としての生活を余儀なくされた。
※本編完結しました!
※軽いファンタジーな恋愛ものです。ゆるい設定でお送りいたしてますので、生温かい目で読んで頂けると幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-17 00:00:00
74485文字
会話率:22%
朱麗月、字は紅龍。史書の中の人物である彼女は少容であり優れた相貌と美しい髪を持っていたことで知られている。時流を読むことに長けた天下の奇士であり、その絶人の武勇を持ち先の乱での功は群を抜いたものであったが、徳性を修めず偏狭な人柄であったとも
残されている。百年以上も前を生きた人物である麗月であるが、不滅の真理を悟った仙女として現在も生きているという噂が彼女の封土である隴の国でまことしやかに囁かれている。隣国である飛の公主、霍紅珠は父である王が討たれた国内の乱から逃れるため隴の国に向かい、そして麗月と巡り合う。
韓の地理や人物名メモやその他についてはこちら(https://remiliahxahxa.iza-yoi.net/works.html)
カクヨムでも同じものを連載しています(https://kakuyomu.jp/works/1177354054898268222)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-16 00:37:39
194767文字
会話率:0%
『監獄学園~MSR特殊訓練校~』の教師、貝谷卓と、貝谷の忠実な契約者・大友龍騎のSSです。
最終更新:2021-05-15 09:00:00
14574文字
会話率:36%
パティシエ鈴木宏樹は、洋菓子の世界大会決勝で優勝を果たし、念願だった篠倉芽衣との初セックスの最中にエロース神により神界に強制転移させられた。そこでエロース神に魔龍討伐を依頼される。
神の化身セシルとして転移したのは、パルミラ教皇国神都ベネ
ベントにある大神殿の聖域だった。聖女アリシア・クレスウェルに保護されたセシルは、夢で仲間を育成しなければ魔龍に勝てないことを知る。
パルミラ教皇国は、伝統的に神聖娼婦制度があり、神の神気を受けた修道女と夜伽をすると、ステータスが上昇する。
エロース神の体を借りて転移した神の化身であるセシルに、夜伽で体内に神液を中出しされた女の子はステータスが中出し1回で1%上昇する。そのユニークスキルを使い、魔龍討伐を協力してくれる仲間のステータスを育てながら魔龍討伐の冒険に出る。
神液を中出しすればするほど、仲間の女の子は強くなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-07 20:52:44
662154文字
会話率:55%
この物語は、とある事情により呪いで体を女にされてしまった騎士リデル・アルファドが様々な男から貞操を狙われながら呪いを解く方法を探して迷宮都市で奮闘するお話です。呪いには、彼に対して男が抱いた妄想を夢に見てしまうというオプションがついているた
め、現実の彼の体はいつも欲求不満を溜めています。呪いを解くために協力する魔法学生ヒースに想いを寄せられたり、暗殺者九龍に処女を狙われたり…幾多の誘惑を退けてリデルは愛する婚約者のもとに帰れるのか、それとも女体が生む未知の快楽に敗けてしまうのでしょうか?
エロだけ楽しみたい方は章タイトルに淫夢とあるものをどうぞ。いちゃラブがお好みの方は長くなりますがどうか本編の展開をお待ち頂ければと存じます。何れにしても既存のTSF作品とは異なる路線を貫く方針ですので、ご理解の上お楽しみ頂けましたら幸甚です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-05 00:00:00
171766文字
会話率:41%
猛毒トリカブトを興味本位で食べた僕はちょっと変。毒で死に、異世界に転生をはたし毒と生きることに。荒れる世界で、僕は毒を味わい今日も生きる。
たくさん「人が死にます」。苦手な方はバックしていただけると嬉しいです。
外道率高めでお送りして
おります。
全体的に暗い話です。もし趣向が合えば目を通していただけると嬉しいです。
こちらで完結済です https://www.alphapolis.co.jp/novel/804656690/668372630
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-03 20:00:00
138926文字
会話率:51%
全てにおいて平凡な青年ーー結城龍斗。
ある日の修学旅行の道中、突如異世界に召喚される。
そこでは、クラスメートが高ランクの判定を受ける中、龍斗が受けたのはーーまさかのランクなし。最弱。
さらにステータス、スキルも底辺。そして下された判
断はーーー
これは全てに捨てられた男が最強に至り、欲望のままに生きそして復讐するまでの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-29 18:08:23
2275文字
会話率:28%
革命により、暴虐と非道の限りを尽くした愚王を弑逆し王となった緋鷹の前に、突然異世界から来訪者が現れる。その青年と国を救ったり、生きるのに疲れたり、恋愛に葛藤したり、容姿端麗なおじさんたちが青年を弄ったりするかもしれない話。
大筋は同じです
が、結末が2つある予定です(余力があれば)。
その場合は、別作品としてもう一つ投稿しますので、お好きなエンディングを選んで楽しんでいただけましたら幸いです。
ざっくり(誰とくっつくか名前は出さずに)ネタバレありきの言い訳をそのうち活動報告に載せるので、興味がある方はどうぞ。
プロットを軽く組み立てたものの、彼らは予測不能で勝手に動くので不定期更新です。
感想はいつでも大歓迎です。
お題箱(https://odaibako.net/u/ni_mu_ri_)にも受け付けてます。
頂いた感想は、返信不要以外は活動報告にてお返事させていただきます。
それでは、彼らの物語をお楽しみくださいませ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-25 00:00:00
8951文字
会話率:35%
※こちらは全てフィクションです。実際の事件、人物や団体等を特定してはおりません。犯罪を助長するものでもありません。事実に反する記述もありますが、創作上の演出とご理解ください。
性的表現は思わせぶりには伏せていますが、かなり過激に書いています
。暴力的な場面も多々あるので、そう言ったものが苦手な方は読まないでください。
主人公、御笠グループCEOの御笠泉水、36歳。
美しい容姿に、財力も地位も名誉も全て兼ね備えていているが、ただ一つ手に入らないのは愛する美しい男、咲花流星だけ。
そんな泉水の前に現れたのは、モデルの美青年、ワタル。
ワタルに魅了されながらも流星への思いを胸に秘める。
そしてもう1人の主人公、六代目政龍組傘下誠竜会若頭飯塚真幸、37歳。
艶のある魅力的な美貌を持つが、その美しい容姿の奥底には、静かなる凶暴性を秘めている。
立場的に結ばれないと諦めながらも1人の男を一途に想い続ける。
泉水と真幸。決して相見えぬ光と影のふたり。
しかしある事件をきっかけに、様々な男達の関係はさらに複雑になっていく。
運命の相手を求めながらも、いつか壊れてしまうかもしれないと思うジレンマ。
そんな危うい恋の駆け引きは終わらない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-24 20:56:09
14171文字
会話率:38%
魔術師ルイは、勇者パーティから追放された。持ち金もなく、あてもなく長い間一人で旅をしていると、山奥でドラゴンと出会う。心を読むことができるという魔法しか持ち合わせていないルイは失神する。しかし、それは運命の出会いでもあった。伝説の龍王フレン
と魔術師ルイの、でこぼこな恋のお話。※2021/4/20 本編完結しました。※番外編も終了しました。皆様のおかげです。本当に感謝です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-20 23:16:00
73667文字
会話率:53%
本土への返還を一年後に控えた一九九六年六月三〇日の香港で、三年前に取り壊されたはずの魔窟、中英間の紛争の種であった無法地帯、九龍城砦が甦った。
売春、麻薬、賭博、武器、殺人、不法入国者……あらゆる悪の温床である、東洋最大で最後のカスバが
、雨と共に現れたのだ。
北京、英国、香港当局が戸惑う中、退去させられた住人たちが、続々とその魔窟に戻り始め、再び以前以上の魔窟を形成する。
九龍城砦で生まれた美貌の少年、真性のサディストと謳われる輪(ルン)も、その一人であった。
そして、もう一人、魔窟の主と呼ばれる無免許の鍼灸医の老婆。
彼ら二人の元に、伝説の幻術師、蜃(シェン)という玲瓏な青年が現れる。
九龍城砦を破壊する、という蜃の言葉に、輪と婆婆は、自分たちの住処を守るために戦うことを決めるが、そこへまた三人、異国の旅人が訪れる。
一人は賢者カフヴァと呼ばれる魔法使い(ドルイド)、もう一人は、グローヌと呼ばれる女魔法使い(ドルイダス)、そして、吟遊詩人(バード)のトルウ――いずれも、遠きエリンより伝えられた知恵を操る、ケルトの末であった。
彼らの目的は、《再生の車輪》が起動したことによって甦った九龍城砦を消滅させ、元の建造物を取り戻し、在るべきものを在るべき場所へ存在させる、ということであり、そのために、九龍城砦で廻り始めた《再生の車輪》を見つけ、それを起動させた者を見つける、ということであった。
それを知った輪と婆婆も、彼らの目的を阻止するため、《再生の車輪》を捜し始める。
輪はネイルと呼ばれるナイフと邪眼を武器に、婆婆は針と気功を武器に、カフヴァとグローヌは魔法を武器に、トルウは呪歌と竪琴を武器に、戦いを繰り広げながら、同じものを求めて行く。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-20 20:33:22
103923文字
会話率:31%