貧乏男爵家の令嬢モブリーナの許に第二王子ウィレムとの縁談が舞い込んだ。
彼は最上級のαで、武人として数々の功績を収めている本物の貴公子だ。
本来であれば、下級貴族であるモブリーナにお声が掛かるはずもない。
――何か裏がある。そう勘ぐりながら
も、モブリーナはお見合いのために公爵領へと向かった。
公爵の居城にて彼女を出迎えてくれたのは、美しい青年家令だった。
物腰柔らかく、博識で、周囲からの信頼も厚い。モブリーナにも好意的で、貧乏貴族と見下すようなこともない。交流を深めていくうちに、モブリーナは彼に恋してしまうが……。
執着王子✕青年家令。男爵令嬢と青年家令の恋物語……の皮を被ったBL小説です。
※一部再編成したものを「TapNobel」に投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 20:00:00
24181文字
会話率:36%
オンラインRPG「マジェスティックナイツ・クロニクル」、通称「MKC」に「結婚システム」が実装された。オレは早速、憧れの彼女にプロポーズを敢行するが、あえなく玉砕。代わりに長年の相方(♂)と結婚する羽目になってしまった。
特典目当ての結婚だ
ったはずなのに、何故かオレは「好きだ」と相方から告白された。冗談かと思いきや、オフ会後にリアルでも告白を受けてしまう。
……えっ、オレ、男だぞ? 彼女いない歴=年齢だけど、出来れば彼氏じゃなくて、彼女が欲しいんだけど!?
◆R18表現を含む話には、「※」、「※※」をつけています。
◆「タップノベル」に修正版を投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-27 20:00:00
162304文字
会話率:35%
二泊三日の長野県旅行のはずだった――。
大学のサークル仲間達と共に夏期休暇を利用して旅行に出かけた啓介。しかし迂回路の山中で道に迷い、さらには車が故障してしまった。そこで偶然出会った五十嵐という男に助けられた啓介達は、五十嵐に連れられて彼の
住む村へと向かう。
村に足を踏み入れてからというもの、サークル仲間達の様子がおかしい。だが車は故障していて帰れないし、なぜか携帯も通じない。焦る啓介に五十嵐は親身になってくれ、啓介は徐々に五十嵐に惹かれていく。
五十嵐の話によると、村では二日後に祭りが行われることになっているらしい。
それはおぞましく、実に奇妙な祭りだった。
※都市伝説っぽい感じのホラーを目指そうと思った話です。あくまでも「目指そうと思った話」です。
※リバ、3P、残酷表現、胸糞表現、下品な表現があります。性格のよくない人、気持ちの悪い人も出てきます。苦手な方はご注意下さい。
※不定期更新です。
2020.8.23~
2020.11.29 完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 16:29:17
166474文字
会話率:54%
鎌田翔也(かまたしょうや)は思い女である及川莉子(おいかわりこ)に告白をした。
しかし、見事に振られてしまうのだった。
帰宅後、翔也は妹である鎌田玲奈(かまたれな)のパンツを見てしまう。
いつもなら何も感じないはずだが、失恋のせいか
、玲奈のパンツを見て勃起してしまう。
さらに玲奈が脱いだ下着を使って自慰行為に耽ってしまった。
やがて、翔也は玲奈のことを妹ではなく一人の女性として見てしまい、彼の日常は大きく変えることになる。
※ ハーメルンにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-02 22:09:36
63240文字
会話率:39%
開業医ヤンデレα×弁護士男前Ω
ヤンデレαに無理矢理番にされたけど愛しているので許した。だがその執着は益々酷くなる。あんなに優しかったはずの彼が、今では不貞を疑い過剰な束縛をするように。いったいどうしてしまったのか?悩んでいるうちにも行
為はエスカレートしていく。「あなたが受けているのはDVです」「DV?男の自分が?冗談でしょう、先生」交通事故により運ばれた病院で医師からそう指摘されるまで全くそれに気が付かなかったイケメン元ノンケΩがDVヤンデレαに立ち向かい更生させる話。
少しだけざまぁ要素あり。ハッピーエンド完結しました。今後は番外編後日談追加予定。
男同士の結婚OK,夫婦別姓OK、Ωへの差別はそこまで酷くはない社会。出産表現、運命の番設定はありません。
アルファポリスさんにも掲載中。
『離婚したαとΩ元夫夫が復縁する話』ヤンデレ編の続きです。単独でも読めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-01 22:59:43
168847文字
会話率:34%
都内でOLとして働く夏帆は、ある日社内の憧れの的である野中部長主催の宅飲みに誘われる。
ほろ酔い気分で楽しい思い出を胸に帰宅するはずが、気づけば初めてを奪われていて――!?
社内で噂の爽やかイケメンが実はねちねち執着系の変態で、あの手この
手で逃がしてくれないお話。
※無理矢理表現があります。苦手な方はご注意ください。
※不定期更新です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 23:36:56
65358文字
会話率:42%
人里離れた森の奥で暮らす世間知らずなリリー。
いつからか帰って来なくなったお師匠を待ちつつ、今日も変わらない日を過ごすはずだった彼女は、その日森の中で重症の騎士と遭遇する。
連れ帰り治療とお世話をするのだが、同じ人間のはずなのに、お師匠
とも自分とも違う騎士の身体つきに興味津々。
どうして体中堅くてゴツゴツしているの?
どうしてそんなにどこもかしこも大きいの?
どうして私だけお師匠さまと貴方に付いているものがないの?
どうしてそこは大きさが変わるの?
追放された騎士が救われた無知な女に振り回されつつ、なんだかんだ絆されていくお話。(になる予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-29 05:00:00
1541文字
会話率:11%
物語は僕が彼の夢に迷い込むところから始まる。
彼・赤穂(あこう)紘希(ひろき)は男でありながら、同じく男である僕・落合(おちあい)茉宵(まよい)に恋をしていた。
現実では彼はその恋愛を成就することはできなかったが、夢の中では女である僕のこと
を抱き締めることができた。
ある日、その夢を悪魔が見初める。
悪魔はうそぶく――叶わないはずの夢も一つだけ、うつつにできるとしたら?
夢と現実は少しずつ同化していく。
彼が僕の夢を見た次の日、現実の世界では僕は女の子になる。
彼は僕のことを異性として認識し、少しずつ僕たちの距離は近付いてゆく。
そして最後には、夢と現実の境は曖昧になってゆき……。
この物語は、そうして彼・紘希と、私・茉宵が結ばれるまでの、ちょっとおかしな青春時代の奇譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-29 01:21:34
60569文字
会話率:24%
【第2回ジュリアンパブリッシング恋愛小説大賞で銀賞を受賞しました!】
2022/10/28 ロイヤル・キスさまより電子書籍配信。表紙は上原た壱先生です!
家族を養うため王女の近衛騎士にまで登りつめた貴族令嬢アニエスは、ある事件のせいで
職を辞し領地に戻っていた。このまま静かに人生を終えると思っていたアニエスの元に届いたのは、かつての上司である宰相ドミニクからの求婚状。
持ちかけられたのはお互いの利益のための結婚。就職のつもりで結婚を了承したアニエスだったが、結婚した途端に冷徹だったはずのドミニクの態度が急変し、まるで本当に愛されてると錯覚するような甘く濃密な日々がはじまる。混乱しつつも、アニエスはだんだんとドミニクに惹かれていき……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-28 18:00:00
134338文字
会話率:40%
最愛の人の子をひきとった。
気まぐれに戯れ、悪戯に弄ぶ。
あの人の代わりでしか、なかったはずだ。
※他サイトでも掲載中のため、検索除外させていただきます
最終更新:2021-06-27 20:08:41
63781文字
会話率:28%
「あんたって、本当にドジねぇ」それが彼の口癖。弥生と椎名は“友達”それはずっと、変わらない。だって彼は、オカマさんだから。
オカマ美人ヒーロー(?)×ドジで間抜けなヒロイン
12/15、本編完結致しました。
※「オカマ」など、適切で
ない表現が御座います。不愉快を感じる方は、閲覧をお控えください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-22 23:44:09
33637文字
会話率:31%
大好きな幼馴染と、もう六年も同棲してるのに、ささやかな幸せに怯える日々。何かおかしい。
きっと、小さい頃からの腐れ縁だから別れても友達には戻れるはず。だから、大丈夫、怖くない。
やることやってる両片思いは、どうやったら解消できるのか。
幼
馴染みのリーマン×役者。番外の研究者×先輩リーマンはバカップル。
6話完結。
その後の二人+先輩の恋愛事情を、おまけ1、2で追加しています。(おまけのが長いです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 19:00:00
83689文字
会話率:38%
不幸せな生活を送るトーコ。唯一の心の拠り所だった妹を失って身投げをしたつもりが、なんと異世界に!?
もともと大好きだった異世界転生ものの小説のように、魔法であふれる世界でイケメンに愛されるかと思いきや、魔法も何もない宇宙空間でやたら体格のい
い筋肉男にめちゃくちゃ気に入られて……。
しっかり者の世話好きヒロインが、お馬鹿な脳筋ぼうやに段々絆されていく話。
プロローグがやや重いですが本編はライトです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 12:57:32
39651文字
会話率:31%
幼馴染三人の子ども時代の話。1「菓子」はマイラ(女)→神官様が出張ってますが脇カプです。そのうちオセオール→イーライ(BL)メインになるはず。「船出の夜」https://novel18.syosetu.com/n0669hb/ と同一世界。
短編にしてしまったら変更できずで、シリーズになりました。でも読まなくてもわかります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-27 12:19:09
2574文字
会話率:25%
かなり前に書いていたものの、投稿せず放置していた在庫処理2
最終更新:2021-06-27 11:19:07
11124文字
会話率:50%
とある巨乳暗殺者は異世界に飛ばされ、冒険者に転職し、部下達に請われて「慰労乱交セックス」をすることになる。自慰もしたことないほど性知識に乏しい彼女は恥ずかしがらず受け入れ、徐々に部下達に性感帯を開発されていく。部下を労うための乱交のはずが
、クリトリスで初イキ&初潮吹きして以降、セックスにドハマリしていく。部下達の肉の竿を握りしめ、絶頂申告するよう教えられ、自分で腰を振るほど乱れていくうちに、慰労のためのセックスが自身の性欲解消のためになっていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-31 19:00:00
13272文字
会話率:52%
ちょっとした栄養剤の治験です――という触れ込みで騙され、集められた少女達がいた。実際には栄養剤などではなく、避妊薬の治験であった。少女達は治験場に監禁され、「避妊が成功するか否か」を確かめるために男を知らない幼い膣を汚れた肉棒でほじくられ
、何度も膣内射精を敢行されていく。ベッドに並べられ、治験と称してレイプされていった少女達は、やがて避妊薬の副作用として存在していた快感増幅の媚薬効果に酔い、乱れていくのだが、2ヶ月の監禁陵辱治験が終わってもなお、次の治験に放り込まれていく事となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-06 19:00:00
6630文字
会話率:56%
リベガルテ王国国王の隠し子として生まれ落ちた少女エレーナ。王家の醜聞を隠すために本来なら赤子の時に始末されるはずだったが、異母兄にあたる王太子殿下の情けによって「成人の日を迎えたら処刑する」という条件の元、人里離れた監獄塔に幽閉されて生かさ
れる。
そして遂に成人となる16歳の誕生日が1ヶ月後に迫り処刑のため王都へ移送される事になるが、直前に一人の謎の青年に攫われてしまい──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-26 20:43:09
6737文字
会話率:34%
バースタイン王国第一王女の双子の妹として生まれてしまった少女・エレーナ。王家では双子は忌み子とされるため、本来なら生まれた瞬間に間引かれるはずだった彼女は、女王陛下の情けによって「成人する16歳の誕生日を迎えたら処刑する」という条件の元、監
獄塔に幽閉されて生かされる。
生まれてきた事が罪であるエレーナを助ける者は誰一人としていない。───かつて彼女に救われた、ただ一人の少年を除いて。
(※ヒロインがかなり酷い目に合います。苦手な方はご注意ください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-02 23:21:07
488文字
会話率:0%
フォルティアナ王国第一王女の双子の妹として生まれてしまった少女・エレーナ。王家では双子は忌み子とされるため、本来なら生まれた瞬間に間引かれるはずだった彼女は女王陛下の情けによって生かされた。ただし「姉の婚姻が決まったら始末する」という条件の
元、幼少の頃から人里離れた監獄塔に幽閉されて育てられる。
そしてある日、隣国の王太子と双子の姉の結婚が正式に決まり、同時にエレーナの処刑も決まってしまい──。
※以前投稿していた同タイトルの作品を加筆修正したものになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-23 00:00:00
7802文字
会話率:34%
仕事のストレスを出会い系で発散させようとした主人公がまさにストレスの原因である上司になぜかネコにされてしまうお話です。普段より楽な気持ちで書いた作品なので楽な気持ちでどうぞ~。
※ 同作品をpixivにも掲載してます
最終更新:2021-06-25 21:45:13
10950文字
会話率:38%
人間だったはずの青年が突然変異で猫の使い魔になってしまうお話です。
※ 同作品をpixivにも掲載してます
最終更新:2021-06-19 19:57:34
16568文字
会話率:39%
触れる指先で私の唇を濡らさないで……
いつだって貴方の指先は、冷めない熱を持っているから。
その熱で私を狂わせようとするのはもう止めて? そう言いたいのに……
「ちゃんと聞いて」
貴方に見つめられると、いつも顔を逸らして
貴方
に話しかけられると、何度も耳を塞いで
「じゃあ逃げる?」
そんな訳ない! 私には貴方から逃げる必要なんてないのだから。
それなのに……
「ほら、捕まえた」
いつの間にか貴方の腕の中、逃げられなくなっている。
新しい課長として支社にやって来た優男、梨ヶ瀬 優磨。
誰からも好かれる明るい性格と優し気な容姿を持つ梨ヶ瀬を、あからさまに避ける女子社員の横井 麗奈。
ミーハーな性格であるはずの彼女だが、梨ヶ瀬の事だけは毛嫌いしているようで……?
そんなある日横井は部長に呼び出され、梨ヶ瀬のサポート役を頼まれるのだが————?
笑顔の裏で何を考えているのかを決して見せない二面性のある優男と、そんな男の隠した危なさに気付いて逃げ出したい女子社員。
そんな二人の攻防戦の行方は————?
梨ヶ瀬 優磨 29歳 179㎝
横井 麗奈 25歳 166㎝折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-25 13:52:27
7325文字
会話率:38%
男は誰でも、女の子とエッチがしたいと、毎日考えています…。
特定の人ではなく、この欲求を満たしてくれれば、誰でもいい…。
男はそんな生き物です…。
実は、あなたもそうでは…?
あなたの周りには、この小説の様に毎日エッチな妄想をして
いる男がたくさんいます…。
その男は、あなたから声をかけてもらうのを待っているかもしれません…
あなたの近くに、そんな人いませんか?
もしいたら、勇気出して「今夜、時間ありますか?」と、声をかけてあげけください…。
きっと、彼はあなたに最高の快楽を味合わせてくれるはずです…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-25 00:59:06
156525文字
会話率:2%
「旦那様、カリタを抱いてください! カリタはもう子供じゃありません」
孤児のカリタを、魔術師のセヴェリが助けてから、もう4年。
そのままセヴェリの家に居ついたカリタを、村のみんなはセヴェリと結婚したからだと思っている。
でも、カリタだけ
が知っている。
カリタたちは夫婦なんかじゃないってことを。
なぜなら4年の間、セヴェリはカリタを一度も抱いていない。
だがカリタは落ち込まない。
まだ努力できることはあるはずだ。
カリタはセヴェリの、寝込みを襲うことにした。
※「アルファポリス」様でも連載してます。
R18シーンがある話には★をつけています。
※6/1タイトル変更しました。
旧題『世界一大好きな人のお嫁さんになりました~命の恩人の魔術師に一目惚れ~』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-24 17:43:19
62160文字
会話率:37%
ライは幼い頃、両親に捨てられた。右も左も分からない街の片隅に。母親は立ち去る前に、最後にこう言った。
男として生きなさい、決して女であることを知られてはいけない、と。
空腹で意識が朦朧とする中、売られそうになったところを助けてくれたのは
、偶然街に魚を売りに来ていた漁村に住む大男だった。大男は『少年』ライを引き取り、育てることにした。男として認められる十八歳まで面倒を見る、と言って。
年月が流れ、ライは十七歳になった。あと三か月で十八歳になる。
やっと、自由になれるはずだった。
★★
*性的表現の多い作品です。予告なく入ります。下品な表現や乱暴な口調が多いので、苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-23 07:11:03
81296文字
会話率:63%
高校デビュー。中学まで普通だったやつが高校生になって突然ヤンキーになること。誰が見ても恥ずかしいことだが、高畑桂は中学二年のときから高校デビューすると決めていた。桂には友達がいない。どうせボッチなら好き勝手やってやろうと思っていた。満を持
しての高校デビューのはずだったが、計算は高校デビュー初日から大きく狂わされた。悪魔のようなあいつ、如月菫のせいで――。
〈ゴスロリを着た悪魔〉と不良たちに恐れられる菫はその名の通り無敵だった。桂のピンチも何度も救った。なぜ高校デビューの偽物の不良の自分なんかを本物の不良の菫がかまってくれるのか、桂にはさっぱり分からなかった。「おまえが世界を変えるところをあたしに見せろよ。絶対だからな!」菫はそう言うだけだった。
ゴスロリを着て暴れ回る菫だが、本当はゴスロリが大嫌いだった。嫌いだからこそ、ゴスロリを着て戦い、ゴスロリを喧嘩相手の血で汚すのだった。菫は裕福な家庭で育った。父の如月一郎は菫にゴスロリのドレスを着せたがった。一郎の喜ぶ顔を見たくて菫も喜んで着た。だが、一郎は菫の本当の父ではなかった。菫は母の連れ子だった。一郎は性の対象として菫を見ていた。性的虐待が母に知れ、母は菫を連れて家を出ようとする。一郎は菫と心中を図り、一郎だけ死んだ。
早川笙子は桂と菫のクラスの委員長。悪魔と呼ばれた不良だったことを隠し、高校では天使のようだと男子から注目される菫。そんな菫を不良の桂から守ろうと笙子は必死だった。笙子は自分が桂の暴力を受け入れることで桂が更生できると信じた。笙子は自己犠牲の精神で自分のファーストキスを桂に捧げた。だが、初めてのキスだったのは桂にとっても同じだった。桂は積極的な笙子に押し切られ、交際することを承諾する。
桂と笙子が交際を始めたことを知って、菫は内心穏やかではなかった。一郎が死んで、母は一郎の使用人の佐々木卓と結婚した。それも気に入らなかった。菫は自分の本当の父を知らなかった。いつか本当の父が不幸な自分を救いに来ると信じていた――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-23 00:00:00
101112文字
会話率:48%