私は、父に変わってほしかった。
もっと自分の為に笑って、自分の為に生きてほしいと思っていた。
母が亡くなってから、あの人は「変わらなく」なった。
私の為に自分を消して、ただただ父でありつづけた。そんな呪いを私がかけた。
ある日父がふと見せ
た弱さ。はじめは罪滅ぼしのつもりだったのに。
贖罪の気持ちが、別のナニカへと変わってゆく。
あの人が止めていた時間も、欲も、全部溶かして堕ちてゆく。
たとえそれが過ちだとしても、深く、深く、どこまでも沈んでいけば
光(せいかい)なんて、見えないのだから。
【この作品は、pixivにも掲載しています。】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 01:29:25
22008文字
会話率:62%
次の薔薇の季節にデビュタントを控えた負けずぎらいな伯爵令嬢シャーロットは、憧れだった六歳年上の紳士レジナルドとの三年ぶりの再会で恋を自覚し「デビュタントのエスコートは彼にしてほしい!」と両思いを目指すことに。だが彼には求婚したい女性がいるよ
うで......?
+++
【思慮深く冷静な紳士(むっつり)×無邪気で可憐だが一筋縄ではいかない令嬢(快楽には素直)】
溺愛・甘々・執着・幼なじみ・年の差・恋の障害はほぼなし・すれ違いやじれじれもなし。
一話二千〜五千字ほどで、毎日投稿します。
+++
初執筆・初投稿・処女作です。
男女関係に貞節を求めるヴィクトリアンの価値観に創作意欲を掻き立てられて、筆を取りました。
当然時代の制約上、18禁展開は結婚後となりますが......「致さなくてもエロい」を表現できるよう心掛けています。
外部要因ではなく、登場人物の背景を掘り下げることでお話を展開します。
物語の中盤で主要人物の過去が語られますが、きつい表現となるためアナウンスを入れます。
+++
物語の舞台はヴィクトリア朝初期の時代考証をした上で、国名や宗教、固有名詞は名前を変えオリジナルにしています。
調べて書くようにはしているものの、初小説のため考証は甘いかもしれません。
もし詳しい方・専門の方がいらしたら、今後の勉強のために助言をいただければ嬉しいです。
+++
同時投稿→アルファポリス・カクヨム・18禁部分を除き、小説家になろうにも投稿します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-18 17:00:00
92839文字
会話率:31%
魔法氏族のノウァは、美人で仕事はできるのに他人の心を斟酌する事ができない残念な男だ。皇都警備隊に属するリカオン獣人のアルスは、そんなノウァがデレるととてつもなく可愛くて、床上手で絶倫だと知っている。所詮自分はセフレでしかないとは思っているが
、紫闇の森の奥深くに建つノウァの屋敷を訪れては抱かれている。そんな二人のお話です。
塩彼アンソロジーに寄稿した話しを改稿して掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-12 20:00:00
15584文字
会話率:48%
特殊な環境で育ったチェナは他のブチハイエナと違って男好きであった。
苦手な祖母に宛がわれた従順な婚約者と、結婚前に何度も肌を重ねる程には男と遊ぶのがたまらなく好きだったが、嫉妬深い婚約者のせいで、彼以外の男を知らなかったことに不満を覚えてい
た。
そんな彼女は王族から来た手紙を読んで、一つ面白いことを思い付いた。
婚約者も祖母も同族も、邪魔物のいない場所で色々な男達とたくさん遊ぼうと…。
これは女攻めや獣人など私の好きなものを詰め込んだ作品です。
基本は獣人×Dom/Subユニバースな内容です。
主人公は攻め固定です、女性らしく振るまうことはあっても夜の主導権は譲りません。
ブチハイエナをモデルにしているため生えています。直接的なシーンはBLやふたなりものに近いかもしれませんが、身体的に生えてるだけで機能はないので性別は女性です。
あまり深く考えずに楽しんでいただけたら幸いです。
内容が思い付き次第、更新していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-12 13:33:34
38509文字
会話率:58%
人と人とが行き交う雑多な交差点。
そこを通る人の数だけ人生があり、それぞれの物語がある。
そして心の奥底に隠された秘密も、心をとろけさせる愛の形も。
あなたの心にもありますか?
そんな密や蜜の物語がーー。
エブリスタ内でも同時投稿
とさせて頂いております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-11 18:12:13
2960文字
会話率:19%
渾名が『毛だるまっちょ』な毛深いおっさんアダーモは、好きな相手に愛でてもらえる尻にすべく、幼馴染の魔術師オリンドの元を訪ねた。
片想い拗らせてる幼馴染の男前おっさん✕毛深くて厳ついアホなおっさん。
※ツイノベに加筆したものです。
※「お
っさん受けBL企画」参加作品です。
※アルファポリスさんでも公開しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-09 04:39:03
5409文字
会話率:64%
片思いをしていた美形に『好きです。金玉を蹴ってください』と迫られる平凡君(自己開発済み処女)のお話。
金玉蹴られたい美形(25)×自己開発済み処女な平凡(20)
※アルファポリスさんでも公開しております。
深く考えずにお楽しみいただける
と嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-24 01:15:59
8875文字
会話率:42%
森の奥深く寂れた神殿にたった一人で祈り捧げる神官ミヤ、彼に国を救って欲しいと迎えに来た騎士レオン。ミヤは驚きためらうが…
美麗騎士×純真無垢神職
何も知らないミヤに美形のレオンが色々しちゃうお話です、一話一エロで手軽にエロと物語を楽しめて
読み終わった後には幸せで気持ちよく眠れる小説です。
念の為「残酷な描写あり」とキーワードに入れましたが基本無いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-06 16:00:00
142077文字
会話率:51%
突然異世界に召喚されたと思ったら、口の中に棒状の何かを突っ込まれ放置され、その後すぐに殺されかけた柳瀬 悠里(17) 窮地を救ってくれたのは無表情か真顔かよくわからないイケメン王子(仮)だった。騒ぎ立てる周囲をガン無視して悠里を連れ出した王
子(仮)曰く「処女のオメガを召喚しようとしたら処女でも第二性を持たないお前が召喚された」とのこと。そのまま「これからお前の処女をもらうわけだが」と淡々と告げられ、部屋に連れ込まれ――から始まるオメガバース風味の異世界召喚ミスされたDKと王子(?)のラブラブハピエン話。
(前後編/ほぼこの二人しか出てきません)
※頭を空っぽにしてお読みください※
※タグやあらすじをご確認の上、大丈夫そうな場合のみお進みください
▼以下含まれる成分▼
・α×Ω(後天的)
・結腸/子宮/ぬるい尿道責め、連続射精、潮吹き、中出し、小スカ
・会話中の妊娠出産表現有(作中ではしてません)
・少々下品な表現有
・運命の番を全力拒否/少々変態/受けしか眼中にない/受けのすべてを見守り関わりたい系(攻め)
・深く考えない系(受け)
・悲愴感のない転移、オメガバースの説明なし
抜けがあったら申し訳ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 23:00:00
22828文字
会話率:51%
出会った頃から、僕は彼の命令に逆らえなかった。だって好きだから。だって一緒にいたいから。いじめられても、ひどいことを言われても、絶対に助けてくれないってわかっていても関係ない。それが彼が下した僕の守るべき命令だから。
受けを執着している倫理
観の欠けた攻め×攻めに深く依存しているいじめられっ子の受けの物語です。攻めが受けをいじめる表現がありますのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-21 16:57:09
6500文字
会話率:38%
ー王国ニ伝ワル物語ー
はるか昔 魔物の侵略に怯える民衆のために、神が聖女を遣わした。いつしか聖女と若き王子は恋におちる。心醜き侯爵令嬢が聖女殺害を計画したが、勇敢な王子によってその愚かな策略が暴かれた。心優しき聖女は処刑を言い渡された令嬢
を救い、令嬢は聖女の優しさに心をうたれ自らの行動を深く反省した。令嬢は果ての教会で聖女への感謝の祈りを捧げ一生を終えると誓った...
全5話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-17 12:00:00
24063文字
会話率:40%
幼くして両親を亡くしたイディオルヌは新しい家族の中で慈しまれ周囲の皆にも愛されて暮らす。養母の死を切っ掛けに始まる養父ハイヴェルインとの秘密。時と共に変化する二人の関係。積み重なる嘘と秘密が次々と不幸を生み出してイディオルヌを苦しめる。愛
し愛され、けれども幸せになれない青年の物語。
ニ十世紀初頭の欧州っぽいところに少し魔法を加えた架空の世界が舞台です。
冒頭で主人公が徴兵されますが軍事系エピソードはありません。
養父(叔父)、幼馴染、同僚が主人公と深く関わります。
過去と現在が錯綜します。
事故と自死で六人死にます。
すっきりしないエンディングです。
初出アルファポリス 連載期間 2023,4,6 ~ 2023,4,14 ©恩陀ドラック
※ 2024,9,3 第五話で一部文章を修正しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-12 14:00:00
26469文字
会話率:50%
短いお話です。
R指定描写は終盤に入ります。
前作同様、あまり深く考えずにお読み頂ければと思います。
見た目無気力系バツイチ×見た目爽やか系年下ワンコ
社会人同士のオフィスラブです。
攻視点の話です。
左右固定ですが、時々リバを匂わせる
発言等があります。
前作「ミニマム男子の睦事」に、今回の2人がモブ程度に登場してます。
隠れミ〇キー探し気分で前作もお読み頂けると小躍りします。
他のサイトにも投稿してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-11 21:34:45
18104文字
会話率:40%
年下攻ですが、見た目はどちらもショタっこです。
ショタっこ社会人のオフィスラブ。
可愛いは正義。
あまり深く考えずにお読みください。
他のサイトにも投稿してます
最終更新:2023-04-10 23:37:27
32944文字
会話率:43%
王国魔法学院を史上最年少の若さで卒業した天才魔法使いのエリオットは、ひょんなことから魔族の存在と王国の魔法体系の誤謬を知り、冒険者への道へ進むことになる。
現在の展開・・・
■金髪美女魔法剣士と天才魔法使い少年が、あんなことやこんなこと!
●深く考えずに書き進めているので、適宜改稿を行なっています。
●作者の性癖をぶちこみ続ける予定です。とりあえずいまのところおねショタですが、積み木を高く積み上げている最中です。ダークな展開になるかも知れません。
●生まれてはじめて小説というものを書きはじめました。生暖かい目で見守っていただければ幸いです。何卒末永くお付き合いくださいませ。m(_ _)m
●いろんな人に見てもらえるように改題しました。
★:濡れ場 ⭐︎:性的描写有
Nolaノベルに一部を重複投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 12:00:00
44937文字
会話率:42%
新米冒険者のエルトはその非凡な才能を妬まれパーティーに裏切られる。武器もなく丸腰でダンジョンに一人取り残されたエルトはその絶体絶命の危機に、案の定助けが来るはずもなく上位の魔物の一種「オーガ」に取り囲まれる。無残に人を食いつくす存在として知
られるその凶悪な姿に死を覚悟するが、殺されず___________
ダンジョン奥深くで出会ったのは、不幸な呪いをかけられ魔物オーガに姿をかえられた謎の人物。呪いを解くためにはセックスが必要だと迫られ、嫌々ながらも身体を差し出す中でエルトの中で僅かばかりの情が生まれて……
【呪われたオーガ(後の美形)×不憫な新米冒険者】
暇つぶしに書いていたエロです。さっくり完結します(当社比)。深く考えずさっくりと読んでいただけると。
開始早々から恥辱表現がございますので、苦手な方は自衛をお願いいたします。
地雷の少ない方推奨。
誤字報告ありがとう御座います。とてもとても助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-07 23:00:53
51762文字
会話率:36%
とある地下闘技場にて、バトルファックの女王を倒さんと三人の挑戦者が立ち向かう。女王は連戦を耐え、その座を守ることができるのか?それとも、絶頂に次ぐ絶頂であえなく敗北してしまうのか?今、ゴングが鳴らされる!
皆さんお久しぶりです。
戦争とか
ね、そういうので色々大変な時代ですね。そーいうののオシントとかしてるとなかなか時間が取れなくて、ランブルビーストの続きを投稿できずすみません(言い訳)
でも先日ですね、ネコに指を嚙まれまして、これが結構深くて、死にはしないんでしょうけど仕事なんかロクにできないのでお休みをもらったんですよ。
で、片方の手は動くもんだから退屈はせずに済みまして、ケガをいいことに遊び三昧なわけですよ。何が起きたか。
ゲーム飽きました。三日で。ニートは飽きるってやつですよね。もうそこから苦痛です。
小説書こうにもタイピングが辛い。100文字はできても1000文字は振動で指が痛くなってきます。でも100文字じゃノッて来ないんですよね。文章が降りてこないので、実質なんも書けんのです。
で、しゃーないからChatGPTに頼んで書いてもらうんですけど、小説書く用としてはポンコツですね。有料プラン入ってGPT-4使えば行けるかもしれないですけど、そもそも書かせるためのプロンプト作るのがまたなげーこと。やっぱり痛くなってくるんですわ。あと若干使い辛い。
で、餅は餅屋だなと思いましてAIノベリスト使うと、やっぱりこっちの方が筆は進むんです。ChatGPT以上にポンコツだけど。自分の書いたことくらい覚えろよなあ。あと何回擦られたんだって感じのシチュエーションばっかり出てくるのも、学習型AIの限界ですね。
でもいきなり1000文字書かなくていいので、傷病の身にはありがたい。ということで初めてAIノベリストを使って小説を書いてみました。半分くらい自分で書いてますけどね。
話の展開をもっとこう濃密にしてほしいですね……手抜きみたい、とまではいいませんがあっさりしすぎてて個人的には燃焼不良……そういうのはトレンドじゃないのかなあ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 09:34:06
11995文字
会話率:50%
あらゆる性別、あらゆる種族、あらゆる年代の人々が活気を持って暮らす街。王都レヴァンテリア。魔法文明の発展により栄華を極める世界有数の都市のその地下深くでは少女が自分の未来をかけて羞恥を晒す闘技場が開かれていた。
その名を陵辱コロシアム。
様
々な不遇で連れられたエルフから王女までが、
興奮と愛液の匂いに包まれながらも男達の性欲を満たすため今日も戦い続ける。
[始めのプロローグとエロシーン入る前にその少女がコロシアムに連れてこられる過程を書きます。エロシーンだけ見ていただいても大丈夫です]折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-28 02:50:40
6059文字
会話率:16%
大勢の民の命と生贄の魔女の命。命を天秤にかけたとき、どちらをとるのか?
※「偽りの恋人と生贄の三日間」のシリーズです。単体でも読めます。
※が、絶対にネタバレが嫌な方は前作をお読みただけると幸いです→ https://ncode.syos
etu.com/n8045hr/ お読みいただくとより楽しめます。
※以下あらすじもネタバレを含みます。
あらすじ
リコは国の生贄だった。騎士のキトエと生贄の城から逃げ出して、隣国を目指してから一か月がたとうとしていた。
街での買い物の途中、リコは屋台の男性から「生贄がおとなしく死んでくれればみんな幸せになれたのに」という言葉を放たれ、深く心をえぐられる。
生贄が死ななければ、大勢の人々の安寧が失われる。
それでも生きていたいと願うリコと、ほかの何よりもリコが大切だと誓うキトエのもとに、国からの追手が放たれる。
※過激表現回には「*」がついています。
他の投稿サイトにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 19:00:00
29517文字
会話率:37%
伯爵令嬢のルーチェは、いつも美しい姉と比較され続けているせいで自分に自信がない。そんな彼女は格上の侯爵家令息のレイモンドと知り合った。彼に見合う女性になりたいと思ったルーチェは、姉にアドバイスをもらいつつ自分を磨き、晴れてレイモンドと結婚し
た。けれどレイモンドとの出会いは、美しい姉のことを見初めた王弟が姉と結婚するためにルーチェを勧めたことがきっかけだったと知り、彼の気持ちは偽りだったのだとルーチェは深く傷ついて……。「妹の恋を見守っていたら、なぜか私が結婚を申し込まれた」の妹視点の話です。書籍化記念に書きました、前作を読んでいる方が分かりやすいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-23 18:00:00
16687文字
会話率:57%
騎士団所属の伯爵令息ハインツと婚約している侯爵令嬢のフィーネは、幼いころから自分のことを慕うふたつ年下の彼のことを可愛らしく思っていた。友人の「ペットの犬と飼い主みたいね」との発言も言い得て妙で、ハインツ自身も「フィーネに可愛がられるのは嬉
しい」と、その言われように不満はないらしい。そんな彼が、「騎士団の大会で優勝したらキスをして欲しい」とおねだりをしてきた。いつも彼のそういったおねだりを受けたり躱したりしていフィーネは、あまり深く考えずにそれを了承したのだが――。というような、わんこ系年下騎士×可愛いもの好きちょっとうかつな令嬢の話です。5/28〜一迅社ZERO-SUMコミックス『溺愛令嬢は旦那さまから逃げられません…っ アンソロジーコミック 7巻』にコミカライズ収録されます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-22 22:59:01
17110文字
会話率:61%
目が覚めると私は布団に横になっていた。
ソファに深く腰掛けた妖艶な男が私を見下し、笑う。
始まるのは足で踏まれ、気持ち良くなる行為。
『きっと病みつきになるよ』
注意事項1
起承転結はありません。
ヤってるだけで、ストーリー性もないですよ
。
胡蝶のリベンジマッチ。ここまでやらなきゃ夢魔じゃねぇ!!
そんなに私の感想です。
さいならー。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-21 16:29:56
2018文字
会話率:57%
「この世全てを自分の思うがままに操ることが出来たとしたら、それ以上の楽園はないのではなかろうか?」
かつての世に、そんな考えを持った一人の男が存在した。
その名も、グレナ・ガルアード。当時は無名に過ぎなかった一介の魔術師である。
全て
を自分の思うがままに操るというそんな考えは、一笑に付される世迷言に過ぎなか
った。
だがしかして、グレナだけは本気であった。
幼少の折から挫折と苦難の連続で、上手く行ったことなど何一つない。であれば、その命の果てに全てを思うが儘に操るという夢を見ても良いじゃないかと、そう考えた上での人生を掛けた魔術研究であった。
結論から述べよう。
この魔術研究は、成功した。否、世界から見れば、成功してしまったという言い方の方が正しいかもしれない。
グレナはこの力を、当初こそ些細な幸福のために用いていた。だがしかし、人間というのは欲深く。
グレナもその例に漏れなかった。
そうしてエスカレートしたグレナは、気が付けば一国の掌握に成功をしたのである。気が付けばなど、そんなわけがないだろうと、そう考える者がいるかもしれない。
だがしかし、この言葉に誇張はない。
何せグレナはただ、『会話を交わしただけ』なのだから。
掌握魔術。
無名魔術師の世迷言と笑われていたそんな魔術が、明確に世の脅威として認識された瞬間であった。
以降、グレナの欲望はエスカレートし、当初の目的である『この世全てを自分の思うがままに操る』という野望を現実のものとしようとする。
しかして、世界はそれを認めなかった。
後の世で聖魔大戦と呼ばれることになる戦いの末、魔王と呼ばれるに至ったグレナは封印される。
殺されるのではなく封印されるに至ったのは、『我が身は不老不死であり、滅ぶことは決してない』という掌握魔術を自身に施していたためであった。
そうして封印されたことで、世界には平和が戻った。時間の流れと共に、グレナの存在は風化する。
しかして、忘れてはならない。
グレナは滅びたのではなく、ただ封印されているだけであるという事実を。
ピシッ、ピシピシッ!
今この時、世界に再び暗雲をもたらす魔王の封印が人知れず溶けようとしていることに、この時の人々は気が付いていない――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-18 22:00:00
28401文字
会話率:39%
ある日の森で。
黒角族の少年ギルクは、最愛の姉であるラルクを失った。ラルクを殺害したのは、人間だった。
殺害動機は、黒角族の象徴である黒い角が、高値で売れるから。
利己的で、他種族の命を軽視する人間。
そんな人間が、ラルクを殺した。ギルクは
ラルクの亡骸と向き合い泣いた末に、決意する。
「俺が、人間を絶滅させる」と。
人間たちは、まだ知らない。森の奥深くで、静かに、昏い殺戮者が今、産まれたことを――
これは、魔族の少年であるギルクが、人間を絶滅させるまでの物語りである。
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作品の傾向はダークファンタジーです。
残酷な描写として、スプラッターのように人間を食べるシーンなどが含まれます。
また、性描写はハード系が多めとなります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 23:46:50
4086文字
会話率:44%